『眠りに就いて、目が覚めて』 |
・「はいっアッキ〜のバックっ!!」 俺がそう言ってバックをアッキーに 手渡して 「ありがと、ぇえ〜っと...どう 呼べば...。」 「だからっ勝でイイってっ。」 「そっだねっ、ありがと勝っ!」 「おぅよっ!」 そうやって、愉しく 喋っていると不意に横から 「あれ!?安藤じゃん!!」 そうやって声を掛けられた。 ...その声は、アッキーとおんなじ 大学に行く事になっているーー 「『井上』かぃ!!」 「あははっ元気イイねぇ〜こっち 来るのも珍しいしっ。」 つっぇ?そっかっ...アッキーって あんまし明るいキャラ設定じゃ なかったッケカ? (そもそも設定って何だよ。) 「そう?今日は、ちょっちねっ!」 俺がそうやって誤魔化して(?) いるとまた今度は、俺の後ろ... じゃぁなかった、えっと〜俺の身体の 後ろ...つまりアッキーに後ろから 手で目隠しをして抱きついている奴... このガキきゃシバき殺すぞ!? 「だ〜れだ〜っっ!!」 「えっ!?その...誰???」 俺じゃナイんだから解るかっての!? 「あははっ、何でわかんないかな〜っ 石田〜って言うかさ〜っ... ナニっお熱いこったねぇ〜...くすっ 尊敬してる彼氏と一緒ってか?」 ブチィ...『市村 浩二』...抹殺する!! 俺は、自分の身体の事を忘れずに 「あぁ、このヒトが〜勝の 言っていた『老け顔』で有名な 市村クン?あははっ本当に老けて んねっ!!(怒)」 そう言ってアッキーに目で合図を 送った、すると市村は 「なっ!?自分は、童顔のくせに!? くそぉ〜!!覚えてろよぉ!!」 そう言って我を忘れて怒って 井上を連れて自分の席に帰って行った。 それから俺は、またアッキーと ご飯を食べながら、お話しを続けた。 「なっ!?勝ってそれしか食べないの!? カロリーメイト1つとミネラルウォーター だけって...これじゃ〜... 死んじゃわない!?」 [余談:これは、実話です。このヒト は、いつも食べないそうです。 (提供者『杉浦 政宏』さん感謝(笑))] 「えっ!?まぁ死なないけど....やっぱ アッキーって...こんなに食べるんだね。」 「え゛ぇっ!?それって...俺が そんな事言うことないのにぃ(ブツブツ。)」 ....だってさぁ...まぁいや ご機嫌を取っておこうか... 「ははっ、まぁ冗談だよっ、それよりさっ ...俺の身体で...そんなに食べるの? お腹かあんまし空いてないと 思うんだけど?」 自分の胃袋と体型が心配になって 思わずそう聞いてしまった。 「ん〜〜っお腹空いてるし〜これ くらい、これから毎日じゃん? 大ジョブだよっ!! (ははっ俺、帰ってからまた食べるし。)」 俺は、アッキーのその言葉を聞いて 気絶しそうになりながら、取り合えず 暑いから手に取った水を飲んだ...。 暫くそうやって過ごしていると...不意に 「あっ...おしっこタイムかも。」 俺に尿意が襲いかかって来たので(大げさ。) 立ち上がり教室を出ようとした すると、 「そっか〜じゃッ俺も行こうかな〜。」 アッキーも、そう言うと徐に立ち上がり ドアを開けて廊下に出て行こうと していた、その時....俺は、 大変な事に気付いた!! 「...ねぇアッキ〜...やばいよ... 身体がチェンジしているって事は...。」 「どうしたの???早く行こうよ!」 「いや...そのだから...。」 ...鈍いなぁ...この(…いいや。) 「だ〜か〜ら〜...身体が別って事は ...そのお互い隠しごとが...。」 「ア”ーーーーーッ!?!?!?」 どうやら解ってくれたらしい...。 「どうしよ〜〜〜っ!?自分のじゃ ナイのなんか...って...勝も俺のを!?」 ...うぅ〜ん困った...大体さ... 何で男と男で入れ替わるんだよ!! ふつー女の子だろ女!! 「まぁ...しゃあないじゃん...。」 俺は、そう言って覚悟を決めて からアッキーと二人でトイレに 入って行った。 催し物も済み教室に戻ってから 「まぁ、とにかくこれで...今度から 一安心って...か...はぁ〜。」 俺は、まだ大問題の家の事とか を今度は考えていた。 「ねぇ、勝…以外と、お…あはは なんでもナイ!!(汗)」 ...悲惨じゃ!生き地獄...な感じ(泣) んでも、何とか俺は、 「あのさぁ〜家の事だけど...俺達が 互いに友達として一日一日 泊りに行くって事で何とかなる感じ だよね...これっていつでも一緒って 事だけど...。」 俺がそう提案した事を話して聞かせると アッキーは、 「...ぅんそれでイイよ...いつ元に 戻れるかわかんないケド...もぅ 何か隠しごともなくなっちゃったし…。」 そう言って...俺の顔で頬を ピンク色に染めて…って染めるなぁ!!! また、不意にアッキーが 「あのさ改めて自分で自分を見ると 何だか変な気分だよね...これが 俺なんだな〜って思う感じ... ちょっちエヴァぽいよね?」 「...あははっそう?(エヴァぽいってナニ?) 確かに...改めて自分を見ると...。」 やばっ!?かなり抱き締めて みたいぞ!!自分最高(魅了。) これってナルシストか? 「あっ今、ちょっと悪戯してみたと 思ったでしょ?」 ドキっ!?...って〜 「別にそんな事、思わないけど...まぁ 少しだけなら抱き締めても良いかなぁ〜 ってとこじゃん?(自分だしね。)」 俺があっさり、そう言うと 「じゃ、それは、勝の家でね(笑)」 アッキーは、そう言って笑っていた。 ...このヒトって一体...まぁいいや。 んなこんなで、遂に...この現象の 原因解明が出来ずにそのまま ずるずると、数日が過ぎようと していた...相変わらず俺の身体で アッキーは、良く食べてくれるのだが 体重は、増えていない、えっ? その理由は...まぁ、元々いくら食べても 太らない体質だし...その 人生色々あるんだよね(汗) でも不思議な事に俺、アッキーの 身体でもあんまし食べないのに 体重が減らない...ちゃんと定期的な 運動も(毎日)してるんだけどな〜 (結構この身体で攻めは大変って…(汗)) しっかしどうすんだろっ このまま大学とかもアッキーのとこ に行くのやだからねっ!! (鹿児島って遠すぎるわぃ!!) それからまた数日後、解決の糸口も 見えぬまま俺の前に 軽い問題が起きていた...。 放課後、俺はあっちだと掃除とーばん なのでC組の教室前で 掃除が終わるのを待っていると こっちのB組の教室で掃除をしていた 杉浦と永知が大騒ぎをして廊下に 飛び出して来た。 「どうしたの?」 俺がそう聞くと二人がほぼ同時に 「さっきの授業中に寝て...さっきの ホームルームの時に起きたらーー」 「僕の身体に杉浦がッ入っていて 杉浦の身体に僕がぁーーー」 そう言ってパニクッていた。 どうやら『魂の入れ換え』は、他にも 頻繁に起こっている様である…俺は 「ははっ、まぁ落ち着けって... 大丈夫っそんなの すぐ慣れるから〜。」 そう言うと二人の肩をポンっと叩き 教室から出てきた自分の身体… アッキーに抱きついた。 ぇっ?結局なんの解決も してないじゃないかって? いやいやこれが意外と簡単に元に 戻ってしまって...(笑) ははっ、それはッまた今度のお話しに でも〜、っとじゃッまたねっ 「まだ〜っもう帰ろうよ〜!!」 今、行くって。 そいじゃまたねっ。 『One Night・Mare』『眠りに就いて、目が覚めて』お終まい。 |
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