『Classification !!』6月編!!


↓にお話しは、増えて行きます。

別の日のお話しを見るッスか?




6月9日(土)

第六八六話 『獣の数字達“ビースト・ナンバー’ズ”-one-』(6.9.土)

洋子』は宵闇の虚ろの中で泣き
じゃくりながら手が差し伸べられるのを
深い底で待っていた...
「彼女は既に自分の道を歩んでいる!!」
記憶使いの『エネミ』が犯した悲劇
自らの“能力”によって目覚めさせてはいけない
霧徒』っと、呼ばれる少年を甦らせ
その代償に命を奪われた、しかし次いで少年が
殺戮を行うとしたその時、幼く泣きじゃくる少女の
手の平に幾つもの仲間の手が重なり、そして
紡がれた意志は『春化』によって引き戻される
「『漆黒の術式』【ブラィダリティ・デスサイザー】
あぁっぁぁっっ!!!!」
霧徒の必殺撃はけして彼女を倒すことは出来なかった
何故なら勇気を得た少女は初めて今、
自分の意志で彼の必要性を打ち壊し始めたから!!
「もぉ...もう、ぼくにはあんたは必要ない!!
...待っていてくれる仲間も居る...。
ぼくの中から永久に消え去れっっっ!!!」
神々しく輝く“ミスルーのナイフ”が暗闇を
その場全てを斬り裂き心の中の少年を瞬殺した、すると
かひゅっっっん!!!!
「良かった...心配掛けないでよ...ね?」
目の前には自分の影によって短剣を突き立てられた
ハルカの姿があった...
「...ハルカ!?しっかりしてハルカ!!!」
全霊力を使い果たし“力”無く膝から崩れ落ちる
彼女を支えながら叫ぶ洋子は、自分のしでかした
行いを悔やみながら舞台に立ち尽くす...。

知也』と『智明』が眠る
ベット(寝具の意。)に運び込まれた彼女は、まるで
死んだ様に昏睡し続ける...
「ハルカ...くっ!!...くそっぉ!!!!
オレは両腕を封じられた...あいつの力が
解けない限り、役立たずか!?」
右腕と左肩の身体感覚を奪われたトモの
憤りが感情に露となる
「止めろや?...トモ、気持ちは解るけどな...
今はそいつを休ませたる事が大事やないんか?
それに、俺様らの試合はまだ日時が必要と
なるやろからな?それまでに...!!」
しかし、珍しく冷静に智明が彼を宥め
頷いたトモを確認すると画面に再び目をやった
「オレっちが甘かった...せめてあいつらが
復帰するまで....くっ!!」
光助』は自分の決断によって
傷ついた仲間を前に叫び壁を殴り付けた...
「そんな...そんな事なぃよぉ!!
あの時、光助はみんなにちゃんと聞いて
いたもん...だから、もう...ね?...。」
勇二』の言葉が光助の心を少し
和らげてはいたのだが、事実は事実でしか無く...
「...とにかく、『デス・サバイバー』には
勝利した...それで、今回は十分だよ?...。」
京香』の後押しを受け、洋子を迎えに
複雑な心境のまま舞台へと上がって行った...。

闘技場『パルティノン』にもざわめきと
歓声が戻りつつあった...
「光助...ぼく...ごめん...。」
「大丈夫...ハルカは大丈夫だから!!」
しかし、次の審判者の判定と放送によってそれは
かっこたる意図の通り騒動が巻き起こる!!
スキルマスター』【特殊能力者】同士の
激突が生み出す傷跡が膿む様に...。



6月10日(日)

第六八七話 『獣の数字達〜ビースト・ナンバー’ズ〜-two-』(6.10.日)

選ばれし者〜智明と愉快な仲間達〜』 VS 『デス・サバイバー』戦
予定外の戦闘の末...結末はーーーーー〜〜〜
乱闘を起こした選ばれし者達の不戦敗により
勝者!!デス・サバイバーに決定されましたぁ!!!

…その瞬間!!…
ばさささっっ!!!ばさささっっ!!!!
まるで競馬場の様に沢山のチケット(券の意。)が
上空を鮮やかに舞い散った、っと同時にーーー
「なっ!?!なんやとぉ!!?」
「きたねぇぞぉ!!!!」
怒声やら罵声、観客達の声が津波となって
舞台だけでなく場全体を揺るがす!!
「...ふざけるなよ?...あたらしらが
どうして勝利じゃない?...。
最後に場に残っていたのは『洋子』だった
『ハルカ』が入ったとしても敵は負けを認めて
いたんだ!!」
当然、結果に誰もが納得する筈も無く
『光助』や『京香』らが抗議に入る...も
「明らかに相手チームは反撃の余地すら
無かった...オレっちらを馬鹿にしてんのかぁ!!?」
それも空しく許可されずに試合はこれで閉鎖された
審判者の意見からすれば、放送に自分も
従うしか無いのだと呟き残すとマイク(音声認識機の意。)を
投げ捨て退散してしまった...。

霊聖坤』を床下から彼女は拾い上げると
2人と共に階下へ降りて行く...
「...あの...お帰り?...あはっ!」
『勇二』の曖昧な出迎えを受け顔を赤らめながら
少女は小さく返事を返すと光助の背中に
おぶさられ一応医務室へと連れられて行く...
「それじゃあ、2人は休んでて、ね?
これから何があるか解らないから...。」
意味深な言葉だったが、頷く2人は先に自分達の
用意された部屋へと控え室を出て戻って行く、だが
途中で彼女らはあのバニーガール姿の女性と出会う
「あ〜っと、お伝えずらいのですが、残念!!
お賭けになっていた、京香様の全額そして今までの
配当金はさっきの負けによって全て没収させて
戴きま〜す、でもまだまだお時間もありますし!
お身体も健康ですからこれからまた
勝ち上がって下さいね?それではまた次回の試合まで!!」
キョウは説明を受け冷静に事態を受け止めんとするが、
「ゎはっ...どうしよぉ〜!?」
勇二にコメント(声に対する答えの意。)する気力も
失せる程の衝撃を隠し切れずにいた...
「...取り敢えず...時を待つしか...ないよ...。」
彼らは別れてお互いの自室に戻ると
今の精神的な疲れを癒し、一時の安息に就いた...。

「...じ...ぃじ....ゆ-じ...勇二!!!」
っふぁっ!?!ボクは...呼ばれる大きな声で
漸く眠りから覚めて...起き上がった、そしたら
「ん〜ふぁぁぁっ...えっ!?...こ-すけ!!」
目の前に光助がいて、眠気眼を擦りながら
起き上がったボクにちょっと怒り気味で
声を掛けてきてた...そう言えば...鍵ボク閉めて
なかったみたぃだ...あはっ、
「キョウから話しは聞いたよ...取り敢えず
オレっちの部屋に来て欲しいんだ?いいよね!?」
何か腕を引きずられるままに光助にボクは
らちされるみたぃに、部屋に引きずり込まれた(脂汗)
すると、そこには洋子さんとキョウが居たんだ...。



6月11日(月)

第六八八話 『獣の数字達〜ビースト・ナンバー’ズ〜-three-』(6.11.月)

崩壊と言う記憶の塊』【ピュア・ソールズ】の後遺症を
危惧する『光助』は一旦、彼女らと別れ
『智明』達が身体を癒す施設へと足を進めた...
「それにしても...『洋子』...もぉ、大丈夫なのか?
あの人格と言うべきだろうか...アレは...。」
背負う彼女を運ぶ途中、不意に声を掛けた
青年は頭を抱える少女の答えを待った、すると
「えぇ...もう、あいつはいないよ....。
ぼくの弱さがあの子を産み出してしまった、
そして試合さえも....本当にすまなかった...。」
少し赤い目を悟られぬ様に洋子は
下をウツ向きながら、そう返し坤を握り締めた...
「いや、謝るのはオレっちの方だよ...。
続けてなんて....勝ち焦ってしまったから...。」
お互いの会話は途切れたが、何処かで心が
繋がっている事を感じつつ彼らは医務室に辿り着く...。

ばたぁっっんっ!!!!
「...おぉ、洋子やんか!!」
「洋子...無事でなによりだよ?」
医務室の更に奥の扉には緊急治療者収容所が
在り、そこに2人は運ばれ手当を受け
ベットの上で元気に過ごしていた...
「二人共....こそ、無事で...御免...ぼくが
しっかりしていなくて...それで、『春化』は?」
一応の診察を受けた洋子は異常が無いと
判明するなり一目散にこの場へ出向き
自分の手で傷つけてしまった春化を捜した...
「よっ?元気そうじゃん!!」
光助の指差した先に昏睡状態で倒れ安静に
している彼女の姿を発見すると少女は
即座に駆け寄り手に握り締めていた坤の柄を
ハルカの枕元へ置いて生死を確認すると
「...今は...まだ言えないけど....。
あの時、有り難うって...また言わせてね?」
静かに病室の立ち去り、それに次いで光助も
廊下へと出て彼女を追った...。

「大丈夫なの?...オレっちの背中に乗れば?」
気遣う光助の言葉に首を振る洋子は、
自らの“力”で力強く歩き始め
残された2人の仲間が待つ宿泊場まで
「...次はこんなヘマはしないから...!!」
ある種の決意を固めて彼と共に進んで行った...。



6月12日(火)

第六八九話 『獣の数字達〜ビースト・ナンバー’ズ〜-four-』(6.12.火)

「ふぁぁぁっ...あっ!『洋子』...さん、
良かった、怪我なかったんだねぇ〜!!」
寝ぼけ眼の『勇二』は『光助』に連れられて
ふ抜けた声を上げベットの上へ座る...
「これで、一応...動ける奴らは全員か...。
『智明』も強がってはいるけど、精神の
傷は『キョウ』のでも、どうしようもないみたいだった。」
言葉に頷く京香は続けて
「...外傷よりも酷いからね...それより、
『トモ』はやはり...あいつを倒すまでは
戦線離脱だろうし...『ハルカ』だって、
現状は動けない...それから...。」
自分の賭けていた全額までが先の負けで
全て損失してしまった事を改めて伝えた...
「仕方無いよ...でも、まだぼくらが
いるし...早く此処を突破しなきゃ!!」
だが洋子の顔には、もう弱気な素振りなど感じさせず
逆に覇気が満ち希望に溢れていた!!

「で、どうする?...4人だけではやっぱり
難しいよ...勝ち続けるのは...。」
光助の正直な意見に皆、反論する事無く
話し合いは暫く続き
「ねぇ、あの〜ボクお腹空いたんだけど〜。
あはっ...御免、ダメ???」
不意に今の状態をあんまり深く考えていなかった
勇二の言葉で現状の緊張はほぐれ
「ったく、大喰らぃめ!
ぷっはははっ!!良いよ?ね?」
自分の言った事を詰(なじ)られて頬を赤らめる
少年に応える様に
「...そうだね、あたしも今は何か口にしたいな?」
「オレっち、カレーが良いかもなぁ〜
この世界って、何でんなモンがあるんだろな?
(まっ深くは考えないでおくか〜。)」
各々、席を立ち外食に出て行く事とした...。

「えっ....本当に!!?」
店の前で門前払いを受けた勇二ら一行は
そのワケを聞いて言葉を詰まらせた...
「そうか...残金、ゾディアックが今...オレっちら
ねぇんだ、一銭も無し...!?」
各々の施設を使うにもゾディアックが必要と
されている、バニーガール姿の女性の発言が
今更ながら身に染み、ショック(衝撃の意。)を
隠し切れずに4人は場を後にする...。



まだまだ続くのですぞッ!!



ノリがもう、めちゃめちゃで〜ッ!!



先を見るんッスねぇ〜!!


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