『2月21日(水)』 第五七八話 『いっぱいの、まぐま。』(2.21.水) 『勇二』『京香』『智明』『春化』 『洋子』『光助』『知也』の7人は 足取りも軽く『火山地帯』へ踏み込み 地図に記された広い火山が連なる地で 比較的近く安全な街『紅』を目指して いたの、だが... …その時!!!… 『ドシュォオオッッッン!!!』 鈍い地響きと共に一同が踏み締めていた 地盤に亀裂が生じた!!! 「ゎっゎゎわぁっ!?!!」 「いっやっはーっ!!!これってば噴火じゃん!!」 自分にしがみつく勇二を庇いながら 光助は思わずその光景に見入って興奮し叫ぶ 『バジュァァッッッッ!!!!』 「…あっ!?!洋子危ない!!!…」 「きゃっん!?!!」 しかし、光助が余裕を見せていた時 再び地響きが起こり今度は亀裂の入った 地面から溶岩が吹き上がり障壁となって 7人を分断する... 「...おーっい!!そっちはで-じょぶなんかぁ?」 薄いマグマのヴェール(薄い布)の様なモノに 遮られて、その場を渡る途中だった 洋子を引き寄せたキョウと彼女だけが 無事に先へと進む事に成功する...が、しかし 「ど〜にかネッ?...ふぅ、ど-する? 自然の勢いじゃあ、ぼくらの“能力”でも 効果ないと思うよ?」 残された5人は足止めを喰らったまま どうする事も出来ず場にたたずむ...。 「...別のルートも掲載していた筈だ!! 光助達はそっちの町へ向かって!!! あたしらはこのまま紅へ向かうよ!! そっちの町で落ち合おう!!!...。 (声...届いたのかな?)」 キョウの精一杯の叫び声に応えるように 「わかったぁぁっっっ!!!! じゃあオレっち達は別の道で寄り道無しの ルートで行くからぁっ!!! 紅の統治者に地図を貰って来てほしいってばよ!!」 光助もめい一杯に声を張り上げお互い おぼろげに見える姿に別れを告げると 先へと進んで行った...そして、2人は 『ルクレツァ』が紅の統治者 『シュバィツア』の体内から“核色”を 奪うと共に自我崩壊を来した場へ、 その少し前に偶然にも窮地を救った 3人の能力者(『スキル』【特殊能力】マスター) 『クレヴァート』『クリストファー』 『ロヴァーツ』達から彼女の御殿の場所を 聞き出し丁度そこへと到着する事となる...。 「ぅふふっ、手に入れたばかりで どうなるか...mysteriousな感じ ですわぁ...でもfireの“力”トクと ご覧にいれますわぁ!!!」 「...『雪原地帯』でぼくらは一度 あんたを打ち破っている...。 今度は完全に歪みに沈めてやる!!!」 ぶつかり会う2人を前にキョウは只、唖然と しつつ彼女が手にするモノに必然と食い入る 「...馬鹿な...あたし以外も存在するのか?...。」 自らが持つ剣に類似した刀を...。 『2月22日(木)』 第五七九話 『グラィヴ』(2.22.木) あの剣...いや、刀の中心部にぽっかりと 空いている穴はあたしが持つ剣にある “核色”をはめ込むモノと類似している... いや、一緒だ...あたしの持つ核色達も 剣も共鳴している様だ... 「...ファイアの“力”と...確か 言っていた...まさか...。」 あたしの疑問は直ぐに現実になって 降り掛かって来ようとしていた 「...彼女が手にしている真っ赤な 真紅のルビー...あれは『火の核色』 と、でも言うのか!?!...。」 胸部から小量の出血を流しながらブツブツと わけの解らない言葉を呟く統治者を 置いて中庭へと足を踏み出した、そこで あたしが見たものは紛れもなくーーー 『きゅぃいいいっっっん!!!』 「Great!!!」 火の核色によって出現した炎だった...そして、 今、まさに核色によって産み出され放たれた 炎の渦が一瞬の内に庭の池を蒸発させ その水蒸気の奥には刀を振りかざしながら 不敵な笑みを浮かべる、あたしと同じ使い手の 蜃気楼のような姿があった...。 「“Gun for Gun's”の銃!!! ...決着はーーー遠距離で付ける!!! (あんたの“能力”をコウリョしてねぇっ!!!)」 『どひゅっっ!!ドヒュッッッン!!!』 白銀の拳銃を手に颯爽と攻撃を 仕掛けた『洋子』だった...が、 『どろろっっ!!!』 「高熱の壁...ボィル・ゥオールって とこかしらぁん?...ふふっ、 (『レビン』ちゃんの血液技っぽいけど-。) その程度なら問題なぃしん、今回youらに 『R・T』【リターン・タイム】をuse する事はNothing ですわぁ!!!」 弾丸は彼女へ直撃する前に高熱の障壁に よって全て溶かされ空中で消滅する!!! 「ばっ...馬鹿な!!?ぼくのーーー ちぃぃいいType B...二丁銃!!!」 『ドキュッッッッン!!!』 圧倒的な力を目の当たりにした洋子だったが 諦めずに再び新たな黒色の銃を ポケットから引き出し両手銃による 乱撃を繰り返す、しかしーーー 「芸がなぃわぁん?」 …その瞬間!!!… 『ジュゴォオオオォォッッッ!!!!』 既に無効と化した弾丸を避け去りながら 放つ『ルクレツァ』の炎の斬撃が洋子を捕らえる!!! 「ぅ〜ムシムシする〜、噴火してから〜 一層するよぉ〜ねぇ〜(汗)」 既にバテ掛けている『勇二』は、誰に 言うともなしに呟き火山の安全地を 通り4人の後に続く... 「まぁ、『グラィヴ』までもぉすぐだぜ?!?...。 しっかり、な?」 『ずちゃっ...!!』 『知也』が景気付けに叩いた勇二の背中は いつもより一層ぐしょり汗で濡れて ベトベトしていた...。 『2月23日(金)』 第五八〇話 『クレバート・クレーター』(2.23.金) 2人が『紅』へと辿り着き、統治者の御殿に 足を踏み入れ『ルクレツァ』と対時していた ー丁度、その頃ー 「ったく...温泉でも入りたいわよ〜。 あ”〜ぁ、マジでノボせる暑さね...。」 吹き上げる溶岩の障壁によって分断された 残り5人は、山道を登りながら 「せやな...俺様もぉ...も〜〜〜〜ぉ 絶対、死ぬ、ってか...もぉ死んでるちゃぅん?」 新たな町『グラィヴ』へ向かう為に噴火も 冷めやらぬ地盤から上流する熱気に 当てられながらも地図に示された場に急ぐ... 「それにしても...2人共大丈夫かな...。 せめてオレくらい居た方が安心 だったんだけどな〜っ。」 漸く道も下り坂となり草木が見え始めた頃、 「あ〜っ!!!見えたよ!!アレでしょ!?! ねぇねぇ、アレだよね?!!」 少し遠目に煙が立ち登った民家を発見した 「ひゃっほーっ!!!オレっちも 汗だくだく〜、取り敢えず飲物とか 欲しいってばよ!!!」 一同は待ってました!っとばかりに 駆け付け一時の休息を得ようとするが...しかし、 辿り着いた町は既に全滅していた...。 「...なっ、何があったってのよ!?! 何か、月にあるボコボコみたぃになってんじゃん。」 『メキョキョッッン!!!』 無数にクレーターの様な、おうとつが存在し 5人が到着するや否や最後の民家も 音を立てて崩れ落ち、町の中心部へ行こうとも マグマらしき液体が湖の様な役割を果たし けして人間では通り抜けられない状態だった... 「...ぅう...助けて...。」 しかし、途方に暮れていた一同の前に 民家、残骸の内部から女性が姿を現し 彼らに必死に助けを求める... 「この程度なら俺様がーーーっっ!!!」 残骸に押し潰された彼女の足からソレを 取り除いた『智明』は更に呼吸を荒だてながら 地べたへと転がる、だがーーー 『じゅぁぁっっっっ!!!!』 「ぃぅあっっっちぃ!?!!」 「そりゃそ-だろ?...あれ、マグマらしいかんな。」 地盤も熱を持っている為に背中を 軽く焦がし喘ぎ声を上げ、その横で 『知也』が的確に突っ込みを入れた...。 「『獄赤の噴液』【クレバート】っと 呼ばれる『幻魔』によって... 町は数秒たらずで...皆も皆殺しに...。」 神子(みこ)の様な格好をした女性からこの町で 一体何が起きたのか?を、今語られる....。 『2月24日(土)』 第五八一話 『溶岩の地獄の泉』(2.24.土) っと本編に入る〜その前にッ!!! 一気にーーーっ 『勇二』『洋子』『春化』の誕生日を 迎えてましたっ記念すぺしゃるデ-ス(拍手) 「あはっ、ボクは今月の14日〜 ばれんたぃん産まれなんだよネッ!!」 「私は特に記念日でもないわね〜(笑)」 「ぼくもっでも、調べれば何かあるかも? あはは、でも勇二くんがバレンタィン産まれ だったなんて初耳(爆笑)」 ところで〜、既に勇二の方は19歳に現世だったら なっている時期だよね〜 「そぉそぉ!!ってか〜ボクって 一応っ一回帰ってるし(汗)」 「あぁ、ぼく聞いたぞ、確か〜『光助』と 一緒に戻ったんだっけ?」 「私と会う前なのよね〜?宜しくって 感じだわっ!!(程々にだけどネッ(~-~))」 でも、出てない方々でもみんな2歳に なっちゃうかも?最後まで行くと(爆) (最近、地帯一つに3ヶ月は掛かる。) 「さ”〜く”し”ゃ”ぁ”ぁ”ぁ”!!! 私はお年頃なのよぉ?...早く終わらせろぉ!!」 「ひぃ...まっ...ぼく的には出番がやっと だからな、もう少しは良いかも?」 「...ボク的にはラブラブとか露出が とって〜〜〜〜も最近少ないと思う〜〜〜 前みたぃのが良い、なぁ〜(照)」 ってな、ワケでまた誕生日記念をする〜よてぃ(汗) したらば、本編開始!!! 「...そぃつって...『幻魔』一体って ことよね?...しかも、町を飲み込むほどの...。」 『春化』は敵が津波のように町を飲み込み 更に自らの分身である溶岩によって自分達の 足止めまでされている事に腹を立てながら 恐怖感も拭えないでいた... 「...みんな...みんな飲み込まれて一瞬にして 光る玉の様な姿へと変え消えて 行きました...。」 想像を絶する“力”の前に成す術もなかった 自分に嫌悪しながらも運良く助かった事に 感謝し恐怖する女性を見て敵に対し 苛付きを覚える『知也』は真剣な眼差しで 溶岩の泉へ足を踏み出す...。 「落ち着けや?...トモ....お前の 『スキル』やっても、此処を突破する 事は出来へん...。」 珍しく冷静な判断を下す『智明』は 怒り任せのまま行動しようとする彼を制止した... 「勇二?...氷系の魔法は使える?」 光助は不意に勇二に話しを持ちかけ 「え?...ぅうん、自信ないけど...。 (洋子さんに貰った...アレもあるし。) やってみる...んっっ!!!」 『ぱひゅぉっっっん!!!』 「...表面が結化しても直ぐに内部の熱で 溶かされてしまう...こいつの本体を 叩く以外に手はないようね?」 彼がどうにか魔法を放つも、それは無駄に終えた...。 本体を叩き潰し溶岩を鎮めない限り先へと 進む事も戻る事も出来ない一同は 数人別の2グループを創り討伐隊と残留隊へ別れ 今、女性に案内されるまま火山洞穴に片方が向かう!! まだまだ続くのですぞッ!! 『ノリがもう、めちゃめちゃで〜ッ!!』 先を見るんッスねぇ〜!! |