ASH

in side COMPLETE

ガレリアンズ:アッシュ



↓下に物語は増えます↓




Depend on You》-ハーモニー-
(2002/6/12/Wednesday)

“エアビーグル”内部、どっと疲れた顔を見せる
リオン』を乗せ『パット』は
「お帰り、リオン!!
無事で良かったよ・・・それで?どうなったの?!」
アッシュ』を倒す!っと意気込んで行った
“濃縮ウラン精製工場”での結果を
いち早く知りたいと彼を急かす
「廃棄ウランの向こうに消えた・・・。
今のボクにはあの先へ行く術もない
けど、奴は・・ママを・・・
ドロシー』を復活させると言っていた!!」
うつ向いたままの姿勢でリオンは
自分が敗北した事、それ以前にまったく
彼奴の足元へ及ばずにいた事を伝えると
「ドロシー・・・ドロシーって
・・あのドロシーかい?!」
絶望だけは無く、希望も伝えた...
「あぁ、“マッシュルームタワー”だ!
・・・確か『リリア』があの場所を
知っていたな・・・。」
そして、それ以上何も言わずに本部へパットは
機体を帰還させるとリオンの眼が
死んでいない事だけを胸へと刻み
静かにハッチを開けんとしたの、だがーーー
…その瞬間!!!!…

ー真っ白な、一点の曇も無く何も無い場所ー
「しゃぁぁぁっっ!!!!
何でリオンを殺さなかったぁぁっっ!!
アッシュぅうう!!!」
狂気じみた睨みをアッシュへ『パラノ』は向けると
片手のナイフをチラつかせる
「フンっ・・不服か?」
鼻で笑うアッシュは周囲を見回す、すると
「奴が苦しんで
のたうち回る姿がぁぁっっっ
見てぇぇェェんだよぉおおッッ!!!」
「なら、お前が殺れば良い・・・止めないぞ?」
そこには[ラスト・ガレリアン]のソウソウたるメンバーが
「シャッッッ!!!!!
気に入らねぇ気に入らねぇ〜〜〜〜
なぁっにぃをぉ隠していやがるぅう!!!アッシュ!」
勢揃いしていた...
「よっよせよパラノ!!!
アッシュには何か考えがあるんだよ!!」
彼奴の首元へナイフを押し付けながら喋る
パラノへ『スパイダー』が意見する、が
ドサァッッッッッ!!!!
「うるせぇぇ!!臆病者はスッこんでいやがれぇ!!」
瞬間、片腕で薙ぎ倒され罵倒されてしまう
「あっ・・。」
倒れ込むスパイダーやこれらのやり取りを
「オマエをリオンより・・・
先に殺してやろうかぁっっっっっ!?!」
傍観していたのは彼らの中で唯一の女性である
「・・・クスックスッ・・・。」
「なぁっっにがぁっっっおかしいぃんだぁっぁ〜〜?!
・・・・『ニトロ』ォオ!!!」
ラバースーツに身を包み、高い厚底靴を履き
大きく顔半分左側へ垂れ下がった
黒髪が特徴のニトロだった、彼女は見透かすような
視線をパラノへ送ると静かに口を開いた
「さっさと刺せば良いじゃない?
クスッ・・そんな度胸なんてないくせに。」
「なんだぁとぉおお!!!?」
「どうでも良い事で熱くなっちゃって・・・
バカみたい・・次はあたしがイクわ?
だって、あたしだけまだリオンに会って
いないんだもの・・・ご馳走は、順番に喰べなきゃ、ネぇッ・・。」
それは挑発にも思える発言だったが
彼を黙らせるだけの凄味があった...そして
「・・扱いずらい奴ら、だ・・・。」
彼女達を統べるアッシュはため息混じりに
そう呟いて微笑を浮かべた...。

ガキャキャキャキャキャキャッッッッ!!!
「ひぃっっぅぅわぁぁっっ!?!」
「これは・・<ラビット>・・・いや、
強化されているのか?!
パット、ハッチを開けたら直ぐ締めるんだ!!
ボクが奴らを全滅させる!」
突然の強襲!!格納庫は既に敵側へ制圧されていた
[あぎょぎょっっ!!!]
[まぎっっっぃ!!!]
数体の遺伝子異常人間が場をウロつき
音を感知して機体を攻撃して来た、が
しゅぱぁぁっぁっっっっっん!!!!
「便利なものだな・・[バスタノール]!!」
ハッチから果敢にも飛び去り降り立った
リオンの攻撃で敵は一掃されるのだが、この後
端末よりパットからの通信が入り、シェルターは
“第2フロア”までが完全に放射線を許し
制圧されてしまっていた事を知る!!



Depend on You》-シェイド-
(2002/6/13/Thursday)

「ひっっぅわぁぁっ!!!
・・・凄い・・・流石[ガレリアン]なだけ
あるじゃん・・・おっと、いけないいけない。」
ピーーーーーーッッッ!!!
格納庫の閉ざされていた扉が
『リオン』の接近を感知した様に開いた
「・・『パット』か、有り難う・・・
直ぐに3階へ向かう!!」
戸惑も、即座にこれが彼の仕業と解り
端末を通して声を掛けリオンは
敵を薙ぎ倒しながら地下通路を渡って
“第1倉庫”へ辿り着く...すると、そには
[りぉおおっっ、来たぁぁっ!!!]
[おまぇ、殺す・・ぅひゃぁっっ!!!]
『パラノ』が送り込んでいた<ラビットボーグ>が
再び存在し、一息ついたばかりの
彼へ容赦無く襲いかかる!!
ドグシャァァッッッッッッ!!!!
「くっ・・・[ナルコン]の効力も
・・・まずいな・・薬を補給しなくちゃ・・。」
衝撃波の連続使用でどうにか切り抜けて行くが
あまりの敵の量に“フロア3”へ
上がる階段まで薬がもたない事を予期した
彼は覚悟を決め、敵の集中砲火の波を
突っ切って行く!!

「はぁはぁはぁ・・・・?!
パット!!フロア3への扉が開かないんだ!」
{えっ?!あっ・・・手動で内側から
鍵が掛かっているんだ!!
俺の方からじゃアクセス出来ないよ!}
核汚染区域に長く居る為、中毒症状が
大幅に進んで行く中で、辿り着いた階段は
隔壁で閉じられびくともしなかった
「・・くっ・・このままじゃあ・・・!!
開けてくれ!!誰かいなのか!?!」
ドアを力強く叩き自分の存在をアピールする
リオンだったが、その真後ろでは
強化スーツに身を包んだレーザー銃を放つ
[ラスト・ガレリアン]の配下が迫って来ていた...
「はぁ?しらねぇよ!!消え失せろ!」
{・・・今、“エレイン”から
アクセスしているんだ・・・けど・・・。
(何だ・・・これ?・・俺のDNAデータが
アクセス不能になっている??!)}
「くそっっ・・おぃ!!リオンだ!!!
ここを開けてくれ!!!!」
「罠だ!!みんな気を付けろ!」
意図的に仕組まれた感のある出来事だった
パットは不法ルートからコンピュータへ
ハッキングを仕掛ける、が一足遅くーーーーー

〜次の瞬間!!!〜
ドビュビュビュビュビュビュビュッッッッ!!!
周囲を取り囲んだ複数の兵士が
彼へ手にした光線銃からビームを照射してしまう!!...だが、
〜これより一瞬早く!!!!〜
「リオン!、つかまりな!!!」
「・・・しまった・・・ーーーっっ?!!
キャス』!!!」
唐突に開いた隔癖から伸びた腕が
リオンを抱え込み内部へ引き入れると
がしゅっっっっっっぅっっっっ!!!!
「・・・ふぅ、危ないとこだったね?リオン。」
間一髪の所で攻撃の餌食から逃れる事に成功した...。



Depend on You》-賛歌-
(2002/6/14/Friday)

「くっ・・・はぁはぁはぁ・・・。
有り難う・・助けて貰わなければ・・・
どうなっていた事か・・・。」
冷や汗を拭いながら『キャス』の肩を
借りて階段を登る『リオン』
「いや、助けられたのはこっちさ・・・。
あんたが突っ込んで行ってくれたから、こっちは
どうにか“フロア3”を死守出来た、手薄に
なったからね、それにあんたには2度も助けられている
貸した借りは返す、常識だろ?」
「・・・ふふっ・・・。
それで・・『リリア』は?
・・・『リリア』は大丈夫なのかい?!・・うっ・・・。」
階段を登り切った所でリオンは
キャスへリリアの身を案じ、問いかける
「・・・・大丈夫、研究所にいるよ?
まったく、あたしの事は心配・・おぃ、リオン!
しっかりするんだ、リオン!!」
っと、同時に呼吸を乱し遂には意識を失い倒れてしまう...。

「・・此処は・・・リリア?」
瞼を開けたそこにはリリアの手を握り締める
彼女の心配そうな顔があった
「ここは、“ハイパースリープルーム”よ
・・・中毒症状は緩和したわ、それくらいなら
ここで可能だから、貴方は意識を失って倒れたの・・。
とにかく、無事で良かったわ・・・。」
リオンが目覚めると、最新のコンピュータが
組み込まれたデスクへ足を向けた
リリアは、『パット』からの通信で
“濃縮ウラン精製工場”での出来事を知らされていた
「・・・キャスが運んでくれたのか・・。
お礼をしないと・・。
そうだ、すまない、リリア・・・『アッシュ』にはーーー」
「ぅんうん、いいの・・貴方が無事ならそれで・・・
それより、“マッシュルームタワー”へは
いけないわ・・今は“バビロンシティ”と同じ
あの戦いで廃虚と化しているから、でも
・・・貴方のいた世界になら行ける。」
リオンの言葉を遮り頷いたリリアを見て
彼は悔しさで唇を噛みしめる、が次の
リリアの口から出たソレに驚きを隠せず声を漏らした
「ボクのいた世界?」
「そう、貴方の世界・・・。
何重にもひかれたガードプログラムを軍の力も
使い越えて見付けたのは、[ファミリープログラム]の
バックアップデータだったの・・・。」
「そこにボクが・・・居た・・。」
「そう、貴方のデータもそこにあった
『ドロシー』が残したバックアップデータは膨大で
それ自体がバーチャルワールドを形成していたの・・・。」
自分が存在していた世界、それを知った時
少しだけ何かが頭をよぎり、すぐさま彼は
それを受け入れて再びデータ世界の闘いへと
足を踏み込む事を覚悟した...。

ーリオンがデータの世界へ移行していたー
「くっ・・・はぁはぁはぁ・・・。
汚染が酷いね・・博士のくれた
スーツも・・・もうもたない、か?!」
〜その頃!!〜
「昔のよしみだぁ・・・・苦しまずに殺してやるぅう!」
此処に、とある鍵を手にーーーー
「・・・まいったね、はぁはぁ・・・。」
命を賭けて彼の為の何かを成功させんとしていた
彼女の物語が幕を開けんとしていた!!



Depend on You》-ソナタ-
(2002/6/15/Saturday)

「『リリア』・・『アッシュ』は『ドロシー』を
復活させる為に・・・
“マッシュルームタワー”に向かっている!」
「解っているわ・・・もう一度
[ファミリープログラム]にアクセスするのね?」
悲しみを浮かべながら彼女は、彼に
データ転送の際の指示を下す...。

「痛いけど我慢して・・・。」
ぷしゅううっっっっ!!!
『リオン』の首筋に注射を
彼女は撃つと、最後の警告を行う...。

「現実からデータの堺を越える時、身体が
バラバラになるような
耐えがたい苦痛が貴方を襲うわ。」
「覚悟はしているよ・・大丈夫やってくれ。」
そして、転送装置へセットされた彼の身体は
無数の針に突き刺され、喚き声と同時に現実を超える!!



TO BE CONTINUD…,
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