『Classification !!』1月編!!


↓にお話しは、増えて行きます。

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1月9日(火)

第五三五話 『真実の一夜-後編-』(1.9.火)

おろろ〜ん〜〜〜オロロ〜〜ン〜〜〜!!
「…今夜も吹くよ、あの風が〜
己(おのれ)を保てぬあの風が〜
全てを飲み込み吹き荒れる〜…。」
アコーディオンを手に薄気味悪い詩を
歌い続ける銀髪の青年は全てを予期している
かの様に夜風を浴びながら街から少し
離れた草原の中で演奏する、それが誰の為
なのかは知り得ない...が、
オロロ〜〜〜ん!!〜〜〜おろろ〜ん!!
「“ジブリ”が求めてたゆまない〜〜〜
ソレを手に君らはアレを手に〜。」
果てる事のない宴は加速を増す
ドカッ!!
「あっ...ぁあっ!!ーーー足ぃ
ひぃ〜〜〜!!!」
つんのめり思わず転び顔を打ちつけた事で
情けない声を上げる気弱な犬獣の少年は
もを全てを諦め抵抗を無くす...しかし、
どきゃっっ!!!
「ひっぐぁっ!?!」
「ったくよぉ!!!...ほらぁっ!!!
先に行きやがれぇっっっ!!!!」
見兼ねたもう一人の犬獣が少年の攻撃が
猫獣人の手を潰し、事なきを得る...だが、
…次の瞬間!!!…
「つ〜かまぇたぁっ!!!」
彼の真後ろには既に獣人達が待ちかまえていた
そして、羽交い締めにされ捕獲されてしまう!!!
「むがっ!?!...逃げろぉ!!!!
おれの事は良いからお前だけでも逃げろぉ!!」
「で...出来...ーーー」
「良いからっ!!!他の地帯の奴らでも
いい、助けを...ぎゃぁっ!?!」
「...---ーーー〜〜〜ぅあああっ!!!」
最後まで足掻いて抵抗する少年は、
気弱な彼に向かい叫び、本能的に彼は
言葉のままに秘密通路を抜けて小屋を抜け出す!!

「...後は...それから無我夢中で
走り続けて...気付いたら...。
知也』さんが居て...見付けた瞬間に
安心して...気を失ってしまったんです...。」
壮絶な脱出劇を演じた気弱な犬獣の少年は
呟くと下を向き、思い出した出来事を
認めざる得ない現実に頭を悩ませる...
「『幻魔』達の仕業じゃないのかな?」
不意に食事を産み出した『洋子』は
一同にそれらを手渡しながら少年に
渡す時に声を掛け返答を待つ...すると、
「...“能力”(『スキル』【特殊能力】)は
人間達と幻魔...統治者と支配者
だけが持つモノ
なんです...。
でも、だから...これは人間達の仕業なんです...。」
辛そうに言葉を返し、スープを口にした
「???...人間だって、何で解るの?
オレっちら以外に統治者は理解出来ると
しても幻魔達も?まぁ“幻魔人”やらは
別としてもね?」
当然の疑問に質問を投げかける『光助』は
肉を食べながら様子を伺う
「...はぃ、それはーーー
この地帯の能力者達全てが...敵だから...。」
言いずらそうに言葉を濁そうとする
少年だったが、覚悟を決めて彼らに
この地が崩壊の一途を辿るまでを語る...。

「残る住民は只、1人....。
残党狩りなら奴らを使わんでも良かろう?」
フードをすっぽりと頭から被った
人物は呟きヤレヤレっと言ポーズを魅せる...
「恐怖と支配...現状を続ける必要が
あるんですよ、ふふっ...。」
アコーディオンを肩に背負った青年は
言葉を返すと宵闇に消えた...そして、
フードの人物も数秒の後...
「...現世のソレと変わらなぬ...下らない。」
捨て去る様に言い放ち、場を後にした...。



1月10日(水)

第五三六話 『思い出の気持ち』(1.10.水)

ーその、数時間前ー
勇二』『光助』『知也』『洋子』の4人は
雪原地帯』を解放すると、直ぐに
その足で『高原地帯』へと向かい、彼女が
街で手渡されていた地図を元に都市部
エキドナ』の街を目指し歩きだす
「あはっ、結構狭いんだねぇ〜、
地図も一番小さいし!!」
勇二は彼女から地図を借りると自分が
手にした『砂漠地帯』の地図と
照らし合わせて声を漏らす...
「そぉかな?オレが居た、『海岸地帯東』も
大して大きくなかった気がするんだけどな?」
すると、トモもそれを聴き自らが出発点と
なった地帯の地図を広げる...
「あっ!ぼくの地帯が一番だね!!」
不意に洋子もその仲間に入る...が、
「ちぇっ...オレっちはどうせ砂漠地帯の
別マップしか持ってないってばよ!!」
1人光助はしょぼくれて恨めしそうに勇二の
上に乗りかかる!!
ぐちゃっっ!!!
「ぅきゅぁ〜〜〜〜ぁあ!?!
おっ...重いよぉ〜、御免、ボクが〜〜〜
悪かったってば!!!」
あまりの重さにたまったもんじゃない
勇二は途切れ途切れの呼吸を苦しそうに
続けながら、汗を垂らし平謝りするが、しかし
光助がどく前に同時に地面に潰れてしまう!!

「あらら?オレっち久々にこ-やって
並べて地図を見たけど...。」
「なになに?」
潰れた勇二を見捨てて話しに切り込んで行く
光助はトモも発見を聞きそびれぬ為に声を掛けた
「あぁ、ぼくも...なるほどねぇ...。」
「???だからぁ〜何!!?」
遠回しな言い方に翻弄(ほんろう)される
光助だったが、広げられた全ての地図を見て
「ほらほら、大陸の形を見てみなよ!」
「っ!!...な〜る、確信出来たよ〜
でも、だから日本は霧に...。」
その繋がりや形から、それらが世界地図と
酷似し、そのままの姿だと知る...そして、
「あ〜っ、でもそぉ考えると〜
ボク達が歪みに沈んだ場所ってば
ギリギリだったんだねぇ〜(汗)」
横からさっきとは逆に光助の背中に
おぶさった勇二は現世での事を思い出し
汗を額から流しながら呟く...。

「今日は野宿だね、ってか、途中の町
なんてないし、嘘じゃん、これ!!!
(冬コミの配置問題でも間に合わない!!!!)」
高原地帯の最初が描かれた地図に
文句を付けながら、そよぐ夜風が心地よかった為
それ以上続けず、彼女は“特殊能力”を使い
寝床の確保と食事を済ませてしまう
「にゃはは、洋子さ〜っと洋子って
便利だよねぇ〜!!!」
「ぼくが、じゃなくて能力が、だろ?」
「ぎゃははっ!!!勇二それってば
ヤバ目だってば!!」
「まっ、“さん”が取れただけでも
よしとしたいけどな?〜あははっ!!」
談笑が暫く場を包み込み、そして
あの夜へと時間は進む...。



1月11日(木)

第五三七話 『退廃の緑〜A〜』(1.11.木)

元々『高原地帯』は中心部に位置する
都市『エキドナ』を中心に他の
小さな村々が存在すると、言った巨大な一個都市
だった...その為、“能力者”達も比較的
集いやすく、先制で覚醒以前に
『幻魔』の歯牙に掛けられる事は
滅多(めった)になかった...そして、この地が
統治者を中心に支配者らと戦っていたの、だが...
「...此処は?」
最初から何もかもが違う青年が現世の皆と
時を同じくして移行された...それが
悲劇の始まりだった...
[ぎゃははははっ!!!
おぃ、おこぼれちゃんがいんぜぇ?]
堕落した犬獣』【フォール・ハゥンド】と
呼ばれるハイエナの様な毛色(もうしょく)を露に
鎧を着込み各々が武器を装備し二足歩行の
幻魔達は、その街から離れた場所で移行
された人間を月夜に取り囲み寄って
引き裂き滴る肉血液を喰らわんとする...が、
「...なるほど...そう言う事か...。」
徐に彼は呟くと同時に剣を手に襲い掛かる
1匹のフォール・ハゥンドの攻撃をさらっと
避け去ってしまう!!!

ざきゃっっっん!!!
[....っっ!!!!!]
[なぁ〜にしてんだよぉおぉお!!
今度はオレがっっーーー]
「止めな?...鼻、へし曲がるーーーーぞっ?」
プシュッ!!!
青年は後ろに飛び退くと同時に制服の
内側に忍ばせた香水、シャネルの5番を取り出し
鋭い爪で仕掛ける幻魔の顔面に向かい
浴びせ掛けると再び体制を整え、
[うぎゃぁっっ!?!鼻がぁっ!?!]
[おっ...弟ぉ!!!]
[兄じゃぁ!!貴様ぁっ!!!]
グシャッ!!!
「それ以上動くなら...この子、殺すよ?」
倒れ苦しみもがく幻魔の顔を革靴で踏みにじり
他の2匹が動きを制止する!!!

エキドナの街から少し離れた
場所に『淫獣牢獄』と呼ばれる建物が
有る説明は果たした...しかし、本来そこには
捕らえられた者達を収容する施設等では無く
高原地帯の統治者によって制作された
“対幻魔-実戦鍛錬所-”が存在していたのだ...。



1月12日(金)

第五三八話 『退廃の緑〜Β〜』(1.12.金)

[貴様ぁ...ただで済むと思っているのかぁ?!]
靴底の仲間を心配しつつ、吠える
『堕落した犬獣』【フォール・ハゥンド】達
しかし、青年は嘲笑の笑みを浮かべ
「...いや、何...とって喰ぉをとしてるわけじゃ
ないんだけど...ふふっ、君達にでも
飼い主が居るんだろ?
...この子は離してやるからーーー案内しな?」
条件を突き出すと同時に踏みつける足の力を
徐に込めて、地べたにめり込ませんとする...
[ぎゃわっん!?!]
ミシッ!!みししっ!!!
[ぐっ!!?....解った...だから、
その足を離せぇ...。]
[...おぃ、良いのかぁ?]
[しかたねぇ、時と場合だ...。]
すると群れを大事にする彼らは要求を飲み込み
「じゃあ、君...その剣よこしなよ?
無防備ってのも...やばぃんでね?」
[...承知。]
青年は更にそう言うと癖の有る剣を手にした...。

「いつでも襲って来た瞬間にこの子の
命は自動的に亡くなるからね?」
青年は周囲の『幻魔』達のソレを逸脱した
何かを秘めている瞳を月明かりに覗かせながら
1匹の背に剣を押し付けつつ先を歩く
2匹の後ろを付いて歩く...
[兄じゃ...このまま穴蔵に誘い込み
しとめますか?]
ボソボソと先行するフォール・ハゥンド達は
青年に気付かれないように喋り
どうにかこの状況から脱しようとする...だが、
[...無駄だろ?...ってかそれなら
あの方に任せた方が早い....身の程を
知らしめて殺してやる...!!!]
この場は従い、支配者が巣喰う洞穴(どうけつ)まで
導き入れる事で意見を一致させる...
「....ふふ〜ん...ふふっふん〜ふ〜ん。」
[がぅ...ナンダ?それは...???]
「鼻、直った?...ふふっ、これは歌さ〜
自主制作の鎮魂歌って奴。」
異常な適応能力を見せる彼は、歌を唄い
背に剣を突き立てられている筈の
フォール・ハゥンドの心を掴んでしまう...
[辿り着いたぞ?]
[早く...入りな?]
青年は2匹に導かれるままに暗闇が支配する
洞穴へと月明かりだけを灯し火に
足を踏み入れ、先へと進む...。

「...獣達の匂いがする...。」
不意に奥に進むにつれて臭う獣の匂い
青年は何故かそれを懐かしく感じ
その立ち昇る異臭を目指し突き進む...
[此処だ...“動脈の玉座”...。]
そして、遂に彼は己が何かに引き寄せられる
様に轟音と共に開く扉を潜り抜ける...
[待っていた...我が半身...。]
そこで待ち受けていたモノに歓喜しながら...。



まだまだ続くのですぞッ!!



ノリがもう、めちゃめちゃで〜ッ!!



先を見るんッスねぇ〜!!


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