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『チャプター5へ』 ↓『13話から16話まで。』↓ 『a nominal family』-zero- (3.23.T) 『リオン』は、14階の管理 コンピューター室へ向かい歩き出した。 「...此処から脱出する為のエレベーターに 乗る事が出来る筈だ...。」 少年は、エレベーターを使用し 外への脱出を試みるが... 「動かない?」 電源が入らずにそれを扱う事が出来ず 成す術を失う...。 「...端末にアクセスして...解除 すれば...そうか!!!」 だが、それでも諦めず手当たり次第に “メラトロピン”の能力を使い 『Dr.レム』の残留思念を見付ける。 「....はぁぁぁぁっっ!!!」 超能力を使い、すぐ横のコンピューター 端末にアクセスし、起動させたリオンは そこで思いもよらぬ産物を発見する...。 『ミケランジェロ記念病院』について。 「...『ドロシー』???」 そして、ファミリープログラムについて。 「...神に成り代わりヒトを支配?!!」 人間の遺伝子を操作する実験を 病院を管理下に置いた人工知能を持ち 自己繁殖、増殖能力を有する マザー・ドロシーは、行った。 自分に絶対の服従を誓う肉の塊と しての人間…より“力”を備えたモノ。 “新しい人類=G”G=『ガレリアン』と 呼ばれる超能力者達を創造する為に…。 彼女...ドロシーが創造主として、世界に 君臨し、統括...支配するために…!!! 「...コレが僕の敵だ....!!!」 憎み破壊すべき敵を知ったリオンが 気配を感じ振り返ると、そこには 杖を手にしたレムの姿があった...。 「ほぅ『ビージェクト』を自分で 打ち続けて....いたとはな...。」 とっさに身構え、距離を取った リオンはレムを睨み付け叫んだ。 「...お前達は、ヒトの命をなんだと 思っているんだ!!!!」 レムは笑いながら答える...。 「実験品に...感情などあるまいて?なぁ リオン...今からでも遅くはない... 私の下へ戻るのだ...そして、新たなる 人類を創造する為に 生き続けようではないか!!」 狂った様に笑うレムに向かい怒りで 胸がはちきれんばかり少年は、 「...消えろっっ!!!!」 そう呟くと、狂人に向かい自身に 残った全ての“ナルコン”を収束し放った!!! 『a nominal family』-one- (3.24.F) 『ばぎゃぎゃぎゃぎゃっっっん!!!』 『リオン』の放った一点に収束された 最大出力の“ナルコン”の直撃を 受けた『Dr.レム』は、その衝撃で 創り出された空間の歪みと、共に 壁に向かい吹っ飛ばされ 物凄い勢いで、叩き付けられた!!! 「うぎょへぇっっ!?!!」 『かっん...カラカラ...。』 手にしていた杖が床に落ちた音が響く。 「はぁはぁはぁ....くっ...僕の 放てる衝撃波は今ので最後か....。」 少年は自身から急速に“力”が 失われてゆくのを感じながらも 再びコンピューター端末にアクセスを 開始しようとする....が、 「...りぃおん...りおん....リおん... リオん....リオン...リオン!リオぉぉン!!」 『ばぎゃっっっん!!!!』 「なっっっっにぃ!!!?」 それをたった今、倒して殺したハズの レムによる突然の攻撃に阻止されてしまう!!! 「...あんた...わっっ...機械!?!」 コンピューターはレムの素手による 攻撃で破損する...。 「ギィィィ....リオン...リオン 殺す、殺す、殺す...コロスぅぅ!!!」 『ばぎぃいいっっ!!!!』 リオンの攻撃を...しかも直撃を受けたにも 関わらず、レムは生きていた... それはーーーーー 「...そうか、だから感情も必要 ないワケだ...機械、サイボーグじゃぁな...。」 彼が元々『ドロシー』によって 産み出されたサイボーグだったからだった!! 「どこだぁぁぁっっっりおぉぉん!!!」 剥がれ落ちた皮膚からは貴金属の 冷たい皮膚が露出していた。 「...燃えて溶けてしまえっっっ!!!」 自分を探すサイボーグの死角から リオンは、精神を集中し“レッド”を 打ち出し破壊を試みる...が、 『ボッッ!!!』 「そぉこぉかぁっっっ!!!!!」 発火の能力の力では金属までを 溶かす炎力は持ち得ていなかった為に 通じず、逆にそれによって 不意を突かれ、サイボーグのタックルを まともに喰らい、吹っ飛ばされてしまう!!! 「うがっ!?!!」 『どがががっっ!!!』 背中を打ちつけ呼吸困難を引き起こし 苦しむ少年の下へと金属音を 響かせながら静かに歩み寄るサイボーグ...。 「りぉぉぉっっん!!!!」 リオンは、自分に残された能力が もう既に無い事を知っていた...。 「....こんな...所で....!!!!」 だが、諦めるわけにはいかない... 自分を衝き動かす意志を強く持ち 打たれた腹部を抑えながらリオンは その場から立ち上がり再びサイボーグと 化したレムと対時する!!! 『a nominal famiy』-two- (3.25.S) 底をついた超能力...しかし『リオン』は、 果敢に立ち向かう...未来を手にする為に!!! 「りぃぃぉぉ〜〜ん!!!!」 『ばぎゃぎゃっっ!!!』 サイボーグ『Dr.レム』が放った、パンチは 床を砕いた。 「...はぁはぁはぁ...そうだ!!」 不意に走っている最中、まだ 『ピージェクト』で先に拾っておいた 薬を打ち込めば!!そう考えた少年は 「にげるなぁぁっっ!!!」 後ろのポケットからソレを取り出そうと 試みる...が、 「....っえっ?!!」 『どぎゃぎゃぎゃっっ!!!』 突然!!地震のような振動がリオンを 襲い、手にした器具を床に落として 仕込んでいたアンプルは破損してしまう!! 「....わぁたしぃの....下へ戻れえぇ!!! りぃおおおおおっっん!!!!」 床を砕くほどの“力”で振動波を 生み出したサイボーグの鋼鉄による タックルが再びリオンに襲い掛かる!!! 「....ぐっっ!!!」 間一髪で避けたものの体制を崩し リオンは、床へ倒れた。 「...ぎぎぃぃ捕まえたぁぁぁ!!!」 『ぎりぃっぎりりっっ!!!』 物凄い力で襟首を掴み、そのまま 身体を持ち上げたサイボーグは、 まだ人間の皮膚が残った部位から笑みを こぼすと、唐突に少年を放り投げ 壁に打ちつけた!!! 「うぎゃっ!?!」 『バキュゥゥッン!!!』 たまらず声を上げたリオンは、次第に 意識が薄れてゆくのを感じる...。 「...もう、おワリか?....まぁ ...イイ運動になった....ぎぎぃ... 死ねぇぇえっっっっ!!!!」 壁からずるずると床へ落ちた 少年に...何の前触れもなしに物凄い 頭痛が襲う、それは...薬を使い 続けたモノだけが持つ中毒症状だった...。 「....あ”ぁ”ぁ”あ”あ”っっ!!!」 頭痛は次第に全身を蝕みーーーー 「...人間めぇぇっっ!!!!」 やがて死にいたらしめる...。 「貴様らぁぁぁニンゲンなんぞぉぉーーー 『マザー・ドロシー』の手の中で “生きながら死んで行けば良い”のだぁぁ!!」 サイボーグの振り上げた右腕が 少年の腹部を貫き通し殺そうと狙う!! 「...ぅぁぁっぁぁぁっ!!?!!」 …だが、次の瞬間!!!… 『ボムッッッ!!!!!』 突如、サイボーグの右腕が吹き飛び 空中で砕け塵となって宙を舞った!!! 『a nominal family』-three- (3.26.S) 「ぎっへっっ!?!」 突然の事にワケも解らず戸惑い、動揺する 『Dr.レム』(サイボーグ)は、砕けた 右腕の様を見て喚く...。 「...静かに...しろ....!!!!!」 『ぼっっんっ!!!!』 『リオン』の声に併せて、サイボーグの 体パーツは煙を上げて崩壊し始めた。 「まぎょっ!?!...ぎぎぃぃ!!?! 私の...なにをするりおぉぉん止めろ!! やメるんだぁ...やめやめやめ!?!!」 『ぱきゅううぅぅっっ!!!!』 サイボーグは少年を恐れ、不意に立ち上がった 彼から逃げようと離れてゆく...が、 「....ぃ..ン....ぅあぁぁあっぁぁっ!!! ぶっ殺してやる...殺す殺す...殺す殺す...!! .....逃げるなぁ...遊ぼうぜ?....今度は てめぇの身体で実験して...やる...おおおぉぉ おおおおおぉぉぉぉおおおぉぉぉっっっ!!!」 それは突如見えない何か物凄い “力”に阻まれ不可能に終わる...。 「ぎゃっ...ぎぃぃぃぃいいぃぃ!!! りぉぉん....離せ!!!ハナセ!?!」 動きを止められてしまった サイボーグの下へ歩み寄った少年は、 子供のモノとは思えぬ顔つきで笑みを 浮かべ....畏怖するレムを砕いて行く!!!! 「....左腕....右足....左足...胴体.... 胸....頭部....そして、爆破....。」 『ぼぎゅうぉおおおぉっっっっ!!!』 リオンが呟きながら触れる箇所が 全て粉々に砕け散ってゆく....。 「うぎゃぁぁぁっっ!?!!!!! この私がぁぁ...痛みを感じる!?!!」 サイボーグは生きながら死ぬよりも 恐ろしい恐怖と、痛みを味わっていた...。 「お前の脳だけは、人間を残している。 だから、直接...脳ミソに送りつけて やってやったんだよ....“痛み”を、な?」 『バグュオオオォォォッッン!!!』 最後にレムはもがき苦しみながら 全身を爆破され、この世から消滅した!! 「ぅう...頭が痛い....。」 リオンの頭痛は、レムを倒しても 治まる事がなかった...なぜなら、それは 超能力のオーバーヒート、属に“ショート”と 言われる薬物中毒だったからだ...これを 直すには体内の毒物を中和させる 薬を服用するしかない...だが、それも 次第に効き目が薄れて行くのだが...。 「...“回復剤”....こんなのじゃ...。 そう...だ、コンピューターに....。」 リオンは必死にコンピューター端末から その薬についてを探り出した。 「“デルメトール”...!?!... そうだ...ソレなら...ポケットに...!!!」 気力を振り絞り、ポケットからカプセルを 取り出した少年は、それを噛み砕きながら 一気に飲み込んだ.....。 やがて頭痛は、何ともなかった かのように牽いてゆく...。 「....良かった...あの薬を拾っておいて...。」 少年は残留思念からレムの残骸を あさり、赤い右目を抜き取るとそれを 使用してエレベーターを起動させた。 「...外に出る...僕は....僕の為に...。」 病院の外へと遂に脱出したリオンは、 最後に残った力でコンピューターの 破壊プログラムを操作し、爆発を 引き起こさせる様に仕向けた...。 「...こんなモノは存在しちゃ... いけないんだ....。」 手には、レムの思念からデーターを コンピューターに取り出させ、同時に プリントさせた自分の家の地図と、 それに関する記事を持って、リオンは その場を後にした、けして振り返らずに!!! |