『6月21日(木)』 第六九八話 『蝿の王』(6.21.木) 『京香』が挑むたった一人の決戦!! 「...敵は2体いた...。」 その審判も此処で遂に下されんとする [マギョォオオオォォッ!!?] 「有り得ない...まさか、これを狙って 初めから、氷の刃を散布させる為に!!? (戻れないのか...それも、また??!)」 ...闘技場『パルティノン』を震感させた 激突は、1体の『幻魔』にもう片方の 触手を埋め込み2重操作していた蝿型のそれを 行動不能と化させた彼女によって終演を迎える... [“666”が殺やれちまった...触手の ダメージがオレサマにも...ぐぅぎゃぁぁっ!!! (しかも、羽が....『ダン』やべぇっっ?!)] 「...約束違反だ...よって、この場で...。 貴サマも破綻させなければ...気がすまない...!! ...はぁっっっっ!!!...呼び水よ... 領域に存在する異物を排除せよ!!...。」 『ダギュォオォォォォォッッッン!!!!』 ダンと呼ばれる青年へ怒りを露にした キョウは荒ぶる鬼神のごとく剣に『スキル』 【特殊能力】を付加(ふか)し舞台とこの周囲に 存在し得る敵、全てに氷柱(つらら)の散弾銃並な 砲撃を幾重にも撃ち放つ!!! 「ふぁっひぃっ!?!!」 恐れおの退きダンは腰を抜かし場に尻餅を付く 「キョウ...。(このタイプが怒ると...血の雨が降るのね。)」 仲間の『洋子』でさえもキョウの キレた勢いには押し負けし舞台下の縁へと逃げ込む 『ずががががががががっっっっ!!!!!』 「...へぇ、あたしの放った氷柱...。 キミには無駄なのか?...。」 凶器として十分に成り立つ程の殺傷力を持つ 氷柱の砲撃は場にいる全てのモノを貫く!筈だったの、だが …次の瞬間!!… [オレサマ嘗めんじゃねぇよ...このクソあまがぁ!!] 敵側へ放たれたそれらは、巨大化し羽を フル(全力の意。)稼働させ小さな竜巻を創り上げた 蝿の幻魔に上空へと吹き飛ばされ、舞い落ちて来た これらは地表に突き刺さる... 「...くっくっはーっ!?...『獣の数字』 【ビースト・オブ・ザ・ナンバーズ】の仇を討て!! 『ベルゼブブ』【蝿の王】よ!!!!」 ー同時刻ー 「俺様ぃうんわぁっっ!!!俺様だけなんや!! (作者の手抜きとしか思われへん!!!)」 「出たか...俺様病が...。」 病室では何時もの“俺様”に敏感に反応する 『智明』と、それを宥めつつ 呆れる『知也』の姿があった...。 [『残留思念の夢』【スリーピン・ドリーマー】の あいつとオレサマはコンビだった...。 だが、この連携を見破った以上...オマエを 生きてここから帰すわけにはいかねぇ!!!] 遠隔操作の“能力”『スレッド・ルァー』 【まほろばの糸】を見破られた蝿の王は 本来の大きさに舞い戻りキョウと最後の対時を果たす 「...望むとこだ...あたしもいい加減 キてんだよ...停滞なんてこれで最後だ...。」 そしてーーー互いの命を賭した一撃が繰り出されんとする!! 『6月22日(金)』 第六九九話 『映り込む光の中で…』(6.22.金) 「ここまで来たら殺るしかないよな?... 『キョウ』いっけぇぇっっっ!!!」 自分の事の様に感じ取り叫ぶ『知也』の 声を五月蝿がりながらも『智明』とて当然 心震えぬ筈も無くーーー 「ブッ殺したらぁぁっ!!!こんぼけぇえっっ!! イてもぅたれやぁあっっ!!!!」 他に『春化』以外病室に存在しない事を 良いことに、いや居てもお構い無しだと思うが 発狂するかのごとく叫び画面を見つめる!! ー一方、その頃ー 「???『勇二』どうしたんだ? さっきから一人で照れているけど...。」 自室にて『光助』とTVを見る勇二は、 「あの〜、その...ぅんうん、なんでもないよぉ〜(焦) ...えっと、横行っても良い?」 青年が素っ裸で自分がいる事に気付いて いないのを余所に側で試合は無視してイチャ付こうとする 「えっ?あぁ、良いよ!!!」 そして、各々の思惑の中ーーーー 「殺せぇぇぇっっっ!!!!」 「むかぁッ...あのじじぃ、自分の手駒に 守ってもらったクセにぃ...あぁ言うタイプ、 ぼくは嫌いだ...一緒に殺っちゃぇっっ!!! (勿論、どさくさに紛れて!!)」 最後の攻防が繰り出されんとする!!! [くひゃははは!!!『スレッド・ルァー』【まほろばの糸】を 只の遠隔能力だと思うなよ?...くくっ...。] 複眼を持ち口元だけに人間のそれを持つ 『幻魔』『ベルセブブ』【蝿の王】は不敵な 笑みをこぼすと全力で剣を構えて走り寄り 攻撃を彼女が打ち出そうとするーーー …その瞬間!!… 『メキョキョキョッッ!!!』 「...そうか、先の様に...“666”を 体内から遠隔操作していた時の様に...。 地盤を自分の一部として扱う、か...考えたな?...。」 既に保険を効かせて埋め込んでいた自身の 一部を解放して地盤の石畳を操作し、攻撃を完全に 防ぎ反撃を試みようとする!!...が、しかし …次の瞬間!!!!… 『パヒュッヒュゥゥッッン!!!』 [喰らえ!!腐敗物に汚染されたこの爪ーーー] 「...だが、それだけではあたしには勝てない...。 ...何故なら既にそれは読んでいたから、 キミがツララを地盤に突き立てた瞬間、地盤は 凍結し、触手も...凍結している...ー273度の 生物は行動不能だからな?...。」 先に弾かれた氷柱が地表を既に凍結させ 触手の行動を完全に封じる、そして動揺して 顔を青ざめる蝿の王に対し京香の瞬く一閃が走った!!!! 『ジャズパァァッッッッッン!!!!』 {逆転劇です!!『選ばれし者〜智明と 愉快な仲間達〜』 VS 『クラゥン・オブ・ フォーチュン』戦!! これは、予定外の事象かぁぁ!?! 『獣の数字』【ビースト・オブ・ザ・ナンバーズ】& 蝿の王ベルゼブブが打ち倒された事により〜〜〜〜 彼女の脱帽する一人抜き達成と勝利確定だぁぁっ!!!} 『ぽたっ...ぽたたっ...。』 「ばっ...馬鹿なぁぁっっ!!!?」 場内アナウンスがキョウの勝利を告げ、予告通りに 刃は青年の顔を露にさせ頬をしっかりと切り刻む!! 『6月23日(土)』 祝!!第七〇〇話 『勇二のCARD』(6.23.土) やったネッ!!もうそろそろ折り返しの700記念!!! [ーーーっえ”ぇ”!?!] 「...光よ...我が手に...集え...。 ...『光牙閃滅』!!...。」 『ジュキュパァッッッッン!!!!』 頭は至って冷静に、だがしかし心は熱く燃えたまま 『光の核色』を発動させた『京香』は、 自身の持つ限界をも超越した一撃で敵を下す!!! 「『ベルゼブブ』【蝿の王】をも...こんな こんな事はーーーーーっ!?! 獣の数字達が全滅などぉ!!」 興奮した為か、頬から多量の出血を流す 『ダン』は、声に成らぬ声を上げ場に立ち尽くす 「やったぁぁ!キョウ!!」 すると、そこへ勝利を宣言された彼女は出向かい 「...キミを殺さなかった要因は只、一つ...。 ゾディアックを...貰えなくなるからかな?...ふふ...。」 悪魔の様な笑みを浮かべると耳元でそう囁き掛ける... 「...ふぁふぃ....化け物め...ぇっ!! ...はっはーっ!...約束通りくれてやる...ですが ーーーーっ貴公らはどうせ奴に殺されるでげしょう!!」 たまらず臆しながら殺意の中で慌てて 声を返した彼は後ずさりをしつつ控え室へと 逃げ帰って行ってしまった... 「...今度は約束を守れよ?...。」 払う!!っと意志だけ見せて...。 既に『春化』を抜かした全員がこの出来事を知っていた為 「...『洋子』取り敢えず勝ったんだし、 抱き締めを解いても良いかしら?...。」 それを関知したキョウは話しがかえって早く済むと感じ、 「あっ!キョウ!!!おめでと〜凄いね!!」 バニーガール姿の女性から手渡された新たな カードに刻まれたまだ自分も確認していない金額を 報告してしまおうとする...が、 「それでは、次回またお伺いしますね〜!!」 『ばたっっっん!!!』 「おぅ!遅れて悪かったなぁ〜、『勇二』〜 あぁ言うことはさっさと言ってよ!!(汗)」 「あはっ、ごめん...ね?...それでお金は!!?」 途中で気付いてしまった『光助』が大慌てで 短パン(短いパンツの意。)でTシャツ(ティの字のシャツの意。)の 上に白衣っと言う大学の服装に着替え 終え少女の部屋へ入った途端!! 「...!?!...。」 驚愕の事実に震え絶句する!! 「...どっ、どう言うこと!?これ!!」 キョウからカードを奪い取った洋子は思わず 甲高い声を上げ印を指差す 「...げっ!?1万...だって!?!」 光助も泡を食った様にそれ以上言葉を無くし 勇二はのほほ〜んとそれを見つめていた... 「どったの〜???」 簡単な話し、キョウは詐欺に遭ったのだ...。 『6月24日(日)』 第七〇一話 『晩餐の夕べ』(6.24.日) 「はぎゃぐぐっぐふぁふぁっ!!!! (それじゃあ、お前が戦った意味ないやんけぇ!!!!)」 『がっつがっつがっつ!!!!』 「『智明』あんた、食べながら話すの 止めなさいよ?...巻き散らしてんじゃん。」 取り敢えず復帰した智明を連れて事情は 昏睡の彼女を残し『知也』にも伝えた一同は、 「でも〜ご飯食べる事出来て良かった!ネッ?」 一度めは門前払いで追い返された高級料理店へ 足を向けるとはした金にしかならない 1万ゾディアックでヤケ喰ぃ祭を行う 「...あ〜っあんな誘いに乗ったのが 間違えだったわ...。」 過ぎた事を悔やんでも仕方無いとは思いつつも 頭を抱える『京香』は、会計を済ますと 「キョウ...これって...あ〜〜〜〜 さっきので1万もう残り100ゾディ!?!」 更に悩みの種を抱えた...。 「...このぉ大飯喰らぃがぁっ!!!...。」 『どすっ!!』 キョウの蹴りが満腹になりお腹を摩(さす)る 智明へヒット(当たる!の意。)し、思わず 彼は鈍い悲鳴を上げた!! 「ふぉごっ!?!...しゃっ...しゃぁ げふ〜なぃやんかぁ!!!」 これからの事を考えると4人は頭を悩ませる...が、 「あの...残った100円使って良い?」 「...良いよ、こんなの使い道もないしね...。」 やはり『勇二』は別格だった、これを諸共せずに 『がちゃちゃっっ!!!』 「ぅわぁっ!!!やったぁ!!キラカードだぁ!!」 再び自慢のカード集めを開始する...。 「『盲目の羊』【シープ・ゴート】が 出たぁっっ!!!これって霧のとこの敵だよね?!」 レアカードを手にして喜ぶ勇二の姿を見て 呆れつつも『光助』は笑みでそれを返す [おっ!ぼ-ず、良いもん持ってるじゃん?] っと、少年の動向を伺っていたカード屋の主人が 不意に彼へと声を掛け、交渉を持ちかけんとする...。 まだまだ続くのですぞッ!! 『ノリがもう、めちゃめちゃで〜ッ!!』 先を見るんッスねぇ〜!! |