ASH

in side COMPLETE

ガレリアンズ:アッシュ



↓下に物語は増えます↓




Perfect Place》-ネオバース-
(2002/7/2/Tuesday)

リオン』は『スパイダー』から
聞いた情報を『リリア』へ伝え
“エレインの端末”を使用し露となった
場の地図を頼りに行動を開始した
「・・・“紋章の鍵”・・これは・・・
確かマップでは、この鍵で先へ
進める筈じゃないのか?!
・・・リリア?聞こえるかい?」
{多分・・・その鍵の構造をまったく
逆転させる事で次のコンピュータの道が
開ける仕掛けだと思うの・・・。
こちらからではプロテクトが堅くてどうにもならないわ。}
彼が消え去った場へ落ちていた鍵は
それ自体を反転させない限り
使用不可能だとリリアは解析し答えた
「・・・OK・・・。
ようは・・この構造を逆転させれば良い・・・
それなら、ボクの力でどうにか出来るハズ!!」
バチィイッッバチチチッッッ!!!!
放電現象の様な怪音が場へ響き渡り
リオンは先と同様、自身の能力で
書き替えを行いデータの逆流を行う、だが
{リオン、無茶しないで!!!
・・・このデータは自力で操作出来るような
物質ではないわ・・おそらく
アッシュ』が生み出したものよ!}
これは拒否され、疲労だけを少年は
無碍に身体へ蓄積させてしまった...。

「がっ・・・はぁはぁはぁ・・・だっ大丈夫だ・・。」
しかし転んでもただで起きない
リオンは逆流させていた時、見えた
瞬間のビジョンでこれを逆転させるべき場所を見出す
{え?・・・解ったの?!
・・・こっちは同じように送られてきた
コンピュータ情報しか解析出来ないわ・・。}
「大丈夫・・そこは、ボクがもっとも
思い出深い場所さ・・・。」
確信を得た歩みは、やがて懐かしい
液体の満たされたカプセルの中で人体の
眠る“ファミリープログラムルーム”へ辿り着く
{そこは・・・リオン・・。
辛いでしょうけど・・・貴方には私が
いるわ・・忘れないで、・・・・・ね?}
「あぁ、心配しないで・・。
この中心部のデータが改算されて、歪みを
生み出している・・つまり・・・。」
ちゃりぃぃぃっっっん...!!!
黄色の炎で燃える台座へ手にした鍵を
放り込むとそれは転換され“鏡像の鍵”として
変化し床へ落ちた...
{凄いわね・・・そこだけの空間を
わざと虚数にしているなんて・・・。
次のコンピュータは、鍵を使って開けた
奥の部屋にあるわ・・・。}
リリアのナビゲートのまま
少年は走り出し一刻も早く彼奴の謎を
解かねばと意を決して内部へ潜入して行った...。

{そこは・・・“中枢システムエリアβ”よ・・
光の光線と津波の罠が仕掛けられているみたい・・
待って、今解除ーーーー}
だが、少女の提案もうやむやにリオンは
無視して突入し罠を起動させてしまう
ドキャキャキャキャキャッッッッッッ!!!!
「今、ボクはあの頃と同じ気持ちで
高ぶっている・・全てを破壊しても、辿り着いてやる!!!」
全ての攻撃を[シールド]で弾き返しながら
彼は、漸く2番目のコンピュータの場所へと訪れた...。



Perfect Place》-タイムレス-
(2002/7/3/Wednesday)

{『リオン』無茶しないで・・・。
お願いよ・・・。}
「大丈夫だよ・・・『リリア』、それより
転送するよ・・受け取ってくれ!!
うをぉおおおおおおっぉッッッ!!!」
絶叫に近い少年の雄叫びが場へ
響き渡りまた、データが彼の身体を
通して現実世界のリリアのコンピュータへと
物凄い勢いで情報が流れ込み書き込まれて行く
{・・リオン、数分で解析するから待ってーーーー}
「・・・はぁはぁはぁ・・・っっ?!!
どうしたんだ!!リリア!!!
・・・りりあぁっっっ!!!」
警告音が放たれそれを無視した加負荷で
少年は耐え切れず先の事もあってか
中毒症状一歩手前まで追い詰められてしまう、が
{ガッッッッガァッッッーーーー
ザーッッピーーーーーーーピピーーーーーーー
・・・・数の・・・・敵・・・!!!}
突然!!端末からの彼女の声が雑音に掻き消され
消えた事で疲れも忘れ返答を待つ
「駄目だ・・・これは・・・。
くっ・・ボクが戻るしかない!!
(幸いマップは残されている・・・。)」
{・・・ン・・・リオン!!!!
聞こえる!?・・・敵が・・
物凄い数の敵がシェルターに侵入して来ているわ!!
お願い・・・戻って来て!
・・リ・・・ガッッッッッッッッピィッッザザーー!!!}
リオンが躊躇せずに彼女の居る現実世界へ
舞い戻らんと場より走り出した瞬間
「わかった!!直ぐに行く!!!」
漸く連絡が通じる、だがしかしそれが
波乱の幕開けである事を、この時の彼は
まだ知るよしもなかった....

「だっ・・駄目、『キャス』!
貴方はまだ身体が動かせる状態じゃないの!!」
「・・いっ・・今動かせなくて・・・
誰が軍人なのさ・・・。
ここはあたしに任しておきな?
あんたは・・リオンを・・頼むよ!!!」
放射能汚染すら受けてしまっている彼女は
極度の頭痛に襲われていて
立ち上がる事すら難しいハズ...だが
「ダメ!!駄目よ・・・私がそんな事
許さないわ・・・静かに寝ていなさい!!!」
それを気力でカバーし起き上がり
銃を手にし、切り札として弾薬を抱え
「悪いね・・・リリア・・・こればっかりは
聞けないよ・・・リオンと約束したんだ・・・。
あたしがあんたを死んでも守る!!って、ね?」
リリアの制止を振り切り迎撃へと向かって行く
「・・・死なないで・・・・。
もう誰も失いたくないから・・!!」
もはや何も語る必要は無かった
リリアはキャスの眼を見て何かを悟っていたのだ
ある種の超能力でもあろうか
「・・戻ってくるよ・・・。
(・・・・あたしも何で軍人なんて因果な
商売選んじまったのかねぇ・・・?)」
その後ろ姿を見送りながら彼女は
キャスが、どこかオボロゲに映っていた事を危惧した...。

「・・よし、これで・・・。
(“ドロシールーム”へ接続は完成された筈・・。)」
その頃、現実世界の危機など知らない
リオンもこの渦中へ飛び込まんとするの、だが...
どしゅをぉおおおおおおおぉぉっっん!!!!
データ世界から舞い戻った彼を待っていたのはーーーー
「リリア!敵は!!!」
「お帰りなさい、大丈夫よ・・・今
キャス達の部隊が撃退してくれたわ。」
「キャス達が?それなら良かった・・・
解析は出来たかい・・・?」
「少し時間が掛かるから・・・そこで
ちょっと休んでいて・・・。」
平和な現実だった...。



Perfect Place》-フラット-
(2002/7/4/Thursday)

「・・有り難う・・・そうするよ・・今回は
少し疲れてしまったから・・・。
ただ、『アッシュ』は待ってくれない・・
皆が平和を手に入れるまで・・なるべく早くお願いするよ?」
「うん・・・解っているわ・・。」
少しだけ『リリア』の顔が曇った様な気がしたが
今は疲れを癒し、次ぎなる闘いへ
挑まんとする少年は気のせいだろうと
ヒーリング装置で肉体と精神を回復させていた
「リオン、きみの力を
疑ってしまいすまなかった、これまでの
きみの働き、感謝している!!」
っとそこへ意外な人物が姿を現す、それは
あの彼を毛嫌いしていた『ロメロ』で、男は
労(ねいら)いの言葉をリオンへ送った
「きっと、アッシュを倒せる!
いや、一緒に倒そう!!」
「期待してます、リオン・シュタイナー!!
皆で団結し平和を勝ち取りましょう!!!」
取り巻きの兵士達も彼を誉め称え
満更でも無い少年は照れて笑って見せた...。

「・・リオン?・・・もう少しだけ
時間が欲しいの、どうやらこの前よりも
プロテクトが複雑になっていて・・・。」
「解ったよ・・やっと、皆で
この危機を乗り越えられるんだ・・・それと
この場を凌いでくれた彼女に激励しなくちゃ!!」
意気揚々と“ハイパースリープルーム”を
出て行ったリオンを見送るリリアの顔が
一瞬だけ悪意を持つ何者かの顔に変化するのだが
今のリオンがこれに気付くことは無かった
「やぁ!リオン・・お互い無事で良かった!!」
「『キャス』・・有り難う、ボクが
帰ってくるまでに敵を倒しといてくれて!!」
“医務室”にてキャスへ声を掛ける
彼はお互いの生を喜び笑みをこぼす
「凄い数の敵だったけど
なんとか追っ払ったよ・・・ただ、弾薬が
切れてしまってね・・今のあたしらの
手持ちじゃ、あんたに協力するなんて夢のまた夢さ
・・・フロア2の“弾薬庫”には
たんまりとまだ弾丸が残っているんだけど・・。」
「そうか、ボクが取ってこよう・・。
キャス達は、ここと上の皆を頼む!」
リオンはそう約束すると静かに、だが
希望を得て歩み出した、その先の
現実がどうであれ今の彼には恐いもの等何もないのだから...。

「助かるよ、リオン・・・。」
新たなに侵入したと思われる敵を
撃破し弾薬庫を目指すリオン、しかし
此処で彼は奇妙な現実を目する...。



Perfect Place》-狂騒曲-
(2002/7/5/Friday)

「ここは・・確か破壊されて
ボクが無理やりこじ開けていたハズ・・・。」
“総合事務局”へ通づる扉が
何故か破壊されず、そのままの姿で
残っていたのを“弾薬庫”で弾丸を
全て回収した『リオン』は黙認する事が出来ず
奇妙な感覚へ捕らわれながらも階下へと
足を向けて行く事とした...。

「ここは隔壁が降りていたんじゃ・・・
どう言うことだ・・取り敢えず
降りてみよう・・・敵もいないし、制圧から
もしかしたら取り戻せていたのかも知れない。」
不可思議な出来事が続くが、前向きに
考えて行くリオン、しかし
「・・・ここは・・“第3格納庫”・・・。
へぇ、こんな場所があったのか・・。」
確か封鎖されていた箇所へ
「・・・ここにも、少し弾薬が
残っているな・・・放射能汚染が
酷いから取りにはこれないだろうから、
ついでに持って行ってあげよう。」
足を進め更なる弾薬を補給したところで
『リリア』より、またおかしな
指示が入る、それはーーーー

{リオン・・予備コンピュータを
起動させて欲しいの・・・。
頼めるかしら?
鍵は“第2研究室”に置いてあるわ・・。}
「了解した、直ぐに向かうよ。」
ゲルで固め、既に操作済みの予備コンピュータを
起動して欲しいとの事だった、しかし
彼は『キャス』の闘いを知らないし
この時、まだ自分が...っと、ある
人物の狡猾な罠に
はまっているであろう事すら
気付いていないのだから...。



TO BE CONTINUD…,
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