『Classification !!』9月編!!


↓にお話しは、増えて行きます。

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9月25日(月)

第四二九話 『光と闇の構図〜R・T〜』(9.25.月)

偽りの魂』【レイヴィンド】は倒れ
雪原地帯』は解放された...が、しかし
そこに『ルクレツァ』と名乗る
異界の闇覇者』の一人がその姿を
現し、傷付き疲れた彼らを未知の“能力”と
共に平然と襲う!!
「時間逆行...そんな感じかな?」
不意に『光助』は『勇二』に
向かい呟くと、それを聞いた重体の
知也』が代わりに自分だけが置いて
いかれている事に気付き慌てる彼を横目に
「あぁ、多分...くっ...奴には能力が
通じない...だから勇二の鞭が...『洋子』の
蹴りが通じたんだ...。」
答え、今の洋子の攻撃で全てを確信した...
「あんたには能力での攻撃は通じない...。
そう言う罠なんでしょ?」
ビシッ!!っと指を刺しながら洋子は声高らかに
そこを指摘し、ニヤリと笑う
「あははっ、罠か...そうね、確かに罠だわ
これってば、くくっあははあはははーーーーっ!」
「何がおかしいの?謎を解かれたんだよ?
追い詰められているんだけどな?」
自分の事は棚に上げムカッときて注意する
洋子は思わず力む...
「きゃはは、御免ソ-リー、だってその程度で
勝った気でいるんだもの。」
彼女は笑いながら言い放つと、更に続けて
唐突に自分の能力説明を始めた...。

「ふふっ、この能力(ちから)の名前は
R・T』【リターン・タイム】...
まさにその通り、能力で危害を加えた
場合に発動、それを全て無効、いや時を戻す...
とも、言えなくないわね〜。」
バイリンガルな少女は自身の能力を
説明し披露すると、同時に凪ナタを下ろした...
「ふふっ、諦める?...そりゃそうだよな?
ぼくにネタばれしてるんじゃ、あっても
なくても良い能力だもんな、あんたってさ
肉弾戦とかなら楽勝で倒せるタイプなんじゃないの?」
弱点を確実に捕らえた為か警戒を解き
さも勝ち誇った口調で言い放つ洋子...しかし、
「そうかもね?...ぅふふ、でも関係
あると思う?...能力ってのは使う人によって
その多用性も変わってくるの、例えば
貴方の生み出す形の能力の場合、想像力豊かな
貴方だから有効に活用出来るのであって
ソレが出来ない人が持っていても価値のない
“力”となってしまう、同じように自身の
系統を理解している者ならば自ずと解るでしょ?」
それを諸ともせずに言い返した彼女は
静かに刃を雪に擦り付け、再び刃を洋子へと向ける!!

「それで僕の『スネイル・ピアザー
【飛び槍】が発動しなかったのか....。」
謎がルクレツァの説明で完全に解けた、だが
竹丸』は多用性の問題を考えた
何故再び彼女が洋子と戦おうとするのか...?
確かに強力ではあるがネタがばれてしまえば
たいして恐くもない力、それなのに何故?!?
「覚悟を決めてるんだな、じゃあ良いよ
やってやろうじゃないか?」
「ふふっ、貴方がバカで助かったわ?」
ルクレルァは不気味な笑みを浮かべ、攻撃を
繰り出そうと伺う洋子へ、先に凪ナタの
風の刃を放つ!!!



9月26日(火)

第四三〇話 『光と闇の構図〜風の罠〜』(9.26.火)

「喰らぃなぁっっっっ『疾風永刺惨
“しっぷうえいしざん”!風よ旋律を奏でよ!!」
風の刃を撃ち放つ技を凪ナタから放出し
『洋子』へ向ける『ルクレツァ』だった、がーーー
「はぁ?今更ソレ?...それもネタ一回
見ればばれるじゃん、ぼく見てたし。
“ミスルーのナイフ”!!!」
先の闘いを見ていた洋子にとってそんな物は
避けるにも値しなかった、手にしたナイフで
風刃を無効にしまいと立ち塞がり徐に
ナイフの持つ“能力”(ちから)を発動させる!!
…しかし、次の瞬間!!!…
「掛かった。」
「えっ?!?」
風の攻撃を打ち消さんと洋子が攻撃した、瞬時に
彼女の罠が始動!!
「さよなら、ミス洋子...!!!!」
ズパァッッッッッッン!!!
「ぎゃっっっっ!?!(嘘だ...ぁ???)」
時間が戻され凶斬撃が少女を背後から斬り付ける...
「...なっ....あいつ...自分だけじゃない...。」
「えっ?...『光助』どう言うーーー」
『勇二』の声を遮り『知也』も声を上げる
「...あの風の刃に能力を付属してやがった!!」
血飛沫を巻き散らしながら果てた洋子を
見下ろすルクレツァは静かに微笑む...。

「ぐっ...あぁ...あっっ....はぁはぁはぁ...。」
息を荒だてながらもどうにか立ち上がらんと
する洋子、しかし受けた傷が予想以上に
深く、這い上がる事すらままならない...
「無理しちゃダメよ?完璧に致命傷を
与えたと思うわ。」
無様な姿を笑いながら変に気遣い声を
掛けるルクレツァは、その言葉とは逆に
凪ナタを大きく振り上げ続ける
「きゃはは、これが多用性の真価!!!
貴方は自分の能力を過信し過ぎた、だから
ヒントを与えてあげたのにも気付かなかった
解るわよね?...この能力(ちから)は自身だけに
働くわけじゃないの、添加も可能なのよぉん。」
そして、大方の説明を終えると彼女に
止めの一撃を与えんと、ソレを降り下ろす!!
パキャァッッッン!!!
「あんたこそ、油断...したじゃん...ぐっ...。」
…だが、次の瞬間!!!…
「!?!」
不意に仰向けになった少女が必死で繰り出した
もう一つのナイフからの爆撃が能力を
付属していなかった凪ナタを破壊!とっ
同時にその破片で本体にもダメージを与える!!!

「はぁはぁはぁ...ぐぅ...傷が...。
(もって...後、2分ってとこかな...?)」
最後の気力で立ち上がる少女は、破片に
よる思わぬ攻撃に戸惑い、瞬間!!
能力の発動に使っていた集中力をとぎらせて
解除してしまったルクレツァへと、
その隙を見逃さず、命懸けの一撃を
「くっ...まさか...こんなバカな!?!」
「はぁっっっっっっ!!!!空間断裂ーーー
スレイヴァー・スピリッツ”!!」
“力”を振り絞り解き放つ!!!



9月27日(水)

第四三一話 『光と闇の構図〜一時の降幕〜』(9.27.水)

「あんただって多用性を完全に掌握(コントロール)
しているワケじゃないっっ!!!
この一部の隙からっっっ致命的な傷を
ぼくの一撃でっっ!!!!」
「ばっ!!?...ばっかなあっっっっ?!!」
「空間断裂ーーーっ....いっけぇっっっ
“スレイヴァー・スピリッツ”!!!!」
ズギャヒュッッッン!!!!
『洋子』が放った渾身の一撃は破片で視界を
塞がれた『ルクレツァ』の左下脇腹から
上部右肩にまで掛けて完全に捕らえる...が、
「ぐふっ...ざっ...残念ショウですわ!!!!
『R・T』【リターン・タイム】プレイ!!」
きゅおぉおおっっん!!!
生めかしい体表面の中間地点まで斬り付けた所で
唐突に何故か彼女の“能力”が起動!!
弾かれ攻撃そのものが無効となった、洋子は
只、無防備なまま、それでも深手を負った
ルクレツァの前に呆然と立ち尽くし、
次の瞬間…全てを理解する...が、時は遅くーーー
「ま”!?!?!(殺される!?!)」
立ち塞がる彼女から致死の一撃を喰らうと思い
恐怖し、瞼を閉じようとするが、しかし...
「くっ...ぐっふぁっ...この能力を...
まだこなせていない....ぎゃはは..ぐふぁ...。
その通りかも?...まぁいいわ...キミ達を
侮りすぎていた...この次は...ビトレィアだ...
必ず....くくっ...先でマツと...しよう...。
Bye Bye...ミス洋子...。」
ヴァビュッッッン!!!
吐血を繰り返す彼女は、その手を止め、そう
言い残すと、舞い散る雪に乗じて姿を消した...。

「めずらしぃね...あんたが、ここまで
いてこまされるとわ...。」
「...ぐふっ...あぁ...そうね...。」
雪に乗じて逃げた彼女は血液の吹き出る
斬り裂かれた箇所を強く抑えながら
もうろうとする意識を無理やり奮い立たせ
待ちかまえていた少女『』に答えた...
「...肩ぁ、貸すわ?」
「くくっ...仕方無い...今回は頼むよ...。」
ざすっ!!!
「ふふっ...それにしても....雪とは...あんた
日本人じゃないのに風流な事を考えるわよね?」
「...くぐっ...ぎゃはは....楽しめたでしょ?
まぁ、あんな負け方すると思ってなかったから
軽い...保険って奴ね?」
幹の肩に手を掛けながらルクレツァは
何故か笑みをこぼし、雪景色に解け込むように消えた...
あの瞬間、能力が発動した理由は、
舞い散る雪にあった、そう...彼女は
万が一の保険としてあの雪達にもR・Tを
添加し、洋子の短剣がそれに触れた瞬時に
発動出来るようにしていたのだ...。

情感の羽衣』を身に纏った
『知也』は限界点の彼女の下へ即座に歩み寄り
自己治癒を強化させる気を送り込むと
肩を支えながら静かに周りを見渡した...
「どうしたの?トモくん???」
「あっ!?...いや、その....もう出て
来ないよなぁ〜っと思ってさ?」
「あはははっ、そうだね...連続だったもんね...。
でも...一応この地帯は解放したんだよね...
あの子にも勝てたし...どうにか...。」
共に同時に笑う二人...
此処に、『雪原地帯』全ての戦いは幕を降ろした...。



9月28日(木)

第四三二話 『メタファーの解放!!』(9.28.木)

「やり残した事があるでしょ?『ヨー』!!」
不意に『竹丸』は『マチカ』から
奪い取っていた、“メタファー”の
詰まった袋の様な物を手にして、少し
足元をふらつかせる彼女に声を掛けた
「竹丸...そうだね、これで....でも、これって
どうすれば良いのかなぁ?」
「あの〜、パァッッっと!飛ばせば
勝手に戻るんじゃないかなぁ?」
「『勇二』それ安直すぎでしょ?...。
あはははっ、まぁ、取り敢えず紐解けば?」
『光助』の腕を肩に乗せながら勇二も
姿を現し、ボソッとそう提案する...すると、
「そっか、そうかもね?...。」
それを聞いた竹丸は洋子に目で合図しーーー
バサッッッ!!!
せーの、で同時に袋の口を引き開けた!!

「なるようになるでしょ!!」
パヒュオオッッッッッッッッォン!!!
一瞬!!それは光の柱が立ち昇るかのごとく
舞い上がり、そして解放された心達は、
各々の帰るべき場所へと飛び去る!!!
「ゎわゎっ!?!」
思わずのけぞる勇二、そのお蔭で再び腕を
痛め、痛みを涙目で声を出さずに堪える光助
「あっ...あの、勇二...腕...腕...?!!」
「えっ!?!あっ、ごめん〜〜〜!!!」
「はははっ、花火....ドラゴン花火だね?」
「そうだね、あったねそんなん(笑)」
神々しい輝きを放ちながら飛び散った
それを見送った4人は、ここで道を分け絶つ事となる...。

「....体が...身体が動く!!!」
誰かが街で声を上げた!!
「...おぃ、オレなんで病室に!?!
...とにかくぅ!!助かったんだぁ!!!」
それに続くように皆が声を上げ、あの
死んだような状態から復活を果たす
「やってくれましたね、竹丸...洋子...。」
「『レイニィ』...すまなかった、
統治者であるーーー」
彼の言葉を遮るようにレイニィは立ち上がる
「言いっこ無しですよ、私も
メルド』様同様に殆どお役に
立てなかったんですから、さぁ外へ!!」
そして、続けてそう言うと街へと
軽快に足を踏み出して行った!!



まだまだ続くのですぞッ!!



ノリがもう、めちゃめちゃで〜ッ!!



先を見るんッスねぇ〜!!


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