ここは、『シュレインダーの剣』のシロの奴隷編プロローグが書いてあります。


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[シロの奴隷編]『プロローグ




「...『ファング・オブ・キング』は、何処に
居る?...」
「はぁはぁはぁ....あぁッ!!?
てッテメぇは、...何者なんだッ!!!
化け物めぇッ!!」
「...オレは、『シロの奴隷』...名前
など無い...お前も知らないんだな..
もうイイ...死ね...。」
「まッ待てぇーーーっ??!!」
『ザシュゥゥゥゥゥッッ!!!』
「...何処にいやがる...。」



・「あッ、あの蛇の獣人セトル・クエスター
の一人『デットエンド』の軍を奴ごと
打ち倒すとは...キミは、化け物...いや
街を救ってくれたんだ...どうでもいい事
かな...詮索は、しないよ...君は、街の
英雄だからね。」
「...。」
黙ったまま少年は、『デットエンド』の
支配していた街『ガイデアック』を去った。
「...本当に、将一人で奴らを潰すなんて
...本当にその剣の力は、凄いねぇ。」
『リンコ』は、そう言うとまた黙った
まま次の街を目指して歩む少年の手を
まじまじと見つめながらそう言った。
「...。」
そう言って話し掛けてもいつも反応の無い
少年に対して遂に頭にキタ『リンコ』は、
少年の前に立ち塞がると、
「...あれから数日間経つのに、
将は、自分の事、何も教えてくれない....
アタイは、将ッ!あんたが似た感じが
したんだ...だから...。」
少年に向かいそう叫び、
更に、
「もういいッ!!暫く、お仕事一人でやらせて
もらうわッッ!!」
と、言うと何処かへ行ってしまった...。
いきなりそう言われた少年は、
「...いつから、パートナーになったんだ?
あいつは...?」
そう冷たく言うとヤレヤレといった
顔をしてまた歩み始めた。



・暫く少年が歩くと、辺境の街
『クォッス』が見えてきた。
この『クォッス』は、
前『セトル・クエスター』達からの
『ファング・ペイン』を受けずにいた
数少ない街の一つ。
頭脳明晰の獣人達によって、
ここでしか発掘出来ない
あらゆる攻撃を防ぐ物質
『エンシャント・メテオ』を利用し
これを防壁に使ったことにより
今でも、凶悪な獣人達が手を出せずに
いる、平和を維持している街である。



・「...久しぶりだな...。」
少年は、そう呟くと街に入る扉の前で
監視に顔を見せた。
すると、その少年の顔を見た監視は、
「あぁ、君か...。」
そう言うと、扉を開けて少年を街の
中に入れた。
街は、沢山の獣人達がひしめきあい
活気に満ちている。
「...相変わらず、平和な所だ...。」
暫く街中を歩いて回ると、少年は、
そう呟いて細い路地に入り
一軒の赤い屋根をした古い家を見付けると
徐に扉をノックし、中に入って行った...。
中では、様々な獣人の子供達が騒ぎ
じゃれ合っている。
少年は、その子供達を見ながらスタスタと
奥の部屋に進んで行った。



・「...そろそろ来る頃だと思っていたよ...
しかし、お前さんもまだ、あの時のまんま
だねぇ...顔も背も...。」
椅子に座った老人は、机に向かい
ながらそう少年に言うと、徐に
椅子を前に回転させて少年を見つめた。
「......。」
「...まあまあ、そんなに恐い顔を
しなさんな...それより、風の噂で聞いたが...
お前さん、数々の『セトル・クエスター』を
始末しているようじゃな...。」
そう言われても少年はまだ無言のまま
立ち尽くしている。
しかし、老人が、構わず続けて少年に
「...まだ、忘れることが出来んのかね...。」
そう言うと突然少年の顔色が変化し
激昂すると、老人に掴み掛かり
「...忘れるだと?!...そんなこと出来る
モノかァーーッ!!!?...奴は、奴はこの手
でブチ殺すッッ!!...アンタには、解るまい
...一生...。」
と、老人に向かい叫んだ!!



・「...お兄ちゃん、止めてよぉ!!
おじいちゃんをイジメないでーーッ!!」
すると、騒ぎを聞きつけた獣人の子供の一人が
少年のマントを泣きながらそう言って
引っ張っている...それを見た少年は、
「...うあぁぁあぁぁーーッッ!!」
そう叫ぶと、老人から手を離し
その場に倒れ込んでしまった...。
「...えぇぐッ...おじいちゃん...
今度は、お兄ちゃんがぁ...。」
それを見てまた泣きそうになっている
子供に老人は、優しく頭を撫でながら
「...大丈夫だよ、心配しないでいいから
みんなと遊んできなさい...。」
そう言うと、子供を部屋から連れ出した。



・「..あぅッ....はぁはぁはぁ...。」
「...我慢しているのか?...面白い
...何処まで我慢出来るかなぁ〜?」
「止めて....止めてよぉ!!!」
『うぁぁぁーーーッ!!!?』
......夢.....そうか.....またか...
「...どうやら気付いたらしいのぉ...。」
少年が叫び声を上げて飛び起き
瞳を開けるとそこには、さっきの老人が
いて、その老人は、そう少年に言うと
冷えた手ぬぐいを少年の頭に乗せた。
「...悪かった...つい興奮しっちまった
....オレらしくないな...。」
少年は、そう言うとベットから上半身を
起き上がらせてその手ぬぐいで汗だく
の顔を拭いた。
「...いやなに俺も悪かったのさ...
それにな、お前さんは、3年前と
ちっとも変わっておらんよ....。」
そう言うと、側の机に置いてある
『法衣』を持ち上げ少年に
手渡しこう言った。
「その『エンシャント・メテオ』で創られた
法衣『エンシャント・クローズ』は、
どんな攻撃にも耐えうる力を
持ちそれ故に傷一つ付かぬハズなのに
...無数の風穴が開いておったわぃ...
いったいどんな
攻撃を受ければそんな事になるんじゃ...?
まッ直して新しくしておいたがのぉ...。」
それを手渡され早速装備した少年は、
老人に向かい、
「...すまないな...また、迷惑をかけて
しまった...。」
そう言うと、またすぐに立ち上がり
その老人の家を出て、街を後にした...。
少年が去った後、家の玄関の前で、
「...お兄ちゃん...行っちゃったね...。」
「あぁ...。」
「また、遊びに来てくれるかなぁ?」
「...そぉさなぁ〜...多分また来てくれる
じゃろぉ...。」
「やった〜!!」
そんな会話をすると二人は、静かに
自分の家に入って行った...。



・少年が『クォッス』を出て歩き、また
次の街に向かっていると、不意に
『リンコ』が現れ、
「...探したじゃない!!ちょっと
何処に行っていたのよぉ!!」
そう言って少年の元に駆け寄ると
また少年に向かい
「誰にでも言いたくないことは、有るけど
...話したくなったら...話してよねッ。」
と、何故か小声で言い、また少年の
横に並んで共に歩き始めた、
そして二人は、『セトル・クエスター』達が、
支配する次の街を目指した。

[シロの奴隷編] プロローグ 終

to be continued...



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