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『チャプター4へ』 ↓『9話から12話まで。』↓ 『past it die』-zero- (3.19.S) 『リオン』は、『Dr.レム』の 支配する『ミケランジェロ記念病院』を 脱出しようと病院内を駆け巡る...。 「うゎっ!?...扉が開かない!?」 総務局へ少年が入った瞬間!! 侵入者捕獲プログラムが作動し、内部の 電源が絶たれ、部屋に閉じ込められてしまう。 「...どうしよう...。」 電源のスイッチを動かすも反応が なく、困るリオンだつたが...不意にソレを “メラトロピン”で探り残留思念を 集めてどうにかしようと試みる...すると、 『キィィッッッッン!!!』 「はぁはぁはぁ...そうか...コンピユーター 端末をいじればどうにか...!!」 解除プログラムを発見する事が出来た 少年は、赤く点灯するコンピューターの 電源ランプを右・左・中央の順に 操作し、最後に映写機上のボタンに 手を掛ける...が、そこに書かれた 文字を見て、その手を止めた...。 『リオン…両親と…。』 少年は、静かに映写機の電源を入れ そこに映し出された自分と、その両親の顔を 懐かしそうに眺めた...。 「これが、僕の母さん父さん....。 今、どこにいるんだろう.....。」 治められていた両親の写真を手にした リオンは、最後のボタンを押し プログラムを解除すると、明かりを 室内に灯した。 「....鍵だ...。」 机の上に無造作に置かれた“制御室のカギ”を 握り締め、その部屋を後にした少年は、 廊下を歩き大きな施設、休憩広場へと 進んで行った....。 「女神...の像....。」 リオンが見上げたブロンズの女神像は 大きく、施設の中心に置かれていた。 「階段がある...まず、上に登って みようかな....。」 少年が階段に近付こうとすると、 不意に幾重にも重なる幽(かす)かな 息ずかいと、わずかな足音が聴こえた。 「誰だ!!!!」 「まぎぃいいいっっ!!!!」 何者かの殺意の気配を感じた 叫ぶリオンの目の前に突如!!姿を 現した包帯で顔を覆った男は、 『どがっ!!!』 「うがっ!?!」 目にも止まらぬ速さの蹴りをリオンに 見舞い、一気に壁際まで吹っ飛ばした!!! 拍子にポケットにしまい込んでいた 『ビージェクト』が床に落ちた。 「ぐっ...この“力”普通の人間 じゃない...!?! まさか、....“Gプロジェクト”の 人造人間...なのか!?!」 尋常じゃない力を持った包帯男に 畏怖するリオンは、それが何であるかを 一瞬にして悟った....。 「まぎゅいぃいいぃぃ!!!」 「ぐるるるっっ!!!!」 階段から一体が...更に真横から 姿を現したその包帯男達は、倒れた リオンに向かい容赦なく襲いかかる!!! 『past it die』-one- (3.20.M) 「マギィィッッッ!!!!」 彼らは“Gプロジェクト”中期に 産み出された、思考や感情を持たず 産み親である者や、その代理の命令には 忠実に従う『ラビット』と呼ばれる 人造人間達である。 「げほっ...くっ...お前達なんかにぃぃ!!」 迫り来るラビット達を前に『リオン』は、 吠(さけ)び拡散する“レッド”を放つ!!! 『ばじゅおおおおぉおぉぉっっっ!!!』 「もぎぇっっ!!!」 しかし、全身が火ダルマと化して いるのにも関わらず3体のラビット達は、 苦しみの声を上げながら少年に 手に装着されたナイフで襲いかかる!!! 「....こんなモノを生み出す為にーーーー いったいどれだけのヒトを犠牲に してやがるんだぁっっっっ!!!!」 リオンが怒りを露に自分を解き放つ。 「まぎょじぇぃ!?!」 「うぎぃ!?!」 「まぎょっっぃ!?!」 頭部が破裂し、粉々に砕け散った ラビット達の残骸を残し、少年は 静かに階段を登ってゆく...。 14階に舞い戻ったリオンに再び ラビットの魔の手が迫る。 「まぎぃぃぃ!!」 「しししっっねっっ!!!」 「さっさと塵に還っちまえよっっ!!!」 『ばぎゅおおおぉぉっっ!!!』 超能力を怒りで高めた事により 疲労も激しくなるが、その分 威力も増し、ラビット数体も既に彼の 敵ではなくなっていた。 「邪魔するなら...二人とも殺す、よ?」 「はひぃぃぃ!?!」 「....こないでくれぇ...!!?」 診察室に入って行ったリオンは、 そこで遂に自分が記憶を失ってしまった 理由を知る事となる...。 「これは...なんだ?」 「りっ...リオン...お前の生体実験データーさ。」 それは、リオンが病院に来てから 記憶を失うほどの大量な薬を投与されて いた事等が記載されていた...正しく 人体実験のデーターだった。 「もぉ...もぉイイだろ?...りおぉん 俺達を殺さないでくれぇぇ!!」 許しを請う研究員達に彼は、笑みをこぼし こう呟いて、部屋を出た。 「...お前らはそう言われた時... 彼らにナニをした?」 『ばぎゅぉおおぉぉっっん!!!』 小さな爆発が診察室で起きた。 「“研究室のカギ”っか...。」 室内で手にした鍵をポケットにしまった リオンは、再び休憩広場へ戻り 床に落ちていた『ピージェクト』を拾った。 「...制御室?...そうかアノ鍵で...。」 『がちゃっ!!!』 鍵を開け、中に入った少年は 襲い来る警備員達を皆殺しにすると、 全ての扉に掛かったロックを解除し 更に診察室で手にした鍵を使用して 研究室へ侵入して行った....。 『past it die』-two- (3.21.T) 「『リオン』...ぉぉっっ!!!」 「悪く思うな...よぉ!!」 「ひゃひゃひゃひゃ....!!!」 手にしたスタンガン改で侵入して来た 少年の抹殺を計る研究員達がドアの前に 待ち伏せている、が...時間が幾らか経過しても 彼が部屋に入ってくる様子が感じられず 困惑する...だが、次の瞬間!!! 『どぎゃぎゃぎゃぎゃっっっん!!!』 扉が物凄い金属音を部屋に反響させ ながら彼らに向かい吹っ飛んで行く!!! 「...そんな事だろうと思ったよ?」 リオンは、悠々と圧死した研究員体の 上を踏み歩き、そこで色々な薬を 手にしていた...。 「“スキップ”???....超能力の威力 増加剤...っか...。」 奥を調べていたリオンは、そこで奇妙な レリーフの様な物体を発見する。 「....そうか...。」 “メラトロピン”でそれを探ると 残り3つのレリーフを手にすれば 管理コンピューター室へゆく事が 可能になり、この病院から抜け出す 事が出来るのが判明した。 「“双頭の猿”...か、よし 他の部屋も回ってみよう!!!」 希望を手にしたリオンは、走り 制御室を抜け、休憩広場に出ると ロックを外し開閉可能となった 部屋を次々と見て回った!!! 「砕けろっっッ!!!」 『ばぎゅおおおぉぉっっ!!!』 追っ手に阻まれながらだったが どうにか“双頭の狼”“双頭の蛇”を Getする事に成功した少年は、 まだ調べていなかった最後の部屋、 医院長室へと足を進めた。 「....ふぅ、此処には追っ手は まだ来てないみたいだな....。」 リオンは、『ピージェクト』を取り出し 先ほど探索途中に手にした薬を 首筋から一気に体内へと、混入した...。 「“双頭の鷲”...はぁはぁはぁ.... 発見した...ぞ!!! ん、なんだ?これは....。」 レリーフと共に少年は、何かの メモを手にした。 「“F・P”....????.... これは、何かの略...か?」 内容は、ファミリープログラムと言う 事についての簡単なモノだった。 「まぁ、いい...あっ?! ここから外が覗ける!!!」 リオンは、その部屋からベランダへと 出て行った...。 長い間、感じられなかった外の 空気、外の景色....超能力が扱える ダケでまだ彼は14歳の少年なのだ...。 「....これが外の風...。」 そよぐ夜風がリオンの心を 沸き立てた....早く此処から出なければ、と...。 「リオン...どこなのリオン....。 お願い助けてッッ!!!」 少女の叫びが突然!!少年の 耳を掠めた...。 「...もう一度...もう一度... せめて返事をしてくれ!!...君は 一体、誰なんだよ...。」 リオンの叫びは夜の闇に飲み込まれ 消えてしまった...。 そこから会議室へと入って行った 彼は、レリーフを順に並べ隠しドアを 開いた...そこには、いつ果てるともない 薄暗い廊下が、ただ真っ直ぐに続いていた...。 『past it die』-three- (3.22.W) 「邪魔...するなよ....あぁあっっっっ!!!」 『ばぎゃぎゃぎゃぎゃっっ!!!!』 「ぐぎゃっぁぁっぁあっ!?!」 通路を塞いでいた、武装した警備員の身体を いともたやすく砕いた『リオン』は、 能力開発室への扉を開け放つ。 「こぉいよ〜!!!」 「待ち詫びたぜ?」 「がきぃ...よくも俺らの仲間を 次々と殺してくれたなぁ?!!」 部屋には対超能力装甲を纏った 武装セキュリティが3人、待ち受けて いた...だが、彼らも 「もう....これ以上...無駄なことは したくない...ケド....僕は、それでも 進まなきゃ....なんないんだっっっぁ!!!」 『バギュオオオオッッッン!!!!』 一瞬にして少年によって掌握されてしまう...。 少年は、部屋を抜け廊下へ出て すぐ14階へと繋がる階段を 駆け上がろうとしたの...だが、 「...君は...誰だ?」 不意に近くの扉から先の少女では なく自分に呼びかける声を聞く...。 「....この部屋に...いるのかい?...。」 『がしゅぁぁっっ....。』 そこは、冷気が立ち込める禁じられた 冷凍室だった。 「...何処に.....!?!....これは!!!」 保育器にはまがまがしい胎児が 育った...モノが、眠るように治められていた。 「...“Gプロジェクト”....。」 『がしゃぁぁぁっっっん!!!!』 リオンの目の前には、カプセルを 内側から自力で破り、その姿を現した 化け物が存在していた....。 「....殺して?....君が....僕に....。」 Gプロジェクトの初期に産み出された 人間とは異なった進化を遂げた怪物...それが 目の前の彼...そして、彼女であるーーー 通称名『アラベスク』....。 「....君の苦しみも...悲しみも... 伝わってくるよ...僕には...。」 [キシャァァァッッ!!!!] 鋭い爪を少年に向け、襲いかかる アラベスク....だが、次の瞬間!!! 「終わらせよう....これで良いんだね?...。」 『ぼしゅっっぅ!!!』 元々人間として産まれていたはずの モノを異形なモノへと作り替えた 敵がいる....リオンの頬には 自然と涙が流れ伝い、その滴が床へと こぼれ落ちた...。 |