『他のお話しを見るにょ-?』 『最初に戻るにゃん?』 |
↓とーぜん、下に増えますにゃん!!↓ 【R-evolution 19 各々の岐路(きろ)〜カイコウ〜】 (2001/3/2/Friday) …舞い降りた少女、嘲笑(ちょうしょう)する少年 そして、全てを繋ぐ糸は複雑に絡み合い 一つの未来を紡(つむぎ)ぎ出そうとする... 「おぃ!!リンナ...大丈夫かよ?!!」 ショックで打ち震える少女に翔が声を 掛ける...が、彼女は差し伸べられた手を取らず 自力でゆっくりと立ち上がり 「有り難う...でも、ここからは 私の...私自身の闘いだから...!!! ラッピモン...行くよ!!!!」 『パシュォッッッン!!!』 [ぅん、鈴奈!ラッピモン進化ーーーっ!! 〜〜〜〜ッッラヴァーモン!!] 小さくショウにお礼の言葉を残すと 首のチョーカーによりラッピモンを進化させ 不敵な笑みを浮かべる妹と対時した…。 「ラッピモンを進化させたか...。 んじゃぁ、あんたはあたいの邪魔をする...。 即ちそいつを渡す気も無ければ〜〜〜 完全に敵としてあたぃらの前に立ちふさがるーーー ってことよねぇ?」 姉の態度に苛付(いらつ)きながら琉香は [ルカ、命じないのか?勝手にやって良いのか?] 自分より血の気の多いP-Dに目線を向けると 「焦るんじゃねぇ〜わよ?...ふふっん。 今までのあたいとの格の違い...あんたにも 魅(み)せてあげるわ『レクィエモン』!!! 命じるっっっ殺せ!!!!」 それを今、解き放つ!!! 『ぱひゅぉおおっっん!!!』 [モキュモン進化ぁぁっ!!!ーーーーっ ウホモンだってばよ!!!] 「っつ、ウホモン...こいつにはラヴァーモン達 だけじゃヤバイかんな!! 援護をーーーー」 『パッッン!!!』 「...余計な事はしないで...。」 [リンナ!!!来る!!] 解き放たれた鳥人型デジモンの疾風が 場に巻き起こる中、たった一人立ち向かう リンナ達に加勢する為(ため)ショウがモキュモンを 進化させウホモンに援護を命じた …その時!!… 不意(ふい)に放たれたリンナからの軽い平手打ちが ショウの頬を穿(うが)つ。 「ふっ...ファイス...儀式の準備も終わったのだな? ...城も、もう数時間で完成する...。 我らが願いも成就(じょうじゅ)する...。」 [Yes’My Master,] 寡黙なP-Dと共に玉座に据(す)える 口元まで衣服で覆い隠した青年はたった今、 米国人の少年により知らされた報告を耳にし それに酷く狂喜する... 「それにしても、あのEnagy...。 A・Tを送り込んで沈められるか...。 不安ですね...。」 呟いた彼の不安を消し去るように 「なら〜内部で始末すりゃぁ〜良いんじゃ ないかなぁ〜?」 後ろから軽い口調の少年が声を掛けファイスと 「迎え討つ...それも悪くないのでは?」 同じように側近として鷹瀬に仕(つか)える 一ノ畝もそれに同意する様に続けた... 「ちぃぃ己のP-Dは消去されちまった...。 中で待ち受けるには役不足じゃねぇのか?」 しかし、先の闘いで自らのデジモンを ショウに倒された武司は敵意を剥き出しに 叫び不自然に置かれた椅子に腰を ぶっきらぼうに降ろす... 「余興は必然か...ふっ、ならばファイス以外は 各自内部で待機せよ...武司、しかし お前には役目がある...このセンター・キャスルの “紋章”即ち...門番を任せる...。」 するとそれを承知するように鷹瀬は 一旦の間(ま)の後(のち)彼らに言い放ち 「待てよ!己のデジモンはーーー」 「代わりなら既にいるのさ?」 [くぉおおおおおおっっっっぉんっっっ!!!] もっともな意見を打ち破ると声を遮(さえぎ)り 続けて彼の新たなP-Dを紹介した。 「りん...な???」 さっきまでとはまったくと言って良いほど 違うリンナの態度に困惑しながら 突き放されたショウは只、呆然(ぼうぜん)と 彼女達を見つめていた... [翔ッ!!...???ーーーしょうってば!! どうしたんだ〜?] 指示を待つウホモンへショウに代わり [この戦いは彼女が自分とそれ以上に 大事なモノを守る為の事なの...だから 静かに見守ってやって...お願い!!] 「ラヴァーモン!!右翼から攻撃が来る!!!」 「くっちゃべってんじゃ〜ねぇわよっ!!!」 [いくゾ『虚(うつ)ろう死』【デス・ストローム】 ...我らが前から消えロッッ!!!] ラヴァーモンが応えたーーーー …その瞬間!!!… リンナの絶叫に似(に)た叫び声に併(あわ)せる かのようにレクィエモンの漆黒(しっこく)の翼から 黒い竜巻が産み出され他の園内客の事など 無視した破天荒(はてんこう)な攻撃が 場に繰(く)り出される!!! 【ヴァギュルルルッッッォオオッッン!!!】 「大人(おとな)しくあたいに従わないからーーー そ-言うメに会うんだよぉ!!!」 周囲の人間達をデジモン達を巻き込みながら リンナとラヴァーモンに襲い掛かるソレは 物凄い勢いで立ちはだかる、だがーーー …次の瞬間!!… 遊☆戯☆王Cardによるデュエル、 最終ターン...この決闘に終止符は打たれず 引き分けに終わった...途端(とたん)!! {じヴぁヴぁヴぁヴぁっっ...以上キョンピーの けしからんをお送り致しました。} 消したはずのテレビが映り、そこには 正常な画像と音声に戻った画面があった... 「なんだか、とっても長くやってた気がする〜。」 「そうだな〜、っともっかいするか?」 しかし、彼らがそんな会話を交わした …その瞬間!!!… {じぃじじじっっ...こっちへ...おいで...。} 再び画像は乱(みだ)れ、そこには見知らぬ 法衣を頭からすっぽりと纏(かぶ)った 人物が二人に向かい囁(ささや)き手招(てまね)く... 「んだぁ?このテレヴィ〜は??? ってかよ...マジで?」 「...誰です...か???」 恐る恐る画面へと顔を近付ける兄弟に向かい ニヤリとその人物が微笑んだ …次の瞬間!!… 『バシュッッッ!!!』 「ぅおおおおっっココ何処だよーーっ!!!」 「...お前何もんだ?」 閃光が両者を包み込み、即座(そくざ)に 瞳を開けた彼らの前には だだっ広く白色の世界が映し出されていた...。 [『時限斬』【イクス・オーバー】ッッ!!!] 【ズギャシュッッッッ!!!】 ラヴァーモンの前に突然!! 「...翔...。」 クロノモンがその姿を現し装備された左腕の 剣(つるぎ)で黒き竜巻を両断すると 一瞬にして消滅させてしまう...そして、 「祐樹...!?!」 放心状態だったショウの前に孤独な闘いを 続けていた祐が身(み)を晒(さら)した... 遂(つい)に運命の歯車は円滑に廻り始める!!! 【R-evolution 20 各々の岐路〜穿(うが)て!!〜】 (2001/3/3/Saturday) …派遣されたA・T部隊は分散し各場にて 強力な力を持ったデジモンとそのティマー 捕獲のため接触を試(こころ)みる...が、今回は そう一筋縄ではいかなかった...何故なら 彼らと関わりがある者達が相手なのだから…。 「なんでだ?...何で祐樹、お前がここに!?!」 リンナとの出来事は一旦(いったん)、心の隅(すみ)に 置き去りショウは突如(とつじょ)目の前に 姿を現した祐へ向かい叫ぶ...が、 「...お前には関係ない...。 隙は出来た、斬り裂けッ!!!」 少年は彼を相手にせずクロノモンに命令を伝える [あっ...有り難う。] [気にしないで、それより下がって いるんだ....あいつはボクが倒す!!!] しかし、それを止めようと祐の前に立つ リンナだった...だが、 …その瞬間!!!… 「助けてもらった事は感謝するわ...でも、 余計な手出しはーーー」 『ぱぁぁっっっん!!!』 [ぅゎ!?ぶったってばよ!!!] 「祐樹...お前何しやがんーーー」 彼女が言葉を言い終えるその前に彼は リンナの頬に平手打ちを喰(く)らわせ更に ショウの怒声(どせい)を遮(さえぎ)ると 「お前があのまま命令していたら あのデジモンは渦(うず)に巻き込まれて 消滅していた...相手と自分の力量を考えずに闘い、 デジモンを見殺しにする様な貴様は ティマー失格だ!!!!」 P-Dをも想わないリンナの行動に 厳(きび)しく叱咤(しった)した!! 『トスッン...。』 力無く地べたに崩れ落ちたリンナは 「....だって...琉香を...私はそのために ここに居るのに...。」 そのまま泣き崩れてしまった...そして、 [祐君!!場所を教えて!!!] 「...巻き上がった粉塵(ふんじん)が 晴れる一瞬を狙え...直線上に『時限斬』 【イクス・オーバー】を放て!!」 「そうわ〜〜〜問屋が下ろさねぇのよぉ!!! レクィエモン...『天使の羽根による抱擁(ほうよう)』 【エンゼル・ダスト・シャワー】を舞わせッッ!!」 [優雅(ゆうが)に堕ちろ...クファッッッ!!!] 【クシュシュシュシュシュシュッッッ!!!】 それと同時にレクィエモンが巻き起こし竜巻に よって発生した気流がD-Pに雷雨を呼び寄せ 背中越(ご)しにそんな彼女を濡(ぬ)らした... 「無駄だ!!時限斬は全てを虚無(きょむ)へと変換させる!!!」 大量に降り注ぐ漆黒の羽根が雨に混じり クロノモンに襲いかかる、しかし必殺技を 繰り出していたP-Dには攻撃は通じないと 豪雨(ごうう)の中で祐が言い放った …その時!!… [馬鹿め、前方だけに捕らわれすぎて 周囲が見えてなかったゾ...エンド・フェザー!!] 何時(いつ)の間にか取り囲んでいた漆黒の羽根が 前方だけのソレらを振り払い本体に 攻撃しようとしたクロノモンの全身に突き刺さる!!! 『ズカカカカカカッッッン!!!』 [いやぁっっ!!!] [ぐっゎっ...げほっっ!!?!] 「ーーーっっクロノモぉおおンッ!!!」 まざまざとその様子を見せつけられ思わず 悲鳴を上げるラヴァーモンは目を覆(おお)い 隠しながらP-Tであるリンナに向かい叫ぶ [鈴奈...お願い!!立ち上がって!!! わたしを進化させて!!!このままじゃ... このままじゃ、クロノモン死んじゃうッッ!!!!] しかし、心の叫びが通じる事もなく [翔!!こ-なったらおいら達が どうにかするってばよ!!!...ショウ?!!?] ふさぎ込んだままリンナは地面にうなだれる... 「リンナ...立ち上がれよ....これは君の 闘いなんだろ?...オレは手を出さないぜ? ...どうした、さぁ!!!」 ウホモンの言葉を無視してショウは彼女に 向かい慰(なぐさ)めるのでは無く 怒りをぶつける様に言い放ち、祐を横目にする 「ほらほらぁ〜あんたの為にぃお友達が 痛いメにあってるわ、まぁ愚図(ぐず)な あんたには今の姿、お似合いって言えば お似合いだけどね?」 だが、その時ーーー 「やって!!」 [...目標確認、撃つ!!!] 何処(どこ)からともなく放たれた 一発の弾丸が空を切り裂きレクィエモンを貫いた!!! 『DNA進化(evolution)ぁっっ!!!』 『ゎっはっはーっ!先を見るきゃ〜も?』 |