【神を統べる者】 |
天空の決闘場へと移動した“闇・遊戯”と 相対する“闇・漠良”は中央の螺旋階段を エスカレーターで上がり、他の参加者も同様に 彼らの後を追って頂上へ、体感温度で さえも牙を剥く地へと赴く... 闇・漠良の正体が明かされ驚愕する “杏子”達...しかもそれに便乗するように “ナム”こと“マリク”はあたかも知らぬ フリを使い表の漠良をロッドで操る... そして、闇の力を欲する『千年リング』の 邪悪な意志を宿した彼は神を要求し、 横からしゃしゃり出るマリクを打ち消すと 同時にドロー5したカードから 僕『絵画に潜む者』を攻撃表示で召喚した!! 場にリバースカードは見当たらない、 闇・遊戯は“城之内”の声のまま 僕『バフォメット』を召喚!! 敵モンスターを抹殺し、ライフを200削る!!! 更に場にカードを伏せてターンエンドを迎える... 「オレ様のターン!!」 『夢魔の亡霊』を呼び出した 闇・漠良は攻撃力が低いままに攻撃表示を 繰り出し終える、そして、その間に 闇・遊戯は『磁石の戦士γ』を召喚!! ー200削ると同時にダイレクトアタックに よって1400を削る...しかし、闇・漠良は まったく気にせずに『首なし騎士』を 攻撃表示で場に出す...当然、γによって 撃破され更にダイレクトでー1400を喰らう... 残されたライフが750となっても 無抵抗のまま彼のターンが訪れた....だが、 闇の胎動は留まらず布石は当然の意志を持つ!! 「貴様はオレ様の罠にハマったんだよー ヒャーハハハハハ」 突然!!高笑いを飛ばす闇・漠良は 特殊召喚モンスターを手に邪悪な笑みをこぼす 「このモンスターを場に出す条件は 墓場に三枚のモンスターカードが眠って いること…しかも、それら三体のモンスターは すべて攻撃表示のまま5ターン以内に 葬られていなければならない…」 死の世界の支配者ーーー『ダーク・ネクロフィア』は そして、今三つの魂を生贄に...召喚された!!! (猛攻!!オカルトデッキ!!!) シップは浮遊し、宵闇の空へと舞い上がる ...一同は各々部屋へと散って1時間後の トーナメントを迎えようとする...が、 そこで様々な想いが場を駆け巡る... “城之内”は妹“静香”とその応援団らと 共に勝利を誓い...“遊戯”と“闇・遊戯”は “海馬”の言葉に沿(そ)う様に遂に 神をデッキに組み込む...そして、 運命の闘いを前に8人目のデュエリストの 存在を気にする...“マリク”は背に彫られた 刻印を憎み記憶を渡さんと笑みを浮かべる... 他のデュエリスト達も別個の思惑のまま 部屋にて与えられた休息を過ごした... ー今、トーナメントの幕が上がるー “ナム”っと言う少年に自らを偽る マリクは城之内に声を掛け彼と共に シップの中央部へと向かう、その頃... 遊戯から自らの意志でMind Changeを 果たした神の所持者、闇・遊戯は 鋭い眼光を放ち、決戦の場へと向かう... トーナメントの方式は至ってシンプルで “アルティメット・ドラゴン”をモチーフに 制作されたビンゴマシーンにより ランダムに選別された者達が当たり 勝者と敗者を分かつのだった!! ナム(マリク)No’1、マリク(“リシド”)No’2 海馬No’3、城之内No’4 闇・遊戯(遊戯)No’5、“孔雀 舞”No’6 “漠良 了”(“闇・漠良”)No’7 謎の決闘者(“イシズ”)No’8 以上の番号からまずーーー 漠良が宣告され、更に遊戯のNo’が 言い放たれた、初戦...それは唐突に始まるーーー 『千年リング』VS『千年パズル』と 言う千年の闘いが!!! 8人目のデュエリストは闇夜を見つめながら 迎えに来た主催者の僕へと呟く... 「私の闘いは四戦目… 信じられないかも知れませんが… 私には近い未来が見透せるのです…」 最初の闘い、それが邪悪なる意志との 激闘であり、試練であると...同じくアイテムに より予知をしながら...。 (明けましておめでとーっ!!!!) 8人は出揃った...まだ見ぬ1人は さて置き、突如現れた“漠良”に驚きを 隠せない一行だったが、まさか... 表の人格が“マリク”によって洗脳され 更にその為に“杏子”の呪縛を解き放って いない事を知るよしもなくまんまと “遊戯”らの懐(ふところ)に潜り込んだ 『ナム』ことマリクは平然と抹殺計画を 練り、更に自らの意志を負わせ、 フリをさせた“リシド”を場に呼び寄せる... 全てはマリクの手の内で踊り始めた...。 そして、決勝戦の場へと何かが舞い降りた それはーーー『決闘艇』【バトルシップ】 その名の通り、気球船の姿をしたそれに 搭乗し、上部による真のステージで決戦の 火蓋は落とされる!! 一回戦の舞台は高度1000M... 各々の想いを馳せた闘い...不意に 最後のデュエリストは法衣を纏い現れた... 彼女もまた千年の古(いにしえ)に 縛られる者...『イシズ』...七時の 合図でシップは空へと舞い上がる!!! (イシズ参戦!!!) 最終地へ向かい動き出した一行は “舞”の自動車に乗り込みヘリで場に 急く“海馬”らと同時に舞台に向かい 突き進んで行く...その頃、決勝へと確定した “闇・遊戯(遊戯)”“城之内”舞、海馬 4人以外の者達もその姿を 童実野スタジアム建設予定地へ先に 辿り着き、現す... 「これは闇への復讐なんだ…」 決勝へと同じく駒を進めていた“マリク”と そして寡黙の“リシド”が対話する...。 『千年パズル』は魔術師達が生み出した 闇を封じるアイテムの一つだった...それは、 彼のみぞ知り得る墓守の記憶、邪悪なる力は若き 王の魂と共に闇に封印されていた、しかし 幾千年の月日を経た時、再び邪悪なるソレは 胎動を始めそれと共に、王の魂も目覚める 自らが記憶を求めて、現世を... 「その記憶をボクが握っている…」 自由を手にする為にマリクは死と隣り合わせの 闘いを始めようとする...皮肉にも太陽神を 手にした彼に射したのは闇だったのかも知れない... IDカードを受け取った海馬は真の会場へと 踏み出す足掛かりを手にした、遊戯らを待つ間に デッキ調整を果たそうとする海馬は場を去る...。 「ヒャーッハッハッハッ! 『ポルターガイスト』【騒ぐ霊達】発動!!」 マリクと手を組んだ『闇・漠良』は 病院を抜け出し“骨塚”を超オカルトデッキを 用いて、打ち倒し最終参加資格をーーー たった今、手にした... そして、その足で会場へと乗り込み 遊戯らの前に悠然とその姿を現す... 7名出揃った参加者達はまだ見ぬ、最終 デュエリストと出会えぬまま決戦の地へと 誘(いざな)われて行く!!! (オカルトデッキ欲しいにゃ〜。) お互い命懸けで大事な何かを守った 2人は友情と絆(きずな)の深さや強さを胸にしまう ...“闇・遊戯”は今回、このデュエルで 悟った...“優しさ”こそ何にも勝る 強さが秘められている事を、そしていつの日にか “遊戯”が自分の全てを超えて別れの時が 来てしまう事を...。 一行の下に“舞”達が姿を現す... 『静香』の声に反応して、彼が目を向けた先には 妹のまさにその姿があった... 駆け寄る“城之内”しかし、彼は何を 思ったか連れてきた“本田”“御伽”達を 叱咤する、だが次の瞬間!!煮えきらない 城之内へ舞が平手を喰らわし、勝ち取った 物の大きさを伝える...そして、 先に行動を起こしたのは妹...静香だった...。 「私が勇気を出す番…」 眼部を覆っていた包帯が彼女の手によって 解かれ、遂に恐怖と対時しつつ瞳を押し開けた ....すると、そこに待っていたのは 数年ぶりにまともに見えた兄、城之内の姿だった ...埠頭にて“海馬”は遊戯に先の答えを返し 更に、バトル・シティ決勝の舞台で待って いると残して“モクバ”と共に場を後にした...。 ー神のカードを賭けた決戦がその重々しい幕を開けるー (ん〜まさか、闇・漠良進化だったなんて〜。) 黒炎弾でライフポイントを“零”に させた城之内は、完全に目を覚まし “遊戯”を救わんと残り3秒台での賭けに 出る、それは自分を犠牲に成り立つ 行動だった...『千年パズル』と 決闘盤を投げ落とした彼は、鎖を伝い、 それをロープの様に扱うと同時に振り子運動で 倒れた遊戯の下へと飛び移り、宝箱から 小さな鍵を手にする、だがその瞬間!! 爆破と共に錨が海中へと落下、二人を 引きずり込み沈んで行く...しかし、直前に 手にした鍵で遊戯の拘束を解いた城之内は 浮上させると更に自らの脱出も試みる...。 鍵は合う筈もなく...海中へと取り残されて しまった城之内...生死の堺をさ迷っていた その頃、“静香”らを乗せた“舞”の暴走車が 埠頭へ向かう...息が続かずまさに今、 限界を迎えようとしていた、その時!!! 光明の光が差し込む... 「雑魚とはどのくらい息が持つものなのかな…」 “海馬”が海へと落とした、ソレが 窒息死寸前の彼の目の前へと舞い降りた!! 最後の最後で海馬に助けられた事を 悔やみながらも生き残った城之内は気付いた 遊戯と向かい合い大事な宝物を手渡し、 胸へと預けた...と、同時に“杏子”の覚醒も 解かれ、更にその場へ妹を乗せた車が 辿り着く...これから始まる“マリク”による 惨劇も知らずに...。 (となると当然、海馬は結束デッキ進化!?) 時間は3分を切った、このままでは 両者共に海の藻屑と化してしまう...それでも “マリク”は、『デス・メテオ』を“城之内”に 放たせ、無惨な記憶を残す様に命じる...が、 既に洗脳の効果は切れていた、彼は植え付けられた 記憶と闘いながら、熱望し叫ぶ!! ...するとマリクは、ならば時を待ち、仲良く 死ぬが良いと掃き捨てる...しかし、タイムリミットを 迎えつつあった、その時!! 「今…この決闘での本当の敗者がわかったよ… それはマリク…お前だ!」 “遊戯”はわざと彼を挑発するように言葉を投げ 禁断魔法を発動させ、罠『精霊の鏡』を 始動させる...このカードで掌握された魔法は 自由にその効果を相手でも、そして自分にでも 振り掛けさせられる....負けを知った途端、 消え去るマリクの呪縛、だが...正気を取り戻した 城之内へ遊戯は悲痛な別れを告げる...。 「勇気を教えてくれた……大切な親友だ!」 遊戯は手にしたデュエルディスクをその場に 置き去ると別れを告げ、自らデス・メテオの 直撃を受け、ライフを全て失う、すると 同時に城之内の足元に設置された宝箱が開き そこには小さな手錠を外す為の鍵が... しかし、15秒のカウントが始まっても どうしようもない怒りに身を震わせ吠える 城之内はとっさに片翼をもぎ取られた 『真紅眼の黒竜』に気付き自分に攻撃し 「オレのライフを0にしろ!!」っと 叫ぶーーーー瞬間!!! 今まで死んだ眼をしていた竜は敢然と 蘇り、残り5秒で彼を打ち抜き 残留したライフを砕く!! (やっぱり洗脳進化デッキだった(笑)) |