〜Vraver soul〜


運命の歯車が動く!!


↓とーぜん、下に増えますにゃん!!↓

R-evolution 17 各々の岐路(きろ)〜胎動(たいどう)〜
(2001/2/21/Wednesday)

…少年の指輪には時の刻印(こくいん)が
刻(きざ)まれ再びあの時の力を取り戻す...
そして勝ち取った三つ目の“紋章”を手に
クロノモンから成熟期へ戻ってしまった
P-Dと共に次の場へと足を向ける
「信秀...必ずお前は俺が助け出す...。
ミニラビモン』行くぞ!!!」
[ぅん!!祐くん!!!]
彼らの動向(どうこう)を崩れ去った絶叫の館
頂上から眺め、後ろ姿を見送る信秀は凶悪な
邪進化を遂げたP-Dに寄り添いながら
クスクスっと笑みをこぼす...
「あっはははは!!!!!!!
バロールモン』〜っあの腐った
デジモンでボク達の絆(きずな)を裂こうと
しているよ?笑えるねぇ!!!」
[愉シイ...イベント...起コル...。]
たどたどしい呟きを残し魔神型デジモンは
無邪気な彼を抱え、漆黒の闇に姿を
紛れ込ませ忽然(こつぜん)と消え去った...
「...。(今、誰かに見られていた様な...。)」
[ど-したの?]
「いや、何でもない...。」
誰かの視線を感じて祐樹が振り返った
そこには何も...陰も形も無かった...
そんな出来事が先を暗示するかの様に
忍び寄るΑ・T部隊との避けられない激突が
近い未来訪れようとしていた…。

無限・マウンテンのコースター型アトラクション
暴走列車で手にした二つ目の紋章を
誰かに自慢気に見せびらかしたい気持ちを
抑えて、そろそろ誰かと会い鈴奈の事も
紹介しても良いかな〜気分になっていた翔は
「ねぇ、あのさ〜さっき選ばれしなんとか
ってばリンナ、言ってたじゃん?
そろそろ君の事教えてくんなぃかな?」
不意にモキュモンまで戻ってしまった
ウホモンとルージュモンから後退した
ラッピモン』へ適当にご飯を
与えて問いかけた、すると
「どうして?...私、やっぱり変かな?
ふふっショウ、貴方って敏感なのね?
良いわ...どうせ明らかにしなくては
ならない事だったワケだし...。」
最初は愚図っていたものの仕方ないっと
言う口ぶりの下(もと)でベンチで隣り合い
自分が秘めたる秘密を打ち明かそうとする...
「あのさ、無理...しなくても良いんだって!!
あの、その〜たださ...。」
「ただ、何かしら?」
「ただーーー...はは、
ダチの事くらい知っておきたいじゃん!!」
「あははっ、そうね...っとんじゃそろそろ!
ぱーっとお話し...しちゃうわ...!!
私の首に巻いているチョーカー解るわよね?」
唐突に首を指で指(さ)し示したリンナは
次に悲しそうな笑みを浮かべ
「あぁ...それが???」
「...これはね...私のデジヴァイスなの...。」
「デジヴァイス???...えっ!?!」
自らが選ばれし子供であった事を彼に伝えた...
「デジモンが世界に出現する事になった
光が丘の事件...覚えているよね?」
「光が丘の...嘘...ってかテレビで見た
だけだったけど...ぅん、確かに知ってる...。
でもそれが!?!」
困惑するショウは暫(しばら)く慌てふためき
1年前の出来事を思い浮かべていた...
「...オメガモンがディアボロモンを粉砕して
あの時、初めて私達は大人も世界中の皆が
デジモンを知った....。」
「あっ....ぅん、だから?!?」
「それが去年の夏の事件...でもね、私達...
いぇ...デジモン達を垣間見てしまった者は
皆、未知のゲートを手にしたの...そして...ある日
私は彼女...ラッピモンのティマーとして
選ばれたわ...その証しであるこの
デジヴァイスを授かって...でも、私だけでは
...そう私だけではなかったの...。」
少しづつ紐解かれてゆく彼女の謎...
汗ばむ手のひらを抑えながらショウは至(いた)って
冷静にリンナの話しに耳を向けた。

Piぃーーーっガガガッ!!!!....
リサート・メンバー’ズは全滅...しかし
異常が起こりました...SOS...緊急ーーー

「リボルモン...これは?この
無線機録は...どっ...どう言う事なんだ!?!」
[どう...っと言われても...。]
「P-Tであるぼくにも言えない事なのかぃ!?!」
大破した列車から従業員は傷ついたリボルモンと
気絶した赤髪の少年を発見し事態を
どうにかして飲み込むためにまだ話せる状態で
存在したP-Dを問い詰める...
[...『』【あきら】...。]
「リボルモン?...どうした???」
すると決意を秘めた瞳で彼を見つめリボルモンは
このD-Pで巻き起こっている事の重大さを
...全ての真実を語ろうとする...が、
[昌...このテーマパークから逃げーーーー]
…その瞬間!!!…
ズジュパァッッッッン!!!
「甘えててんじゃ〜ねーわよ?」
高速で射出された空気の弾丸(エアロ・ボム)が
リボルモンだけの胸を打ち抜き排除してしまった!!!
「なんっ!?!ーーーーぁああっっ!!?」
突然の出来事に対処出来ずに喚(わめ)く
青年を真後ろから捕らえる少女は赤髪の少年を
P-Dに抱えさせると脛(すね)に一撃を喰らわせ
[回収完了、戻るゾ。]
ドコッッ!!!
「OK,ってか〜泣いてんじゃねぇわよ?
だいの男のくせにぃさぁっっっ!!!」
そう言い残すと再び場から上昇して行った...
「ぅ...っ...ココは...!?!」
「あ〜あ、お目覚めかしらーーーっ?
武司くんったら〜だらしなぃんだから〜。」
上空で目覚めた少年を子馬鹿にした様に
声を掛けた少女はセンター・キャスルへと
舞い戻り、口元まで衣服で覆い隠した
青年の下へ彼を運び去る。

「んじゃ、あたいはヤブ用がありますんで〜
失礼しますわぁ〜ん、それから〜
A・T部隊、今日付けであたいが入る
事となりましたからぁん!!」
武司を置くと即座に飛び立った少女は
さっき従業員から手に入れたトランス・ギアに
記載された情報を元にあの闘いをこなした
2人の居場所を突き止めんとしていた...
「けっ....己はお払い箱ってワケかよ?
...えぇ!?!...答えろ!!『鷹瀬
【たかせ】!!!!あんな子娘をアンチに
しかも己の代わりが勤まるとでもーーー」
「るせぇんだよ?...鷹瀬さんは口ぃ
出さなくて良いっスから〜...。」
口元まで覆い隠した人物に詰めよる赤毛の彼が
興奮の絶頂に達したーーー
…次の瞬間!!!…
その少年は音もなく姿を現すと振るい上げられた
拳を軽くさばき場に押し倒す!!
どぎゃっ!!!
「ぐっふぁっ!?!!...『一ノ畝
【いちのせ】てめぇぇっっ!!!」
当然即座に攻撃を仕返そうとする...しかし
「誰もお前をキルとは言っていない...。
今は傷を癒すと良い...。」
両者の間に割って入った青年がそれを制(せい)し
場を治め玉座に戻った。

遊☆戯☆王Cardによるデュエル、
恐らくこれが最終ターン...末っ子
2ターン...スタンバイフェイス後編を
迎え様とするもーーー
「...。(くっ...罠が発動出来なければ
もぉ...しかも兄ちゃんにBWDが返って
しまい残りぼくは700...どうする...。)」
どう足掻いても負けが見えている少年
だった、が...決闘者としての意地が敗北を
宣言させる事を戸惑う...
「....。(俺のライフが350...劣性だが
次ターンで押し切れる!!!)」
「....ぼくは一枚伏せて...ターンエンドだ!!!」
そして、遂に時が動いた...次男はカードをドロー後
相手の伏せに注意しながらも、更に
場に一枚伏せーーーーー
「砕けろぉおおおお!!!!!!」
ブルーアイズとブラック・マジシャンによる
同時攻撃を放たんとする...だが、
…その瞬間!!!…
「最後の賭けだよ!!!魔法カードオープン!!
手札の“ギルファー・デーモン”を生け贄にーーー
儀式により“サクリファイス”召喚!!」
「なっ!?!俺の手元にブルーアイズが戻って
来るのを待ってやがった...だと!?!」
「効果発動!!!これで奪ったあぁっっ!!」
BWDを奪い去った末っ子は同時に攻撃
せんとするマジシャンを破壊に掛かる...しかし、
…そのセツナ!!!…
「ぅおおおおっっ王宮のお触れを解除!!
罠、“銀幕の鏡壁”発動!!ギルファーの
効果があったとしても!!打ち破れる!!!!」
罠を次男が解除してしまう、すると好機を
得た末っ子は次いでーーー
「あっははお兄ちゃんの負けぇっっ!!!
最高の罠“魔法の筒”を発動!!!」
最終手札を発動、これで勝敗は決した...かに
…思われた瞬時!!!…
「...しゃくにさわる弟くんだぜぇ...。
“破壊輪”始動...爆死だよ、2人共な...。」
次男の切り札が全てを無に還した...双方
ライフは0となり...この決闘は此処として
引き分けに一旦(いったん)の収(おさ)まりを得た。

自らこのテーマパークに居る理由を
重々しい口調で語って行くリンナだった...が、
「見つけたわぁ...愛しいヒト...。」
「ぅそ...?!!」
「ぅお!?!誰!?!!」
突如!!その姿を現した少女の声に
思わず声をもらし我が目を疑う!!!



R-evolution 18 各々の岐路〜再会〜
(2001/2/24/Saturday)

…ベットの中で眠っていたハズの私は---
「...むにゃ?...ココは...???」
何処かのタンポポが咲き乱れる野原で
誰かの呼びかけによってゆっくりと目を覚ました
[鈴奈ちゃん?アナタ、りんなちゃんでしょ???]
「そーだよ〜ネッ!!お姉ちゃん!!!」
瞳の先には誰かと愉しそうに喋る私の
大事な妹の姿があった...
「...ここは?...呼びかける貴方は誰???
それにしても...夢なのに...。
(妙(みょう)に現実味がある...。)」
[わたちぃ?わたちぃは〜鈴奈の〜
ぱーとなぁ〜ラッピモンだよッ!!]
「あはははっ、この子達ってばデジモン
だよ!!本物のっ!!!」
色々な疑問が私の頭を駆け巡り花の良い匂いと
冬なのに吹いている春風だけが静かに
私を...いえ、私達を包み込んでくれていた…。

「...琉香...何故...なんで貴方が?!!?
連れ去られて何があったって言うの?!?
お姉ちゃん心配してたんだよ...?
さぁ、帰ろう?ねっ?」
飛空タイプのデジモンにまたがりショウとの
会話途中、唐突に上空から出現した
少女の名前を懐(なつ)かしそうに声に出す
リンナは突然の出来事に動揺し、こみ上げる
涙すら気付かず頬を伝い滴り落とす...
[どうしたんだ?知り合いか??降ろすゾ???]
「お前は待機してな...きゃははははっ!!!
ふっん...一発目の獲物がランカー(大物)で
助かったわよぉ〜。」
が、しかし...彼女の様を見ながらP-Dから
徐に降り立ったルカは近寄り自らの
身体に抱きつこうとする姉の手を振り払い
バシッッ!!!
「なっ!!?何をするの琉香???」
「リンナ!?!」
「ふんっ、姉貴ズラするんじゃねぇわよ?
リンナぁ〜あんたはココには必要なぃわぁ!!!
あのデジモンだけ置いて逃げるならぁ
あんたまで巻き込まないって約束するけど?
(まぁ、どっちにしろ人間共はもうじき
姿をデリート(消去)されるけどねぇ...。)」
鋭い眼光で睨み付けながら、そう言い放った!!!

ギュパォオオオッッッン!!!!
[ぐぎゃぁぁ〜〜〜〜っっ!?!!
まっ...まいったヨッ!!]
ショウ達が新たな闘いに身をおさめていた
丁度、その頃...此処にも順当に“紋章”を
手にし勝ち上がって来ていた者が居た...
「ぅん、よし...これで最初のアトラクション
フリーズ・アイランド』の
Cup of The Round』含めて
今、手にした...迷わずの森
Deep Forestの紋章で二つ目を手にした!」
[...あぁ、取り敢えず今は時間に余裕が
有る、そして...その結果は継続される。
急がなくても忠家とならあそこまで
辿り着ける...。]
彼らもまた中心部にそびえる城へと向かい
あれから激戦を潜り抜けていたのだった!!


DNA進化(evolution)ぁっっ!!!



ゎっはっはーっ!先を見るきゃ〜も?