『Classification !!』3月編!!


↓にお話しは、増えて行きます。

別の日のお話しを見るッスか?




3月21日(水)

第六〇六話 『痛みの重さdocosa〓嗅〓』(3.21.水)

春化』『光助』『知也』達を
灰からの復活』【マーダ・ウェイク】による
人海戦術じみた攻撃によって体力的にまた
精神的に追い詰めて行った『剛池』だった...が、
ハルカが打ち放った渾身の一撃によりーーー
「はぁはぁ...なるホドな...悪霊の浄化を
内部からやってのけたってワケか!!」
「表皮にはあいつの“力”で人間である
障壁が残って伝わり切れないのを、知った上で
体内に注ぎ込みその魂的なモノを撃破!
っはーっハルカやるぅ!!!」
その『スキル』【特殊能力】すらも
超越した莫大な霊力が体内へと注がれ
既に死人と化していた彼の魂を浄化し同時に
赤獄の噴液』【クレバート】本体も撃破!!
「...さぁ、これで...消えたでしょ?
グラィヴ』のマグマも。」
彼女の狙い通り浄化作用の連鎖によって
肉体爆破の様な最後を迎えた剛池の内部を
駆け巡っていた青白い閃光が全てを歪みに沈めた...
その頃、『ラッキー』と名乗る片手に
星型のトレードマークを付けた杖を持つ
馬鹿陽気でアメリカンな少年の恐るべきスキル
激匂香』【アロマティック・メンフィス】によって
勇二』『智明』はとんでもない
窮地へ立たされていた!!!

「くげはっ!?!!...ひゃはっ!!?
(臭いもキツイが...俺様らの体型で
呼吸が出来へんのは...げふぁっ...致命傷や。)」
少年のスキル自体が実は匂いを発しているのではない
「ごふぁっ...くっ...くるしぃ...!?!
(何なんだよぉ〜この能力!?!!
...ボク、もう...死んっじゃうの〜〜〜!!?)」
彼の力がメイン(主流)はあくまでも呼吸困難を
起こさせる事にある...では、何故か?
何故(なにゆえ)に異臭が漂うのか...
「ふっふん...Ah-Ha My Skillには
Youらのえーっ...嗅覚を引き上げる
Powerをhaveing してましてネッ!」
止めの一撃を喰らわせるその前に彼は
流暢(りゅうちょう)とは言えないものの
解り易く2人に説明口調で語る...
「えっ...げふぁっ...じゃあこの匂いって!?!
(ボクらの体臭...なの???)」
流石に勇二でも気付いたこのスキル謎...そう、
異常なまでに引き上げられた嗅覚に
よって自らの体臭...いや、それだけでなく
全てのモノが異臭として彼らに吸い込まれる
しかもラッキーのこの効果は口からの呼吸すらも
匂いを探知させてしまう事にあった...。

「...むぐっぐっ....!!?
(駄目だ...痛みの感覚よりも直接すぎるんや...。
それにしてもこれが俺様の匂い...やと...っ!?!)」
全てを語り終えたラッキーは狙いを定め
先に左腕を砕いておいた智明へ的を絞り
杖を振り上げ素早く飛びかかるーーーだが、
「ひゃはっ!!!...It dieッッ!!」
誰もが見ても活路は此処に塞がれてしまったと思った
パキュォオオオッッン!!
…その瞬間!!!…
「...はぁはぁ...はぁはぁ...ボクは
こんなの...慣れてるんだ....。
それにこんな場所で死ねない!!!」
唐突に出現した障壁がラッキーを弾き飛ばし
徐に立ち上がった勇二が異臭に涙を流し
ながらも耐え呼吸し吠える!!



3月22日(木)

第六〇七話 『痛みの重さdicosa〓制御装置〓』(3.22.木)

「Au-tッ!!...It GREAT !!!
My Skill『激匂香』【アロマティック・フェノメン】
is over here,nace SOUL
B〜〜〜〜utっっ!!!...Die Limit!!」
『勇二』の強い想いが創り上げた疑似魔法の
障壁によって『智明』へ向かっていた勢いに
更に加速が付いたまま無造作に弾き飛ばされた
『ラッキー』は打ちつけた岸壁に手を掛け
打ち所が悪く大量の出血を頭からダラダラと
垂れ流しながらまたそれがより一層不気味に
感じさせる陽気な笑みを浮かべ叫び再び襲いかかる!!
「げふぁっ...っ...勇二...っ...???
ん?!?...これはーーー」
しかし、呼吸困難を引き起こしていた勇二を
見てこの障壁が長くは続かない!!っと
少年が判断し先に邪魔な彼を始末しようとした
…次の瞬間!!!…
「今だって...そう言われるのは慣れてないし...。
...すっごく嫌だけど〜〜〜ボクにだって
理解してる人がいるんだぁっっ!!!
洋子』さん...コレ有り難う...。
土石粒の抱擁』【グライド・クラッキィ】
いいいっっっぃっっっ!!!!」
洋子へ要望していた魔力制御装置を媒介として魔力に
ムラの無い集束された土の弾丸が打ち放たれる!!!

「Fat Smell,as so But !!!!」
神経回路から痛みを除外された事で
彼も又、異常な生命力を与えられていた...
通常なら即死である攻撃を受けたとしても
肉体の損傷は起こるものの死を概念とする
痛みが無い為に行動し続ける事を可能とした...
恐ろしい兵士がこの地が支配者の手によって
無数に生み出されている...
「っ?...臭いが消えおった!?!
(勇二の魔法障壁が俺様から奴の『スキル』効果を
断ち切った...言うんか...!!?)」
しかし、彼らとて完全ではない...しょせんは
復元能力を持たぬ彼らは捨て駒でしか
無いのであろう...
「行っっっっけぇぇっぇっっっ!!!!!」
ドギャギャギャギャギャギャッッッ!!!!
勇二が両腕を前に突き出し渾身の一撃として
打ち放った疑似魔法は『教皇の宝石
【ハイエロファント・ジュエリー】の制御によって
更に強大な“力”を得て無数の土石流となり
また変化を遂げ弾丸となって
ラッキーの全身に風穴を開け穿った!!!

「ぎゃふぁぁぁっ!!?!!
What!!?!〜〜〜ぎゃぁぁあああああ!!!?
NoooooっっっLose〜〜〜!?!!」
ごぽぽぽっっっ!!!
「けっ...自業自得や...。」
無惨な姿となってもまだ歪みに沈もうとしない
ラッキーだった、が...
「あっ...丁度『光助』達が倒してくれたみたぃだよ〜っ!」
勇二が狙ったどうか定かではないが、彼らの足止めとして
存在していたマグマの池へと魔法攻撃により
追いやられ流石の陽気な少年も全身を一瞬にして高熱で
灼け焦がされてしまい肉体を失い消失して行った...。



3月23日(金)

第六〇八話 『痛みの重さtricosa〓不安&葛藤〓』(3.23.金)

意志を持つ溶岩型『幻魔』『獄赤の噴液』
【クレバート】と敵特殊能力者『剛池』を
『春化』らが同時に歪みへ沈めた
…丁度、その時!!…
『激匂香』【アロマティック・フェノメン】により
『智明』達を追い詰めていた『ラッキー』
だった...が、『勇二』が産み出した障壁と
土の弾丸によってマグマの池に沈んだ町
『グラィヴ』へと弾かれてしまい彼は知らぬまま
仲間の手に掛けられ最後を迎える...そして、
飲み込んだ直後そのマグマは消え去り
又、場に仲間が舞い降りる!!!
バシュゥッッッッン!!!
「なっ...新手かと思ったやんか!!!
冷や冷やさすなや...『キョウ』!!」
「...キミがそう言うタイプだった?
智明の傷は後に回させて貰う....勇二、
最後に放った魔法...カッコ良かったわ!」
京香は『風の核色』の“力”を使い
空から地上に降り立つと今頃疼き出した
片腕を押さえながら思いきり呼吸を続ける
智明に軽く返答し倒れ込もうとする
勇二を抱えると真横で褒め言葉を囁いた...。

[ったくよ〜...ん?...何か起きてやがるな!?!]
キョウが場に辿り着き彼らの介抱を
始める...その少し前
「うだうだ言わないで早く追い付いてよ!!!」
後戻りよりも前へ!!仲間を信じる事も勇気だと
知った『洋子』は一旦の躊躇の後
キョウの跡を追う様に『』へ叫ぶ
[あ〜はぃはぃ、悪ぅござんしたねぇ〜?!?
(ったく...マジでしんどいっつ-の。)]
「キョウ...そう言えばあんた...。
元々は敵なんでしょ?」
...不意に洋子はきわどい質問を投げかける...
[...あぁ?それが何だ?...俺が此処から
お前を振り落とせば良いのか?]
するとぶっきらぼうに答えた昇に
「そうじゃないわ...只、少し不安を
感じただけだよ...ぼくは彼らとうまく
これからーーー」
[敵だったのに?俺とのキョウの間柄って奴か?
ふんッ...洋子...お前だけが不安なんじゃ
ねぇんじゃねぇかなぁ?]
何気なしに不安を抱えていた洋子は
思わず内面を吐露しようとする...だが、
彼はそれを悟り故意に遮ると独り言の様に呟いた...。

「...ぼくだけじゃない...?」
[そ-だよ、誰だって不安だろ?しかも
こんな世界に飛ばされて来てんだしよ〜でも、
しょせんは本物は本音でぶつかり合うしか
見付けられねぇよ?
...ほれっ、もうここなら
行けんだろ?俺には俺の道がある...目指すモノが
一緒ならまた...巡ることもあるかもな?
傷付くこと恐がんなよなぁ...あばよっ!!!]
グラィヴに向かう林道出口付近で降ろされた
彼女は昇の言葉を深く胸に刻み仲間達の下へ
大きく今、足を踏み出した...。



3月24日(土)

第六〇九話 『痛みの重さtetracosa〓烈炎〓』(3.24.土)

「...内部で粉砕してしまった骨を再構築
そこから引き出し傷を癒す...。
出血も補っておくのか?」
倒れた汗塗れだった『勇二』の身体を日陰へ移動させた
『京香』は彼がはっきりと意識を取り戻すのを
待ちながら『智明』のめちゃくちゃに粉砕させられた
左腕の骨へ『スキル』を使い繋げると
出血箇所を調べながら声を掛けた...すると、
「けっ!...俺様ふぁ〜こふぇで十分...や〜。
くっ...まだ...フラ付きよる...。」
しどろもどろな喋りで返答した彼は
平然と立ち上がろうとして失敗しその場に
大きな尻餅を付いて倒れてしまった
「...だから言わんこっちゃない....。
輸血ってか...成分を無理やーーー」
「キョウ、任せて....それならぼくが
やるから...無理にソレをすると智明の体力的に
危ないからね...。」
ヤレヤレっと言う目線を向けたキョウが
手をかざした瞬間!!林道を抜けた
『洋子』が派手に現れポケットから羽ペンを
取り出し彼女の言葉を遮り点滴を産み出した!!

「...洋子...君は友達を救いに行ったんじゃ...。」
突然の来訪に驚くキョウだった...が、
極めて冷静に意見を述べた...
「あっ...へへへ...ぼくも信じる事に
したんだ...だって一緒に闘って来てた
仲間だもんね、簡単に死タマじゃない...!!」
苦笑いの後、呟いた彼女は羽ペンで何かの
生地に点滴等の絵柄を書き出し実際に
出現させると自分の意志を伝えた....
「...そう...良かった....。
また戻って来てくれて...。」
「あはは...へへ...そうだ...『昇』君から
伝言で....俺は俺の道を進むって...。」
頬を少し引きつらせながら満足げに笑みをこぼす
キョウは自分なりに解釈を得て残る
仲間達3人の帰りを待った...。

「アレ?キョウ...キョウじゃん!!」
「...結構ぷち久々、『光助』?...。」
討伐を終えて戻った3人の先頭を歩いていた
光助がまず彼女達の姿に気付き大きな
声を上げて走り寄って行く
「お疲れだったな洋子...それで地図は?」
「あぁ、そっちもね...大丈夫、ちゃんと手にしたさ!!」
「次は...この町を越え北に下った
烈炎』【れっか】ね...急ぎましょう。
休んでいる暇はないわ...。」
場に全員が出揃うと『シュバィツア』から
手にした地図を広げ次ぎなる目的地に向かい
気合いと共に足を踏み出した!!!



まだまだ続くのですぞッ!!



ノリがもう、めちゃめちゃで〜ッ!!



先を見るんッスねぇ〜!!