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『4月25日(水)』 第六四一話 『女王様と下僕達-シンコ-』(4.25.水) 『レッド・ドラゴン・ヘッド』【赤竜の口】入り口付近... 「ぅわっ!!?『洋子』『トモ』!! 後ろ見てみなよぉ〜やばかったぜ!! あのまま中に居たら...。」 支配者『実奈桐』と『勇二』『智明』 『春化』『京香』らが対時する 間にあと一歩の所で入れず土石に阻まれた 『光助』知也、洋子が内部で振動を感じ 慌てて表に出たーーー …その瞬間!!!… 『ドキュォオオォォォッッッン!!!!』 『火山地帯』全域に轟音が唸りを上げて 響き渡り停滞していた筈の巨大な活火山が 唐突に活動を再開し、噴火を始めてしまう!!! 「ぃちち...おぃおぃ...さっきの比じゃない 土石流が来るんじゃねぇの? 洋子...走れるか?!!」 上空で冷え固まる溶岩は小さな隕石として 場に降り注ぎ頬を掠めたソレを見て 身に危険を感じたトモは先の出来事から 動揺し続ける少女に向かい声を掛ける、すると 「!?...ごっごめん、ぼくなら大丈夫!! でも...活火山から流れる溶岩の速さと粉塵 それに蒸気から逃げ切るには 不可能っぽいんだけど...。」 少し弱気な返事を返しながら2人と共に 必死な勢いで崖を下って行く!!! 「...運命を切り開き先へと進んで みるが良い...わたしを打ち倒せるのなら。」 支配者と少女に宿るモノが持つ強力な『スキル』 【特殊能力】が場の一同に襲いかかる...が、 「...『幻魔』体をかたずけた方が 無難...ならば、あたしはこうするさ?...。」 『ボルケィ・ドール』【動く内部の永熱】から その正体を暴き、実奈桐の心情を読み取っていた キョウは敢えて手にした剣へと再び 『水の核色』をはめ込みーーー 「せやろな?...俺様はこっちの担当に 決まっとるんやからなぁ...!!!」 『しゅばばばばっっっ!!!』 [ミナの行動を封じる...か、くはははっ!!! 確かに俺様のがヤリやすぃもんなぁ? 質の悪いアレよりなぁ?!!!] 「...媒介とするコレとて...。」 膨大な凍れる水流を発現させ少女に直撃させる、だが 「キョウ...ボクだってぇっ!!!」 「...こっちは任せておいてネッ!!」 …その瞬間!!!… 「...!?!...ぐあぁっっ!!?...。」 水流に手をかざしたままソレを受け続ける 少女もまた水の波動に“力”を流し痛みを与える!!! 苦悶を浮かべるキョウは足元がグラ付く...が、 「...一度に、複数の刃が身体に突き刺さる...苦痛。 しかし...あなたは立つのですね...。」 玉座から一歩たりとも進ませはしない!!っと 気合いを入れ決意した彼女は外傷のない 苦痛に耐え続けーーー 「...当然...この程度で!!!...。」 此処に精神力の限界を懸けた 両者の勝負が唐突に開始された!!! 『4月26日(木)』 第六四二話 『女王様と下僕達-セイス-』(4.26.木) 「奴の“能力”なんぞ、知れとるわ...!! 俺様がネコの干物にしたるっっっ!!! 『血化陣』っっ!!!!」 血流を浴びせ掛け即座に暗器へとそれらを 変化させ無尽の刃を放つ『智明』...だが、 歯刃が放たれ『幻魔』に直撃しようとしたーーー …その直前!!!… 『じゅぉおおおぉぉっっ!!!』 [あめぇ....なぁ、おぃ?...甘ぇぞぉ!!! 血液の沸点って奴ぁ〜知ってっか!? 所謂、ボィディング・ポイントって奴だけどよぉ? 三千度を軽く超える鎧は伊達じゃねぇ...。] 血液で出来ていた為...いや、どんな金属で あってもこれだけの高熱に晒されれば一瞬で 気化し蒸気となって近距離に届く前に消滅してしまう... 「ぐっ...こんガキきゃぁ...。 しかしよぉ...良く考えたら、んなもん 纏っとるお前かてやばいんとちゃうんかぁ!?」 不敵に言葉を上げながら目線を向ける 敵に対し彼がムキになって叫ぶ、すると 「智明ダメだよ...忘れたの... あの女の子の“力”が痛いとかの 神経を麻痺させてるんだよ...。」 先に回答を出したのは『勇二』だった... 「それでも、おかしいわ...燃え尽きない? 普通、スミの様な物質になってしまうハズよ...。」 次に浮かび上がる疑問、だがそれは本体 [ふっはははっ!!!面白れぇなぁ? お前らは〜そ-やって相談しながら 闘ってたから、強いのかぁ? 俺様は特殊な体毛を持ってんだよ、支配者に相応しいだろがよぉ?] 『永遠に冷めやらぬ溶岩』【フォーエヴァー・ボルケーノ】を平然と纏 全てを寄せ付けぬ支配者の前に3人は思考を巡らす...。 「...次に『南目』があなた方に殺された時の 一瞬の死の痛みを差し上げ...げふぁっ!?! (わたしにも...ダメージが??)」 当然の出来事だった...『剛池』の様な 自己再生型の力でも無い限り、『京香』から 放たれ続ける絶対零度に近い水流を 生身で受けとめていれば何れ支障を来す... …その時!!… 『ぼたっ...ぼたたっ...。』 「...ぅっ...はぁはぁ...本当にそれで満足なのか? ...キミは...それで...良いのか?...。」 痛みを堪え噛む八重歯が濡れた様で綺麗な 唇肉を引きちぎり鮮血が床に滴り落ちた...同時に 「後悔...してないと言えば...嘘に なるのでしょうね...。」 …次の瞬間!!!… 『ビキキキキッッッ!!!!』 「...誰も背負う必要なんてないんだ...。 たとえそれが...現世の...あたしらの仲間の 悪意だとしても....。」 膠着(こうちゃく)状態の続いていた場に変化が生じた 「...諦めが生じた心は脆いんです...。 あなた方は諦めないで...下さい...そして、 無責任な話しだけど...みんなを救って...あぁっっ!!?」 先に倒れたのはーーー 「...平和だったのかな....でも、これも あたしの現実だから...最後までヤリ通すさ?...。」 『ヴぁきゅあぁぁっっっん!!!!』 絶望を知り堕ちた『実奈桐』だった!! 粉々に砕け散った少女は凍れる墓標に眠り 穏やかに歪みへと沈む...そして、残された幻魔もーーー [うぎゃぁぁっっ!?!!...ひはっひ!?! 俺様の最強の鎧が...ミナぁぁっっ!!!!] 痛感の支配が解かれた事で無敵の鎧を失い 無防備なまま3人の前にその身を晒す!!! 『4月27日(金)』 第六四三話 『女王様と下僕達-シエテ-』(4.27.金) [くくっ...俺様があのメスガキを選んだ理由...。 『ミナ』のそれだけでは形を成さぬ『スキル』 『悼感の枷』【ペイン・プリズン】と 『永遠に冷めやらぬ溶岩』【フォーエヴァー・ボルケーノ】 が、在ってこその...最強よ!!!] 3人を前に最強を自負する支配者の『幻魔』は 声高らかに歓喜する...が、 「無理だよ...ボクの攻撃じゃ...。 (真空魔法なんて...知らないよぉ〜!?)」 「攻撃かて通じへんし、しまいに 俺様の防御でも一回が限度や...。 (体内の血液を全て使こうても...。)」 「接近しただけで焼き焦がされる...。 (参ノ型でも...途中で...。)」 成す術が無く戸惑い焦り続ける彼らに支配者が 攻撃を仕掛けんとしたーーー …その瞬間!!!… 『ぼじゅぉぉおぉっっっっん!!!』 [んじゃぁ、よぉ?....貴様らぁ〜〜〜 もう死ね...『黒射のーーー』!?!] 今まで何とも無かった身体に少しづつ 異変が起こり、真横で歪みへと沈んで行く 少女の姿を目にした支配者は漸く、急激に 感じる痛みの意味を知る!! 「...くっ...確かに...任せた...よ?...。」 即死に繋がる痛みだけを精神に与えられ続けていた 『京香』は薄れ行く意識をどうにか保ちながら 膝を床に落とし呟く... [うっうぎゃぁっぁあっっ!?!! ミナ〜〜〜みなきぃいいい!!?!! 熱い、ぅうぎゃぁぁっっ!!!] っと、同時に支配者が覆っていた究極の鎧は 本来持つ諸刃の“力”を示し支配者に 多大なる苦痛を与え、耐え切れずに解除される!!! 「!?キョウ!!...そっか!これなら!!! みんなぁっ行くよっっ!!! 『土石粒の抱擁』【グライド・クラッキィ】!!」 当然!!こんな好機を3人が見逃す筈も無くーーー 「けッ、誰に言-ぅとんねん!!! 俺様に続けやぁ!!『流血槍・乱舞』!!!」 一同に各々が持つ必殺撃がーーー 「簡易名称だけど、長くなるとタイミング 外すから勘弁ねっ“グングニルの槍”ぃいい!!!」 焼け焦げる様な熱さに悶え苦しむ 支配者へと向けて一斉に繰り出された!!! 『ドキュォオオオォォッッッン!!!!』 重なり合った攻撃は坤を中心に螺旋を描き [ひっぎょ!?!!] 支配者の胸元を貫き更に無数のつぶてと真紅の槍が襲う!! 「私達の前で最強をーーー」 「自負するん、なんちゅうんわ〜〜〜」 「10年早い、かも知れないねぇ〜?」 だが、しかし...直撃を受けた支配者は既に 虫の息にも関わらずーーー [けっ...ぐふぁっ..見事だ...っと、 言いとこだけどよぉ...ただで帰すワケには いかねぇぜぇ...一緒に逝こ-や?ぎゃははは!!!!] 残された命を使い無制限に永遠のマグマを呼び出し 部屋を煮えたぎる溶岩で満たして行く!!! 『4月28日(土)』 第六四四話 『女王様と下僕達-オチヨ-』(4.28.土) 『どびゅぼぼっっ!!!』 「ぅわゎっ!?!!」 「後ろも前も塞がとるやん!!? どないすりゃ〜えぇッちゅうねん!!!」 永遠の溶岩を全身の穴と言う穴から 垂れ流し続ける支配者は、丈夫な黒毛すらも 溶解させ自らも流れるマグマの一部と化すと [...けっ...俺様も...潮時か...。] 床下を熱で溶かしながら活動の封じられていた 活火山中心部へと真下に向かい部屋に それらを充満される前に進んで行く...。 「『京香』ぁっ!!私に捕まって!!!」 真後ろに存在した比較的柔らかい壁に 弾かれた坤を旨い事、空中で手にした 『春化』はとにかく上部に逃げ道を確保 しなければ!っと迷う最中に傷ついたキョウを 間一髪で溶岩の波から救い出す...が、 「ダメだよぉ〜もう、もたなぃよぉーーっ!!?」 積み上げられた土石の上に退避した 一同の予想に反して簡単に削られて行く場... 「...待て、大丈夫だ...。」 しかし、『勇二』が汗塗れで叫び声を上げた 直後に床が溶岩に耐え切れず溶解し階下へと マグマは流れ落ちてゆく!!! 次々と消える溶岩だが....本当の恐怖は 此処から始まる、数秒後...轟音と共に地面が 唸りを上げ、そしてーーー …次の瞬間!!!… まだまだ続くのですぞッ!! 『ノリがもう、めちゃめちゃで〜ッ!!』 先を見るんッスねぇ〜!! |