【ガレリアンズ:アッシュ】 |
《Love is killing BY NiTRo》-ファンド・アウト- (2002/7/10/Wednesday) 『リオン』は『ニトロ』の住まう ヴァーチャル空間の罠にはまり 現実世界の偽物を体感され続けてい、だが 「・・・それは・・・。 自分の事だろう・・・傍観視して 何も認めようとも、受け入れようとしていない 自分の世界へ篭る貴様のことだぁっっっ!!!」 『リリア』のテレパシー能力で 直に少年の心へ外の情景が伝わり 真実に気付く、しかし彼へと立ち塞がる様に 「あらぁ、いつ・・・わたしが そんな事を言ったかしら・・。 絶対の傍観者・・それがわたしだから、 あなたと違うの、うふふっ・・焼け死になさい。」 彼女は冷笑を浮かべて火球を放つ!! 『ぼひゅう!!ぼひゅう!!ぼひゅう!!!』 「くっ・・・そんなモノで 今のボクを止められると思うなよ!!」 これを[ナルコン]の衝撃波で 打ち砕くの、だがしかしーーーー 〜その瞬間!!!!〜 『ボシュァァァァァァァァァッッッッ!!!!!』 「道化ね・・・それは、これへの布石よ ・・『炎津波』・・・もう、 避ける事は出来ない。」 続けて繰り出された火炎の津波が 出現しリオンを包み込み焼き焦がす!!! 「ぐっっっがぁぁぁぁぁっっっっ!!!! をぉおおおっっっっぉおっっっ!!! [シールド]・・・くっ・・・。 はぁはぁはぁ・・・!!」 「随分しぶといわね? 諦めて死になさいよ、それとも まだ焼け死にたい・・・の、苦しんで? ・・・『炎龍』・・。」 『ボシュアァァァァァァァッァッッッッ!!!!!』 津波はシールドでどうにか防御したものの 更に続け解き放たれたまるで 意志を持つかのごとく動き回る 火炎の龍がリオンのシールドを砕き襲い掛かる 「がふぁっっ・・・ボクの攻撃の 間が・・・ない・・・。 このままじゃあ・・・くっっ!!!」 この龍を退けた所で待つのは ニトロの微笑であった 「・・・逃げ場なんてないわよ・・・ わたしとあなたのエデン・・ この絶対世界からは逃れられないの。」 『ぼしゅぉぼしゅぉぼしゅぉおおっっっん!!!!』 「がっっ・・・[バスタノーーー]ぎゃっっうう!?!」 細かい火炎のつぶてが彼を強襲し 見るにたえない火傷が少年をいぶって行く... 「攻撃の間なんて与えないわよ? わたしの前で膝まずいて死になさい。」 攻撃をしようにも連続で繰り出される 攻撃の嵐にまったく手出しが出来ぬ リオンの身体は既に限界を迎えていた、そして 『ドジュァァァァッッッッ!!!!!』 「がっ・・かふぁっっ?!! (・・強い・・・ここまで・・・とわ・・。)」 「未来の世界に絶望していたんでしょう? 良い機会だから・・もう、此処で 静かにしていなさい・・・・誰も 責めはしないわ・・・。 わたしの世界のリリア達が、あなたを 優しく飲み込んであげるから・・くすっくすっ。」 唐突にワープし出現したニトロは リオンへトドメを下した!!!! 《Love is killing BY NiTRo》-ラヴ・イズ・ブラインド- (2002/7/11/Thursday) 「・・・『火炎の世界』【コズミック・エース】・・。 全ては塵、芥と化すわ・・。 ・・・さようなら・・『リオン』?」 『ドシュォオオオオォォォォッッッッッン!!!!』 恐ろしく巨大な火炎弾の塊が 少年へ至近距離から繰り出され直撃は避けられない 「くっっ・・・もう避け切れない・・。 ボクは・・・ボクはーーーーーーーっっっ!!!! (・・・『キャス』・・『リリア』・・・ ボクに・・ボクに力をかしてくれ!!)」 そんな状況を作り上げ、そしてーーーーーー 〜次の瞬間!!!〜 「あなたが消滅したらデータを 破棄して、二度とウィルスプログラムが 再構成されないように・・・リリアも 殺すわ・・それで、人類は破滅する・・・。 クスッくすっくすっ・・・あなた達の父親の 尻拭いは、失敗に終わったわ・・・ これからは、わたし達の支配する 新世紀が誕生する・・・そこで、わたしは 世界の絶望を見下ろすの・・・ふふっ・・ステキでしょう?!」 『どぎゅぉおおおぉぉぉぉぉぉぉおっっっっん!!!!!』 大爆発が白銀の世界を掌握してしまう!! 衝撃の波が『ニトロ』の髪を揺らし 勝利を決定付けるべく焼き付いた 少年であった影が白銀に色を落としていた... 「精神が死ねば肉体も死ぬ・・。 なんで、こんな事も解らないのかしら? リオン・・・あなたは本当に愚かで 滑稽で、そして醜い・・・ヒトと言う存在 だったわ・・・。」 冷笑を浮かべ破壊されたデータを 回収し始めた彼女は狂気じみた 表情で硬骨の中に浸る...だが、 「・・・笑えるぜ・・・。 ニトロ・・・お前は・・・何にも 傍観なんか出来ちゃいない・・・!! 世界に絶望しているのではなく、自分に 絶望していたんだ、だから希望を恐れた!」 聞こえる筈の無い、リオンの声が 「えっ?・・・そんな・・・わたしの ・・・聞き間違えじゃない?! 何処・・・ドコにいるのぉおぉぉぉ!!!!」 聴こえた時、その表情は一変しーーーーー 〜この瞬間!!!!〜 『ズッ!!ズカカカカカカカカッッッッ!!!!』 「ここさ、『スパイダー』の得意技 だっただろ?でもボクには 糸は使えないからね、[D-フェロン]で浮遊する 重力を自分へ向けた、あの瞬間ね、そして 今度は負荷を掛けたよ・・・[バスタノール]に、ね?」 上空より放たれた光の矢が戸惑う ニトロを串刺しとする!!!! 「きゃぁっっぎゃぁぁあああっっっっーーーーっっ?!! ばっ、・・馬鹿な・・・このわたしに 一撃を・・考えられない・・この・・・ ・・・あはははっっっ!!!!!!」 背後からの攻撃が全て命中し何時の間にか バスタノールの弓矢の本数が上がり 5本がしっかり貫通して彼女を貫いた、だがしかしーーーー 「もう諦めろ・・・君じゃあ ボクには勝てない・・。 決定的な結果は既に出ている!!」 リオンの言葉などまったく耳に入れず 「くすっっくすくすうっ・・・ 愉しい・・・このわたしが痛みを 感じたのよ・・・ぅふふっ・・・ あなたにも味アワセテあげる、いぇ一緒に 感じましょうぅうう!!!!」 いや、もう狂気へとカラレどうしようも 止まらない彼女は顔を歪めながら 「ニトロ・・・ニトロ、君は・・・!!!!」 空中浮遊し、自身の持つ最大の技を放たんとする!!! 《Love is killing BY NiTRo》-ホープレス・アレンジ- (2002/7/12/Friday) 「クスックスクスクスクスっ・・・。 『火柱』・・・暫く、それと 戯れていなさいな?」 『ボジュォオオオォォォォッッッッン!!!!』 空中へ浮遊した『ニトロ』は 地上の『リオン』へ火柱を涌き立たせ 炎上の惨劇を与える、そうこれは 「・・こんなもの、今のボクには 掻き消すなど造作もない・・・。 ハァァッッッッ!!![ナルコン]連打!!」 彼女に出来る最後の時間稼ぎだった 「あははははっっ・・・良いのよ、少しの間だけ 時間が必要・・・がふっ・・だったから ・・ウフフッ・・・あなたが苦痛に溺れて 死んで行く様が見えるわ・・・。」 全身を火炎で覆ったニトロは 数秒だけ彼の視界を火柱で 奪う事により、回避を防ぎ、そしてーーーーー 〜次の瞬間!!!!〜 「・・ニトロ・・・[バスタノール]+[D-フェロン]で 放った矢には、もう一つ力が 備わっている・・・。」 「クスックスックスッ・・・ 『火炎乱舞』【スパイラル・フレイム・ストーム】!!!!!」 『ドジュパパパパパパパパパパパパァァッッッン!!!!!!!』 最大にして最後のニトロの命を 削る必殺技がリオンへと向けて解き放たれた!!!! 「・・空中で回転しながら、火炎の 弾丸を複数浴びせ掛ける技、か・・・。 でも、それも不可能だね・・・ [レッド]・・・オン!!!」 『どごぉおおおぉぉぉぉっっっっん!!!!』 自身の身体を回転と共に火炎で包み込み それを周囲へ散らす必殺技が放たれんとしたーーーー 〜この直後!!!〜 「えっ?・・・わ・・・・・・・・・・・ わたしの・・・・体が・・?」 小さな爆音が響き渡り、空中より ニトロの身体がまるで糸の切れた 操り人形の様に無様な姿で落下する.... 「レッドを仕込んでおいたんだよ、爆弾としてね ・・・気付いていないだろう? 痛みを客観視していたから、消える筈の 光の矢がまだ、自分に突き刺さって居た事も・・・。 解っただろう?貴様の敗北だ!!」 『ドサァァァァッッッッ!!!!』 彼女が地へ堕ちると、場面は一転し 先の“ハイパースリープルーム”へと移行した...。 「だが、こんなモノで・・・ ボクの怒りが収まるとは思わないでほしいな・・。 ニトロ、君を破壊する!!」 『ばしゅっっっっっっぅっっっん...!!!』 「・・・リオン、騙されてはダメ!! 私よ『リリア』よ、これは全て罠なの! 正気に戻って、お願いよリオン!!!」 半身を破壊されうつぶせになって倒れ込んだニトロへ リオンが近付いた瞬間、彼女はリリアへ 姿を変えてそう喚き、少年の心を揺さぶった...。 《Love is killing BY NiTRo》-キリング- (2002/6/11/Saturday) 「よせ、やめるんだ 『ニトロ』・・・『リリア』の真似なんかしたってーーー」 少年の言葉を遮り彼女はリリアの姿で、声で囁いた 「真似だなんて、私は最初からリリアよ ・・あなたをファミリープログラムから 救い出したのは私・・・。」 途端の躊躇、そしてニトロはこの一瞬を 見逃さなかった、彼の背後へワープすると “ノイズガン”と呼ばれる先のとある 場所で『パラノ』が抹消された時に 『アッシュ』が使用した銃を 彼の首筋へと押し付けた...。 「やめろ・・。」 『ばちゅあぁぁぁっっっっっっん!!!!!』 迷いの無い表情を浮かべる彼は 弱り切ったニトロを[D-フェロン]で 持ち上げ壁面へ吹っ飛ばし叩き付けた 「クスックスッ・・・良い顔だわ『リオン』 何を信じて良いのか解らないのでしょう?」 血みどろの彼女が素敵な赤い口紅に類似した それを垂れ流しながら再びリリアの顔で続けた 「解るさ・・貴様はただのデータだろ? ・・・ボクが・・・ウィルスを送り込めば 結果ははっきりする・・・。」 「・・・ぐっっ・・・ぁぁぁぁぁっっっっっっ?!!!」 構わず首を怒りで締ながらニトロの頭部へ ウィルスを送り込む、絶叫するニトロ...そして 「わたしが・・・死んだ後の世界が ・・・現実だと良いわねぇ・・・くっくくっ ・・・騙されちゃダメ・・・私はり・・りぁ・・よ・・?」 そう最後まで言い残して彼女は消滅した...。 「・・・はっっっ?!!」 首を締めたままの格好で前を見上げると そこは、いつの間にか“ドロシールーム”であった 「シェルターへ戻ろうとした時に ニトロの罠にはまったのか? ・・とにかく急がなければ。」 端末へ手を乗せて今度こそ本当の世界へ 彼は帰還して行く...複雑な思いを乗せて...。 |