『11月5日(日)』 第四七〇話 『Day by road〜Don’t difference〜』(11.5.日) 分岐の町『メルギド』にて、統治者 『ドメィン』と彼女を守護する“能力者” 『ムスビ』に出会い、実力を認められ 衣食住をこなす場へと連れられた 『春化』『京香』『光恵』『智明』 一行だった、が... そこに突如!!出現した敵にムスビは破れ 更に複数の敵が彼らを襲う!!! 「いやぁ...そんな、ムスビくん!!!」 「貴様、あの水を!!!」 少年が呼び出した人物、それはーーー 「ヨぉ...ドメちゃンじゃないか...。 ひゃははは、うけけけけっっ!!!!」 彼、自らが再起不能へと持ち込み、 濁った水に身体を投げ渡した... ムスビの無惨な姿だった... 「感動のゴ対面〜って奴だろぉ?統治者??? くすすっ...俺様がせぇっっかっく用意 してやったショーだ...ごゆるりと 楽しみやがれぇっっっひゃははは!!!!!」 ドメィンの悲痛な叫びに応えるように あざけ笑う少年...だが、彼が再び正面へと 顔を向けたーーーー …その瞬間!!!… 『ドキュァッッッ!!!』 「ぐげへっっ!?!!」 「そない面白くもない事で...---〜〜〜〜 ーーーーゲラゲラ笑うなや?!! お前の面見てっと腹ぁ煮え繰り返りおるんや!!」 智明から彼の顔面へと強打が放たれる!!! 『ヴァギャッッン!!!』 背面で侵入して来た扉を押し壊しながら 殴られた衝撃で吹っ飛ぶ少年...しかし、 「くくっ....。」 『ぺろぉ〜〜〜ん...。』 玄関口でその身を止めた彼は何事もなかった かの様に静かに立ち上がる...そして、唇が 切れた事で出血した場所を舌で嘗めると 自分を追いかけ、追い打ちを放たんとする 智明に向かい、血反吐を飛ばすと同時にーーー 『ゴスッッ!!!』 「ぐっふぁっ!?!(なっ...何やねん!?! 見えへん拳に...殴られたみたいや...。)」 「能力...なんて、下種な呼び方するなよ? 糞豚野郎?...これが俺様の『スキル』 【特殊能力】...くすっ、見えない拳なんか てめぇ程度の豚じゃぁ〜〜〜〜対処 出来ねぇもんなぁっっっっ!!!!!」 スキルを発動させ、逆に顎から殴り飛ばし 壁へその巨体を埋め込ませてしまう!!! 「キョウ...どうする?...あっちでも 智明が...闘ってるみたいだけど...。 分が悪いわ...私が加勢に...くっ!!?」 『ヴァルルッッ!!!』 “力”を付加させた打撃に押されながら 少し狭い通路でムスビだった者と闘う ハルカは叫び、攻撃をどうにか受け止める...。 「...解った此処はドメィンとミッツィー... そして、あたしに任せて、智明を頼む!!!」 「ドメィン...彼を止めるには...。」 ミッツィーは彼がこうなってしまった以上 対処は殺す事...だと伝えんとするが... 「どうして、なんでちか?!むすびくん!!!」 錯乱する彼女に声は届かす、今ーーー 『ズササッッッ!!!』 ハルカが飛び上がった彼の股下を潜り抜け 智明の下へと走る!!! 『11月6日(月)』 第四七一話 『Day by road〜wrench the wing〜』(11.6.月) 「あがっ...!?! (あかん...身体が動かせへん!?!)」 めり込んだ身体をどうにか起き上がらせようと する『智明』の努力を無碍にするように 少年は徐々にその足を彼に向けながら 「あぁ〜ムリ無理、完璧にアゴに いれてんだぜ?...ひぃひぃ鳴き叫んで よがってな?糞豚野郎?」 言い放ち、再び血反吐を吐き出しながら 拳を大きく構え、顔面を捕らえんとする...が、 『ビュッッ!!!』 「へぇ、あんた結構良い反射神経 してんじゃないの?...。」 …その瞬間!!!… 叫ぶ『春化』の坤が勢い良く少年へと 撃ち放たれる...だが、 「いやあっはぁっ...お嬢さんおイタが 過ぎマスぜぇっ???!!」 彼は微動だもせずにソレをあたかも軌道を 読んでいたかの様に上半身だけで避け去ってしまう... 「智明...大丈夫?」 「見て、みぃや...こないな状況の何処が 大丈夫やねん...。」 現状、憎まれ口だけは達者な智明に話し 掛けた後、彼女は霊気が発散され刃が消えた 事で、壁に刺さった坤が抜け去り 絨毯の上へと落ちた柄の部位を回収 しようと今、敵に突っ込んで行く!!! 「そうかぃ...アレがキミの武器なんだねぇ...。 でも、そう簡単には渡さないぜぇ?!? うっひゃひゃ〜...取ってみなぁ? 但し、俺様の『蒸留癖の髭』 【エアロゾル・ムスターチェ】を廻潜れたら なぁっっっ!!!」 少年は叫ぶと同時に向かって来る 彼女へ無機物質の塊で攻撃を仕掛けると、 共に坤を奪う!! 「ったく...だから参ノ型は....。 今はぼやいてる暇もないか...。 ってか、棒術だけが私と思わないで 欲しいわね?...体術のが得意なのよ!!!」 『ドギャッッッッン!!!』 「ぎゃっっん!?!!(ウソ!?!)」 威勢良く突っ込んで行ったハルカは 智明と同じように肉眼でははっきり捕らえる 事が不可能な拳に殴り飛ばされ、床へと転がる... 「くくっ...俺様の『スキル』はよぉ〜〜〜。 貴様らとは違って1ランク上ナノさ? 解るか?これが【特殊能力】ってもんだぁっ!!」 …だが、次の瞬間!!!… 少年が大声を上げて勝利を確信した 笑みを浮かべると同時に、自分の周囲の 変化に不可思議な顔を見せる...ソレは、 『ぴゅっっぴゅっっぴゅっっ!!!』 「...ぅけけ、“俺様”言ぅんは一人で えぇねん...見極めおったで?!? 変態野郎の欠陥!!!」 ピンク色の物質が生み出した拳等に 付着している事だった...しかも、更に それらが広がって行く!!! 「なっ!?!何ぃいっっ!?! (空気中に分散してやがるのかこの物質は!?!)」 慌て蓋めく少年をよそにゲラゲラっと 笑い続ける智明は、ハルカを横目に 「...見せたるわ...血の恐怖を!!!」 『バジュルルルルッッッ!!!』 スキルを超動させる!!! 『11月7日(火)』 第四七二話 『Day by road〜blood festival〜』(11.7.火) 「ぎゃははっ!!!欠陥だとぉ!?! じゃあ、避けてみやがれぇっっっ!!!」 『スキル』により生み出した無機物質で 二やつく『智明』へと殴り掛かる少年、 …しかし、その瞬間!!!… 『ゴスッッ!!!』 「あぎょ?!!?(なにぃっ?!!?)」 彼の繰り出した拳が何故か自分の顎を 打ち抜き更に腹部へと続けて攻撃を喰らう!!! 『バチコッッッン!!!!』 「相手にならんかったな?....。 げははっっ!!!俺様の血を空中に散布 それを取り込んだ為に、ソレが操られた... まぁ-もう何を言って無駄やろけどな?!?」 わけも解らず吹っ飛び果てる少年へ向かい 智明は今の出来事を軽く解説すると、静かに 立ち上がり、奪われていた坤を取り返し 『春化』に放物線を描く様に投げ渡した.... 『ぱしっっ!!』 「あっ...有り難う、智明....。 それにしても....何で人間同士で闘わなきゃ ならないのかしら...。」 すると彼女は礼の言葉を贈り気絶した少年を 静かに見下ろした....。 ハルカらが事が済んだかと思えた …次の瞬間!!… 「...オレは悲しいぜぇ....。 出来損ないの始末ばかりでさぁ...。 でもこれもオレの仕事なのさ....。」 「...その声は...貴方...。(また気配が!?)」 「おぃ、てめぇ良くノコノコと俺様らの 前に顔を出せたもんやなぁ? ...ブッ殺したるわっっ!!!!」 失敗した者を消去する死神の様な 細身の少年がその姿を現し、足元の少年へと 指を向ける、が...瞬時!! 『ジュッッッパアッッッッン!!!』 「...邪魔をするな?」 彼の腕へと目掛け真紅のナイフが放たれる... しかし、それを空中で真二つに分離 させ、破壊すると...走り寄らんとする智明を 冷徹な瞳で睨み付ける... 「私も...させるワケにはいかない....。」 坤へと霊気を注ぎ、刃を出現させた彼女も 智明と同じく彼を止めようとする、だが 『ピュッッン!!!』 「ぎゃっ!!?!(足が!?!)」 「腱の部位を破壊した、これで動けないだろ? ...じゃあ、お前も...糧となれ?」 足を未知のスキルで打ち抜き、動きを止めた 智明を横目に少年の眉間を削った彼は 更に向かって来る2人を後は先に逃げおおせた 濁った水へと任せ、姿を林に消した....。 『うじゅるっるっっ!!!!』 「うっけけけハァぁぁ!!!『蒸留癖の髭』 【エアロゾル・ムスターチェ】...オれ様の ...スキルは完璧ぃっっっイイい!!] 少年を取り込み操る水を前に負傷した 智明は下唇を噛みしめながら春化へと 攻撃の合図を送り、消えた者への怒りを胸に その場から足を引きずりつつ立ち上がる!!! 『11月8日(水)』 第四七三話 『Day by road〜Grow〜』(11.8.水) 『ドギャッッッッッン!!!』 「っくっ----ーーーーっ攻撃Speedが 跳ね上がってるっっ!?!」 身体を濁った水に支配され『否・人間』 【ヒトアラザルモノ】と化した少年は唐突にその 自らが得た『スキル』を思うがままに扱われ 意志も何も無く、彼らに襲いかかる!! 「オれ様の攻撃ぃぃっをぉぉ!!!! けはははっ、逃げろニゲロぉっっォ!!!!」 『ぷっしゅっっっ!!!』 足元から吹き上がる血流を壁に変化させ どうにか見えざる攻撃を防御するも さっきとは打って変わり人間の限界を超えた 打撃に『智明』はその衝撃だけでも かなりの体力を削られてしまう... 「くっ...この体型じゃ...足に響いて 旨い事...攻撃にも転じられへんのか!?! (くそっ...あの黒マントのやろぉ!!!)」 しかも、体重を乗せる足を負傷している為に 身動きは封じられていた...だが、 そんな中でも彼は活路を見いだそうとする...。 「助けられてばかりも....いられないの...。 実態があるなら、ソレを貫くのみ!!!」 武具を構え鉄球の様に繰り出される 見えない無機物質を、感を頼りに避けつつ 霊術式を放たんとするハルカ、しかし 『ばじゅっっるっっ!!!!』 「おまェの攻撃...知ってるゾ!!!」 敵は先の出来事である“力”を学習していた …それは、… 「なっ!?!屈折した?!!!(これは!?!)」 「...けっ...これは...ロリ『ドメィン』の 奴....やろがっっ!?!」 あの襲いかかった時、ドメィンが見せた あらゆる光を屈折する、防護壁だった!!! 「さて果て...僕もそろそろ時間デスかね?」 一方....その頃、噂のドメィン達にも 新たな敵が迫る!!! まだまだ続くのですぞッ!! 『ノリがもう、めちゃめちゃで〜ッ!!』 先を見るんッスねぇ〜!! |