『Classification !!』11月編!!


↓にお話しは、増えて行きます。

別の日のお話しを見るッスか?




11月17日(金)

第四八二話 『ミドへと…』(11.17.金)

ドメィン』は敵の手に墜ち、彼女を
守護していた『スキル』【特殊能力】を持つ
現世の人間『ムスビ』と共に
青銅の像となり果てた...統治者が消えた今、
支配者のみとなった『水辺地帯』には
より強力な『幻魔』が産み落とされ、
更に彼らと対を成す存在が再び姿を現さんとする...
そして、現状...二手に分断された一行は
分岐の町と呼ばれる由来を知ると共に、
メルギド』から各々進むべき町へと
足を向けた...それがまた創られた
シナリオだと熟知しながら...あえて!!
「そないな事があったんか...。
それにしても...この地帯全てを覆っとるんかな?
その、俺様達を妨害した結界って奴も...。」
不意にクラクラする頭を抱えながら
智明』は呟き、『春化』から
手渡されたコップで水を口にした...
「ははっ、間接キスね?」
「ぶっ!?!!げっほほっ!!!
...なっ...何や、いきなし、吹いてもうたや
ないか、ったく...。」
「冗談よ?それはそうと...さっきの
智明の言っていた事は、本当かもね?」
すると、不意に彼女が言い放った言葉に過剰に
反応した彼は思わず水を吹き出し、それを
見て笑うハルカに叫ぶ...。

「『京香』達...大丈夫かしら...。」
唐突に別れた仲間が心配になったハルカが
徐に呟くと
「まぁ、俺様らより、頼りにはなるやろから
あ〜まぁ、余裕やろ?」
智明はそれを聞き軽く返事を返し、重い身体を
起こして、立ち上がる...
「それもそうね?...私の“能力”じゃ
回復もろくにままならないし...。
まぁ、此処でぼやいていてもしかたないわ!
とにかく、道なりに先に進みましょう!!」
彼が立つと同時にハルカも元気良く声を上げ
先へと進む意志を見せた、すると
「能力はもう止めや!...俺様はスキルのが
えぇと思うんやけどな?...能力言ぅたら
何か、只の身体能力ぽぃやんか!
せやからな〜ぱくりちゃうけど、
スキルのが特殊能力者っぽくて
良ぇと思うねんけどな?」
唐突に反応を示した智明は、少し偉そうで
興奮気味に説明し同意を求める、だから
「…そうね、私の霊力も特殊ですもんね。
オーケー了解したわ、だったら成長させなきゃ
私だけのスキルだもん…!!!」
フッ、っと笑みをこぼし彼女もソレに賛同し
自らの“力”をどうにか高めようと誓いを立てた
そして、彼らは完全に体力は回復していない
ものの気力だけで、道なりに林の中へと
足を踏み出し、町を目指す...。

「…『八景 真希也』...ただ今戻りました。」
結果報告に訪れた彼は、扉越しに
ソレだけを伝えると、即座に次の場へと
舞い戻って行った...
「あらら、お礼もしてないのに...。」
「相変わらず律儀だよね〜マキヤくんって!」
2人の少年は愉しそうにマップ上に駒を置き
その手にした駒を進め、笑みをこぼし
自らの館へと一歩一歩計画通りに導く...。



11月18日(土)

第四八三話 『イルへと…』(11.18.土)

キミが幾ら憤怒しても無駄なんデスよ。
本質を理解出来てない...。

あたしの頭をあの男、『真希也』とか言う奴の
言葉が掛け巡り、イラつかせる...
「どうした?『キョウ』?」
「...いや、別に何でもない、さっさと進もう。」
...何もないワケがない、あたしは悔しかった
...あの時、あたしは彼女達を救えなかった...
確かにしょせん付け焼き刃なんだと思う...
それはあたしも実感していた...この
核色』の“力”で補っていたダケ
なのだ...あたしの本質...剣技でははっきり
解る、あたしはマキヤに勝てない、...でも
「それはそうと、良かったよ...。
まだ、あのお茶会の時に地図を見せられていて。
じゃなかったら先で合流なんて考えられない
からな...『イル』の町、か。」
「...あぁ、そうだね...。」
『ドメィン』があたしに受け渡そうとした
“水色に輝く宝石”...これと、
覚悟がアレば...もしくは...倒せる、いや倒す!!
「もうそろそろ見えるかも?」
...あたしが彼女に説明しなかった理由、そして
警戒してる事...それを胸にまた道を行く...。

「...イルの町?...。」
歩き続けて辿り着いたその町は、既に
何かに破壊され尽くし、崩壊していた...
「ばっ...馬鹿な!!!」
「...『ミッツィー』?...。」
「はっ!?いや...聞いていた事と違って
いるので...それにしても酷い...。」
それも煙が立ち昇っていたので少し前だと解る...
現状を見るなり慌て思わず声を上げた
彼女を横目にキョウは警戒しつつ静かに
足を踏み入れ様子を伺う...すると、
「...ぅ...うぅ...助けて...。」
茂みから傷ついた獣人型の住人、数名が
彼女らに向かい声を掛け、一瞬!!それに
驚き反応した2人は戦闘体制を取るが、
その生々しい傷を見て生き残りだと確信し、
彼らの話しを聞くことにした...
「貴方々が訪れる数分前...奇妙な人間が
町を唐突に破壊しだしたんです....。
それも手も触れずに...次々と発火や爆炎を
巻き起こして...。」
そして、話しの内容からあの濁った水の仕業だ!
っと即解した2人は、半壊してはいるものの
形は残っている介護施設の建物へと彼らを置き、
奴が向かったと思われる場所へと急ぎ後を追う!!

ー彼女達が向かった、後ー
「けけっウけけっ!!!!」
「おレ達、ヒトつ、良い事したぁ!!!」
既に住人達の体内には『幻魔』が
寄生していたのだ...そうとも知らずに
逃げたとされる食虫植物が豊富な湿地へと向かった
2人へ、過酷な罠が襲う!!!



11月19日(日)

第四八四話 『Wanna beーーー!!!』(11.19.日)

「どうやらこの先みたいだな...。」
自分達の足を妨(さまた)げる草むらがより
深くなっている事に気付いた『京香』は
『光恵』の返事を返す前に異変に感づき始める...
「...ミッツィー...気を付けろ...。
草むらが微妙にザワついている...。
何かいるぞ!!!」
そして、彼女が叫んだーーー
…次の瞬間!!!…
ビシュルルルルッッッンン!!!
「ツタ?...くっ!?!」
地面を這って植物の蔦がキョウの声で振り向いた
彼女の腕へと絡み付く、更に
ぽたっ....ぽたたた!!!
「...そう言う事かぁっっ!!!!」
それを見て、即座に構えるキョウの真後ろから
大口を開けた現世ではウツボカズラと呼ばれる
何故か巨大化している食虫植物が硫酸にも
匹敵する唾液を垂らしながら襲い掛かる!!
「キョウ!!!」
バシュッッッン!!!
…しかし、その瞬間!!!…
「...あたしだって、命を懸けたギリギリの
闘いを繰り返して来たんだ...。
...負けられないのさ!!!」
風の核色』が“力”を発動させ
彼女は、一瞬で軸移動し、回転斬りを
打ち放ち、真二つに敵を斬り裂く!!!!

振り向き様に放たれた斬撃によりのたうちまり
ながら死滅する植物、だが...
「薔薇よ...散れ!!!!
...キョウ!!まだだ!!まだ...くっ!!?」
断末魔の金切り声に引き寄せられた様に
別の巨大食虫植物が無数に出現し、
彼女らを取り囲む!!
「...望むところ...蝿取り草...それに
毛繊苔....か、それだけではないようだ...。
ふふっ、罠だったって事か....。
面白い!!!!」
手にした剣を徐に構え直したキョウは
今まで見せた事のないような笑みを浮かべーーー
「キョウ?(ぞくっ...。)」
まるで自分を試すかのように自ら敵陣へと
突っ込み次から次へと植物を斬り裂き倒す!!!
彼女の様子を見て、思わず恐怖を感じた
ミッツィーだったが、負け時と自らの
『スキル』を解放し、締め付けていたツタを
枯らし、立ちはだかる植物をせん滅させて行く!!

「クひひっ...今ごろは餌食ニなってるぅ!!」
「ぎゃっハハハ!!!!」
「罠ダとも知らズにぃ馬鹿なーーー」
ザキュシュアッッッ!!!!
獣人達の体内に潜り込み『幻魔』の気配を
隠していた彼らが高笑いをあげ、老人に
続いて4人目が声を上げようとしたーーー
…次の瞬間!!!…
「...誰が?馬鹿だってぇっっ?!!?...。」
「ひっッ!?!そんナぁっ?!!」
「悪戯が過ぎたな?」
背後から放たれた一撃で身体が両断され、
舞い散りながら歪みへと沈む、そして
その後ろには激昂する2人の姿があった!!!



11月20日(月)

第四八五話 『誰だと思っている?』(11.20.月)

「『美しき代償』【クレィジー・ローゼス】!!」
慌て蓋めく一行へ『光恵』の薔薇の花ビラが
有無を言わさず襲いかかり、各部位を
掌握されながらも建物から3人の身体に潜る
『幻魔』達は逃げ、まずは閉鎖された空間から
突破しようとする、すると...
「...代価は貴様らの躯で補え?...。
密閉された空間で実力が出せないのならーーー
ふふっ、外にこっちが出してやるよ?」
バシュルルルッッッ!!!!
彼らの行動を既に見越していた『京香』は
剣から竜巻を引き起こし、建物ごと
3体を吹き飛ばしてしまう...そして、
「うっ...ぎぃっっ!!!!」
「嘗メやがってぇっっ!!!!」
「ブッ殺してヤるぉおっっ!!!」
先に外で待ち伏せていた2人は幻魔達が
拙(つたな)い強がりを見せるのを横目に
さっさとしろよ?っと言った様な視線を送る...。

「...あたしだけの技、か....。
(その糸口!掴んでみせる!!!)」
人獣の姿を脱ぎ捨て、異形な姿を露にした
幻魔達は個々ではなく陣形を主軸に2人へ
襲いかかる...が、しかし
しゅぱぁっっっん!!!
彼女達はそんなモノはもろともせずにーーー
[ひぎゃぁっっっ!?!]
「フッ、薔薇には刺があるのだよ?」
ミッツィーが笑みと共に投射した薔薇で
敵の眼球へと真っ直ぐ飛ばし突き刺し
ザキュアッッッアッッン!!!
[ウぎゅぁっっッ!!?!]
「...この手応え...イケる!!!」
それに次いでキョウも一気に2体の幻魔へ
自分だけの未完成だが技を繰り出し
試すと歪みへ沈める、こうして余裕で
各々敵を撃破してしまう!!!!

「かたずいたな?」
「...あぁ、ふっ...あたしを誰だと
思っているのか...『スキル』との連動...。
(課題は残るが...。)」
どうやら本当に町はあの濁った水によって
崩壊させられた様だ、それを理解しただけでも
良(よし)としたキョウは、何故か名残惜しむ
彼女に声を掛け即座に町を出て
先へと道を辿った....。



まだまだ続くのですぞッ!!



ノリがもう、めちゃめちゃで〜ッ!!



先を見るんッスねぇ〜!!


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