『Classification !!』10月編!!


↓にお話しは、増えて行きます。


10月17日(火)

第四五一話 『DICE・of・THE・PARADISE-清く鮮やかに!!-』(10.17.火)

再生と破壊の街『ソルベ』から
分岐の町、統治者が存在する『メルギド』へと
威勢良く出発した『京香』『光恵
春化』『智明』一行だった、が...
何者かが仕掛けた底無し沼と蛙の罠にはまり
今までの人間達と同じように全滅の危機を
迎えようとしていたの、だが…
キョウの機転とミッツィーの早業により
どうにかその場を切り抜ける!!!
「落ちて来る、ハルカその武器で!!!」
“能力”解除を行う前にミッツィーは叫び
霊聖坤』【れいせいこん】を手にする
彼女へ合図を送る、すると彼女はそれを聞き
終える前に既に行動を起こしーーー
ジュパパパパッッッン!!!
[うぎゃおぉ!!?]
[もげげげっ!?!]
[はヴぁっっ!?!!]
「霊術式弐ノ型『緋空』....って、
凄い!...霊聖坤が進化したから?!?
波状に霊気が広がり...敵を打ち砕いた!!!」
一瞬にして敵を歪みへと沈めてしまう!!
「恐ろしい威力の技だ...。」
その凄まじい“力”を間近で垣間見た
ミッツィーは徐に呟いた...。

「げぼぉごぉっ...げふぁっ..げ〜〜〜〜!!!」
胃袋にまで入り込んだ泥を吐き出しながら
漸く意識を完全に取り戻した智明は
引きずり込まれた際に脱げ掛かっていた
ズボンとトランクスを同時に引き直し
色々泥塗れになってしまった部位を見て
さっさと湖がある町に辿り着く事を願いながら
キョウ達の後ろを歩く...
「...少なくとも、漂白なんて今しても
意味がないからな、皆我慢してよ?」
彼女は不意に能力で地場を固めながら
後ろの3人に向かい言うと、何かを発見し
足早に先へと進む...
「きゃはは、パックよね〜泥の!!」
状況を楽しむハルカのバイタリティに
押されつつミッツィーは
「あれが...噂に聞く...メルギド...。
(....『高志』...みんな...。)」
指さしソレを伝えた
「...あ〜湿地帯やからーーー泥も
乾きもせぇへん!!...ったく最悪や...。
これなら多少寒くても...あ”〜同じような
もんなんかなぁ...。」
泥沼の地を抜けた一行は漸く町の入り口へと
足を進める事が出来て、ホッと安堵の息を漏らす...。

「ぅっくくー!?!!...なっ!なしてぇ!?!
僕様のしもべ『地雷蛙』【ジライヤ】が
殺やれちゃったの?!!!」
高台の望遠鏡を数分してまた様子を覗いた
ぽっちゃり太った少年は未だに破られなかった
自分の陣が破られた事に多大なショックを受け
冷や汗をかきながら次の手段を考えようと
する...も、もう直ぐそこまで迫った
彼らを待ち迎える術を持たず焦りオロオロする...。



10月18日(水)

第四五二話 『DICE・of・THE・PARADISE-マッド・ハンド-』(10.18.水)

分岐の町『メルギド』へと漸く無事に
辿り着いた4人は先に泥塗れの『智明』の
意見もあり、統治者を訪ねる前に宿に寄り
各々別行動を開始し、彼は直ぐに宿泊場の
備え付けられたお風呂へと入って行った
ガラッッッ!!!
「おぉ、引き戸や引き戸ーっ!!!
っちゅーか、なんでこないに和っ風やねん!!
ったく、よう理解出来へんな...この世界は...。」
ぶつくさ言いながらも意外に広い浴槽で
泥塗れの身体を洗い流し、良い気分に浸っていた...
「...智明って無理してこれら穿(は)いて
いるような気がする...が、まぁいいか...。」
その間に『京香』は皆の衣服を漂白し
それでも酷い智明の洋服だけは『風の核色』を
使用し湖を利用して洗濯していた...
ぱしゅるるっっ!!!
「...さっきの奴らは...また『ソルベ』の
敵とは違うのか?....。」
不意に先の出来事に思い馳(は)せる彼女は
染みが付いたトランクスを最後に洗うと
それを木に引っかけ干してから寛いでいた...。

「明日は〜明日の〜風が吹くからねぇー。
ふっふ〜ん、そう言えば...『』と
こうやって良く買い物したなぁ...。」
『春化』は繁華街まで『光恵』と共に歩き
そこからは別行動を取って色々なお店へと
商品を手に取り見て回っていた...
「今はぼやいてもしょうがいない、っか!」
シルバーのアクセサリーを手にすると
それを腕にし『ラフェーラ』等から
受け取っていた通貨(現世のお金も使用可能。)で
支払いを済ませ、その店を出た...
「...彼らなら...いや...感情を
入れるわけにはいかない...もう少しだから
みんな...待っていてくれ...。」
胸を締め付ける使命感が彼らといる事で
揺らぐ...ミッツィーは路地裏の壁に
持たれ掛かり、瞳を閉じた....。

「ふぃ〜〜〜〜〜良い湯やな〜。
温泉地帯ありゃ〜えぇのになぁ〜(笑)
それにしても〜ケツの穴まで泥沼の奴が
入ってた〜言うんはシャレにもならへん
かったけど...押し出す際にミも出たし...。」
頭にタオルを乗せながら寛(くつろ)ぐ
智明は今いる現状すらも忘れて気分を
落ち着け、泥に入られた事でむず痒くなった
肛門をまさぐっていた...すると、
にょっにゅるるっっ...!!
「あっ...なっ...これは....くぅ?!!」
自分以外の何かが同じように部位に
触れて来るのを感じ思わず上擦りながら声を上げる!!



10月19日(木)

第四五三話 『DICE・of・THE・PARADISE-銭湯での戦闘-』(10.19.木)
(最近、こんなんばっか(笑))

にゅるるっっ!!!!
身体を伝い加わる“力”が強くなって
いたので勢い良く『智明』は立ち上がると
周囲を警戒し湯船を出ようとする...が、しかし
ガバァッッ!!!
その際に足を水のような物質に捕らえられ
引きずり戻されて、その反動で
転び頭を打ちつけてしまう!!
「いちっっちぃ!!!!...なにさらしとんねん!
俺様...ごばっっ!!?!」
更に文句と共に立ち上がった彼を
容赦なくその何かは捕らえ湯船へと沈めようと
するの...だが、
「ぅっくっくー!?!...やばぁ、浅い!!!」
湯船の底はそんなに深くもないので
攻撃は無駄に終わり、逆に伸びた触手の位置から
智明の反撃を喰らう!!!

[ぎゃぁっっっ!!!]
しゅるるぱぁっっん!!!
湯船で呻き声を上げて歪みへと
先の沼に出現した蛙と同じタイプの『幻魔』を
沈めた智明は引きずり込む攻撃が
不発に終わった時に一瞬!!聞こえた誰かの声で
近場にまだ声の主が潜んでいる事を考えーーー
「...おぃ!!!さっきの沼の時と
いぃ...蛙を操ってた奴、この場におるやろ!!?
出て来いや!!!...来ないんやったらーーーー
俺様から殺しに行く事になるけど...
えぇよなぁ?!!!」
そう思いきり叫ぶ!!!...すると、
「...ぅっっくーっ!!!...ひゃっ!!!
ぼっ僕様なら〜〜〜〜ここだってば!!!
(あ〜もうどうしよーっ!!!!)」
外と仕切られた大窓からオドオドしながら
半ズボンにキャラTシャツを纏い
少し太った少年がその姿を鏡越しに現した...。

「...なんだっ、でぶ子供かぃ!!
...お前の“能力”なワケやな?
あの沼の奴も???
(どないなんか、なんて知らんが...。)」
智明の言葉にビクつきながらも
少年は出来得る限りの声で
「そっそうだってば!!!...うっくっくー!!
くっそう!!覚えてろ!!!!」
そう言い放ち、即座にその場から
走り去り逃げた...
「なんやったんや...。
(俺様最近...こんなんばっかやな...(怒))」
その後ろ姿を呆れながら見届けた
智明は再び湯船に浸かり、体積を上げて
お湯を無碍に溢れさせていた....。



10月20日(金)

第四五四話 『DICE・of・THE・PARADISE-プロント-』(10.20.金)

ツぅルルルッッッ!!!!
砂漠のど真ん中で鳴り響く電話のベル...
Piっっ!!!
「あ”〜もしもし?」
携帯を手にしながら頭にバンダナを巻き付けた
少年はベルの音を五月蝿く感じながらも
しょうがなく応対する...
そっちはどう?『全てを生け取る釣竿
【アンカー・ザ・ランカー】??

「あ”〜まぁぼちぼち終えて砂魚でも
釣れるかなぁ〜と釣っていたとこだ〜。
ってか、おれの名前を名称で呼ぶな〜。」
ははっ、御免御免じゃあ完璧なの?
「あ”〜まぁな?『砂漠地帯』の
後始末は終えたぜ〜“能力者狩り”も
先に進んだ奴以外は〜狩ったかんな〜。」
携帯の向こうでは霧に囲まれた街で
たたずむ男女区別はつかないがその人物が
ソレを聞き、声を弾ませる...
「朴(ぼく)もなんだよね、『濃霧地帯』の
制圧って言うのかなぁ?終わったんだよー。」
そぃつわぁ〜良かったな〜?
あ”〜じゃあ、すまん、おれって
もう少しで戻るから〜、じゃあな〜。

プーップーッ!!!
途端!!先に少年が通話を切ってしまったので
少し戸惑いながらも...
「まぁ、何時もの事かな...。
さぁってと、『地獄囁(みみ)の追跡者
【ストーキング・ウィップス・トゥ-ヘル】...。
今度は本部に連絡だね。」
再び出現させた携帯電話を使いまた
別の場所へと連絡する...。

ガバァッッ!!!
「はぁはぁはぁはぁはぁ....近付いている...。
僕の....半身....『智明』が....。
(くっ!?!どうして...こんなに切ない?)」
急激な眠気に襲われ夢を見ていた
貴弘』は汗塗れの身体を
ふらつき動かしながらシャワーを浴びる...
「...あっ....。」
鏡に映る自分の瞳から涙がこぼれ落ちる...
それが何故なのか解らず彼は再び、けし明けない
夜の暗闇の中で眠りに就く...
「ふっ...ワラワの呪術が引き合う事により
褪(あ)せているとでも言うのかぇ...。」
静まった牙城の闇の中で女性の様な人物は
映し出された貴弘の姿を見て呟く...
「...『水倉 幹』への操作も
揺らいでいた...あの貴弘の能力が不完全
だった事でワラワが動いたのだが...。
まさか『光闇の仮面』【イクスチェンジ・
マスク・マカベラス】の効果が...親友による
一撃で解除しかかるとは....かくもワラワで
あったとしても計れぬ...か。」
プルルルッッッ!!!!
だが、次の瞬間!!蝋燭明かり一つの場所へ
唐突に携帯のベルが鳴り響き、少し
それに驚きながらも人物は機器を手にする...
「...お前様か?」
あははっ、そうです、ランカーは
砂漠を朴は濃霧を殺ってきましたよ?

「そうか、では手筈どおり全て頼む...。
おぉそうだ...『運命を左右する針先
【タイム・アカウント・リヴァティー】の方は?
どうなんであろうか?」
あ〜っと、彼なんか朴でも
所在不明だし、好き勝手やっているんじゃ?

「そうか、だが捕まり次第頼むぞよ?」
はーぃ、それでは。
プーップーッ!!!
話し終えた女性の様な人物は静かに立ち上がり
本棚から何かの書物を取り出すと読み始めた...。

「さぁって、連絡しとぃたよ?」
真横に姿を現した青年に声を掛ける...
「ははっ、ありがん、ってかけふも
色々とーーーー」
青年が言葉を喋ろうとすると人物は
それを遮り、少し怒り気味の口調で言い放つ
「キミのは偵察でもなんでもないよ!
冷やかしだろ?殺るんならさっさと
殺ってくれれば良かったのに!!!
ふっ...まぁいいや、とにかく行くから〜
もう準備してくれた?」
「ははっ、悪いと思ってマスって。
んじゃ、時間圧縮を開始するよ。」
ぼーんっ!!ぼーんっ!!!
時計の鐘だけが場に鳴り響き彼らは
一瞬にしてその場から姿を消した...。



まだまだ続くのですぞッ!!



先を見るんッスねぇ〜!!