『Classification !!』6月編!!


↓にお話しは、増えて行きます。

別の日のお話しを見るッスか?




6月5日(火)

第六八二話 『崩壊する記憶の塊-後編-』(6.5.火)

幼年期に封じられた『洋子』の記憶
それは記憶使いの『エネミ』によって
少女の喪失より暴かれ、自分の孤独を癒して
くれた少年に見立てた『霧徒』が
呼び覚まされた...そして、それを危惧する
春化』は、いや彼女だけでなく
勇二』を除いた誰もが知っていた
これと同じ状況を、特に病室で試合を『知也』と
共に観戦する『智明』にとっては
痛々しい記憶としてより鮮明に
「トモ目ぇ覚めたんか?...どうやら
もう一試合が組み込まれておったよぉやな!!
奴ら...俺様らを此処で潰す気やろな...。」
洋子の様子をまともに動かない身体で
見続ける事しか出来ない彼は憤りながら
同じくまだ起き上がる事も出来ずにいる
少年に声を掛け画面に目線をずらす...
「あぁ...くっ...オレら抜きでじゃ...。
勇二は戦力外だとして...女の子だけじゃ
...『光助』だけじゃ、次の奴らには
辛い筈...くっ...くそっ!!!」
新・北洋のチーム『THE WINNER’S』に
次いで戦う『デス・サバイバー』の実力を
画面越しにも感じるトモは下唇を噛みしめながら
自分が倒れてこんな場所に居る事を悔やむ...
しかし、時は無情に流れ試合は開始された
しかも何時もと違う洋子の様子からそれに
驚異を覚えてしまっている自分に余計に腹を立てていた...。

「“ブラィダリティ・デスサイザー”...これは
精神干渉して...人間の...いや、心を
斬り裂き破綻させる事が可能な洋子が考えて
くれたぼくだけの...武器だ...さぁ、心を解放しろ!!」
ぐちゃちゃぁっっっっっ!!!!
「ふぁひっ!?!...ぅぅうぎゃぁっあはあぁっ!!?!」
飛び散る漆黒の血液がスーツ姿の彼女に
更なる恐怖を与え、喚き暴れるも
馬乗りに押さえ付けられた身体が動かず
ゆっくりと胸元から性器まで切り付けられて行く
痛みとそれに伴う快楽に気絶も出来ず
既に正気の沙汰では無い表情を浮かべ
やがて抵抗を止めて肉体は痙攣(ケイレン)を始めた...
ずじゅるるるじゅじゅ....!!!!
「気持ちイぃだろ?...あんたの心は
貪り喰うに値した...ナイフも喜んでいるし
ぼくの中で彼女も笑みを浮かべているよ...。」
声にならない声を上げる女性へ軽い口付けを交わすと
少年は切り開かれ露となった臓器の一つを
手に掴み上げ咬みちぎり破壊した!!

さっきまで観客共の歓声で満ちていた
闘技場『パルティノン』内部は途端に
静まり返り、審判者ですらもあまりの恐怖に
声すら出せず脂汗を額から流す事しか出来なかった...
ぬじゅぁっぁっ!!!!
「...美味しい...。」
少年のため息が口から鮮血と共に洩れ出し
…次の瞬間!!…
バシュッッッン!!!
「はっヒッ!!?」
正気に返った『スキルマスター』【特殊能力者】の彼女は
苦痛に顔を強ばらせながらもある種の快楽を
得てゆっくりと歪みへと沈んで行った
そして、場には邪悪な笑みを浮かべた洋子の姿があった...。



6月6日(水)

第六八三話 『霧と〜其ノ壱〜』(6.6.水)

選ばれし者〜智明と愉快な仲間達〜』が一人
『三浦 洋子』の所行は場に存在した誰もが
悪寒と恐怖そして、得体の知れぬ絶望を感じた
「...次は...?...ぼくのオカズはまだなのかぃ?」
異世界から消え去った臓器の肉汁をすする
少女に重なる少年は次の獲物へと視線を向けると
脅える次回の対戦者を挑発し、舌嘗めずりをする...
「『エネミ』が死んだのなら『スキル』は、
解除された...なのに、あなた何故?
だって、最初の子に隠されていたのでしょう!!?」
仲間の死を目の当たりにした洋子と同い年
位の少女は舞台下から出来得る限りの声で
叫び『霧徒』に畏怖する...
「誰?...そうあの子の“力”で洋子は壊れた。
でもね...それがきっかけでぼくは
再びこの地に生きる可能性を得た...また、
洋子が思うままに生贄を捧げるよ...ふふっ...。」
デス・サバイバー』の要を切り崩された
彼女らは脆く、既に戦意は喪失しているにも
知らぬフリを魅せる彼は妖しい死線で無理に
死の儀式が行われし場へ連れ出す...。

「止めろ!!!洋子!!...もうキミが
倒した一人のお蔭で相手の方は既に戦意を
欠いている...これ以上無闇に殺すな!!」
『光助』の激が少年を制止する...が、
「生きる価値のない豚同士でじゃれ合う
ゴミが...ぼくに指図するなよ?
洋子は美少年モノが好きなんだよ、あんたら
みたいなのはハブれて生きてろよ?好きにね...。
だから、ぼくも好きな様にするからさ...。」
振り向く事もせずに片方の『勇二』までも
黙らす程の冷酷な言葉を霧徒は両者に与え
震えながら舞台にゆっくりと、もう自分の意志
では無く上がって行った少女の首筋に
漆黒の短剣を当てがう...だが、それが
一閃を放とうとしたーーー
…次の瞬間!!…
ビキュキュキュキュッッッ!!!!
「洋子...いい加減にしなさぃ...。
貴方は既に心に戻っているはず....自分の闇に
負けてどうするのよ!?」
『京香』が行動するよりも早く疾風が走るかの
ごとく舞台に飛び上がって行った『春化』の
霊聖坤』によって斬撃は防がれ
「あっ...あぐぅ...ぅううっっわあっっ!!?」
その攻防で正気を取り戻した少女は失禁しながら
場に尻餅のまま倒れ場外へと落ちて行った!!

「なんだ?誰?あんた...???
そうか...あんたが次のぼくの獲物なのかな?」
てんで動じる様を見せない霧徒に対しハルカは
「黙りな?小僧!...私が貴方を浄化して
洋子を心の牢獄より救い出してやるわ!!
P × H』【プリンセス・ハンター】の名に懸けて!!!!」
霊気を全開にして威圧する!!...っと
同じように少年も
「望むところさ?...あんたの心を喰らってやるよ?」
挑発を返し、遂に初の仲間同士の闘いが勃発する!!!



6月7日(木)

第六八四話 『霧と〜其ノ弐〜』(6.7.木)

崩壊と言う記憶の塊』【ピュア・ソールズ】を
扱う『トライデント・オブ・ステヴィア』【剛鱗の槍】っと呼ばれる
槍を手にしていた“能力者”の『エネミ』が
歪みへ送られ“力”は解除されたの...だが、
「“ブライダリティ・デスサイザー”....。
そうか...新しい獲物が気に入った?
良かった...ぼくもだよ、くく!!」
しかし一度覚醒してしまった少年を少女が
押し返す術は無く、心の淀みに捕まったまま
一点の光も差さぬ闇にたたずんでいた...
「...。(『洋子』相手だからと言って手を抜ける
相手じゃない...私ですら、あいつの闇に飲まれそうだから...ね。)」
…次の瞬間!!!…
バキュォォッッッッッン!!!!
『春化』の頬から一滴の汗が地にこぼれ落ちた
「漆黒の刃の糧となれぇっっっ!!!」
っと、同時に『霧徒』【キリト】の連続斬撃が
彼女を襲いきわどい場所を攻め寄る、だが
「『霊聖坤』を嘗めないで?...下手なナイフなど
攻撃した、瞬時に破壊する!!」
それに屈するハルカでは無く、完璧に攻撃を
受け流すと反撃の一撃が顔面に当てがう!!

ばきゃぁぁっん!!!
「ぐっきゃぁぁっん!!?...酷い...。
ハルカ?ぼくに何するのさ?!?」
「えっ?...洋子ーーー」
ドシュパァッッ!!!!
「ばぁ〜かっ、きゃははははは!!!!
喜んでいるよ?あんたの心は旨いってね?」
柄の部分で殴り飛ばされた霧徒は、洋子の
声色で一瞬の隙を誘い混乱したハルカの腹部を
切り付けドス黒い血液を浴びながら
歓喜の笑みをこぼし続け様に詰め寄る!!
「くっ...精神にダメージ(傷の意。)を負わす
追尾効果の持つ短剣...これが....くっ!!
霊術式弐ノ型『緋空』っっ!!」
だが、しかし連続攻撃が決まるーーー
…その瞬間!!!…
シュバババババッッ!!!!
回転させた武具による必殺技を放った
ハルカはどうにかこの窮地を脱し逆に
少年を吹っ飛ばす事に成功する....。

「ぐぅうぅ...くっくくはははは!!!!
無駄なんだよ...ぼくの痛みは洋子も受けて
いる...だから、浄化など出来やしない!!」
地盤から起き上がった少年は声を上げながら
狂気の瞳をハルカにぶつける...すると、
「そう?...貴方の心は既にズレ掛かって
いるのでしょう?...でなければ、不意の
一撃など受けるハズがないもの。」
微笑を浮かべた彼女は平然とそう返し再び坤を構えた!!



6月8日(金)

第六八五話 『霧と〜其ノ参〜』(6.8.金)

身を切るような闘い、まさにその言葉が
今は相応しい...しかし、
「良いわね?行くわよ?...私の全てを懸けて
『洋子』を取り戻すわ...!!」
誰しもが、成さねばならぬ時がある...
「ズレ...だと?...あんたは何も解っちゃいない...
あいつは洋子は、一人で泣いている。
あんたらと居る時も、あいつは一人で泣いていたんだ...。
あんたに彼女は救えない...ぼくだけが唯一の者!!」
例えそれで自身が傷つき壊れてしまおうとも
何度でも立ち塞がる壁は仲間だとしても
破壊し先へと進まねばならない...
「みんながみんな完全なワケじゃない...
傷ついたり笑ったりしながら...それを埋めて
行くんだ...貴方は洋子の邪魔をしているーーー
もう彼女は彼女の選択で道を歩いているのよぉっ!!!」
それは、幾つもある未来の中から自分の信じた
一つを選び出す為に!!

「...精神と肉体を斬り裂け!!
漆黒の術式』【ブラィダリティ・デスサイザー】ぁっっ!!!」
ぞきゅぉぉぉおおぉぉっっん!!!
『霧徒』から放たれた黒き短剣の一撃は
『春化』の正体直線上中心部に突き立てられる!!...だが、
「げふぁっ..洋子...貴方...やっぱり、内側で闘って
いたのね?...今、解放させる!!」
心臓を狙う位置がずれた理由が解らず困惑する
少年を余所に彼女は呟くと、少女の頬を両手で
しっかりと支え、吐血を口元からこぼしながら霊気を
静かにそこから注ぎーーー
「なっ...何をする...止めろぉやめろぉおお!!」
カヒュッッッン!!!
絶叫する霧徒を抱き締め掌握する!!

「...ぼくは....ぅう...ごめん...。
その傷...本当に...すまなかった...。」
不意に正気を取り戻した洋子は
涙で顔を濡らし頭を上げる事が出来ぬまま
ハルカの胸にしがみ付いていた...
「良かった...もう...心配かけないでよ..ね?」
どさっっ...!!
だが、それで気が緩んだ彼女もまた
致命傷ではないものの大打撃を喰らい、床に
“力”無く崩れ落ちてしまう...。



まだまだ続くのですぞッ!!



ノリがもう、めちゃめちゃで〜ッ!!



先を見るんッスねぇ〜!!


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