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『8月1日(水)』 第七三九話 『神話の道標-“真魔”-』(8.1.水) 『ダン=ショート』の暴走が闘技場『パルティノン』内部に 存在する者達全てを始末出来得る程の“能力”によって 作製された巨大な大津波を発生させんとする、が... 初回のそれは『勇二』の魔法によって 防がれたものの、直後即座に青年は人間をも捨て去り 白濁の獣をバラ撒き果てには『魔猫』【チェシャ・キャット】っと 言う巨大な獣まで産み落とすと本体である自分を 攻撃せんとする『春化』『知也』の 足止めを行うしかし、そこには機転を抱えた 『京香』と“エンスイ”を手にした『洋子』が 駆けつけ獣の弱点と攻略法を見極め破壊、そして遂に 少女の『水の核色』のはめ込まれた剣が 更なるドーム自体でも破壊可能と思われる高波を流出させた コアである彼から液体を凝縮させ奪い 体液の一点集中を不可能とし露呈させ、そこにーーー 「勇二なら...出来ると思ってたよ!!」 傷つき疲れ切る『光助』を肉弾のある腹と 胸で抱擁(ほうよう)する汗塗れの少年から 爆炎魔法が繰り出されソレは直撃し完全撃破した... かに思えたの...だが、しかし …その瞬間!!!… [あっひゃははははははあはははあっはあっっ!! あっしは〜〜〜死なねぇぇっっ!!!! あっしは〜〜〜人間を超えたのだぁぁぁっ!] 『ドチュルルルルルッッッッッッ!!!!』 もう半身は砕け散りながらも執念でダンは上空から 誰も防ぎ切れぬ量の硫酸の雨粒を散布させる!!! 「...。(...この子達は...そうか、そう言う事なのか...。 選ばれるだけの“資質”や“真価”を持ちえる ...ワシ役目も此処までようだな...。)」 上空を覆い隠す程の硫酸性の豪雨がまさに直撃せんとしたーーーー …次の瞬間!!… 『カヒュッッッッッッン!!!!』 [なっ!?!なんでだ?何故貴公がぁぁぁっっっ?!!] 『弥親』の『光の裁き』【ホールディング・ライト】が 残されし最後の肉体を穿ち消失させる... 「このチームの面汚しが...。 何故じゃと?おたくさんは既に負けちょるじゃろ? 当然...ぐっふぁっ....このワシ...も、な!? ホールディング・らぃとぉおおおぉ!!! (これで良いんじゃ、これで...な『祐賭』...さらばじゃ。)」 同時に、限界を来していた男の肉体も徐々に崩壊し 歪みへと誘われんとする 「....みんな...どいて、側から離れなさい?...。 (...このまま散カイさせるワケにも...いかない。)」 不意にキョウの言葉が仲間達へ放たれ 剣先の白濁した球体の処理を行わんとしていた... 「キョウ!!...伏せて。」 しかし、彼女にはもうそれを放つ精神力は残されて いない様だ、よって次に彼女が取らんとする行動は... 「...?!...。」 『パシュッッッッッン!!!』 出来るだけ遠くで散乱させ自身がケジメを付けんと していたのだが、 …その時!!!!… 「わぁっ!!!洋子!ナイス!!」 魔道具エンスイを投げその刃にソレを吸収させた洋子の 行動によって最後の異物も掻き消えた...。 {新たなる王者『選ばれし者』〜智明と愉快な仲間達〜により〜〜〜 我々は救われたゾッッッこのやろぉおお!!!} 『スキルマスター』【特殊能力者】として 終わろうとする弥親とそして、あの青年のしようとした それを見て勇二や光助はある言葉を思い出していた... 「...良かった...こ-すけが...無事で〜!! (もぉボク....おしっこもれそうだったよぉ〜(汗))」 「あぁ...勇二のお蔭だよ。 (しかし...あの変わりようは普通じゃないな....。)」 それは、現世での戦いの際耳にした“真魔”っと 言う名の正にそれだった...。 『8月2日(木)』 第七四〇話 『神話の道標-招来-』(8.2.木) 『白濁』【スメル・カスパー】の効果は 『ダン』の消失と共に掻き消され同時に 『パルティノン』を支配していた『弥親』が自ら 何故か一同へ加担する様に“能力”を酷使し 歪みへと沈んで行った為、解放され留まっていた者達も 外への行動を可能とされていた... 「...そうか、あたし達は気付かなかったが、 ...この観客達も他の能力者も此処から脱出する為に わざわざ戦っていたのか...。 (どーりで『幻魔』とも平気で口を聞けるハズね...。)」 売店のフロスト(柔らかいカキ氷の意。)を口にしながら 『京香』は流れて行く人や幻魔の動きを見下ろし 初めて自分達が此処に閉じ込められていたのだと気付く 「あはっ、やっぱしぶる〜ハワイだよね〜!! 色まぜる?色まぜる〜???」 まぁ、同時に他の6人もだったが... あの惨事からまだ1日と経っていないのだが、すっかり 内部はも抜けのカラと化してしまった、 「ベット(賭ける!の意。)...26来い!!」 それでもこの生活を慣れ親しんだ幻魔や人間達一部のモノは 街としての機能が十分に備えられたこの場を 利用して再び営業を開始したりもしていた...。 「ぼくは赤に200万ゾディアック....だ、 『知也』には負けない!」 有り余る場の通貨を好きに扱い暫しの休憩過ごす 7人は思い思いに時間を使い、ある者はカジノへ ある者は王者の特権を活かし暴食や色情へと走っていた 「ぎゃははははははははっっ!!!! 俺様は神なんやぞ〜!!!もっと酒と女ァ それからメシ持ってこんかぃ!!」 VIPルーム(特別優遇観覧席の意。)にてカキ氷等を 口にする3人は静かに一時を過ごし 「あはは!!『勇二』とキョウの舌変色してんじゃん!!」 「え〜そう言う『光助』だって〜舌すごい緑だよ〜!!」 残る1人も...そして、 「ふふん、『P × H』を嘗めてもらっちゃ〜 困るのよっ!! ブラック・ジャック!!!!」 日差しの落ちぬ場にも時刻は夜が訪れた...。 「これを勝利者に!!」 バニーガール姿の女性は地図を差し出すと 同時に何かの鍵を洋子に手渡す 「これは?....そっそれよか、ミンナの手当を!!」 この忙しい時に!っと思いながらも彼女は それを受け取り負傷者の手当に入った為 すっかりその事を忘れていたの、だが 「あ〜っ!?!そんなのアリ!?!」 「しゃぁぁっ!!!オレの勝ちだ!!!」 カジノのルーレットで負けた際のショックでそれに気付く...。 『8月3日(金)』 第七四一話 『神話の道標-勘来-』(8.3.金) 「『国坂 弥親』完全にロストしました。」 「そうか御苦労様、管轄エリア(地域の意。)が 半分になっちまったなぁ...。」 裸同然の女性から報告を受けたインデアの衣装を 纏う青年はギターを片手に演奏を再び開始し 少しの感傷に浸る... 「...お主の選択が間違っているとは思えんよ。 お前さんにわざわざ『パルティノン』を闘技場に してもらった事、感謝しとる。」 「倒される為にこちらも存在しているワケではないんだ。 それでも待つんだな?」 最後に交わした会話のそれっきり両者は出会う事は なかった、しかし道は分かつもお互いの 心は変わらぬまま...彼は仲間の消失を受け止めた... 「このエリアの進入までは確認しておりません。 どう致しましょうか?」 不意に女性から声が掛かり日差しを避けながら 「純粋な能力者はこれで残り2人...。 『月読』の町を経由してどの道彼らは ここに来るのだから、後は奴らに任せる。」 彼は静かに返答し瞼を閉じた...。 王者『選ばし者』〜智明と愉快な仲間達〜として 『パルティノン』の内部でのさばっていた『智明』は 飲み比べで遂に倒れ新たな自室の巨大ベットへ 運ばれ大鼾(おおいびき)をかいて寝ていた... 「それにしても、白夜って凄いよね〜。」 「...そうね、まさかこんな異世界で白夜が 見られるとは思わなかった...そうか、 光助は理系なんだもんね!...。」 『こっんこんっっ!!!』 「あのさ、今...良いかな?」 その頃、ルーレットの負けを最後のスロットで 取り返した『洋子』は『光助』と『京香』が会話する VIP室へ確認し返事の後『知也』『春化』と共に入り 「お邪魔しや〜す!」 「二人とも見てみて〜、すっごぃ増やしたのよ?」 先の負けた瞬間、思い出した鍵と地図を持参し そこいらの椅子やソファーへ勝手に腰を掛けた... 「そう言えば、アレ?『勇二』くんは?」 辺りを見回しながらハルカが呟くと、それに光助が応える 「あぁ、勇二ならね〜....あのカード屋に 行ってるよ、入れ違いだったから 途中で会ってたんだとばかり思ったよ(笑)」 そう、少年は有り余る通貨を得て更にカード集めを せんとしあの老化した『幻魔』が存在する場まで 汗水を流しながら走って行っていたのだった....。 「すいませ〜ん!!」 店は開いていた、だが.... 「あれ〜...どうしたんだろ〜!? (誰もいないのかな〜...もしかして、さっき 帰っちゃったかな...。)」 店主の姿は見当たらず...あれだけあったカード達も 既に場には存在せずに消えてしまっていた 「これ...鍵と地図なんだけど、地図は この地の半分だよね...でも...。」 洋子が地図を目にし今までの物と組み合わせる光助へ 手渡さんとすると、不意に横から手を伸ばし 「へへ〜いっただき〜!!」 「...トモ、大人げないな?...。」 白金のそれを奪い取って負けた腹いせに少女を からかうも、キョウに冷たくそう言い放たれてしまう...。 『8月4日(土)』 第七四二話 『神話の道標-黄泉-』(8.4.土) 『ぎぃっっこぉぎぃっっっこぉ...。』 暗雲の掛かった地の海を抜けて漆黒の夜が渦巻く 最後の場へ出向いたモノは今、静かに門を開いた 「城の執事が何処ほっつき歩いておったんや?」 不意に老いた『幻魔』がゆっくり2重の扉を開くと その先では待ちかまえた様に青年が立っていた... [滅相御座いませぬ、ちとレアなカードがあったもので それを収拾しに行っただげ御座いますですよ...。] 強い口調の男のそれを受け流す様に答えた ラクダの様な姿をした幻魔は即座に正装へと 着替え終えると沢山のカードをまるで見せびらかすかのごとく 手にしながら再び青年の前へ今度は執事として 粗相なきように登場した...。 「此処から一番近いのは〜っと、異界の中の 異世界『黄泉』???」 『光助』がその名を口にした、途端... 「ヨモツ平坂...だったっけ、それ...。」 「名前だけでも嫌な感じがするのはぼくだけ?」 明らかに皆の表情が曇り始めた... 「ここのパルテノン神殿の事もあるし...。 そこは行かない方が良いわね。」 直感が告げるのだろうか『春化』は特に強く 迂回なりを行うことの案を提示した....。 「ん〜しょうがないよね〜、残念だけどぉ〜(泣) (折角、全部買えるお金も持ってるのに〜!!)」 諦め切れない『勇二』は皆が真面目な会話を している最中もカードの事で頭を一杯にし 途方に暮れて仕方なくトボトボと自分の部屋へ戻って 現存するそれらを見つめながら暫く 一人遊びを始めていた...そして、同時刻 「ぐぁぁっっ〜〜もぉ喰われへんって!!〜〜〜!!!」 大部屋では『智明』が高枕で爆睡をしていた...。 まだまだ続くのですぞッ!! 『ノリがもう、めちゃめちゃで〜ッ!!』 先を見るんッスねぇ〜!! |