|
『チャプター6へ』 ↓『17話から20話まで。』↓ 『My house』-zero- (3.27.M) 人工知能を持った『マザー・ドロシー』が 支配する『ミケランジェロ記念病院』から そこの管理者『Dr.レム』を撃退した 『リオン』は、遂に病院から 脱出し、自由を得た....。 「....僕の家に戻ろう...。」 バスの中で少年は手にした両親と 写る自分の写真を眺めていた...。 「...これが外の世界...これが外の空気...。」 記憶をなくしたリオンにとって 何もが全て新鮮で鮮やかだった 「あはははっ!!....風だぁーっ!!」 そう、それは自分の事など 忘れさせてくれるくらい....。 「....おじさんには悪い事をしたな...。 “力”を使ってチケットを盗んで しまったし....。」 やがでバスの中で朝を迎えた 少年は、不意に瞳を開けた。 「....太陽...が昇る....。」 自分の進むべき道を照らし 出してくれているかの様に太陽は 顔を覗かせる...それを見てリオンは思わず 笑みをこぼした...。 「...そこへは〜こっから歩いてん〜 1時間ってとこだねぇ〜...そうそう あそこの大きなお屋敷...ちょっと前に 事件があってねぇ...何でも旦那さんと 奥さんが....っとどうでもイイ話し だったねぇ....坊やは親戚のヒトかい?」 「えっ?...あっあぁ...そうです...。」 「そうそう、そのちょっと前くらいかねぇ...。 あの子の坊ちゃんとお嬢ちゃんが 行方不明になって...って、あぁ 御免よ長話ししちゃってさー...ふぅ、 それじゃあ、気を付けて行きなよ。」 「どうも、有り難う。」 リオンは手にしていた記事を 握り締め...車道を歩いて自分が 住んでいたと思われる場所へ向かって 行った.....。 「....母さんも父さんも...っっ!!!」 記事は、レムが集めた物だった...。 そこには“シュタイナー”一家失踪事件と 言う記事が特にピックアップして 掲載されていた。 「...急ぐんだ...。」 気持ちにせき立てられる様に リオンは、足を進める....。 古びているが強大な屋敷が 彼の瞳に飛び込んでいた。 「...ここが僕の....家....。」 正面玄関から入ろうとするが、 鍵が掛けられていたために中庭に 向かって歩き、物凄いタイヤの後が 付いたガレージから“裏口のカギ”を手にした。 「...この池..ずいぶん...ーーーっ!?! 誰かの声がする...!?!」 不意に残留思念を読み取った リオンが酷く濁った池に向かい 両手をかざす...すると、 『ばしゃしゃしゃしゃしゃっっ!!!』 そこからは黄色い古びた車が 出現した!!! 「....タイヤの後を付けた車...。 それじゃあ!?!」 超能力で引き上げたそれを見た 瞬間!!少年はそこで何が あったのかを...憶測だが理解した...。 『My house』-one- (3.28.T) 「....ない...心配ないよ....お父さんは ,,.大ジョブ...だか...ら...。」 『ドバシャァァッッッン!!!』 「...あとはあの子達に.....。」 「いやぁ....お父さん...返事をして!? 答えて!!!....あっ...あぁぁ...!!!」 それは少し前の出来事....。 「....このヒトは....何か握っている...。」 引き上げた車の中では見覚えのある 人物が死亡していた...、その人は 手に何かを必死に握り締めていた...。 「...“ナインボール”....。」 ビリヤードの9を示した玉だった。 「...取り合えず...持って行こう...。」 『リオン』はボールをポケットにしまうと、 裏口の鍵を使い、屋敷の中へと入って行った。 「ここは...台所....???」 裏口からはすぐに台所に直結している... 少年は部屋に入った瞬間に 何故か懐かしい気持ちがこみ上げて 来ていた...だが、それが今は酷く辛かった...。 「だからよぉ〜〜〜〜〜オレがなぁ〜〜〜 殺るってんだよぉ〜〜〜〜?解るぅ???」 「ぼっ....ボクがもう一度ぉ...。」 「ママが決めたんだよ、あんたは 大人しくあの女の子をあたしと探そう? ねっ?解った???」 「うっ...ぅん...。」 「んじゃあぁああ〜いくぜぇっっ!!! 改良した“ラビット”達は後で手配 してくれぇっぇぇょなぁ?」 「あぁ....解った、よ。」 それはリオンが病院を脱出、破壊してから 数時間後の出来事....。 「お母さん...。」 残留思念を台所で読み取ったリオンは 母の面影に言い知れぬ優しさを 感じとっていた....。 「...もしかしたら...みんな...!!!」 不安は希望に変わる...その果てに なにが待ち受けているとも知らずに 少年は廊下へと足を踏み出して行く...。 「お風呂....水が....そうか....。」 汚水の様な色を見せる浴槽だったが それには何かがあるのでは? そう感じ少年は、側のボタンを押す すると、汚水は瞬く間に消え去り、 そこには“吹き抜け廊下のカギ”が残されていた。 「...これで、2階に進める...。」 不意に昔の記憶が舞い戻った リオンは、それを手にもう少し 1階を調べるべく、長い通路を渡り 居間へと入って行った....。 「油絵...だ...。 ここは父さんが良く...居た部屋...。」 徐々に少年の頭から掻き消された 記憶が蘇って行く...。 「...写真...これは...ぅうっ!?!」 家族で並ぶ写真を手にしたリオンは 断片的にだが過去の出来事を 思い出していた...。 「...僕は....!!!!」 突如、少年は叫んだ...それは 記憶が戻ってゆく喜びの現れなのだろか? いや、違う....何かを知る事を 彼は恐れているのだ...重大な何かを 知ってしまう事を....。 『My house』-two- (3.29.W) 「これは....!?!」 不意に居間で『リオン』は、あの 呪うべく超能力を発揮する為に必要な 薬...アンプルを発見する...。 「“レッド”....なんで此処に?!」 悩むリオンだったが、取り合えず それを手に入れた....『ピージェクト』が 脱出の際に『Dr.レム』との闘いで 破損してしまっていたために無いので 使用は不可能だが...。 「この絵...確か..僕の部屋に....。」 断片的な記憶の中で家に仕掛けられた 数々の仕掛けを思い出して行く少年は、 徐に油絵を手にして部屋を出た...。 「....そうだ、この先には....遊戯室が あるんだ....。」 だが、リオンが居間から退出した …その直後!!!… 『バギョッッ!!!』 「げはっ?!!」 衝撃波が彼を突如、襲った!!! 「....殺す....お前....死ぬ....此処で わたし...殺されて....お前...死ぬ!!!」 扉に背中を打ちつけられ一瞬 呼吸が止まる、苦しむリオンの 目の前にはスーツを身に纏った “Gプロジェクト”の産物“ラビット”が 立ちはだかっていた...!!! 「ぐっ....もう、僕が此処にいる事を 知られているの...か...!!!」 少年は戸惑う...何故なら、既に 攻撃用超能力は発動が出来ない 状態にあったからだ...アンプルが 手にあっても、それを首筋から 打ち込まなくては効果を得る事が出来ない... 「お前...死ぬ...幸せ...喜び...死ね!!!」 だが、リオンは諦めずに考えを巡らす 「確かに衝撃波の様な...モノが 扱えなくても....僕には念動力がある!!!」 『バギャギャギャッッン!!!!』 真後ろの扉を念動力で動かし 不意を突き、超能力を繰り出そうとして 迫り来るラビットに向かい勢い良く放った!!! 「うぎょっっ!?!!」 ラビットが怯んだ隙を見てリオンは、 その場から逃げだし遊戯室へと逃げ隠れた。 「....ふぅ...はぁはぁはぁ....どっちみち この“力”は必要になるって....事か... 旨く見つからなければ....。」 遊戯室で行動を開始したリオンは、 そこで“ドアノブ”と“ナルコン”を 手にし、廊下の様子を伺っていた... 「...そうか、9番のボールをこの 卓上にはめ込めば...。」 遺体から手にした“ナインボール”を ビリヤード台にはめたのだが... 変化が見られず、困惑する少年だった、が それよりも再び廊下に出てどう ラビットを対処しようかと...対策を練る...。 『ぎぃぃぃいいぃっっ!!!』 「....いない!?!」 静かにドアを開いたリオンは、 廊下を見渡しラビットの姿が見えなかったので 警戒しながらだが、廊下へと 出て行った....。 「....台所にドアノブが無くなった 扉があった...そこに行けば きっと2階へ行ける....ここで 負けてたまるか!!!」 リオンは強い決意を胸に 台所に向かいもと来た道を辿る... その先にはこれから始まる熾烈な死闘が 待ち受けているとも知らずに...。 『My house』-three- (3.30.T) 「くくくっ...『リオン』...そうだ、そうだぜ? あがけ...もがけぇ...そうじゃなくちゃ この退屈なゲームが面白くならねぇ からなぁ...期待してるぜぇ?」 何処からか少年の動向を観察する 人物は呟き...頭痛に悩まされながら 笑う...それは、少し悲しみに満ちていた...。 「....やった!!...ピッタリだ!! これで...先へ進める...。」 リオンが“ドアノブ”を使用し台所から 正面玄関に移動すると、そこにはーーー 「待っていた...私...殺す....!!!」 「幸せ....喜び....死....微笑む!!!」 先の改良を加えられた“ラビット”と それと、同じく超能力を備えられた モノが2階へと登る階段の前を立ち塞がる!! 「....こうなったら...逃げる....。 それしかない!!!」 リオンは勝ち目がないと悟ると、すぐに 念動力を発動し、二体のラビットの 視界を塞ぎ、その隙に2階へと 駆け上がって行った。 「はぁはぁはぁ....!!!!」 即座に追いかけて来るラビット達... それから逃れる為に少年は廊下を走り “吹き抜け廊下のカギ”を使い 近くの部屋へと逃げ込んだ...。 「....うっ!?!...これは!?!」 そこは書斎だった...。 部屋に飛び込んだ拍子に触れた 机から不意に残留思念を読み取った リオンは、ある少女の話しを聴く...。 「...このヒトは、さっき死んでいた ...おじさん...それにこれは 父さん...そうか父さんの記憶なんだ!!」 それは『リリア』と呼ばれていた...。 「僕達の事を話している....リリア...。 いったい誰なんだろう...か???」 不意に少年は悪意を感じ 静かに後ろの扉に聞き耳を立てた... すると、彼らの足音がこちらに 近付いて来るのが解った....。 「...どうする...!!!」 リオンは、此処での闘いを覚悟する 例え勝算がない闘いになるとしても... 『ばきゅおおっっん!!!』 唐突に扉が開かれ... 「見付け...私...嬉しい...死ぬ...お前!!!」 現れたラビットは少年に向かい 右手をかざした!!! |