『Classification !!』7月編!!


↓にお話しは、増えて行きます。

別の日のお話しを見るッスか?




7月5日(木)

第七一二話 『マッド・パーティー*樹液*』(7.5.木)

絶陰地帯』闘技場『パルティノン』での
チームバトルも佳境を迎える...
京香』VS『ダン=ショート
智明』VS『イソンバ』の決着は
共に『選ばれし者』達側へと勝利が運ばれ
次いで3戦目、昏睡状態から漸く覚醒した
春化』と細身の英国人の少年ーーー
「くくっ...この『ジルベルト』の身体に
君では傷を付ける事は叶わないよ...。」
ジルベルトとの激戦が開始された!!
「馬鹿な!?...私の霊気は...込めた“力”は
完璧だった...有り得ないわ...。
(...?...坤の霊気の刃に...何かが...これは?!)」
開始当初はハルカが押していたのだが
それは即座に逆転され、霊気の刃が通じぬ
身体を持つ少年に苦戦しどうにか繰り出した
技も無効とされてしまう
「...大事な洋服が...ママーンの...。
女ぁただじゃぁすまなぃよ?...
ロイヤル・バステリア』...容赦無く
いたぶってこの場で犯して殺してヤルよ?」
どうやら坤には洋服を引き裂いた際
付着した何かが存在したらしく滴が垂れて
少女の指に触れ、それを感じたハルカは
それが目の前の彼が『スキル』【特殊能力】では
無いのか?...っと予想する...
「...なんだ〜あはははっ!!!」
「....何が可笑しい?」
「くすっ...只のマザコンに用は無いってコトよ?
(....間違えない...これが私の攻撃を無効にしている。)」
苛付きながら言葉を放つジルベルトを逆に
なお挑発し時間中で“能力”を少女は推理する...。

「...オラっちにはタブー(禁句の意。)が幾つか
あってな...それはもっとも口にしてはならない
言葉なんだよなぁっっっっ!!!!」
ジュキャァァッッッッッッン!!!
「貴方の攻撃は単調なのよね?...もう
私でも受け切る必要は無くなったわ...あははっ
それとーーーーー」
不意に怒り任せの攻撃を打ち出した少年の
それをいとも簡単に受け流した少女は霊気の刃を
瞬間打ち切り、柄と拳だけで彼の間合いへ
しゃがみ、そのまま真下へと入り込むとーーーー
「なっ!?ぐふぁっっっ!!!?」
バギョッッッドギャッッシュ!!!
顎から顔面にかけて貫くような打撃を喰らわす!!!
「ーーーー対策も、ネッ!!!」
じゅぱぁぁっっっしゅっっっ!!!
しかし、同時に少女が拳から不快感を覚えたーーー
…次の瞬間!!!!…
「にぎゃはへっ....ぐぅうう....女ぁぁっぁ!!!
しかし...げふぁっ...オラっちに触れたのは
間違えだったなぁああ!!!
潤滑な樹液』ーーーーーー
永遠に死ぬ事無く果てろ...【コハク埋葬】!!」
全身を覆うかのごとく黄金に輝く液体が
少年の身体から降り注ぎ樹液の直撃を被ってしまう!!

どじゅぱぁぁぁっっっっっ!!!!!
恐ろしい量の粘着性の有る樹液が拳へと
へばり付いたそれに群がるように上部より
降り注ぎ一瞬にして彼女を絡み取ってしまう....
「あっぐっ!?!」
あまりの速さで起こった出来事に彼女自身
対処がかなわず武具の一部が突起した状態で
樹液の内部に閉じ込められてしまった!!
そして、更に続きーーーー
…その瞬間!!…
「樹液はお前の体内に浸入し果てない
夢を与える...くくっ...その中で窒息する事は
ないが、もう...脱出する事は出来ない!!」
意志を持つかの様に体内へ流れ込む樹液が
昏睡を誘い彼女は
「ぃやっがっ....。(私は...。)」
この中で生きるコハクと化した...。



7月6日(金)

第七一三話 『マッド・パーティー*思念の深淵*』(7.6.金)

「くっくく...オラっちの勝利だぁっ!!!!」
遠くに声が聴こえた...歓声とか...仲間達の
私を心配して呼ぶ声とか...対戦相手の子の
嘲笑う声...でも、それはもう......消えて
私の意識はまた...深い淵に落ちて行こうとしていた...
「『春化』ぁぁっっ!!」
微かに残る意識も現実と隔幽の世界をさ迷って
いる...ただ...静かに...私は再び...堕ちてゆく...
「『光助』ぇ〜早く助けに行かないと〜!?」
「....このままじゃ、再起不能にさせられちゃう...。
ぼくが今度は出るーーーー」
「待って...『洋子』...待つんだ...。
ハルカは...まだ負けちゃいない!!」
数日前より鮮明に場所のイメージ(想像の意。)が
確立し、そこには....
お前には前に言ったハズじゃよ...。
えっ...私は見えない何かに...楽になりたいと
言う気持ちを見抜かれた様なおばあちゃんの
瞳と...それに行く手を阻まれ完全に
光の指し示す方向に進む事が出来ない...
私には無理だった...もう休みたい...そんな事を
思い浮かべて漂っているとふと...何かが
頭をよぎり...声を掛けて来た...
{何時までそんなトコで寝そべってんだぃ?
私はキミに何を教えた?...そこが終着点では
あるまい?...くすっ、世話の掛かる弟子だなぁ〜?}
この声は...懐かしい...もう何年も
そんな感じさえする....私の恩師でもある...
姉さんであり親友...“三月”...
私は...---ーーー〜〜〜〜『』を取り戻し
元の世界に帰るんだ!!!!...
不意におばあちゃんの言葉が重なった....
まだヤルべき事が沢山残っているお前は
今、此処に来るべきではないのじゃ...。
自らを乗り越え...その先を手にするのじゃて!!

私にはーーーーー待っている人や事件だってーーー
まるで接触の悪い歯車が初めて噛み合った様な
感覚と共に、私は浮上する!!!!

樹液の内部にハルカが閉じ込められた瞬間!!
「春化ぁぁぁっっ!!!」
大声を張り上げる『知也』だが、自身の
身体では駆けつける事はままならず
「光助ぇ〜お願い!早く!!」
補充要員の『勇二』も勝手に出て行けば
こちら側が負けになる事を承知して光助へ頼む、が
「殺られる前にぼくがーーーー」
先に洋子が身を乗り出す...だが、しかし
「待つんだ...ハルカはこの程度で負ける奴じゃない!!
まだ負けちゃいない!」
光助は横から手を出し彼女の行動を制限すると、
確信を持って声を上げた!!
「くくっ、もう無駄さ...。
さぁオラっちの勝利を高々と上げておくれ?」
そして、そう自身満々に言い放つ『ジルベルト』が
審判者へ声を掛けたーーーー
…その瞬間!!…
パキュォオオオォォッッッン!!!!
目映い閃光をコハクが繰り出し同時にーーーー
「...これは...まさか!?!」
少女を覆っていたそれは亀裂を走らせたかと
思うと瞬きする間のーーーー
…この一瞬!!!!…
「私だけの“力”じゃ出来なかった...。
...でも、此処からは...一人で敵を浄化するわ
ありがとう....三月、おばあちゃん...!!」
粉々に砕け散り神々しい霊気を纏うハルカが
場へと舞い戻る!!!

「ぐっ!?(そんな...アレを内部から破壊した、だと?!)」
予想を超える力を秘めていたハルカは、
追い詰められる事で霊術式の“真価”を手にした!!
「...これで、一撃で...叩き潰すわ!!」
圧倒的な挑発を送り飛ばし少年はそれに唖然とする、が
「まぐれだ...だが、二度はない!!」
脅威を振り切るように彼は再び“能力を”打ち出す!!



7月7日(土)

第七一四話 『マッド・パーティー*神気*』(7.7.土)

ピシィイイッッッッ!!!
取り込まれなかった柄の部位からほとばしる
霊力がコハク内部に亀裂を走らせーーー
「勝利宣言なんてさせないわよ...っっ!!」
予想を超える進化を遂げ神々しい気を纏った
『春化』は死の淵より生還する
「ばっ...馬鹿な!?...オラっちの『潤滑な樹液』を
凌ぐ...いや、在り得ない...アラユル波動を
無効にさせるこの樹液が...まぐれだ....。
もう二度はなぃいいいっっ!!!!」
少年の動揺は大きく苦し紛れの“能力”で
再び少女を内部に閉じ込め戦闘不能状態へと
無理やり押し込んでやろうとする...が、
…次の瞬間!!…

「丁度良い...貴方で試させて貰うわ...。
私の...新しいこの“力”を...ーーーー
...はぁぁあ神霊術『光受』式(しんれいじゅつしきこうじゅ)
....零ノ型『神斬波』ァアッッッ!!」
坤に宿る“神気”を解き放ちーーーーー
「なじゅっ...じょぅはつシテぃやがぁぁぁぁ!!!?」
立て長の円月を思わせる光波動を射出
ジュキャァァァァァッッッッン!!!
飛びかかる少年の垂れ流す樹液を一瞬にして
蒸発させながら彼を真ぷたつへと斬り裂く...が、しかし
「...浄化...完了!!」
『ジルベルト』本体には外傷は無く、無傷のまま
少女の真横、地に降り立つ...だが
「あひぃっ...ひぃいっ...あぁ...ぅう...。」
邪悪な精神を引き裂かれ少年は幼児退行し既に
内部は破壊され膝から崩れ落ちた!!
「性根まで腐った奴は...最初から、
やり直せば良いのよ?...さよなら英国紳士さん。」
完全なる勝利を迎えハルカはそう吐き捨てた...。

「『神霊術式』【しんれいじゅつしき】...か、
私の全力が必要なのかな...。
はぁはぁはぁ...光受...“三月”とおばあちゃんの
助けがあったから...でも私自身で...これを...!!」
不意に彼女が試合を振り返って得た力の感触を
確かめ活かそうとしていた
…その瞬間!!…
一人の少女がその身を現す...それはーーー
「『ミキ』ちゃんが〜あんたの事を教えたのよぉ〜
きゃははは!!!」
対になる坤を手にした古き親友の姿だった!!



7月8日(日)

第七一五話 『マッド・パーティー*翼*』(7.8.日)

どっくん...どっくん...高鳴る胸の鼓動...
「...『幹』...。」
私は後ろを振り返らずとも知っている...
彼女の姿を...いや、幹を...
「あんたの“能力”に合わせて....。
このミキちゃんが教えてあげたのよぉ...。
まさか『ジルベルト』を打ち破るなんて
思いもしなかったわ...流石は『P×H』ねっ
...と、言ぃたいところだけど...。」
弾けそうな想いが私の中で交錯し、瞳から
滴がこぼれ落ちそうになる...
「貴方を取り返すわ...幹。」
でも、此処でやらなきゃ....幹を取り戻せない!!
私は強い決意を胸に坤に霊気を再び込めて
彼女と対時した...。

「止めも刺せない甘ちゃんに...真の“力”は
引き出せない...この様に、ね...。
S・W』【サークル・ワーキュリー】!」
ぐじゅぱぁぁぁっっっん!!
「みぃぎゃぁぁっ!?!」
彼女が指を差し示した場所には幼児退行を
引き起こされた少年の姿がーーー
「なっ...なんて事を!!」
「古き良き時代は終わったわ...これからは、
我々が支配する...神話の時代をホウフツさせる、ね...。
くすすすっ...塵はいらない。」
更に逆の指で円を描いた彼女は四肢と首を
空間の断裂を用いて引き裂き一瞬にして歪みへと
彼を送り込んでしまった!!

「これ以上...私は今の貴方を許しておけない...。
(今ならきっと元の優しい彼女へ戻す事が出来る...。)」
ハルカは確信していた、今の“真価”を手にした
自分なら以前の親友の姿をきっと取り戻せると
「ふふっ、その程度の“力”で馬鹿言わないで?
ミキちゃんが何も無しに現れると思うの?」
しかし、それは彼女が手にした武具に込められんとする
強大な霊気の前でこれからまったく無力に終わる事を
「望むところよ...!!」
少女はまだ知るよしもない...。



まだまだ続くのですぞッ!!



ノリがもう、めちゃめちゃで〜ッ!!



先を見るんッスねぇ〜!!


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