『Classification !!』12月編!!


↓にお話しは、増えて行きます。

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12月25日(月)

第五二〇話 『導く先に光在れ〜時計〜』(12.25.月)

京香』『春化』『智明』達は、
各々の信念を貫き遂に『水辺地帯』を解放
したの...だが、そこで新たなる地へと彼らが
進む先に最後の障害が立ち塞がる...それは、
「...ぐっ...2人共ぉ!!!
そぃつの時計音に気ぃつけーーーーぎゃん!?!」
ドガッ!!!
「智明くん...きみとのお遊びはお終まい
...次は彼女達に相手をしてもらうんだから
死なない程度に黙ってな...!!!」
再生の街『ソルベ』にて突然、智明の
前に来訪したあのパジャマ姿の青年だった!!
「...確か“能力”封じ...だったか...。」
両手で握り締める剣の柄に汗の滴がこぼれ落ちる
...キョウは敵の強さを肌で感じながら
警戒を続け、周囲も確認する...
「気を付けて!!キョウ...貴方の、
のぉーーーっともぉどっちでも良いわ!!!
スキル』【特殊能力】はこの世界
からのモノでしょ?...でも、
私はそぉじゃない...だから発揮出来るハズ...。
剣でどうにか切り抜けられる敵じゃなさそう
だから....此処は私にーーー」
すると、彼女の横からハルカが強気で
足を踏み出し坤を構え先手を繰り出そうと
する...だが、しかし
「...『運命を左右する針先
【タイム・アカウント・リヴァティー】...。
そして、結果が産み落とされる。」
…次の瞬間!!!…
「...馬鹿なっ!?!」
ハルカが動きを始めようとした、そこには
既に武具を振り下ろした彼女の姿があった...。

「惜しかったネッ!!...。
けふもまさかこの時間帯にキミ達が
現れるとは思っていなかった
んでね。
でも、ほら...隙だらけだよ?」
ガシュッッン!!!
勝手に身体を移動させられたハルカの
真後ろへとたたずむ青年はそこから蹴り技を
連続で放とうとする...が、
「...確かに...貴様...侮れないな...。」
「刃先で受けたんだ?...ぅ〜ん、
それだとけふもダメージはあるけど...。
キミも腕に負担を掛けられてしまうのにな。」
慌て蓋めくハルカの後ろに颯爽とキョウが
入り込み刃先で青年の足蹴りを受け止める...が、
その加負荷により体制を崩し同時に彼の
言う通り腕に多少の損傷を伴ってしまう...
「...はっっっっぁっ!!!」
バシュシュアァッッ!!!
しかし、キョウはそこから斬撃を繋げ
青年に攻撃を仕掛ける...だが、
「タイム・アカウント・リヴァティー。
....さて、反撃だ!!!」
「...嘘!?!....キョウと私達だけが...。
次の行動を...まさかこれは!?!」
ボーンッ!!ボーンっ!!!
「...しまった、けふが一歩外したか!?!」
途中でハルカの時と同じく、結果だけが
その場に残り背後に青年が迫ろうとする...しかし
彼の迎撃が放たれんとしようとした、まさに
…その瞬間!!!…
「...読めたぞ...。」
再び鐘の音が鳴り響き、青年は足を止めた...。

「...そうだ...あたしの耳が確かだった...。
おぃ...キミの能力...今、変化しただろ?」
不意に不敵な笑みを浮かべたキョウは
何故か足を出さずにしまい距離を置いた
青年に後ろ越しで話し掛けた...すると、
「...流石...洞察力は中々...。
あのままにしておけばけふが...。
殺されていたのが解った...っと?」
冷や汗を流しながら彼は返答する...
「!?!どう言う事なの?!!」
ワケが解らず困惑するハルカを置いて
2人はお互いを認め合った様に笑みをこぼす...。



12月26日(火)

第五二一話 『導く先に光在れ〜欠陥〜』(12.26.火)

「...ふっ...つまり、だ...『ハルカ』...。
奴の“能力”には限界...いや制限や限度
とは違った、法則みたいなモノが有るのさ?」
骨格筋を痛めた『京香』はそれを徐に
『スキル』で細胞活性度を上げ治癒し、
腕の感覚を元へと戻す...
「どう言う事!?!」
彼女の言葉について行けず春化は
彼を警戒しながら返事を返す
「...簡単に言えばーーーー。
CDやMDウォークマンを聴く時に
設定で“ランダム”って欄があるだろ?
同じように奴のその、小脇に抱えたマクラから
響く時計音...いや、針が示した先に
よって能力に変化が生じるんだ...。」
「なっ!?!...あっ!?!」
キョウの言葉に耳を疑うハルカだったが、
小さい物音が青年が左脇に抱えた枕から
響き、ゆっくりと目線を落としソレへと
合わせると『智明』が斬り裂いた箇所から
時計だと思われる部位が顔を覗かせていた!!

「解釈は少し違えど...恐ろしいな...。
けふの特殊能力の原理をたったの数分で
気付き、暴いてしまうとは...。
それだけに...キミ達が敵なのが惜しいよ...。」
不意に“力”を暴露されたにも関わらず
悲しげな顔を見せた青年は、瞬間!!
バキャァッッン!!!
「...早いっっ!?!
(さっきまでとは...比べようも無い程...重い!?)」
物凄い速さで移動し、少し油断していた
キョウを捕らえるが、無意識の防御によって
腹部への直撃はどうにかま逃れる、しかしーー
「キョウぉおおっ!!!」
続けて、彼女が攻撃を避ける間もなく
次の足蹴りが連続で放たれ、最後には
草原地まで吹っ飛ばされてしまう!!!
ドギャッッッッッスォッン!!!
それを見て絶叫に似た声で叫ぶハルカ
だが、キョウもその程度では倒れずーーー
「...げふぁっ...時間を...戻して、か...。
くっ...恐ろしいスキルだ...しかし!!!
風の核』...発動!!!」
“核色”を発動し、一気に蹴りをつけようと
するの....だが、しかし
「それは、読んでいた...だからけふには
キミの力は通じない!!!」
ボーンッ!!ボーンッッ!!!
「...発動しない...?!?」
既に『運命を左右する針先』
【タイム・アカウント・リヴァティー】によって
場を能力封じが覆い、キョウの反撃は
脆(もろ)くも失敗に終わる!!!

「確かに...けふのコレには欠陥が多い...。
だが、けふの感情や状態によっては...ーーー
多少の無理も効くんだよね、ただ...。
ぐふぁっ...けふも...命を削り...!!!」
時間を操るソレは完全ではなく
彼女の言う通りランダム性を得ていた、しかし
精神能力を超えた何かを削り
時間を無理に扱いキョウらを追い込む青年は、
確実に自分の命と引き替えに何かを試そうと
していた...まるで敢えて自分が敵として回り
立ち塞がっているかの様に...。



12月27日(水)

第五二二話 『導く先に光在れ〜1つだけ〜』(12.27.水)

「『』...省令(しょうれい)を掛けた筈だが?」
蝋燭(ろうそく)の薄明かりの中で
マントを羽織る人物は呟き壁に背を持たれ
占い師の風貌を魅せる者に声を掛けた...
「...『甲斐』...ね...。
彼の事なら心配ないわよ、そのうち
現れるわ?...それよりも問題は『』君が
しっかり動いてくれるかに掛かっているのよ。」
返事を帰しながら携帯電話を手にし占いを
続ける者は、連絡を入れるように指示する
「ふっ...まぁ、いいさ...己が信じる
モノの為に動き、進む...しかし...
全てが向かう先はーーー」
「1つだけ確かな事がある、ソレが為に?
あ”〜っとおれと夢、到着なんですけどね?」
手にした携帯を耳に当てがうのを途中で
止めた人物の言葉に便乗するように
頭にバンダナを巻き付けた少年が姿を現す
「...噂の彼も登場ですよ?」
そして、更にそこには2人の人物と共に
傷だらけの青年がその身を晒す...。

「ある意味...こぃつの『スキル』は...。
俺様と同じなんか...?!!」
無理に時間軸を動かした負担がパジャマ姿の
青年を襲う...しかし、それを諸共せずに
「さぁ、君らの特殊能力は封じたぞ?
どうする...けふにーーーー」
メシャァッッッッ!!!
攻撃を放たんとする彼だった....が、しかし
「霊術式を嘗めんなよ...おっさん
....『緋空』!!!!」
『京香』へと攻撃に彼が向かうーーー
…その瞬間!!!…
「...『ハルカ』...!!!」
気配をまったく絶ち、忍び寄り一気に
霊気を放出し、繰り出したハルカの霊術式が
青年を襲い背後を青白い刃で数回斬り付ける!!!
「なっ!?!けふの封じが?!!
(...馬鹿な!?!...もうリミットなのか!?!)」
そして、衝撃で吹っ飛ぶ間も無くーーー
「...“能力”など...さして問題ではない...。
ならば自力で切り抜ける!!!」
ずばしゅあっっっっ!!!!
走りながら剣を構えたキョウの一撃が
閃光の様に青年を貫く!!

「ぐふぁっ!?!....くっ....。
....それが...答えか...?」
青年は自ら剣を引き抜くと同時に
ボーンッ!!ボーンッッ!!!
枕の中から1つの古ぼけた時計を取り出す...
「させるかぁっっっ!!!
血化陣』っっっっ喰らぇやぁっっ!!」
パシュアァッッッッッ!!!
その瞬間、『智明』は鐘の音と同時に
スキルを発動、無数の真っ赤な針が
青年の身体を取り囲み突き刺さる!!!



12月28日(木)

第五二三話 『導く先に光在れ〜定義〜』(12.28.木)

ドシュァシュアァシュアッッッッ!!!
「ふっ...ふっ...けふの勝負勝ちってとこかね...。」
青年に突き刺さる筈だった真紅の針達は
表皮を少し掠めた瞬時に
彼の『スキル』によって解除され、ただの
血液へと舞い戻り地表へ吸い込まれて行く...
「けっ...お前の“能力”...1つ1つの
発動なんやろ?...もうネタばれや...!!
...死ぬんや、もう飽きたわーーーッ?!?」
しかし、更に『智明』が直接攻撃を
試みる、だがーーー
「某(それがし)の眼(まなこ)は虚無か?
けふは...少しもソレを見せては
いない...気付くが良い...超える者の差を!!」
どしゅっっ!!!
「...アレは...?!?」
「針先...エジプトの象形文字みたいな...?!?
針先みたいな....!!」
薄笑いを浮かべた青年は今まで見せていた
顔つきを変化させると、一瞬にして
時計の針を巨大化させた様な武具を手に
向かって来る智明の太股へと突き刺した!!!

拳を握り締めたまま、無様に再び
地に伏せる彼を横目に青年は
「...ガキが...お前も確か...ふふっ..。
まぁ、良い...君の真実がどうであれ...。
けふらが行っている事象を知らずに
進むのは辛かろう?...教えてやろう...。」
言い放ち、続けて足で傷口にソレをゆっくりと
差し込み捻りながら引き抜く...その様子を
見て身震いすら覚える『春化』...しかし、
『京香』は微動だにせず彼の次の言葉を待った...
「...?!!!!」
声にならない声を上げながら喘(あえ)ぐ
智明を後目に青年は笑みを浮かべ口を開く
「...宜しい...けふらが君はさっき、
送る行為に激怒していたね?
...ふふっ、それは人間達の自業自得であり
因果応報なのだよ...そして、けふらは
君達も含めて選ばれた者なんだよ...。」
青年の顔には確かに狂気があった...だが、
そこにあるべき真実が存在していた...
これから彼が話すことは何も知る必要も無い
絶望の話し、けして希望ではない、しかし
聞けば自ずと道は別れ絶ち心が潤う...そして...。

「...さっきキミが言っていた...。
なら...なんだと言うんだ?!!」
「遠回しはもう止めて...何なんのよ?!?」
言い知れぬ不安と恐怖が疼き胸の
鼓動を早める中で、驚愕の真実が
まさに今、告白されんとする...。



まだまだ続くのですぞッ!!



ノリがもう、めちゃめちゃで〜ッ!!



先を見るんッスねぇ〜!!


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