『Classification !!』最終編!!


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1999年7月22日(木)

最終話 『新しい世界』(2003.3.1.土)

きぃ〜んこぉ〜んかぁ〜んこぉ〜ん!!!!
「ぅわっっっぁ〜〜〜っっ!?!!
...はぁはぁはぁ...はぁ...はっ?!
あれ...みんなは...此処は!?」
不意に校舎内部へ鳴り響いた、鐘の音と同時に
上原 勇二』は悲鳴を上げながら
飛び起き、身体を起こした
「今日の補習はこれで終わります。
明日は天候が崩れ台風となる為、中止にする予定です。
それでは、さようなら。」
教師の号令でその声は掻き消された様だが
ゆっくりと立ち上がりながら自分の
口元より垂れて流れていた唾液を
学生服の袖で拭き取りつつ、ポカーンとした頭で
勇二は周囲を見渡し絶句した...
「なんで...なんで(脂汗)
ボクは...確か...じゅるるっ〜...えっと
...みんなは...何で学校の...あっ!!」
そこが、まるで何事も無かったかのごとく
濃い漆黒の雲は取り除かれ、空は晴れ渡った
日常が溢れた教室の中であったから、しかも
「時計...ボクが...あの異世界に飛ばされてから
...1999年7月22日...火曜日...
あれから...10分位しか経ってないのぉ〜(泣)
どう言う事なの?...『ハウ...
ぅんうん...夢...だったの???」
太い腕に巻かれた腕時計をそれとなく
見ると、この日付と時刻が
あの時とほぼ同様のあのままであったから...
「嘘だ...ボクが体験した
アレ全てが夢?!」
「おぃ!上原〜...お前五月蝿いよ。
ったく、受験ノイローゼか?」
「そうだぜぇ...うぜぇーな。」
クラスメイトの悪声等、もはや彼には届いてはいない
今はそれどころじゃ無いのだから
「....確かめなきゃ...!!
絶対、夢だなんて...嘘だッッ!退いてっっ!!!」
「うっぉ!?!」
「なっーーっっぐぁっ?!」
馬鹿共を押し退けて勇二は上履きを
下の階で履き替え走って校舎を後にした
「はぁはぁはぁはぁ!!
(そうだ...まだ、証拠だって
...あるんだ、ぅんうん、あるよ!
ボクは覚えてるもん、『』の家を(汗))」
彼にはまだ確かめられる手段とも
言うべき出来事があった事を知っていたから
ちゃっちゃっちゃっ〜ん♪
はい...どちら様ですか?
「あの...はぁはぁ...ボクは
上原と申しますが...はぁはぁ...その...
あの、空君!居ませんでしょうか?!」
とある家へ急いで向かった勇二は
インターフォンを押して中の人間を呼び出した
そら...ですか?
あの...失礼ですが...ウチには
...息子は“智也”しか...居ないのですが...
家を間違えてはいませんか??
その息子も漸く、家に居なかったもので...
その間に会ったのかしら???

「え”ぇ...ぃぇ、あの〜
その...えっと...間違えましたぁ〜(脂汗)
(なっ...何でぇっっっ!!)」
そう勇二は、学園で出会ったあの
自分と同じような体型の不思議な少年へ
連れられて行った彼の家に訪れたのだ
もし今までの出来事が嘘で無いなら
そこで彼らが生活をしている事を祈って、しかし
あら、そうですか...。
残念ね、でも帰って来たら
一応聞いておくからね〜。

「はっ..はい...それじゃあ、失礼しましたぁ〜(泣)」
現実は異なっていた、いや変わっていた?のか...
「のっゎ〜〜〜〜はふぅ〜(笑)
...本当に...ボクが見ていた
夢...だったのかなぁ〜(大泣)
あっ!お風呂入ろう...暑いし(脂汗)」
ともかく勇二は、汗だくの帰宅後
大学受験の勉強の事もあってか
浴室でお風呂に浸かりながら、今までの全てを
あの体験すら、夢だと理解せんとして
床へ就いていた...
「ふにゃ〜...何か...今日は、疲れたなぁ〜。」
右耳の上耳たぶへと挟み込まれた
エメラルド色のイヤーカフス『教皇の宝石』【ハイロエロファント・ジュエリー】を
闇夜で光らせながら...そして、これらの事は
本当に夢であったのか?っと数日は疑問を残したものの
やがて記憶は薄れ...。

………それから新世紀を迎え7ヶ月の月日が流れた………
「ぅん、名前あったよぉ〜!!
電話でも聞いたけど、やっぱり!
張り出された受験番号を見るとぉ〜感激度が違うネッ!!!」
勇二の姿は見覚えのある大学の校内にあった
「はい、じゃあ今から帰りま〜す(嬉)」
2000年2月の某日某場所へ
彼は自宅で合格の通知を知った時、走って
電車へ乗り込み向かって行きそこで
本当に自分の眼でそれを確認して
両親へ連絡を喜びながら入れていた、すると
そんな彼を後目に白衣の青年が
横切らんとし、同時に電話の終えた勇二が振り返らんとした
…その時!!…
ドッッッッッッッンッッ!!!
「いちちっ...もぉ〜
合格したのは良いけども、危ないって...ば...よ!!!
そんなんじゃ、これからの....ーーーッッ!?!
って....ゆ...勇二?!」
自分より一回り大きめの彼に
体当りを勢い良くかまし、2人とも
吹っ飛び、そこから上体を引き上げるとそこにはーーーーー
「....うゎ...うう...うゎぁっっっっん!!!!
こー...こーぅ.......すけぇえッッッ!!!!!」
かつて、あの世界で共に戦った
いつでも自分を守ってくれていた『安大 光助』の姿が
瞳へ飛び込み、こみ上げてくる感情のまま
勇二自身も白衣の横へ小さくプレートで
なぐり書きされた名前を見て確信し
笑い泣きしながら青年の胸へと飛び込んで行った!!!
「...今日から...この家にホームステイするわけね?...。
(まったく、やれやれだわ....。
でも、こっちの方があたしらしくヤレそうッ!..か、な?)」
巨大なボストンバックを担いだ少女は
屋敷のごとき下宿先の家へ訪れため息を付くが
けしてそれは後悔から来たモノでは無く
「よぉ、そこのねーちゃん?
俺とティータイムを楽しまない...か、あっ?!
アレ...お前...どこかで会った事ねぇ!?」
新たな門出の際の期待と不安混じりの自分を
奮い立たせる為の意味があった
「...あたしは、“お前”...ではない...。
雹ノ 京香』...キョウと呼ばれている?...。
...この感じは....君は...。」
階段へ足をかけんとした時、不意に
通り道から今時の服装の日本人と思われる若者より
ナンパ調で声をキョウは掛けられ
振り向くとそこでは見覚えのある顔を持つ
男が、しかも目の前のドアが何人かの
人間達の笑い声と共に開き勢い良くそこから
外へ出て行かんとし、先頭の青年が彼女へ体当りを
かましそうになるのを
「Wait time!!“ロィ”ッッ!」
ポニーティルの髪を振り乱しながら
彼の手前の少女が止める、すると
「Sorry,My all over that.」
その光景を見ていたキョウを含め一同は、何故か
デジャ・ヴュの様な懐かしい感覚へ襲われる
「Wow yeah!!You are the new occupant?!?!
あっアッハァ〜ン..え〜っとぅ...ワタクシ...
少しニホンゴ出来まぁす〜ぅ..in any case,
My name is『ルクレツァ・スレイツ・ノエル』です〜〜〜ぅ!!
Call my name's ルク...OK...あ...っ?!
キョウ...What!?...why memorise?!!」
「What up?!ルク?
...卜は『レイザー=クリストファー
“クリス”と呼んでくれよ?
卜も日本語少し出来るよ、横の彼女は
クレヴァート=ビスコ』“クレア”だ。
そして、彼は『ロヴァーツ』、みんなは
ロィと呼んでいるよ。」
「ハァ〜ィYou are welcome♥」
何かを思い起こしそうになった、ノエルを余所に
レザーコートの青年が一同の自己紹介を行う
それと紛れて先ほどの男も
「....俺は....『芥藤 昇
キョウ...宜しくな?
コイツら共、知り合いなんだぜ!」
「Welcome to United Kingdom!!!
My name is a『アルフレッド・ライゼンツ』!!
私がここのオーナーだ...さぁ、外は寒い...
取り敢えずの中に入りたまへ?」
名前を告げ、自分も宿舎の人間であると明かし後
キョウと下宿先へ足を踏み入れた。

「せやから、就職は決まったちゅーねん。
僕は良いんやけど、あーたこそ平気なんかい?」
「甘いわねぇ....あんた。
この『三橋 麗魅』さんは、既に
アーバイン・ライゼンツ』っと言う超一流英国紳士と
結婚をする彼氏がいてはるのよ〜?
それより、あたいはあんたの趣ーーーーきゃっ?!」
どっっっっかっ!!!!!
「つっ.....こんボケがっっ!?
アフォかどこ見てほっつき歩いとんねん!!
俺様のこの....素晴らし...い...おっ
お前....たか...ひ....ろ!?!」
紅葉散る通り道を歩いていた男女は
目の前から巨体を震わせて走る青年の姿を
視界へ捕らえる前に激突し三者三様で、跳ね飛ばされてしまう
「いちちっ....なんやと?!あのな〜お前が
先に...んっ....『智明』...
智明.........アレ...なんでや...涙が止まらへん...。
僕は『海驢 貴弘』や...なぁ、君...
僕と、どっかで会(お)うてへんかな...?」
しかし怒鳴り散らしながら起き上がった
智明は青年の顔を見るなり、声を止めた
「ヒロ....ぎゃはははは!!!
何ベソかいとんねん?!このガキャあ!!
あふぉ...か....くっ....なんや..この気分は..。」
「まったぁっく....だから、あんたの
趣味は変わってるって...もう、良いわッッ...。
で...あんた達、何で泣いているのよ?!?」
2人の眼からは何故か涙が止まらず
レミはこれを半ば呆れながら見守っていた...
「おらっ!『ピチャータ』!!
勝手にout出ちゃ駄目だって教えただろ?
まったく...しょうがない奴だなぁーッ。」
巨大な十字架が屋根へと飾られた家の中で
走り回る子供達の世話をしていたのは
その子らより少し大人とは言うものの
まだまだ、あどけなさの残る少年だった
「あはは、おぬしも中々
言うようになったんじゃのぉ...。」
「まったくだわさ、ちょっと前までは
あんたもこの中の一員だった事...忘れてないわよね?!」
大騒ぎの中で、杖をついた老人が
座った姿勢でこれを同じく世話する
年上の少女と暖かく見守る
「Hey!!『イツカ』!
このFuアァckッッ usッッ!!!」
「ムキーッ!!!なんですってぇ〜!
誰があんたに日本語を教えこんだと思ってるんだわさ!?」
「らりほぉ〜!!I don't know?!
弥親』の糞ジジィだろーがよっっ?!」
「こらぁっっ!!国枝さんを呼び捨てしないの!
待ちなさい!?!『レビン・ネス』っっっ!!!」
都内、孤児院として使われている教会では
毎回こんなドタバタ劇が良く見られているらしく
「おーぃ!まったく僕らの声が
届いちゃいないし...困っちゃうよね、ったく
まっ、こっちもイツカ先輩目当てだから良いけど。
って聞いてる?!『』ぅ〜?」
「あっ、うんそうだよねー。
折角、購買からまた余ったパン貰って来たのにね?
くすすっ、『』..僕らも行こっ!!」
部活も終わり、学校帰りの中学生2人組はこれを
見慣れていたが為か、少々飽きた様な素振りを見せながら
顔を見合わせレビン達の下へ走って行った!!



これからも新しい日々は、続いて行くのですぞッ!!



ノリがもう、めちゃめちゃで〜ッ!!



最終話の続きを見るんッスねぇ〜!!


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