『Classification !!』1月編!!


↓にお話しは、増えて行きます。

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1月17日(水)

第五四三話 『退廃の緑〜G〜』(1.17.水)

勇二』『光助』『知也』『洋子』達4人は
一足先に『高原地帯』へと足を踏み入れ
地帯いちの都市『エキドナ』に向かって
いたが、そこでトモが助け知り合った犬獣の
気弱な少年から彼らが此処に来る前...
現世時間のおよそ数ヶ月遡(さかのぼ)った
支配者の所行を聞かされる...
洞穴、奥深くの“動脈の玉座”により
堕落した犬獣』【フォール・ハゥンド】の
導きによって異型を辿ったが、自らの愛犬
“ジブリ”との再会を果たした『』【レイ】と
呼ばれる女性的な顔をした学生服の青年は
それが間違いと意図しながらジブリを
受け入れ、銀色の狼を自分自身に宿す!!
…そして、暗転の幕が開いた…
玲は『幻魔』達を率い数日後に
エキドナに単体で乗り込み“能力”によって
獣人の大人達をまず狂わせた、更に能力者達を
別の“力”にて捕獲、全てを計画のまま
実行し、今...“対幻魔-実戦鍛錬所-”をも襲撃
一個師団を投入し、後は統治者『シシ』を
残すのみとなっていた...しかも、既に
[ぐっ...がっ..がぁっ!?!!
オレ様が...そんな!?!!]
「....。」
そのシシですら彼の前にひれ伏し、
倒れんとしていたのだった...。

ヴィキャァッッッン!!!
[ひっぅぎゃぁぁぁっ!?!!!
止まらないぃい!!!えぇっぃ!!!
貴様がぁ何かぁぁああーーー---]
銀髪青年がまるで何事もなかったかの様に
只、呆然と立ち尽くし、ヨダレをだらしなく
垂らして果てるシシを見てほくそ笑みながら
アコーディオンと共に歌を続けた...
おろろぉ〜〜〜ん!!!おろろぉぉ〜〜〜ん!!
「...宴の幕は下ろされた〜ジブリが
掴んだ粉や粉、白い貴方は既に----
もぉ〜白昼夢の中に〜。」
最初から、闘いなど起こってなかった...
誰も何も傷つかずに、傷つけずに玲は、
自らの手にしたソレとジブリの能力でやって
退けてしまった...只、統治者の精神のみを
崩壊させ、二度と戻る事の無い
醒める事の無い夢を与えた...
[ひゃぅつ...ぅひゃはああははは〜〜〜!!]
狂った様に騒ぎ地べたを這いずる
シシを滑稽なモノとして目に捕らえながら
幻魔達に命じ、牢獄に監禁する...それも
粉の精製となり無駄無く役立てられる事と
なり、捕獲された能力者達も
潜在的に持ち得る力で判別され
中毒を示す一歩手前まで何かを投与される...
すると、彼らはソレを欲しさに玲に...いや、
支配者に従う事となるのだった...
「...純度が高い子供達...いや、
若いモノを狙い、抽出する...。」
[おぉ!!私に潤う!!!!
これが...至福をもたらし...死福をもたらす...。
玲...我が半身よ...我らが未来の為に
もっとエキスを!!!]
ジブリは渇望する、あらゆる純度に清められた
幼き体液と言う体液全てを!!!

「へぇ...君自ら志願してくれたのかぃ?」
そこにはフード付きのジャケットを
着込み、最初に彼に立ち向かって行った
者『グファイア』の姿があった...
「あんた...いや、記憶が曖昧で
解らないのだが...とにかく、俺は...ーーー
より強力な何かに従う...だから、だ...。」
ニヤリと笑みをこぼすと青年は、彼の
肩を軽くポッンっと叩き、勿論...
「有り難う...それでも良いんだよ。」
快くそれを受け入れた...。



1月18日(木)

第五四四話 『退廃の緑〜H〜』(1.18.木)

[『玲』...もっと...もっと私に
彼らのエキスを...絶望や嘆きを超えたモノを!!]
次第に私腹を肥やし、肥満化して行く
“ジブリ”...それに見兼ねて銀髪の彼は
「...少し栄養分の摂取しずぎでは?
これでは健康に悪い。」
玉座に位置する支配者に注意を促(うなが)す...が、
[それは私が判断する事なのですよ。
玲...君は黙ってーーー]
「...そう。」
聞く耳を持たずに返事を返す、しかし...
何故か急激に腹部へと痛みを感じ
銀色の巨大な狼はその場にうずくまり
玲に助けを求める...だが、しかし
「...会った瞬間かな....。」
[???!!?]
「覚えてない???」
青年は何事も無かったかのように、岩場に
伏せる狼を無視して玉座に自らが位置した...
[...何を...ぅぐあぁっっ!?!!
この痛みは一体!?!!ひぎゃっっ!!?]
そして、痛みに悶える彼に向かい
「クススッ...ジブリ...君は何で
家を出た?...思い出せ!!!」
冷酷にそう言い放った....。

「...ただイマ...。」
共働きの両親が家を何時も留守に
しいる為に少年は、幼くして良くふさぎ込むように
なってしまっていた...だが、そんな彼にも
愛されて授かった弟が1人ーーー
ぐちゃっ!!!!
「ぉぼぉ...にぃ...ひぎゃあぁっ!?!」
「がたガタ五月蝿いんだよ...。
眠れないじゃないか...。」
翌日、年の離れた5歳の弟は頭部をぐちゃぐちゃに
潰され無惨な状態で犬小屋から発見された...
「...どうして...。」
立ち尽くす両親の感情が彼を再び突き動かし
擦り付けた罪のまま愛犬を
金属バットで21日、昼夜問わず
ボコボコに殴りつけた...当然、
狂気を感じた犬は家を命辛々、脱走...
翌日、雨が降りしきる中、虫の息で
青年と時を同じくして落雷に撃たれる...
[ぎっ!?!っっ!?!!]
突然!!甦った忌まわしい記憶...ジブリは
確信した...自らの受け入れを断らず
玲が自分の側に居た理由が...痛みの意味が!!!

「...あはは...思い出した様だね...。
ふふっ...細工はしていたんだよ?
音色が、それ自体が魔法の様に作用する
らしいからね....。」
[れぃいっっっ!!!!]
無意味な遠吠えが洞穴内部へと響き渡り
「...次は、君が役に立つ番だよ...。」
負け犬の懺悔が始まる...。



1月19日(金)

第五四五話 『退廃の緑〜I〜』(1.19.金)

洞穴全体に響いた悲鳴に近しい遠吠えは
『幻魔』達と“能力者”に恐怖と混乱を与える...
「...“ジブリ”お前の役割は
我が覚醒ともう一つあった...それが、
今ってワケさ...ふふっ...。」
[...何故だ...『玲』!?!
貴方はそんな人間ではない筈ーーー]
対時する者達は望まざる闘いを成し
何を得ようと言うのか...ジブリの言葉を
遮りる様に玲は人相をガラリと変えて叫ぶ...
「フザケルなよ...ぉ...糞イヌがあっっ!!!
自(おれ)が“そんな人間じゃない”?だとぉ?!!
たかが飼い犬の分際で嘗めた口を
利きやがってぇ...自から...“情”を
奪いやがってっっっっっぇ!!!!」
おろろぉ〜〜〜ん!!!オロロ〜〜ン!!!
それはまさに悪鬼のごとく凄まじい
形相で痛みにひれ伏す同胞を踏みにじり
唐突にアコーディオンの演奏を開始した...
[....玲...貴様ぁっっっーーー---!?!!
どぉ言うことだ...身体の自由が!?!!]
「さぁ、ショウの始まりハジマリ...。」
それが負け犬に贈る葬送歌とも知らず主人に
歯牙を向けたジブリ、しかし...時は既に遅く
彼の身体は音色に支配される!!!

ビキィン!!ビキキッッッ!!!
[なっ!?!コレはっ!?!]
「...ふふっ...より純度を君は求めて
いたね?...それが仇だった、人間を
嘗めすぎたのさ?....。
怨念の気と言うのは体内で育つ...
それが禍々しぃ君に相応しいモノ...。」
奏でる音に併せてジブリの体内で胎動する
怨気がより彼をよがり狂わせる!!
[ぎぃっ!?!ぅぎゃあぁぁっっ!!!]
ヴぁぐおぉおおおっっっん!!!
そして、ついにはーーー
「...そぉそぉ、さっき...自は...。
君にもう一つ役割があると教えたね?
...君は別を型どり消滅する為にいた...。
そして、精製を行うコレを自に授ける
為にーーーっと、もぉ、聴こえないかな?」
肥大した腹が内部から引き裂かれ
銀色の鮮血と共に不思議な球体が出現する...
[....ぎゅ...ぃ...れぃ...!!!]
ズパァッッン!!!
彼は鮮やかなそれを全身に浴びながらも
悪魔の様な笑みをうかべ絶命寸前のジブリが
前へと足を踏み出し産まれたばかりの
ソレを大事そうに抱き上げると、愛犬の首を
ネジ切るように跳ね、処刑した!!

“対幻魔-実戦鍛錬所-”は襲撃された
その夜に即座に潰され、精神を侵されて
しまった統治者『シシ』は
その後に建てられた『淫獣牢獄』奥へと
幽閉された...そして、玲は永劫の“力”を
手に『高原地帯』を完全に掌握し、支配した...
「...ふふっ...自は最初...この世界を
訪れた時から理解していた...。
この世界は誰かの嘆きが産み落とした
完璧な世界なんだ...。」
「...せやな、それに気付いた君やから...。
僕の誘いを手にしたんやからな...。
君の『もう一つの自分』【ダブル・スペルマター】が...。」
玉座の背後には岩場の影で顔こそ見えないが
彼を此処まで導いた者がたたずんでいた...。



1月20日(土)

第五四六話 『退廃の緑〜J〜』(1.20.土)

気弱な少年が一行に語り明かしていた、その頃
自らの手で悪夢を引き起こした銀髪の青年は
“能力者”達を洞穴にて一同に会し、
「...“ジブリ”が再来するんだ...。
良く『幻魔』達も皆も此処まで頑張って
くれたね?...。」
言葉巧みに全てを1つへと集束させる為に誘導する...
[おぉ!!おれらが王の復活だぁっ!!!]
当然、このところ姿を見せていなかった
ジブリが拝めると幻魔達は狂喜乱舞し、
「...あんたの言葉に間違えはないからな...。
ふふっ...この『グファイヤ』様とて
野郎共とこの世界を支配してやんぜぇ!!」
彼の言葉に士気を得た中毒症状を
露に従う能力者も笑顔を垣間見せる...が、
しかし、数分後それが一瞬で凍り付き
地獄を味わい悶絶する事と成る等...まだ
彼らすら気付いていない....。

ゴォオオオッッッッン!!
突然!!“動脈の玉座”の入り口が
轟音と共に閉められ、一同を場に閉じ込める
「...さぁ、宴を始めよう!!!」
だが、青年の言葉によってソレを何の
疑問も持たずに受け入れるモノ共は、
余興が始まると心を踊らせ騒ぎ始めた
「...そこの食べ物にも全て、
ジブリが精製した粉が混入している!!
今日はめでたい日なんだ、だから
好きなだけ味わうと良い(...最後の晩餐を...。)」
飲み食いに更(ふ)ける人間と幻魔達は、
粉の魔力に支配され既に我を失くし始めていた
その為、自分の身体を媒体に何かが
育っている事すらも気付かす狂乱を演じる
おろろ〜〜ん!!オロロ〜〜ン!!!
「...想いさえ超えて行け〜
愚かなる者共に死の蹄鉄を与えんが為〜
今宵も夜風に歌う〜ほら、死が舞い降りた!!!」
銀髪をなびかせ拍車を加える様に
アコーディオンにて弾き語る青年は、
次第に一同が苦しみ喘(あえ)ぐ様を玉座から
見下ろし、悪魔の様な笑みを浮かべた...。

「...魔王の生誕、“陰陽の珠玉
と、呼ばれる怨気によって産み出された
これが現世に災いをモタラス...。」
高原の中で立ち尽くし呟きながら『貴弘』は
切ない表情を浮かべながら
終演を迎え、より一層激しさを増す宴を眺め
不意に青く晴れ渡る空を見上げた...。



まだまだ続くのですぞッ!!



ノリがもう、めちゃめちゃで〜ッ!!



先を見るんッスねぇ〜!!


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