『旅先』にて、雷雨の吹き荒れる中で。
『ゴォォォーーーッッ!!』
「おぃ『レバン』!!本当にあの道を
真っ直ぐじゃ無くて良かったのかよ!!」
木の下で雨宿りをしながら『デリンガー』は
大荒れの空を見上げて『レバンティーン』
に向かいそう言って怒鳴りつけると
またブツブツと文句を言っていた。
「ん〜〜っオカシイナ〜っさっきの
道を右にそれば、依頼者のいる街に
着くハズなんだけど...。」
レバンは、地図を見ながら首を
捻っていた。
そもそも二人は、依頼者の下に今日の
夜までには、着かなくては
雇って貰えない事もあり急いでいたのに
そんなこんなで、道に迷い
挙げ句の果てに暴風雨が...。
暫く雨宿りをしていると、一向に
降り止まない雨に苛立ち
「おぃレバン...こんなとこにいても
ラチがあかねぇ!!この近くにある
村でも何でもいいから入って休もうぜ!!」
デリンガーは、そう言うと
レバンに『行くぞ』の合図を手で見せた
「やれやれ...しかたないか...この
まま此処にいたら夜になってしまう...
どうせ近くだろうし依頼人の家も
そう遠くないだろう、解ったデリンガー
今行くよ。」
すると、レバンはさかっと立ち上がり
雨に濡れないように風で揺れる
木木の間を旨く利用して
デリンガーの下へと、歩いて行った。
『旅先』にて[雷]直撃。
吹き荒れる暴風雨に
視界を奪われながらも少しずつ
突き進む二人の耳に突然、轟音が
鳴り響き、その数秒後さっきまで
自分達が雨宿りをしていた大木に
一筋の閃光と共にイカズチが落ちた!!
『ドンガラガッシャンシャンっっっ!!』
「うぁ...まる焦げじゃん....。」
「ははっ...あっこに居たら...
僕達...ぁ〜なっていたんだねぇ...。」
二人は、それを見ると急いで
もう必死に何処かに雨宿りを出来る
建物がないかどうか探した!!
そして、暫く走り回っていると....
「あった!!!デリンガー!!
何か館みたいなの!!ココに
入れて貰おう!!」
不意にレバンは、目の前に古びた
洋館を見付けると
デリンガーの洋服の襟首をガッチリ
掴み勝手にその館のドアを押し開けて
内部に勝手に侵入した。
「苦しい〜〜〜〜っのど息が…あぅ。」
「助かった〜!!いやぁ〜親切な
ヒトで良かったねぇ〜デリンガー
...あっ!?ごめんクビ...あ〜ぁ
窒息死寸前じゃん。」
勝手にヒトを殺そうとして、しかも
他人の家に侵入しておいて良くそんな
平気で『親切』だとか『窒息死寸前』
とか言うよな〜。
デリンガーは、心の中でそう呟くと
意識をしっかり取り戻してその場に
立ち上がった。
『飛び込んだ先』にて、死者の息吹。
『洋館』に勝手に転がり込んだ
二人は、赤い絨毯(じゅうたん)の
引かれている玄関から先の
部屋に進もうとしていた。
「前の階段は二階に上がるもん
みたいだけど...ここの主(アルジ)
何で出て来ないんだ?俺達そ〜とう
ウルサく入って来たのに...?」
「そうだよね〜っ...おぉ〜い!!
誰かいませんか〜いないならこの
館〜『貰います』よぉ〜!!」
「勝手に貰うな!!」
「えぇ〜っ誰もいないなら....。」
二人が階段の前でそうやって
話しをしていると不意に床のきしむ
音が辺りに響いた。
『みしぃ…みしぃ…。』
「誰か来る!」
「住人だと思う?」
その音がだんだんと、二人の
いる場所に近付いて来た。
「違うねぇ...こいつは...。」
「出ましたなっ!!」
{うぉぉおおおぉぉ〜〜〜ん!!}
なんと、階段の両脇の子部屋から
ゾンビ達【不死人】が群れをなして
現れ呻き声を上げながら
二人に襲いかかって来た!!
「ったく〜レバンが選ぶと何処も
ろくでもねぇモンが出て来るよな〜
まぁ...もうしゃあないか!!
『死霊の館』か〜
【ホーンデットハウス】
いっちょ気晴らしに退治
しちゃいますかなッ!!!」
そう言うとデリンガーは、襲い来る
ゾンビに向かい手を前に突き出した!!
『館』にて、手に終えない。
「行くぞゾンビ共!!....
我と契約せし魔の剣『レゾルテ』よ
…我が詠唱に答、その姿を見せよ!!」
『バシュウーーン!!!』
デリンガーの体から閃光が走り
それが天井に立ち昇ると空間に
亀裂が生じそこから魔剣レゾルテが
出現した!!
その出現の圧縮された風に
吹き飛ばされるゾンビ達に
中に浮かぶ剣を手に取って斬りに込みに
掛かるデリンガーだが
それを見るとレバンは、呆れながら
「はぁ...魔法でいいじゃないの?
こんなの?」
そう呟くと片手を前に突き出し
「...ふぅ、ゾンビなんぞ燃やして
しまえホトトギス(字余り。)
灼熱の炎をこの手に宿し醜悪なる
モノ共に裁きの火炎を与えたまえ…
『ディープ・クリムゾン』!!!
【真紅の業火】」
『ギュルルルル!!!』
「はぃコンガリ強火で加熱だよ。」
火炎系魔法を放ち一気に周囲の
ゾンビを消滅させた!!
(あ゛つっ!?)
すると、小声で誰かの呟く声が...
天井から聞こえた様な...。
...暫くそうやって余裕で闘って
いたのだが、そのうち二人の体力に
限界が訪れていた...。
「ぉ〜いレバン〜っこいつらいくら
倒しても次から次に出てくんだけど〜
もう俺、疲れた〜っ!!」
「...ははっこっちも魔力が底を
尽きそうなんだけどな...2階に
逃げようか!?」
二人は一旦その場を引いて階段を
駆け上がった...が、そこにも
ゾンビ達の姿が...。
「どうする、デリンガーッ!?
このままじゃまずいな。」
「はぁはぁはぁ...腹減った〜
ゾンビって煮ても焼いても喰えない
から嫌いだ!!」
「ったり前だって〜の!!」
結構、絶体絶命のピンチに陥った
二人...さぁ、この先どうするやら...。
第一幕 終
まだまだ続くよッ!!
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