『Classification !!』2月編!!


↓にお話しは、増えて行きます。

別の日のお話しを見るッスか?




2月1日(木)

第五五八話 『退廃の緑〜V〜』(2.1.木)

気弱な犬獣の少年と『勇二』に今、
何者かが接触を行おうと近付く...最初に
それに気付いたのは勇二の方だった...
「...やっと会えたね?...。
勇二、そんなに驚かないで?あたしだよ?
あたし?...『雹ノ 京香』よ?忘れた...?」
肩に手を掛けられ飛び上がるほど驚いた
勇二を宥めるようにキョウは静かに声を掛けた
「ひゃっ!?!えっ!?!...。
本当にキョウなのっ?!?」
すると、恐ごわ振り返った彼は随分懐かしい
顔ぶれと数人の新しい人物達との再会を果たす
「よぉ!...俺様と会う前に消えた
少年っか?キョウらから聞かせられとるわ。
俺様は『海驢 智明』宜しくなぁ!!」
「えっ...はぃ、...!!...海驢!?!
それって『貴弘』と名字が一緒...。」
不意に感の鋭さを見せた勇二の言葉に
思わず反応する智明は
「あぁ、まぁ...兄弟みたぃなモンや...。」
言葉を濁し事情を伝える...しかし、次の
勇二の言葉で彼は力任せに肩を押さえ
「そっ...そぉなんだ...ボク...さっき
貴弘と会って...闘いになりそうで...。」
「なんっ!?!何やて...この地に
おったんか!?!...なぁ、何処へーーー」
質問攻めにしてしまう...しかし、
その状況を見て徐に
「げふぉっ...げほっ...ちょっと待って...!?!」
「止めなよ智明、痛がっているじゃない!!
...御免なさい、気が立っているのよ...。
私は『雪ノ城 春化』、宜しくね?勇二君。」
制止したハルカは智明を落ち着かせ
ついでに自己紹介を果たす...。

「...すまんかったな...くっ...でも
一足違いだったんか...。」
脅える勇二を見て徐に掴んだ腕を放し
非礼を詫びた智明は貴弘を想い悩みながら
少し場を離れる...
「...勇二?大丈夫か?」
「えっ...ぅっうん...でも...。
智明...さんって何か悲しそうだね...。」
勇二を気遣いキョウは声を掛けた
「...まぁ、色々な?...それより...。
勇二の事だ『ハウリング』達も一緒
なのではないかな?...。」
「ぅん、『洋子』さん『光助
トモ』達は洞窟に入ってったよ。」
「...光助?...まぁ、良い2人がどうやって
この世界に舞い戻れたのかも聴きたいけど
今は、この地の支配者を一刻も早く
倒すことが先決だ...悪いがあたし達も後を追う。」
キョウの言葉を聴いて、まだハウリングと
呼んでいた頃を懐かしみながら勇二は、
取り敢えず簡潔に説明し洞穴を指さした...
「あの、解ってる...ボクは足でまといに
しかならないと思うから....追い付いて!!」
2人の会話を聞きながらハルカは禍々しい
邪悪な何かを洞穴内部から感じ、早く
追った方が得策と伝える...
「...解ったじゃあ此処に...そうだ...。
後、この傷ついた彼を見ていてやって
くれないか?...まだ目覚めていないのだが...。」
そして、彼女らは藻抜けの殻となっていた
淫獣牢獄』から救い出し治癒した
高原地帯』の統治者『シシ』らを
任せ3人の跡を追って洞穴へと潜入した!!!

支配者“ジブリ”が銀髪の青年『』に
よって取り込まれてしまった事を
知るよしも無く洞穴の闇の中に消えて行った
3人を見送りながら勇二はふと横に首を
向ける、するとそこにでは
幻魔』達から解放され正気を
取り戻した犬獣の少年が気弱な彼との
再会を喜び話し込んでいた...
「はぁ...光助...無事かなぁ...。」
その頃、“動脈の玉座”では『堕落した犬獣
【フォール・ハゥンド】達の長(おさ)が
姿を現し『エキドナ』を崩壊させた時の
様に『スキル』【特殊能力】
旋律の牢獄』【クラシック・プリズン】と
対を成す“力”『純血の大麻
【センプテーション・パウダー】を発動させこれに
によって3人を全滅まで追い込もうとしていた!!!



2月2日(金)

第五五九話 『退廃の緑〜W〜』(2.2.金)

「もぉ...入らぬ...自が望むモノは...。」
巨大なオオカミの姿から傷つき人間体へと
舞い戻った『』は一同の前に
静かにフラフラと千鳥足で歩み寄って行く...
「ちぃぃ...シブトイ野郎やなぁ!!!
ケッ!?まぁ、その姿ならーーーー
これで終まぃやぁーっ!!!【飛針陣】!!!」
手負いの獣は何よりも恐ろしい...
『智明』はそれを身をもって体感する事となる
ズッカカカカカッッッ!!!
「...智明、油断しちゃ駄目!!!
やばぃわよ!!あいつ!!?」
鮮血の飛針が息を荒だてる銀髪の彼を
取り囲み一斉射撃の様に降り注ぐ...が、
…その一瞬!!!…
ボギョッッ!!!
「げぼっ!?!そなぃな!?!ハズがーーー」
青年の速度がそれを超え、隙を突かれた
智明が油断した瞬間、既に移動し
懐(ふところ)に入り込んでいた、そしてーーー
「....全てを無に...自の瞳(め)に
映る...陽炎を...消す!!!」
そこから恐ろしい速度と破壊力を
備えた連撃を下をうつ向く暇も与えずに
繰り出し喰らわせる!!!

「みんなぁっっっ来るぞっっっ!!!?」
「…智明!?!(巻き込まれる!!)」
跳ね上がった智明の身体は重力に
逆らうように空中へと投げ出され天井部の
岩場の棘(とげ)に背中を突き刺され
落ちずに場に留まる...しかも、それだけでは
敵の追撃は終わりを知らない
「霊術式弐ノ型『緋飛』!!!
『洋子』ちゃん!!『トモ』も、私の後ろにッ!!」
ぎちゃちゃちゃちゃっっ!!!
智明から標的を変え無差別に音速に近い攻撃を
繰り出す玲にまず『京香』は先に
反応し、剣を構えながら後ろへと
跳び間合いを取る...そして、反応の遅れた
2人のカバーに『春化』が坤を回転させ
生み出す刃陣によって辛うじて彼の打撃を
防ぐ、も...それは時間稼ぎにしか
ならず打開策も無いままに霊気を消耗して行く...
「どうすれば...!?!...ぼくの
“ミスルーのナイフ”でもあれではーーー
ってトモ!?!君まさか...。」
パキュオオォオッッッン!!!
「はぁぁっっ...“古術陽術式”『発気
五感に宿る気力の著(いちじる)しい底上げッ!!
自己強化』【フィール・カスタム】!!!」
「無茶だ!!...あんなに君は
傷ついていたんだぞ!?!
(平行感覚だって危ういのに!!)」
しかし、その後ろでは知也が再び立ち上がりーーー
「奴はオレのこれでも互角か上だ...。
無茶は承知の上だって...でも、このままじゃ
...何もしなければ生き残れない!!!」
先よりも大きな気を纏、青年の前に
完全と立ちはだかる...。

「...ちぃっ...小刀も...もぉボロボロ
だな...オレっちの技が通じるかも問題だ...。
元々、亜流でしかないし...今、
あいつらが居て---っと、何弱気に
なってんだ...!!!」
『光助』であっても敵の圧力に屈してしまい掛ける
しかし、土壇場で踏み切り飛び上がった岩壁から
勢いを付けトモに併せ落下と同時に攻撃へと転ずる!!



2月3日(土)

第五六〇話 『退廃の緑〜X〜』(2.3.土)

「『静かなる暗殺者』【サイレント・スコープ】。」
ヴィギュォオオッッッン!!!!
青年の周囲の地場が明らかな歪(ゆが)みを見せた
…その一瞬!!!…
「なっ!?!これはーーー」
「ーーー超音波による攻撃?!」
膨張した音の壁があらゆる攻撃を防ぐと
同時に結界に入り込んだ敵を全て閃滅させる!!
「『トモ』っ!!?!『光助』ッ?!?!」
「行ってはダメ!!...奴の結界みたいな
アレをどうにかしない限り...。
私達も同じ事...よ!!!」
唇を噛みしめながら『春化』は『洋子』の
行動を制止、落ち着きを取り戻させる...
「げふぁっ!?!...くっ...内部破壊の
旋律って奴かなぁ...?
(『獣化』してなかったらやばかった...。)」
「お前の根源である音色はオレの頭の中には
既に存在し得ない...自己強化した
オレにはダメージはーーー」
だが、トモが見えない壁に弾かれ『玲』を
見上げた瞬間、もう既にーーー
ガキャァッン!!!
移動していた彼の反撃が襲う、が...しかし
「退けよ...クソ野郎...。」
「...死の音色...で...消えろ!!!」
一瞬の差でトモの前に立ち塞がった
洋子がそれをナイフにて防ぎ迎撃する!!!

「あの子...早い...っと、こうなったら
しゃ〜なぃ、『智明』の仇(?)も含めて〜
いっちょヤったるかぁ〜?
...行くわよっっ!!!」
ハルカが振り返った時にはもう行動を
起こしていた洋子の爆発力に感心しつつ
自らも赴くままに“力”を解放し
坤に再び刃を灯すと邪悪な気配を読み取り
敵の動きを先読みしながら攻撃を仕掛ける!!
「“ジブリ”...のーーーーー
水面に映りし蔭よ...自を守護しろ!!!」
ムヲヲヲォオオッッッン!!!
しかし、“ミスルーのナイフ”により
斬り裂かれた拳を更に押し付け、そして
先の影による追撃をハルカ・洋子へと同時に
繰り出す玲....彼は冷たい笑みを浮かべながら
勝利を確信した様に彼女達を見下すが、
ざきゅっっん!!
「...既に無痛なのかぃ?...。
ふぅん、麻薬を自分にやってるからかしら?」
完全にそれらがヒットする前に『京香』による
斬撃が彼を貫く!!

「ごふぉっ!?!」
キョウの言葉通り自らの神経回路を
麻痺させて全力で襲いかかる玲、しかし
それを超えた何かを秘める彼には
剣の貫通すらも通じず、脈動させた
音波により一同を凪ぎ払う!!!



2月4日(日)

第五六一話 『退廃の緑〜Y〜』(2.4.日)

ドッックンッッ!!!
「何だ?これは....。」
あらゆる死が『玲』を突き抜けて行く...
「自の身体は“ジブリ”に変化したはず...。」
『春化』の打撃による止めで頭部を破壊された
オオカミは床に伏せ死を感じた...
「...そぉか...そう言う事なのか?...。」
しかし、青年は死ぬ事はなかった、本体で
あるのは彼自体なのだから、それを
覆っていた身体が死滅したに過ぎない
そして、それは怨念が創り出す永遠の肉の塊...
...お兄ちゃん...。
「...何だ、そうか...くっはははは!!!!」
不意に聞こえた弟の声に驚喜した様に笑う
玲は悟った、願う世界はソレでは無いと...。

…その瞬間!!…
「...全てを無に還す...。」
身体に変化が巻き起こり、型どった肉体は
消えそれ以上に溢れ出る“力”が彼を取り囲む
「...自が欲しかったのは...。」
痛みは無かった、麻薬の“能力”と音色による
結界が行動を抑制しようとする
全てを凪払い、邪魔なモノを斬り裂く...
「...安定した世界....。」
愛情を奪われたと感じた、その時から
彼には表裏の顔が存在する様になっていた...
そして、奪うモノが無二の敵となった
奪われたモノは奪い返す...心が求めた
それはしかし、そこには無かった....
貴弘』の感情も今なら解るだろう
だが、今更アトには引けない道...。

ドヴァジュォオオオッッッン!!!
「はぁはぁはぁ...ボクだって闘えるッ!!」
勝利の雄叫びと共に最後の攻撃が
玲から放たれようとした、
…その時!!…
「ぅおおおっっ!?!!」
周囲を照らし出すように火炎が一直線に
放たれ、彼のその身を焼き焦がす!!!



まだまだ続くのですぞッ!!



ノリがもう、めちゃめちゃで〜ッ!!



先を見るんッスねぇ〜!!


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