ASH

in side COMPLETE

ガレリアンズ:アッシュ



↓下に物語は増えます↓




PaRaNo the Nervous》-アルト-
(2002/5/27/Monday)

「ようこそ、6年後の世界へ・・・お帰り、『リオン』・・・。」
低体温維持装置の中で覚醒した少年へ
随分と成長した彼女は涙ぐみながら声を掛けた...
「『リリア』・・・?」
「ちょっと痛いけど、我慢して。
電気的な刺激を与えていたから筋肉は
衰えていないハズだけど・・。」
バシュッッッッッッッッ!!!!!
「ぐっっ・・・大丈夫・・動くよ・・・。」
「良かった、洋服もサイズを併せて用意してあるの
・・・横に掛けてあるから着替えて・・。」
何本も身体へ突き刺さっていた
チューブとコードが一斉に引き抜かれ
肉体と同化していた箇所が引きちぎられる
痛みを感じながらも、上半身を起こし
リリアへ成長したリオンは返答した...
「貴方がブレインクラッシュを引き起こした時は
そう、既に彼らは始動していた・・。
あの月夜の事・・・覚えてる?」
「あぁ、勿論・・覚えているよ・・・。
随分・・・大人になったんだね。」
リリアの説明はこうだった、リオンは一度
覚醒し目を開け自分を抱き締めた後、何等かの
原因があって限界まで薬を多用してツケが
一気に押し寄せ、そのまま脳がショートし
意識を失い鮮血を流し場へ倒れたのだと言う、そして
「・・・あれから6年も経ったんだもの
貴方にはついさっきの事でしょうけど・・・。
あの時は解らなかったけど、貴方を破壊しようと
していた敵がいたの、それが『アッシュ』・・。」
これを救う為に肉体を保存していたのだとも、教え
「アッシュ・・・何者なんだい?」
最後に[ラスト・ガレリアン]の存在を伝えた...。

洋服を着替え終えリオンは、アッシュについて
彼女へ訪ねる、っと同時にーーーーー
コンピュータ・エレインが警告します!!
突如!!警報と共にセキュリティを維持する
コンピュータ、エレインのアナウンスが
建物全体へと流れた!!
「『ドロシー』が自分の崩壊間際に
産み落とした最強最悪のガレリアン・・。
彼らが来たわ、一緒に来て!!」
「アッシュ・・・。
(・・・あのさっきの少年だけではないのか?
ラスト・ガレリアンっと言うのは・・・!!)」
会話も途中のままに階下へ降りて行く二人は
「驚いた、本当に死体が目を醒ましたのか?」
軍の支配下に置かれた管制室で現状の情報を得んとする
「無茶だ!ヒトが僕らガレリオンにかなうわけがない!!」
「酷い・・。
ロメロ、リオンを中心に作戦を組んで!!」
しかし『ロメロ』と呼ばれる無知無能な
指揮官はまったくリオンを相手にせず
「パスカーレ博士が研究室へお戻りだ。」
兵士へと迎撃を伝え、あまつさえリリアまで
場より追い出してしまう...。

「・・・クソがっっ!!」
リオンは兵士に抱えられる様に
研究室へ連行されたリリアを追って
3階に存在する第一研究室まで
足を運ぶと...
「さっきの事、気にしないでリオン・・・。
これを受け取って、新しい[ビージェクト]よ
これがないと薬が打てないわ・・・。」
「薬が・・・あるかい?」
「えぇ、[レッド][ナルコン][D-フェロン]
それから新薬も開発中なの・・出来たら必ず渡すわ。」
彼女は唇を噛みしめながら死地へ
彼を向かわす事を苦しみながら薬と
コンピュータの端末を手渡した...
「これで、現在地と敵の居場所が解るのか・・。」
「そう、それに放射線濃度も・・・その
詳しい話しは後でするわ・・・。
御免なさい・・私、貴方を苦しめるだけの為に
この世界へ呼び戻してしまったのかも知れない・・。」
下をうつ向きながら、リリアは呟く、すると
「・・・こんな悲しい戦いは、ボクだけで良い。」
そう言い残し彼は颯爽とその場を後にした...。



PaRaNo the Nervous》--
(2002/5/28/Tuesday)

ダキャキャキャキャキャッッッ!!!!
場所は“エアターミナル/フロア1/通路”
「下がれ!下がるんだ!!
(くっ・・・これじゃあきりないよ・・。)」
一人、また一人と自分の部隊から
人間が[ラスト・ガレリアン]が送り込んできた
遺伝子操作されたヒトが怪物化した
それらに八つ裂きにされて行く中で
「動くな!!」
黒人の女性兵士、通称『キャス』は
[キシャァァッッ!!!]
[メシャァァッ!!!]
そこで自分だけ取り残され死を覚悟するのだが、
〜次の瞬間!!!〜
ドゥウウウウウウッッッッン!!!!
場へ駆けつけた『リオン』から放たれた
衝撃波の津波が<ラビット改>を一掃し
コトなきを得る事が出来た...。

「あんた・・、本当に生き返ったのかい?
凄い力だね・・・あたしら、あんたの力を
甘く見積もっていたみたいだよ。」
「・・・あの画像に映っていた奴には
ボクが会いに行く、キミは戻るんだ。」
苦笑いで、キャスが返答する
「そう言うわけにもいかないのさ
・・『ロメロ』の命令もあるしね、あんたが
パラノ』のサイコ野郎に殺された時、
ここを吹き飛ばす役目もあるからね?」
すると、少年は振り返りもせずに
手を振って下水の流れる通路を進み
パラノっと言う名を持つ者と対時する為に
第2格納庫を目指し歩み出した...
「うっ・・あぅう・・・。」
リオンが格納庫へ近付いて行くと築き上げられた
死体の山から不意に何人かの兵士が
右目に機械を埋め込まれた異様な姿で死地より
勿論、敵として彼の前へと立ち塞がる!!!

「片目に機械が・・・なんて惨い事を・・。」
もはや意志すらもない死体だが
それは行く手を阻む肉塊である...
「あぁぁっっうう!!」
自爆覚悟や手投弾で襲いかからんとする
それらを紅練の炎で巻き込み火葬する少年は
こみ上げる憎悪を胸にしながら
ラスト・ガレリアンの一人が待つ場へと
漸く辿り着くのだが、そこへ進入したーーーー
〜その瞬間!!!〜〜
がしゅあぁぁっぁっっっっ!!!!
「「「「来たよ・・・来たね・・裏切り者が・・・。」」」」
拘束リングが異様な機械を纏う子供姿の
人間達より放たれ、片腕の行動を塞がれてしまう!!!



PaRaNo the Nervous》-協奏曲-
(2002/5/29/Wednesday)

「今度はロボットか・・・。」
武装したロボットの中身は四肢を奪われ
ヒルコのごとき姿をした
性別もつかぬ子供達であった...
手錠から流れる強烈な電撃が『リオン』を
襲うが、そこで彼らの意識が流れ込み
4つのソレは全て赤子の時より
機械を移植されて創られたモノだと知る
「それは外れないよリオン。」
「裏切り者に制裁を!」
「苦しいかい?苦しいよね?」
「くすっクスックスッ。」
片手を封じられ膝を落とすリオンの前に
とある狂気じみた声が響きわたる、っと瞬間!!
「ふしゅしゅしゅしゅしゅぁ〜!!!
お前の血が見てぇぞぉおおお〜〜〜〜〜
りぉおおっっん!!!」
背後へナイフを舌ナメずりしながら
一人の男が姿を現した...。

「誰だ!・・・貴様が『パラノ』なのか!?」
振り返ると既にそこに男の姿は無く
「シャーっっ!!お前を改造してやるぜぇ!!」
4つの守護機械を後ろ盾に2つの短い剣を手にした
[ラスト・ガレリアン]の一人が
彼が立ち上がるのを待ち構えていた
「兵士達に機械を埋め込んだのは、貴様だな?!」
「お前もすぐに仲間入りだぁっっっ!!
目ん玉えぐりだしてぇ〜オレのチップと交換
してやるぜぇっぃ!!!」
リオンの怒声を諸共せずパラノは
狂気と快楽を備えた笑顔を向け
「・・・[ナルコン]&[D-フェロン]!!」
ドギャギャギャギャギャアアァァッッッッン!!!!
「「「「ひぅうううっっうぎゃぁぁぁぁっっ!?!!!」」」」
これに対し少年は非情なまでの一撃を
場へ繰り出し機械の彼らを一気にセン滅させる!!!

ぱちっっっっぃん...。
拘束具が片腕より外れ、リオンに流れる
電流が途切れたかと思ったーーーー
〜その瞬間!!!〜
「ひゃぁはぁぁぁぁっっっっ!!!!!!
ィイ気になってんじゃぁっぁ
ねぇゾォオオオオオ!!」
ガギャギャギャギャギャギャッッッ!!!!
上部へ上げた手を交差させ、さっきよりも強大な
雷撃を産み出すパラノはこれを直撃させ
彼の足を止めると、そこへ更に
「ぐっ・・・くっ・・・!?
(これは・・『カイン』と同じ・・・。)」
続けて連続切りを繰り出さんとする!!!



PaRaNo the Nervous》-アクセント-
(2002/5/30/Thursday)

「イェ〜〜〜〜ィ!!
『リオン』てめーの脳味噌引きずり出してよォっ!
その目ン玉と御対面させてやんぜェ!!!」
ズパパパパパパパパァァッッッン!!!!!
飛びかかる『パラノ』は残虐非道な笑みを浮かべ
電撃を喰らい苦しむ少年を切り刻まんと
上空より飛びかかる、がしかしーーーー
「・・・嘗めるなよ・・・・。
ボクもまだ本調子じゃないんだ、目覚めたばかりでね?
絶対の防壁・・・・[シールド]!!」
この攻撃は彼が新たに得た成長した
超能力波動の壁より阻まれ逆に、パラノが
弾け飛びダメージを受ける!!
「・・にィいいっっ!!!
しゃぁっぁ〜〜〜〜〜っっ!
このド腐れがぁぁっっ!!」
素早く起き上がるパラノが身構えると同時に
何等迷いも無く少年は追撃の衝撃波を放つ
ばぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃっっっ!!!!
「貴様らは・・・・何が目的なんだ?!
他の仲間は何処にいる?」
電撃を放たんとしていたパラノの顔面を
これが捕らえ不発に終わると彼は
血反吐を吐いた男を見据え叫ぶ...。

「・・・このフロアはもうダメだ!!
見ているんだろ?!
・・・『ロメロ』、応答を頼む!」
リオンと出会った後、『キャス』は
指揮官へ通達するが、返答は無い
「ちくしょう・・・ロメロの糞ったれめ・・。
(リオン・・あんたに賭けるしかないのかい?)」
その頃、ロメロは他の隊員と共に別れ
侵入してきた“エアターミナル/フロア1”の敵を
迎撃せんと散会し銃撃戦を行わんとしていた
「やれやれだね・・・・あたしだけなら
核壁を閉じても良いけど・・みすみす
リオンを失うわけにも行かなそうだからね。」
ため息混じりで彼女は壁を背に銃口を
何処でもない場所へ向けた...。

「ふしゃぁぁっっっっ!!!!
調子に乗るなよォオオりぉおおおおおっっん!!」
突如!狂った様な喚き声と共に
パラノはリオンへ目掛け電撃を纏ながら
この反発力を利用して回転し襲いかかる、しかし
ボギャぁぁぁっぁぁっっっっっン!!!!!
「[レッド]・・・サイクロン!!!
答えないなら、それでも良い・・直接
てめぇの身体に聞いてやるよ・・・。」
全身から振り絞るように広範囲に繰り放たれた
火炎の渦が彼を巻き込み全てを呑み尽くす、すると
「ぎょおおおおっっっっ!?!!!
・・・がふぁっ・・今日のところはふしゅるるる〜〜
これぐらぃかぁ?!
次は必ずおまえをいじくってやるぜェ〜!!覚悟しておけ!!!」
肺を火炎で犯られたパラノだったが
まるで平然としーーーーー
〜次の瞬間!!!〜
パチィィイイイイイイッッッ!!!!
「消え・・・・た?」
彼を纏うよう放たれたスパーク閃光と共に
たった一瞬視界の塞がれただけのリオンの前より
忽然と姿を消してしまう...そして、場へは
機械の残骸とリオンだけが残されていた...。



TO BE CONTINUD…,
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