ここは、『シュレインダーの剣』の復讐の刃編プロローグが書いてあります。


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[復讐の刃編]『プロローグ




「...ここは...オレは....。」
目を覚ました少年に向かい
「此処は『クォッス』の街だよ...
お前さんのその身体の傷...尋常なもん
じゃなかったぞ?...それに抱えて
いた容器に入っていた彼女は...もう....。」
老人は、そう言うと残念そうな顔を
していた...
「...そんな事は、知っているさ...
』...彼女は、何処だ?...」
「あぁ...彼女なら....容器から出し
火葬しておいたよ....。」
「...火葬...そうか...すまなかったな....
あのままでいるよりずっと...
彼女も楽だろう...あんな姿で
いる彼女をいつまでも見ている暇は
オレには、ない...。」
「何があったか...俺は、聞かないが
まだ傷が完全に直るまでここに
いた方が安全じゃろう?」



・『』は、あの日...
ファング・オブ・キング』の要塞を
破壊して脱出してから、老人の下で
しばしの静養を取る事にした...
「...ここが愛の墓か....
オレは、君に毎日花を送る事しか
出来ないけど...いつか必ず...
奴を討ち....また此処に戻るから...。」
将は、老人が孤児の子供達を引き取り
育てているのを知って最初、ファングに
あるような嫌悪を覚えていたが
暫くすると、それも取り払われていた...
「...お前さん...そろそろ街を
出るんじゃろ?」
「...何故解る?...」
「長年の感ってやつだよ..。」
「...それで?...」
「夕食が終えたら...俺の部屋に
来ると良い...お前さんのこれからの旅に
きっと役に立つじゃろうからな...。」
ある夜に老人に呼ばれた将が
部屋にゆくと、そこには...
見慣れない鉱石が机の上に置かれ
それを加工して、老人が何かを創って
いる最中だった...
「...その様子だと、まだなようだな?...」
「今晩じゅうには仕上げてみせるさ...。」
将は、横のベットに腰を掛け...徐に
「なぁ、アンタ...なんでオレの事を
聞かずに、親切...いや力を
貸してくれるんだ?...」
そう老人に質問する...すると、それを
聞いた老人は、将に向かい
「そぉさなぁ....お前さんの瞳が
昔の俺に似ていたからかのぉ...。」
静かにそう答え、また仕立てに集中する...
「...アンタにオレの瞳が似ていた?
はっははっっ..面白いな...
だからなんだ?」
将は、冷たくそう言うと黙って作業を続ける
老人の背中を睨みつけた...
「...彼女の事じゃろ?....
俺は、お前さんが闘う相手が
どんなモンなのか...それすら知らんが
...それだけに捕らわれていては
結局...何も救えんって...ことを
言いたかったのさ....。」
「...ふっ...アンタにオレ達のナニが
解る!?...救う必要などない...
オレには、守るモノなんて...もう
この世界には存在しないんだからな!!」
バタッッッン!!!
将が出て行った
小さな電灯が揺れる小さな部屋を沈黙が
包み込み...数時間後...そこに
朝日が差し込み、やがて朝を迎えた...。



・クォッスで将が、迎える旅立つ前の
最後の朝日が登った
「待ちな...ほら、これがお前さんの
役に立つもんじゃよ!!」
「...。」
不意に家を出て行こうとした
将は、後ろから老人に投げ渡された
薄い水色の法衣を見て...
ナンダこれは?っといった
いぶかしい顔をしながら老人の言葉を待つ
「それは、特殊な鉱石を織り混ぜて
俺が創り出した最高傑作品
エンシャント・クローズ』じゃ!!
多少の攻撃では、びくともせんよ...。」
ここでしか発掘出来ない貴重な
あらゆる攻撃を防ぐ物質
エンシャント・メテオ』を利用した
エンシャント・クローズを老人の話しを
聞き早速、将は身に纏ってみる...
「...随分見た目と違い軽いな...。」
「そうじゃろう...戦闘向きに
改良を施してあるからのぉ....。」
将は、それが気に入ったらしく
少し笑みを老人に見せるとお礼をした
「...有り難う...。」
「いや、そんな事イイのさ...
俺が、お前さんの力になれる
ことなんてこんな事くらいだしな...
万が一綻びる事があったらまた
家に寄ると良い...いつでも
待っておるよ...。」
「...それから愛を...彼女を頼む...。」
「あぁ...。」
将は、頭を一度深く下げると
それ以上何も言わず老人の下を
後にした...最後に愛の墓にいつもの
桃色の花を飾り...復讐を胸に誓い
少年は、街を出て...見果てぬ敵を
追い求めて一人、いま歩き出した...。



・「...行ってしまった...
あの子は、俺と一緒...いや違うな...
俺には、復讐を遂げるような
力も気力もない...それにあの力強い意志を
秘めた瞳...俺とは、異なるもの
のようじゃな...ねがわくば....あの子が
復讐と言う呪縛から解き放たれる
よう...あとは、祈るだけか...。」
将が去ったあと老人は、部屋に戻り
戸棚に隠しておいた写真を眺め呟く...
「さて、今の家族が待っておる...俺は
俺なりの闘いを続けるさ....
心は、お前達と共にな....。」
そして、お腹を空かせている子供達の
食事を作りに老人は、台所に
向かって行く....また戸棚に
若かりし頃の自分とその横に
綺麗な女性...そして、その真ん中には
その二人の子供らしき少女が3人で仲良く
並んで写る写真を奥にしまい込んで...。



・「...ひっ!!ひぃ!!もぉ許してくれぇ!!」
「なっつ!!ばっ...化け物!??!」
「...死ね...。」
ブシャァッァッッ!!!
獣人達の鮮血が将に吹き掛かり全身を
真っ赤に染め上げる...
「...何処にいる...フッ...
まぁいいさ...片っ端らから
貴様と同じような奴を叩き斬って
行ってやる...これで3匹目だったか?...」
振り上げた左腕を静かに下ろした将は、
そう呟くと新たな街を目指し、只
ひたすらファングを追い求めて
セトル・クエスター』達を次々と
両爪に秘められた刃で始末して
行きながら...歩き続ける!!

[復讐の刃編] プロローグ 終

to be continued...



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