ASH

in side COMPLETE

ガレリアンズ:アッシュ



↓下に物語は増えます↓




Despair of NiTRo in Future》-スパイラル-
(2002/6/16/Sunday)

「さぁ、ショウの始まりだ・・・。
行くんだろ?・・奴が来たからな・・。」
「・・・別にあなたの為にイクわけじゃないのよ?
アッシュ』・・勘違いしないで?」
リリア』によって、データの世界へ
転送された『リオン』を関知したアッシュは
出迎えんとする『ニトロ』へ声を掛けた
「・・ご馳走の感想を聞かせてくれ・・ククッ・・。」
するとまったくもって冷淡な台詞を耳にしつつも
内情で燃える何かを感じたのか笑みを残し
これだけ言い残して姿を消した...
“濃縮ウラン精製工場”での出来事を引きずりながらも
リオンは、激痛に耐え叫びながら
目を見開いたそこは、最初に現実世界へ
転送された場所、そうーーーーー
「ぐううっっっっっっうう・・・・あぁっ!!!!
・・・はぁはぁはぁ・・・ここは・・・!
これは・・・『ドロシー』か!!
(既にデータの転送が始まっている・・・
急がなければ・・。)」
“ドロシールーム”と呼ばれる彼が以前
彼女を破壊した運命の間だった...
ぱしゅぅっっっっっっっっっっっぅうん!!!
{私よ・・リオン・・・聴こえる?}
突然、彼の手の中に何かが収まった
「・・・これは・・・“エレインの端末”?」
{そうよ、リオン・・・それで
私は貴方の位置を追ってナビゲート
出来るの・・何かあったらそっちからも連絡して?}
そこからはリリアの声が流れ、リオンを
気遣う言葉と同時にこれがどんな危険な行為で
あるのかを注意した...。

「助かるよ・・・でも、もうドロシー自体を
転送し始めている・・時間がないから、そう
頻繁には取れないかもしれない・・。」
{・・・じゃあ、これだけは覚えておいて・・。
とても大事な事よ?
・・リオン、もし万が一、貴方がデータワールドの中で
死んでしまったら、貴方のデータも永遠に
消去されてしまう・・・復元・・・もくは
蘇らせる方法は、もうないの。}
「・・・。」
{約束よ・・?
必ず・・・必ず戻って・・帰って来て!!}
「アッシュが彼女のデータを現実世界に
転送し終える前に必ず戻って行くよ・・!!」
本当は抱き締め合って言い渡したかった
けれど気丈に振る舞いリリアは
それで通信を終えた、通信を切ったリリアの瞳からは
ひと粒の滴が流れ落ちていた...。

ドロシーの周囲を肉の管が幾重にも出現し
取り囲みスキャニングしていた、肉の女神で
ある彼女を慕うかの様であった
「何処かを経由して・・戻り、アッシュを
探す・・・構造が前とは大幅に違っているようだ・・。」
手当たり次第に探そうにも構造がかなり
変わってしまっていた“マッシュルームタワー”で
途方にくれてしまいそうなリオンだったが
取り敢えず部屋を出て先へと進む事にした...。



Despair of NiTRo in Future》-メルティ-
(2002/6/17/Monday)

「・・・“ブリッジ”からの接続が
行われた・・『リリア』か・・。」
『ドロシー』のいる位置から南下し動き
『リオン』は扉を開いた、リリアは
データへアクセスし、彼にスムーズな移動を
確保する為、先行して道を導く
{・・・この先に何かのデータの端末があるわ
“エレインの端末”から送って貰えるかしら?
どうやら、此処のデータバンクみたいなの。}
「了解・・・。」
静まり返った場所を歩きながら、常に
誰かから凝視されているソレを感じつつ
彼女の指示へ従ってリオンは
光の壁に囲まれた部屋へと足を踏み入れた
{その光の壁は、高圧の粒子が絶えず
吹き上がる事で形を成しているの・・。
触らなければ問題はないわ・・。}
リリアの言葉で頷き彼は壁からギリギリのラインで
進み、どうにか中心部へ移動する...。

リオンの目の前には巨大なシステムコンピュータが
一台、無言の圧力を持って存在していた
「リリア・・解析はどうすれば良い?」
{コンピュータを貴方がスキャンして
・・そうすれば貴方を通して端末から
一気に情報を吸収するわ。}
「解った・・・いくよ?」
画面の前で頷くリリア、そして
パシュアァァッァッァッッッッッッッン!!!!
リオンは言われた通り、手の平をかざし
スキャンを開始する、すると
強大な火花が飛び散ると同時に、コンピュータからの
[警告します!警告します!!
[ラスト・ガレリアン]プログラムAは
マザーコンピュータ・ドロシー以外からの
アクセスを禁じられています・・・メインシステムからの
アクセスか、認証された2ビリオンのアクセス・コードを
・・・・にゅうりょ・・・ががっっぼおぃいびぃい!!!]
警告音声と「0」「1」の数字羅列の情報が全て
現実世界、リリアのモニターへ物凄い勢いで
流れ込み情報をリークして行く!!

すぱしゅぅうううううっっっん!!!
「ぅおおおおおおおおおっっっ!!!」
{物凄い転送量だわ・・こんな膨大なデータを
たったの一瞬で・・・はっ!?}
「はぁはぁはぁはぁ・・・どうしたんだい?リリア・・?」
今にも倒れそうな呼吸を繰り返すリオンへ
{リオン・・解析には少し時間が掛かるわ・・・
そこは危険よ・・・・一度戻って来て?}
彼女は一度の帰還を来した...。



Despair of NiTRo in Future》-アウェイクン-
(2002/6/18/Tuesday)

「そう簡単には・・・帰せないじゃない?」
このやり取りを端から傍観する女性が一人...
「・・はぁはぁ・・・解った・・。」
{気を付けてね・・暫く、私は
解析に集中しているわ・・。
“ブリッチ”との接続は行ってあるから、心配しないで?}
頷いた『リオン』は何者かの視線を感じながら
また光の壁を避けて進み部屋を出た
「・・ふぅ、こりゃ〜凄いねぇ!
『リリア』博士、これあいつが?」
“ハイパースリープルーム”へ彼の安否を気遣い訪れた『キャス』は
そうリリアへ声を掛けると、コンピュータ画面を
見つめる横から、様子を覗き驚く
「・・えぇ、キャス・・・それから私は
リリアって呼んで貰って良いって言っているのに。
・・・それより、これを見て・・。」
「あははは・・・ん?・・・なんだい?!」
「さっきリオンから送られた情報・・・これは
・・[ラスト・ガレリアン]の開発プログラムだったの
かなり手強くて解析までに相当な
時間を使ってしまう・・・・。」
至って真剣な眼差しの彼女へキャスは
これを応える様に接し、
「なるほど・・今は時間が惜しいからね・・。」
「“第二管制室”の予備コンピュータに
分散処理・・これを行えば・・飛躍的に早くなる筈。」
「OK!彼には借りがもう一つあってね・・。
あたしがいこう!!」
自分がその役目を引き受けた...。

「・・・どう言う事だ?!扉が開かない!!」
一つ前の部屋へ戻って来たリオンは
さっきの扉が閉ざされ先へ進めない
っと、言う憤りを感じていた
ガシュアァッァッッッッッン!!!
「ん?・・反対側のドアのロックが解除された?」
まるで彼を導く様に解除された扉は
自動的で開き、リオンを招き入れる
「・・罠でも、踏み込んで行くしかないな・・。
(“エレインの端末”もノイズが入ってしまっている・・。)」
懐かしい場所だった、そこはーーーー
「ここだけは変わり無いのか・・・・
数時間前に6年後のリリアと出会った場所・・。」
“セキュリティエリア”と呼ばれる場の中の一つだった
何者の姿もないが、気配だけは常に感じる
憎しみを帯びた視線はどうやら、目の前の
扉の向こうより放たれている
「ここは・・。」
通称“ドームエリア”と呼ばれるそこは
だだっ広い空間にそれぞれのセキュリティエリアへの
扉が存在するのみだった...
「会いに来てあげたわ、リオン・・・。」
彼がその中心地まで歩みを進めると、不意に
背後から女性らしき者へ声を掛けられ足を止めた...。

「・・・貴様はーーーー誰だ!!」
振り返るとそこには何もない
空間が広がっているだけだった
「あなたが今、ひぃっしで探し回っていた・・
ラスト・ガレリアンの『ニトロ』、よ。」
目の前から徐に声が聴こえる
「ここまで導いたのは、ニトロ・・・キミの仕業だな?
・・・自分から出てきたと言うことは・・・。」
「そう、でも違う・・・・。
クスッ、何をそんなに脅えているの?
心配しないで、一度ひどい目に遭えば
・・どんな痛みも、そのうちになれっこに
なってくる・・・それを求めてしまう・・・
まるで楽しみを渇望するように、ね・・?」
狂った様な笑みを浮かべ始めたニトロの顔が
優しく歪む、そしてーーーー
〜次の瞬間!!!〜
ドギャァォオオオオオオオッッッ!!!
「くっっぐっっぅうおおおっ!?!」
「退屈、全て退屈だわ・・どうして私達に
逆らうの?どうしてこんな簡単な事が解らないの?
・・・未来の世界がキライなら、
あなたが死ねばいいのよ!」
彼女の両腕より火炎の龍が起(た)ち昇りリオンを襲う!!!



Despair of NiTRo in Future》-ディスペア-
(2002/6/19/Wednesday)

「ぅおおおおおおおっっっ!!!」
どうにか[シールド]でそれを
ガードせんとするものの突き抜けて彼を襲う
「『リオン』・・破壊された未来の街は嫌い?
想像していた世界と違った?
・・・フフッ・・先の事なんて誰にも
分かりはしないのよ・・・。」
炎の龍で彼の両腕を捕らえ彼女は
歪んだ笑みを見せながら
歩み寄り首を優しく、けれども力強く締め挙げて行く
ぐっっぐぐっっぐっっぐぐっ!!!!
「ぐっ・・『ニトロ』・・ボクは・・・ーーーー」
「それなのにあなたは必死になって
何かを守ろうとしている、道化ね。」
少しずつ熱を帯びて行く手のひらで
彼を覆うその場所は既に焼けただれていた...。

「ーーッッ・・何も・・・せずに
・・がふぁっ・・いられないだけ・・だぁぁっ!!!」
通常、バーチャワールドでは意志の強い者のみが
より強大な力を得る、しかし
あまりにリアル過ぎるこの世界では
そんな事は偶像にすぎない、だが
ドパパパパッパパパパパッッッン!!!!
「何?・・なんなの??・・・あたしに何をしているの???
何故?・・・バインドが解かれる????」
彼は意志の力で[ナルコン]の攻撃レベルを自ら引き上げーーー
〜次の瞬間!!!〜
「はぁぁっっっっっ!!!!!」
自力で拘束されていた炎の双頭の龍を
散らし弾き飛ばす様に破壊した!!!

「強情ね、リオン・・楽しみにしておいて?
今度会う時は・・・・絶望の中へ突き落として
・・・あ・げ・る・・・。」
そして、彼女の手を首筋より振り払うと
「はぁぁっぁっっっっ!!!!」
リオンは無防備な彼女へ衝撃弾を幾重にも
繰り出すのだが時は既に遅く、閃光を放ち
パラノ』との時同様、逃げられてしまう
「・・・はぁはぁはぁ・・・くっ・・・
この痛み・・・疲れ・・・本当に
此処は・・データの世界なんだろうか?」
一瞬、逃げ遅れ少しだけ掠り傷を負った彼女は
何故か微笑み彼の理解出来ない行動を
暇潰しでも行うように見つめていた....。



TO BE CONTINUD…,
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