『他のお話しを見るにょ-?』 『最初に戻るにゃん?』 |
↓とーぜん、下に増えますにゃん!!↓ 【R-evolution 26 時の狭間(はざま)で〜彼らの絆〜】 (2001/3/24/Saturday) …デジタルワールドから自分達が住む 現実世界へと舞い戻った祐樹を待っていたのは 久々に会う懐(なつ)かしい弟の顔をした バケモンだった... 「デジヴァイスが反応している!!? うっわっ!?!!」 「...!?!」 『カヒュッッッン!!!』 [ぐわっぁぁっ!?!!] それを見抜いたのは彼が左手中指にはめた 指輪型デジヴァイスだった、その閃光は 弟を眩(まぶ)しい光で包み込むと正体を暴く!! 「なっ?!...ばっバケモンだと!?!」 [まっ...眩しいぃいクソっばれちまったぁーーー じゃねぇかぁぁ!!!!?] 逆切れを起こし襲いかかるバケモン、だがーーー 『ドゴッッスッッ!!!』 「回転蓮武(かいてんれんぶ)!!!」 [ひぃぎゃぁ!?!] 先に放たれていた少年の回し蹴りが顔面に直撃し 更に痛みで喚(わめ)いているところへ 「...おぃ、弟を...信秀をどうした? 答えろ...でなければ殺す!!!」 歩み寄り片足で身体を逃げられぬ様に押さえ付けられ 殺意のこもった脅(おど)しが入る...すると、 [はっひぃい〜わかった、言う、言いますからぁ!!] 「何処(どこ)にやった?」 [...デジタル・テーマパーク...デス...。 捕らえたあとに入れ替わって事件視されない様にって! そっ、それ以上は知らないんだぁ!!! おれら末端(まったん)には何も聞かされてーーー] 『ぱきゅっっっぉおっっん!!!』 「クズがぁ...ふざけるなよ...。 “時の刻印”によって狭間で散れ...!!」 簡単に口を割ったバケモンだった...が、 …次の瞬間!!… 「...待っていろ...お前は俺が必ず取り返す!!」 怒り冷めやらぬ祐樹によって デジヴァイスに刻(きざ)まれた時の力が使用され 一瞬にして消滅させられてしまった...そして 同時にこの時、少年の憎(にく)しみが デジモン達へ向けられ時の刻印は暴走、彼の マーチヘアモンと旅していた記憶を奪い去り その時間をも封印してしまった…。 祐の叫び声は空(むな)しく場に響(ひび)くのみだった... 「しょせんはボクらの絆を打ち消す ことなど何者にも出来ないのさ? くっくく....はっははははははっっ!!! バロールモンとどめだっ!ティマーである 祐樹ごと完全にクロノモンを消滅させろぉ!!!」 [任セロ...コレデ終ワリダ...消エサレ 『魔空間ノ削除』【プレィ・イレィザー】ァァ!!] 【ビキキキキッッッ!!!!】 別次元から撃ち込まれた自らの技と 同じ威力を持つ攻撃によって腹部を貫かれた クロノモンは真後ろに倒れたままピクリともせず 当然、祐の声に答える事も無かった... [.....。] 「そんな...ウソだろ?...おぃ...起きろよ!! 起きろよぉ!!!クロノモン...!!! 起き上がれよ!!!クロノモン...うぁぁあ マーチヘアモぉおおおっっン!!!!!」 いつの間(ま)にか涙が少年の頬(ほほ)を伝い その滴(しずく)がP-Dの身体に 大きな粒(つぶ)となって静かに降り掛かかる... 「ふんっ...女々(めめ)しい奴め...。 悲しくないさ、お前も死ぬんだからなぁぁ!!!」 「俺は...俺は...今まで...守ってもらって ばかりだった...のに...!!! お前がいつも側にいてくれた事を忘れて...。」 今まで少年の頭には弟を取り返す ことしか頭になかった、でも...それでも このデジモンは自分に付いて来てくれていたのだ、と... いくら冷たく邪険(じゃけん)に接(せつ)しようとも 離れる事なくこの目的の為に無理を承知(しょうち)で 嫌な顔一つせずに戦ってくれていたのだ...っと だが、そう想う時は既(すで)に遅く 少年が下げていた顔を上げ正面を向いたーーー …その瞬間!!!… むしり取った空間を無理矢理片手で縮(ちぢ)め 凝縮(ぎょうしゅく)させて投げ放たれた その異形(いぎょう)な塊(かたまり)が 自分と側に寄り添(そ)う倒れたP-Dへと直撃した!!! 『どぎゅぉおおおおおぉぉっっん!!!!』 「ぎゃはははははははははっっっ!!!! 勝ったぁあああ!!!...ふっははは、 ボクを置いてデジタルワールド何かに お前が行くから悪いんだ、お前が選ばれた 子供だなんて、信じられるかよぉ!!!」 突然!!狂気(きょうき)じみた笑いを 続ける信秀は兄、祐樹を直接では無いものの 自(みずか)ら手に掛けたことで精神に 少しの異常を来(きた)してしまったのかもしれない... [信秀...オ前ニハ我が居ル...案ずズルナ。] 「はっははぁ!解ってるよぉ〜バロールモン!! どのみち、ボクらはもうずっと一緒に もう少しでなれるんだからねぇ...!!!」 だが、バロールモンの言葉に応(こた)えた 少年が被(かぶ)っていた野球帽を逆に向け P-Dと共に場から立ち去ろうとしたーーー …次の瞬間!!!… 「おぃ、信秀?待てよ....この闘いはーーー」 [まだ終わっちゃいなぃっっ!!!!] 不意(ふい)に真後ろから、たった今自分達が 打ち倒し消滅させた者達によって声を掛けられ 徐(おもむろ)に振り返る、するとそこにはーーー 「ばっ...バカなぁっ!?!!」 [ナニィ!?!我ガ攻撃ハ直撃シタ筈(はず)!!!] 確実に始末し終えたハズの祐樹とクロノモンが 目の前に存在し完全と立ち塞(ふさ)がっていた!!! 「信秀...お前がそんな気持ちを持って... ずっと考えて孤独でいたなんて俺、ちっとも 知らなくて...ごめん...でも、もう良いから ...なぁ、帰って来てくれよ?....。 一緒に...一緒にデジタルワールドに行こう...。」 「なっ...ボクは...ボクは...。」 消滅した筈の兄の姿に戸惑(とまどい)い 優しい言葉に何かを思い出して行く信秀....しかし、 [嘘ダ、ソレハ偽(いつわ)リノ言葉ダ!!! オ前ヲ連レテユク証拠がドコニアル!?! 騙(だま)サレルナ!!!!] それを邪魔しようとするバロールモン、だがーーー [バロールモン...お前の勝手にはさせない!!! 祐樹の弟は返して貰うッ!!!] 妨害(ぼうがい)を阻止(そし)せんと飛びかかる クロノモンだった...が、しかし …その瞬間!!… 【ビキキキキキキッッッ!!!!】 [今度コソ失セロ...プレィ・イレィザーァァアァ!!!] 再(ふたた)び吠えるバロールモンによって産み出された 魔空間の塊が逃げ場の無い上空に居る デジモン目掛け撃ち放たれた...だが、しかし …その時!!!… 『パキュォオオオォォッッン!!!!』 「...二度も俺のパートナァーに通じるかよぉ!!! クロノモン“時の刻印”発動!!!! 時を超越(ちょうえつ)し敵を貫けぇぇっぇぇっ!!!!」 直撃かと思われた塊は時間を超越したクロノモンの前では 無力に消え去る、そして同時に [永遠に次空の闇へとに沈めぇっっっ---ーーー〜〜〜 『時限永冥斬』【いくぅぅっす・エタニアル・おおぉばぁぁあぁぁッっ】!!!!」 備え付けられた左腕の刃からバロールモンへと 時の歩みすらも打ち砕く強力な必殺の剣撃が 繰り出され、避ける間もなく真正面からの一閃を敵は喰らった!!! 異世界にて遊☆戯☆王Cardによる タッグデュエルを開始したショウの次男と末っ子は 脱出を賭けて謎の人間達と闘う...が、 序盤(じょばん)からいきなり次男の行動の 殆(ほとん)どを封じられてしまい危機に陥(おちい)る... 「ふふっ、あんたらもヤバイのに見初(みそ)められた もんだよなぁ...だが、容赦(ようしゃ)はしない! ...オレのターン、一枚ドロー後... さて、ぼちぼちモンスターを召喚する!!」 「むごっむふぅ〜!!?!」 “極刑の皮ベルト”によって全身が黒いベルトで覆(おお)われても 辛(かろ)うじて呼吸だけは出来る次男は それでも息を荒だてて末っ子に望みを託(たく)す!! 「更に場にカードを伏せ、今...召喚した ばかりの3ツ星モンスター“ガリレオ”で あんたの裏守備カードを攻撃!!!」 「はっはーだっせーっ、僕の僕(しもべ)に 攻撃したのは運のツキだったなぁ!!! “球体時限爆弾ソフィア・ボム”だぁ!! お前の僕の攻撃分を次のターン受けーーーー」 しかし、彼の願いはその場であえなく崩される 「甘い...手札の永続魔法“凍結”発動。 凍結の効果により敵モンスターの効果能力を 消し去る...そして、攻撃力1600の ガリレオの攻撃により爆弾は破壊!!」 (凍結の効果:表示一体のモンスターの効果発動を 禁止する、攻撃の際に表になった場合でも良い。) が、凍結によって繋ごうとしたコンボを 打ち破られはしたものの 末っ子は自ターン...闘志を燃やしながら デッキから一枚引き、場に僕を呼び出すと 「“ゴブリンの突撃兵隊”召喚!!! さっきの僕を打ち倒す!!!!」 反撃に転じようとする...だが、しかし …その瞬間!!… 『ザキュッッ!!!』 「なにっぃ!?!」 「ご苦労だったな?罠“夢魔の棘”始動!! 防御力が1500以下のモンスターは 棘の洗礼を受け消滅する!!!」 敵の罠が発動しゴブリンは一撃で粉砕されてしまう そして、場に一枚伏せた末っ子に 次ターン、ダイレクアタックの恐怖が襲い掛かる!!! 「貫けぇぇっぇぇぇーーーーっっ!!!!!」 [『時限永冥斬』【イクス・エタニアル・オーバー】ぁぁあ!!!] 【ズギャギュュォォっっっッッッッン!!!】 …その瞬間!!!… 弟と兄を縛(しば)る全ては解き放たれた!!! [『真眼ノ筒』【リングル・ラングル】ヲ 操ル...空間ノ支配者タル我ガ敗北スルナドォ!?!] 【ドキュォオオオオオォォォンッッッ!!!!】 「有り難う...クロノモン...。」 「....兄ちゃん...ボクは...どうして...。 ごめん...ごめんね...。」 「もう良い...もう良いんだ...。 信秀...さぁ、一緒に...先に行こう!!」 「ぅん!!!」 心を封じていたバロールモンが滅(ほろ)びたことで 自我を取り戻し祐樹の胸元(むなもと)で泣きじゃくる 信秀は涙を拭(ぬぐ)うと祭壇(さいだん)の間(ま)への 扉を開け放ち徐に彼の手を取る...そして、 「...この先に秀信を苦しめた奴がいる...!!」 弟に導かれるままに元凶と仲間達が待つ 最後の戦場へと祐は向かった!!! 『DNA進化(evolution)ぁっっ!!!』 『ゎっはっはーっ!先を見るきゃ〜も?』 |