『Classification !!』9月編!!


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9月29日(金)

第四三三話 『分岐、そして別れ』(9.29.金)

偽りの魂』【レイヴィンド】が消滅した
後に姿を現した『異界の闇覇者』が一人
ルクレツァ』も撃退した
三浦 洋子』達、一行は遂に完全に
雪原地帯』を解放し、暫しその余韻に
浸り、疲れを癒していた...
「洋子の“能力”は便利だよな?
京香』程の速攻性はないものの
生み出されたモノは全てそれ自体の
個体となって存在するんだもんな。」
「そうだね〜、ボクも凄いなぁ〜って思うよ!」
勇二』は『知也』の言葉に
受け答え、不意に立ち上がった彼女を見上げた
「...そうか、ぼく達だけじゃないんだもんな...。
この世界にどれ程の人間達が召喚されて
いるんだろうか?...もしかしたら...
静久』も...いや、あいつなら...。」
洋子は考えていた、そもそも一体自分達が
何故、この世界に引き込まれていたのかを...
「なぁ、洋子?...原因を探るには
とにかく先に進むしかないと思うんだよ。
だから...キミもオレっち達と一緒にーーー」
「それは、御免...これから『ヴァルキ』の
事もあるし...また街に『幻魔』が
来るかもしれないから、この世界でこの
“力”が使えるのがぼく達だけなら
尚更、ぼくは此処の地に残るよ。」
不意に誘いを掛けた『光助』の言葉を
遮りそう言い放った洋子は空を見上げ、続けて
「さぁ、帰ろう!!みんなのとこに!!!」
「ヨー...。」
横に座る『竹丸』に笑顔をこぼす...。

「そっか、じゃあしかたないな....。
勇二、トモ、じゃあオレっち達だけで〜
この先に進もう、次の地帯に!!」
「おぉ!!当然だぜぇ、ってか....。
二人とも先のマップ知らないだろ?
オレが訪れた村で先につうずる地図を
持っているからその通りに此処から
進もうぜ、実は道の分岐はこの近くに
あるらしいからな!」
少し残念な顔を光助とトモは見せながら
こちらも出発の準備を始める事とした
「ふぃ〜、こっからまた移動なんだ〜。
今度は春みたいな天候の場所がボクは
良いなぁ〜〜〜〜ぅあぁっっ!?!(汗)」
ぱすゅぉっ!!!
「(何してんだか...はぁ...。)」
地面に積もった雪を手で丸めて球状にし、
それをお手玉のように投げていた勇二は
4〜5回目で受け逃し、顔面に落下した
雪玉のせいで雪塗れになってしまう、その
様を見てトモは呆れ気味で彼を見つめる...
「お別れだね、みんな。」
竹丸が徐に呟き、洋子の手を静かに
ギュッと握り締め繋ぐ...
「本当に有り難う...キミ達3人がいなかったら
ぼくらでは...ダメだったと思う...。
感謝してる...同じ、闘う仲間として!!」
洋子は良い放つと竹丸の手を牽きながら
続けて振り返らずに...
「みんな....また会おうネッ!!!」
言葉を贈り、歩き出した雪景色に溶け込む様に
次第に消えて行った...
「行っちゃったね...折角新しい
友達が出来たと思ったんだけどな〜。
まぁ、ボクには光助がいるし!行こう!!」
あんまりどうでも良い感じの勇二は、
光助の手を取ると、彼女達とは逆の方向に
向かい、進み始めた...
「アディオス、アミーゴって奴さ、
まぁ...巡り合わせがアレばまたな、洋子。」
トモも二人の後を追う様に前へと足を進める...。

「ヨー!ヨーってば!!!」
「えっ、あぁ、何?竹丸???」
気の抜けたような返事を返す洋子へ竹丸は思わず
「はぁ、ヨー、少しは気持ちを隠すんなら
旨くしてほしいよ?
...こっちなら僕達で十分だと思うけど?」
「なっ!?!なっ...なに言ってんの!!?
竹丸...ぼくがいないと始まらないだろ?」
彼女の本心を貫き、言葉を放つ...すると、
慌てながら返答する洋子を見て
「ぷっははははっ...本当に解りやすいんだから!
ヨー、僕らも君に助けられたんだ...。
この地帯も能力者ならまだまだいるんだし
解放ってのは幻魔を撃退したって事を
言うんだよ、だから...僕もきっと
レィニイ』達と追い付くから...
報告ってのは一人で良いんじゃないの?」
足を止め、繋いでいた指を解(ほど)いた...
「竹丸...。」
「自分に素直に、それが心情でしょ?」
「...でも!」
「僕もいつまでも子供じゃないし、そんな
扱いされるのは嫌だからね、今なら
間に合うよ、さぁ!!!」
「....ぅん、ぼくは...先へ進む!!」
停滞するよりも先へ、洋子は竹丸からの
行為を無駄にしない為に...いや、今は信念を
貫き通す為に言い残し方向転換すると
後ろから手をふりつつ、元来た道を辿る...そして、
「『メルド』からレィニイはこうも
聞かされてたんだよ、雪原で眠る少女が
やがてこの地を救い、同時に...その仲間達と
共に僕達の世界にも光をもたらす!ってね...。
だからサヨナラは言わないよ...またね。」
少年は出会いと別れを経験し、一回り
大きくなって、街へと足を踏み進めて行った...。



9月30日(土)

第四三四話 『行こう、その先へ!!!』(9.30.土)
(『雪原地帯』遂に完結!!!)

「『疾風永刺惨』“しっぷうえいしざん”?
だったか?...あの矛(ほこ)壊されてしまったな?」
不意に黒ずくめの人物が傷ついて休む
『ルクレツァ』に声を掛けた、更に無空間から
「くくっ...無様じゃねぇか?」
唐突に姿を現した『レビン・ネス』は
嘲笑(あざわら)うかのごとく言い放つ...
「ほっとに口ぃ悪ぃんやね?
レビン君、彼女とか〜おらへんやろ?」
「!?!...けっ、あんたの趣味には
付き合ってらんねぇさ?
Fat Masterさんよぉ?!?」
沈黙するルクレツァを保護するように
横から颯爽と出現した『海驢 貴弘』は
レビンの図星を突き、一瞬即発の状態を
場に作り上げ、笑みをこぼす...
「仲間どうしでぇん、争ってもイイ事
ないゎぁん、解る?二人ともぉん?」
だが、それを乱すような甘ったるい言葉を
投げかけた『水倉 幹』のお蔭で
取り敢えず場が白け、水に流れた...
「ってか、Sちゃん大丈夫なの?」
最後にその後ろからヒョコっと身体を
見せた少年が再びルクレツァの側に寄る...
「此処に一同が来するなんて、久しぶりね?
...ドォン’ヲォリーィ!!問題ないわ、
ふふっ、皆さんが仲間思いで頼もしいですわ?」
少し間を置いてから口を開いた彼女は
返事を返すと、手当をされた傷を抑え
中心部に設置されたカプセルを覗く...
「『月乃』様の目覚め...これで
全員が揃いますのね...その時こそ...。
現世と、そのうつしみが重なる時...。」
意味深な言葉を呟きながら、ルクレツァは
液体に沈む青年を見つめ続ける...。

「ほら、こっちがあいつの城へと
続いていた道...そんで、こっちがーーー」
ダッダッダダッ!!!
「待ってみんな!!!」
雪を踏み締め何かが一行に向かい走って
来る音と、その人物が発した聞き慣れた声が
『知也』の説明を封じ、遮った...
「敵ぃ?!!」
思わず身を引く、『勇二』...それを見て
身構えてしまう『光助』、だが視界を
遮っていた舞い散る雪が唐突な横向きの突風に
流され、開かれたその時!!そこにはーーー
「なっ!!?なんで...『洋子』!!!」
有るべき筈の無い三浦 洋子の姿があった!!
「はぁはぁ...えへへ...ぼくも...先に進む事に...
決めちゃった!!!」
「決めちゃったって...竹丸君は?!?」
「まっ!勇二そんなヤボな事聞くなよ?
...こう言う時はさ〜気をきかせて
お帰り!って言うもんだよ?」
走って来た為か、息を荒だてる少女の口から
白い煙が立ち昇る...
「ははっ、んじゃ〜〜〜〜メンバーも
出揃ったところで〜、皆さん!!オレ達
別動隊は次の地帯で『水辺地帯』から
出て来る予定の本隊と合流しようぜぃ!」
そんな彼女の手を牽くとトモは、叫び
さっさと雪道に足を掛けた...同じように
彼らの後に次いで勇二と光助達も続く...。

雪道を越えて出た先に待つのは『高原地帯』と
呼ばれる、この世界では比較的狭い地帯...
だが、そこに足を踏み入れた者は誰一人と
して己(おのれ)を保てなく無くなるだ!っと言う
彼らが果たしてこの先、どうなるのか?
その続きを知るには、別の時間軸で動いている
もう一つの物語を追う必要があるだろう...知也と
一旦、別れたあの3人は果たして同じように
地帯を解放し、抜け出る事が出来たのか...?
…今、全てを一つとする為、そのどん帳が上がる…!!



まだまだ続くのですぞッ!!



ノリがもう、めちゃめちゃで〜ッ!!



先を見るんッスねぇ〜!!


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