この物語が実際にあったら恐いよね。


End of World

いっちゃん最初に戻りますよ?

【裏】小説集に戻りますよ?




〓どっからが始まりで
どっからが終わりなのか、それは誰にも解らない。〓




予定調和
(2004/1/17/Saturday)




ぼくの事をきみ達が知る事は無いし
また、知ってもなんにも意味がないんだ。
勿論、これから話す事が真実であるかどうか?
なーんて言うのも確かめられないだろう。
前置きが長くなったね、それでは
世界の終わりを始めよう。

きみ達は自分の住まう世界を
知っているだろうか?
いや、自分の周囲だけの世界ではなく
世界たる世界だ。
答えは、無理だろう、理解することでさえ
言葉の壁があるからね。
文献を良く読むし、学があるって?
あはは、冗談はよしてよ。
じゃあ、きみ達はその時代に本当に
生きていたのかい?
歴史書に書かれた出来事を自分が眼で
確認する術を持たないのに、読む事で
知った気になっているだけだろ?

いやね、きみ達を批判しているわけじゃないのさ
ただ、真実は自分の眼でしか
解らない!っと言う事だ。
見た人の文献と言うのは、必ず
その人間の主観や頭で整理する内の
こじつけが入ってしまい、既にそれは
まったくの別物であって、真実ではないんだ。
理解出来ないかな?では、世界が崩壊して
きみ達が居た文献が残っていたとして、その文献だけで
きみ達がどう言う人物であったか
知る事が本当に出来るかな?
.....うん、そうだね。
それは不可能なんだよね、では今のきみ達へと
追いやった出来事は覚えているかな?

悪が善を倒すことで、善は
再び甦る、それはあたかも
決められていたかの様に。
キリストの誕生とされている時期以来
善は悪に一度破れる事が主流になった。
それが何が今と関係あるのかって?
いやいや、それが大ありなんだよ。
正義の復活により世界は新しい時代を迎える
きみ達は覚えているかな?
世界は、正義は腐敗していたよね。
むしろ正義の皮を被った悪には
善は大敗していた、それは何故か?
そう、堕天したからだね。
まさにユダのごとく、人自身が内部から
腐って行った。
心の進化を止めてしまった人間が
自らの住まう場所まで、奪ってしまったんだよね。

少しは思い出して来たかな?
続けるよ。
世界の終わり、それを
きみ達は覚えていないよね。
きみ達はそれすらも知る間も無く
光と成った。
ぼくが何者であるか?っなんて
どうでも良い。
むしろ、きみ達はそんな事を
考えていられる暇はない筈だろう?
そうだ、世界の終わりについて、だったね。
様々な出来事が重なってしまったんだ。
だから、地表にソレを示す
文面すら残されていない。
それでもまだ理解出来ないよね
では、ここが何処だが解るかな?

簡単に説明すると、きみ達は
地球から排出されてしまったんだ。
そう、意識がね。
身体は彼の気まぐれで塵や灰と成った。
彼とは地球の意志であるし
それは、ぼくにも解らない。
ただ、彼が新生しようと殻を破ったら
それまで弾かれていた害紫線が
入り込んでしまっただけさ
そして、光の粒子となったきみらは
排斥された。
光の鋭角な細かい柱となったきみ達は
再び始まる世界へ戻るんだ。

きみ達は1度死んで生き返る事を実感出来た。
それは素晴らしい事なんだよ?
これを繰り返して世界は、いや
彼は生まれ変わる。
また、きみ達の世界として...。
何でこんな話しをするのか?だって???
...ぼくは知りたくなったのさ
では、世界へ柱を導く役目の者が
それらを導かなかったら
、どうなるのか?っとね。
あははは、恐がらなくても良い。
もう肉体の無い、きみ達が痛みを
覚える事はない。
それに、還れないんだよね。

フフフ、冗談さ...けど
実は本当の意味で、きみ達は弾かれたんだ。
彼はね、精神の進化が出来ないモノを
こうやって間引いてきたんだよ。
増えすぎた生命を管理する役目を持つ彼は
際限無く増え続ける人間は選別する事としたんだ。
これがノアの箱船の始まりだったらしいよ?
きみ達は永遠に地球には戻れない
もう直ぐ、彼がオゾンと言う名の結界を張るからね。
だから未来永劫意識を持ち続けて、遊泳すると良い
流れ星と、でもしてね。
反省し、進化の価値があれば戻る事も
出来るだろうからね、多分。

おや、もう時間だ。
それでは、ぼくも戻らなくてはいけないから
きみ達とはお別れだ。
これが予定調和なんだ、だから
悲しまないでね、だって
今は認められないかも知れない、が
きみ達は完全な正義でもない
完全な悪でもない、正義の中の腐敗した悪
そのモノだったんだから。

これで世界が平和になるんだから
きみ達は喜んでコレを受け入れてくれるよね?

いっちゃん最初に戻りますよ?

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