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『12月29日(金)』 第五二四話 『導く先に光在れ〜彼らの悪意〜』(12.29.金) 『水辺地帯』最後の幕は上がった... 『春化』『智明』『京香』達 3人の前に突然!!立ち塞がる『異界の闇覇者』を 超えると豪語するパジャマ姿の青年...彼の 持つ異形な『スキル』【特殊能力】と武器は 徐々に『選ばれし者』である彼女らを 追い詰めて行く...が、何の気紛れか知らない だが、不意に彼は無知な者達へと絶望の 定説をゆっくりと語り始めた... 「『幻魔』とは元々...この世界には 存在しえない産物...。 その名の通り...幻なんだよ、本来の“魔”で ある姿を隠す、移し身としてのな?」 常人の思想では本来アレらは平常に 自分達やこの世界の者を傷つける存在として 有るべきモノであり、それらの手先として 生きて人間達は彼らに依った...っと考える... 「...この世界にアレらを産み落としたのはーーー けふらがもっとも親しみ馴染むべき 者達なのだよ?解るか...今...君らを苦しめて いた何かを産み出したのはーーーー」 しかし、それは間違っていた...いや、当たりで 外れとも言うべき結果... 「紛れもなく...現世の人間達なのだよ!!」 思わず手にしていた武器に込めた“力”を 青年の言葉を受けて解き放ってしまった ハルカは、何がなんだか解らず困惑する... 「...貴方...何を言っているのよ??? そっ...そんな事、ある筈ないじゃない?!?」 そして、明らかな動揺も隠せずうわずった 声で青年に向かい叫ぶ...。 「...ふふっ...あはははははッ!!!! 皮肉だろ?...だから、現世に歪みから 送られた幻魔が人間らを殺せばーーーー 自分の悪意に奴らは殺されるのさ?!!」 初めて明かされた幻魔と現世の人間達の定義!! 驚愕の事実にそれから言葉を無くすハルカ だが、全てを吐き出した青年が狂気に満ちた 笑いをぶちまけていた...その時、 「...言いたい事は----、それだけか?」 徐に今まで黙っていたキョウが呟く様に 声を出し、剣を構えた 「あ?...くくっ...面白いね...。 きみの犠牲で何が成り立つ? これは絶望ではない、選ばれたんだよ...。 けふらの意志が、強さが、ちからが...!!!」 笑いを止めた青年は物珍しいモノでも 見るかの様に瞳を彼女へと向け言い放つ 「...あたしらが倒した何かが彼女、彼らの 悪意だとしても...現世にもあたしの信ずるべき 仲間達がいる...守るべき親友...そして、 待っていてくれる親だって、だから... それがどうしたと言う? 此処であたしが立ち止まり諦めるワケには いかないのさ?...絶対に!!!!」 しかし、彼女は怯みもせずに吠えて魅せた!! そして、振り上げた剣を手に青年へ攻撃を仕掛ける 『ガキャァッッッッン!!!』 「『運命を左右する針先』 【タイム・アカウント・リヴァティー】の効果を 知って、尚...来る、か...それも面白い...。 だが...闇に魅初(みそ)められた人間達を 貴様らの小さな灯し火がどこまで 照らし出せる?...断ち切れるものかぁっっ!!!」 キョウの斬撃を受けながら針先の様な物で 反撃し、ぶつかり合う青年...だが、しかし …次の瞬間!!!… 「俺様らが救いたぃんは...人間達なんぞ なんってぇ大儀なもんやなぃ...大事な ...自分にとって大事なかけがえのなぃーーー 何かなんやぁっっっっっ!!!」 『ドコォォッッッッッン!!!!』 唐突に肩を捕まれ、彼が振り返ったそこには 智明が居た、彼もまた闇に魅入られ縛られし... 運命を穿つ者...今、胸に有る全て想いを 込めた打撃が青年の顎から打ち抜く様に 放たれ、完全にそれを喰らわせた!!! 「...どうしたのかしら? 怪我なんて、おたくらしくもない...。」 占い師が風貌の人物は目線を合わせず 声を掛け、傷ついた彼の手当を始める... 「ふっ...ヤキが回ったんだと思う...。 確かにけふらしくもない...。 しかし、けふの視察は...そのかいが、あった ...ただ、それだけだよ。」 青年の顔は何処となくスッキリした様な 不思議な笑みを浮かべていた... 「...さぁ、押し迫った時間がせきを切って 溢れ出す...消耗品らにも...。 頑張って、無理して死んでもらわねば ならない...。」 マントを羽織る者の言葉を集聴する4人 蝋燭の薄明かりだけが彼らを照らし出し 外では無音の闇だけが静かに続いていた...。 『12月30日(土)』 第五二五話 『導く先に光在れ〜聖夜〜』(12.30.土) 「...此処で終わるのか?『ハルカ』...。 キミを待っている『幹』ちゃんの事は どうする?...さぁ、立ち上がるんだ!!」 『智明』の打撃により、跳ね上がり砂利道に 転がり落ちる青年を無視し、焦点の外している 瞳で状況を見つめる春化へ試すように言葉を 投げかけた『京香』は、直ぐに振り返り 彼に止めを刺さんとする!! 「わ...私は...ミキを...助けたい...。 だからーーー彼の言葉が真実だとしても...。 この目で見るまで...私は進む!!!」 『ヴぁしゅぁぁっっっっっ!!!!』 ハルカの瞳からひと滴の涙が頬を伝いこぼれた... 瞬間、変化した坤から霊気とはまた別の 気が集束して波動の刃を創り上げた...そして、 「けっ...自分の手で掴む...何か...か...。 はるかぁ!!止めやぁっ!!!」 殴り飛ばした後に自らも膝を落とし 肩で息をしていた智明は最後の“力”を 振り絞り迷うハルカへと激を飛ばす 「どぃて!!キョウ!!!」 「...刃の色が変化している...。 (まさか...戻った...ならば!!!)」 それを聴いた瞬間、既に坤を投げ放つ姿勢を 取っていた彼女は止めの一撃を先に 穿とうとしていたキョウに向かい叫ぶと 同時に青年へ標準を定め手にした武器を撃つ!! 「霊術式参ノ型『聖砲槍』!!!」 『ズギュォオオオオッッッッ!!!』 風をかっ切りながら落下した青年に向かい 投げ放たれた武具は彼を目掛け、そして 今、まさに身体を貫こうとする...が、 「これで良い...君達の意志が...そうで なくては...全ては購(あがな)い切れない からな...『運命を左右する針先』 【タイム・アカウント・リヴァティー】!!」 徐に青年は呟き『スキル』を発動、時間を 勝手に進め打ち壊し同時に攻撃を無効にしてしまう... 「...『風の核色』...発動!!!」 『バシュァッッッッ!!!!』 …しかし、次の瞬間!!!… 「な、にぃ!?!....。」 「...キミの行動くらい先読みさせて 貰ったよ、この位置じゃ...きっと 浅いだろうが、もう十分な筈だ。」 『ザキュァッッッ!!!』 青年の出現位置を予想していたキョウの “核色”による斬撃が繰り出され、致命傷とは 行かないものの、この場から退散させるだけの 傷を与えた...すると、 「...そうだな...十分だ...けふは これにて消えよう...できれば君達の先に...。 光が在らんことを...。」 衝撃で吹っ飛ばされる直前、青年は 3人に向かい言い残すと、いつの間にか 傷ついたその身を消した...。 『ボーンッ!!ボーンッッ!!!』 そして、場に再び鐘の音が響くと 同時に上空から真っ白な何かがこの地に 降り注ぐ...それは、 「何でやねん?...風流やけどな?」 彼らの手の平に乗るだけで一瞬にして消えて しまう、まるで触れて見える幻... 「ゎぁ〜...綺麗...積もるかしら!?!」 絶対に起こり得る事のないソレが舞う 空を見上げる3人は、 「...雪、か...ふっ...味なことを...。」 静かに降り注ぐ雪の結晶を暫く眺め続けた...。 『12月31日(日)』 第五二六話 『導く先に光在れ〜光在れ!!〜』(12.31.日) 『水辺地帯』での死闘は全て終えた、彼女達は けして振り返る事無く、暫しの休憩の後 先の『高原地帯』へと向けて足を 踏み出す...その先で何が待っていようとも 光を目指して...そしてーーー …その彼らとは対象に暗躍する者達の宴が始まる… 「朴らの仕事です...狩りましょう? もう傷、良いんですか? 『マヤ』さん?」 口元まで着物の様な物を纏った 男女か解らぬ人物が傷き呼吸を荒だてる 青年に優しく声を掛け、同時に真横の バンダナを頭に巻き付けた人物へと 目で合図を送る...すると、 「...けはっ...けふは大丈夫だよ。 ...それよりも『夢』...君は 『アン』と一緒だったんだな...。」 青年は切り刻まれた箇所を片手で押さえながら バンダナの人物へ視線を同じように送る 「あ”〜おれは『砂漠地帯』で- 釣りをしてたんじゃ〜ん。 それよか良んですかぃな? ...マヤさん、あんたののーりょくならよ- そんな傷はーーー」 バンダナの彼は上目使いに青年を気遣い 傷の心配をする、が 「二度目だ?...大丈夫だってーの。 アンらは此処をついでに狩るんだろ? 『甲斐』のあんちゃんに手土産無し ってワケにはいかないからな。」 青年はそれを遮り平然と立ち上がり ふざけて見せ、更に言葉を放つと頷く 男女か不明な人物に次いで宵闇に姿を消した...。 「...『トモ』もきっと潜り抜けて 先に居るハズ...急ごう! (『ハウリング』達も....!!!)」 『京香』は歩きながら柄にも無い言葉を言うと 続けて『智明』の手に何かを手渡した... 『ぽんっ!!!』 「キョウ...お前これは....。 ほんまにえぇんか?」 「...きっとそれが....『ヒロ』と キミを繋いでいるモノなのだろう?」 「えっ!?...それって...そう言うモノだったの?」 途中から首を突っ込む『春化』は、 それをマジマジと見つめながら呟く 「ばっ!?!馬鹿ぃうなや!?!!! そないなモンちゃぅわ!!!」 ハルカの言葉に反応して顔を赤らめる 智明は手渡された黄色の宝石をさっさと 服のポケットにしまい込むと先陣を 切って足早に歩き始めてしまった... 「くすすっ、智明をからかうと愉しいかもね? ...それにしても...私にもまだ迷いが あったなんて...御免なさいね...。」 徐に笑みをこぼすキョウへと声を掛けた ハルカは先の自分の不甲斐なさに嫌悪をする 「...いや、あたしも同じようなモノなのかも...。 でも、自分の目で確かめて真実を 知りたかった...あははっ、きっとまだ 人間って捨てたもんじゃないと思うんだよ。 勝手な事かも知れないけど信じてるんだ、 だってハルカや智明...他のみんなみたいな 人間も居るし、だから諦めない...たくない。」 しかし、ハルカの肩を抱き寄せながら 自らの内面心境を吐露したキョウのお蔭で 少しなりとも心が救われその瞳に希望を照らす... 「おぃ!!!俺様よりも足おそぃんやけど? ...2人共ぉ!!くっちゃべってる 暇ぁあんならもっと足ぃ動かせやッ!!!」 「...ありゃ、直ぐへばるな...。」 「That's right,...ぷははは!!! 行こっ!!キョウ!!!」 張り切る智明に併せ走る2人は彼を 追い抜かす勢いで先へと前に足を踏み出した!! 【ドクッッン!!!!!】 「...ぼくの...が...すべ.... こむ...だれか...止めて....。」 裸で浮き沈む青年はうわついた意識の中 魂の牢獄にて、もがき続ける...未だ見果てぬ 出口をあてもなく求めて... 『幻魔』達との因果...この世界の定義... 全てが明かされる日も近いだろう.... ー送り込まれ型どった自らの悪意ー 世界は自らのソレによって退廃してしまうのか? 彼らの闘いに平行した世界の物語が始まる!!! まだまだ続くのですぞッ!! 『ノリがもう、めちゃめちゃで〜ッ!!』 先を見るんッスねぇ〜!! |