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『8月29日(水)』 第七六七話 『神話の道標-past for run a way-』(8.29.水) 『黄泉』内部で起きた様々な現象を クリア(通過の意。)して突き進む一同は既に 『月読』の町へ辿り着く、その前で 「そっか、暗いから解らなかったけど〜。 この道の罠とかって赤外線で感知してたんだ〜。 でも〜もうダメだもんね!ボク全部のスイッチ 壊しちゃったもん!!」 『智明』『京香』『洋子』の3者を 捕らわれ戦力を大幅に削られてしまう... 「あっ!もう出口みたいよ!!」 しかし、偶然の賜(たまもの)ではあるが『勇二』の功績で 罠は無効となり明かりが付いた道は管理室から出た 少年も含め4人を安全に出口まで誘導してくれた 「『トモ』具合は?」 先へ出口に到達した『春化』と『光助』 それから彼に背負われる知也が久しぶりで浴びた 日の光に喜び声を上げていたーーーー …その後ろから、突然!!… ドタドタっと言う鈍い物音と共に声が掛けられる!!! 『バタバタバタバタバタバタバタッッッ!!!』 「ちぇ...こうも旨くは逃がしてくれないってかな? ちょっち後ろ揺れるケド気にしないでね、小刀2刀流〜〜〜」 直ぐ様振り返った光助がグッたりとしなだれる トモへ声を掛けると同時、武器による速攻撃を 声のする方向へ繰り出さんと構えたーーーー …次の瞬間!!!… 「ぅっゎっわわわっっ!!? まっ待って、待ってよぉ〜〜〜!!!!」 仲間である自分へ唐突に刃を向ける光助の姿に驚き 勇二は思わず涙ぐんで出来得る限りの大きな声で 喚く様に叫び自らの存在を誇示して伝えた、すると 「あっ!待って!!光助、勇二くんよー!! この声、攻撃しちゃ駄目ーッ!!!」 とっさでソレに気付いたハルカは彼の行動を 身を持って制止し、どうにか事無きを得た... 「あっ!?...セーフ(間に合うの意。)...。 (何か...オレっちピリピリしすぎてるのかなぁ...。)」 「もう!こ-すけー!酷いよぉ〜!!」 取り敢えず笑ってこの場を済ませた光助へ 文句を募らせる勇二は少しの間、ふてくされて 仲間達と歩き出した後... 「着いたわ!...でも...ここが、月読?」 蜃気楼に揺れる町を発見する...。 『夢殿』【ヨモツシコメ】が打ち下された事で 塞いでいた場は解放された...しかし町へ訪れている 4人より他の者達は依然、闘いの真っただ中に 「むにゃむにゃ...意外と快適ね...この中...。」 束縛される者、抗う者等の違いはあるものの置かれていた 「ぐっ...気持ち悪ぃ...何やねん、この感覚は...。 (影から影を渡って来たんか?)」 “王宮の13宮殿”の番者『永蘭なる魚』【シャルムーン・ピスケス】に 捕らわれた智明もまた闇に身体を蝕まれたまま 謎の“力”を持つ『スキル』【特殊能力】 『影バッコ』【シャドウ・ムール】の術中へ 落ちて今、守護する宮殿へ運搬された...。 『8月30日(木)』 第七六八話 『神話の道標-Perfect Game-』(8.30.木) 『相似宮』に捕らわれた『洋子』は 『隔壁の双子』【コンサバート・ジェミニ】の動きを 気にしながらも体力温存の為、眠りに就く 同じく『永蘭なる魚』【シャルムーン・ピスケス】の 闇で捕縛された『智明』も真暗闇で支配された 番者の間へ身柄を拘束されたまま閉じ込められてしまう... 「闇が全身を支配すれば、闇と同化してしまう けど...此処はわたしの領域、だから闇の彫刻として 飾ってあげるよ...少々趣味は悪いけどね。」 『がちゃがちゃっっっ!!!』 閉ざされた鉄格子を叩きながら彼は、 「大きなお世話やっちゅーねん!! こんボケ!カス!!アホがぁっ!!!」 強気な発言を並べる、も内心はこの状況にかなりの 焦りを覚えていた... 「当然、君も倒すよ。」 同時刻で行われる戦い、『填褐宮』を守護する 『シンクレァ』から『菟月の蠍』【ディクレセント・スコルピオ】へ “幻魔人”となり果てた女性を一撃の下に歪みへ送った 『異界の闇覇者』『月影 真』は、 [まぎょぎょ!?貴様は...何者なんだぁ!!?] 残った装甲が『幻魔』だと既に見抜き静かに口を開くと 自らの腹部へ突き刺さる毒の尾に触れんとする...。 「“何者なんだ?”って、それは愚問じゃないの? ボクの自己紹介は必要? どっちでも良いけど、コレ〜邪魔だからどかすよ?」 『ぱきゅっっっん!!!』 真が頭をポリポリとかきながら左手で脂肪だらけの 腹部へと尽き刺さる蠍の尾に触れたと同時で [まぎぃぃぃっ!?!なっ...何が起きた!? 痛みも何も...なかった...ぎぃい!!] それは一瞬で干からび砕け散る!! 「自分から、現実世界の憎しみ...悪意と一緒に なるなんて....融合するなんて間違っているよ!! 何の為に...何の為にこっちに移行されたのか 何にもみんな解ってないの?」 突然、甲高い声を上げて虚ろな表情を浮かべる 少年は目の前の幻魔に対し完全な怒りを向けると [きっ貴様...何を...まっぎゅぁっっっっ!!!] 錯乱しつつも襲いかかる本体を失ったソレに 「確かに君がボクを知らなくても当然かもね。 ...ボクは、異界の闇覇者の1人...。 現世に、いや...君達に仇なす者!!」 無慈悲なまでの洗礼を浴びせーーーー …次の瞬間!!!… 『バギャァァァッッッッッッン!!!!』 [ひっぎゃあっっっ!!?!そっそんなあっっ!! あんたは、アンタはーーーー我らの神ーーー!?!!] 装甲は大破し歪みへ沈む!!! そして『宵闇の蟹』【ディバインダー・キャンサー】と対時する 『京香』は、遂に敵の“能力”を打ち破る!! 「...君が同じようにして閉じ込めた中で 殺された人々の魂が解放を得て歪みへ沈んで行く...。 ここであたしが君を倒せば現世に君を送り込み ...同じになってしまうかも知れない、けどね...。 それでもあたしは君を倒すよ!!...。」 だが、少女がそう言い放ったーーーー …その時!!… 『ぶぎゅぶぎゃぎゃっっっ!!!』 「..くっ、クハハッ!!!!..。 だから何だと言うのだ?..。 ..お前は此処で死ぬ、それは変えられない!!..。」 切り刻まれた箇所を融合した幻魔の“力”で補い 復元した番者は原型を止めずとも蘇り彼女の前に 完全と立ち塞がる!! 『8月31日(金)』 第七六九話 『神話の道標-Count Down-』(8.31.金) 「...人を捨てた、か...。 キャンサー...そうか、解ったよ...。 ...君が持つ最後の謎...その正体もね?」 完全に『幻魔』と同化し、極端な強化を行った末 [..くくっ..“力”がみなぎる..!! 抗えない事を受け入れてこそ、美徳!!!! ..お前に未来はな-------ぃ!!!!!!] “幻魔人”となった『宵闇の蟹』【ディバインダー・キャンサー】は 狂った様に騒ぎ喚きながら8本の腕や足へ装備された 大鋏を振るい少女へと攻撃の牙を向ける、が... …次の瞬間!!… 『パキュッッッォパキョキョキョッッ!!!』 物凄い速さで身体が唐突に凍結し身動きを 封じられたうえで完全な氷の彫像と成ってしまう!! 「...癌細胞だったんだろ?...。」 氷塊と成り果てて行く敵を前に 剣を背の鞘へ既に納めてしまった『京香』は 全て自分にはお見通しだと言わんばかりに 怒号する彼へそう呟いた... [ぎぃ..『甲斐』様に..この身を貰った ..授かった、我様が..こんな子娘ごとにき 破れると言うのか!?!..。] 蟹の特性を受け継ぎ不死の細胞を得た彼は 自らの敗北が認められないまま やがて全身が凍り付く!!! 「...医学用語で癌をキャンサーって言うからね...。 それだけ破壊と再生を繰り返してしまえば ...誰だって気付くとは思うけど...。」 『ぱきゅぁぁっっっっっん!!!!』 最後の一閃が決まり流石の癌細胞とは言えど 再生と復活は出来ずに痛みも感じる間も無く 歪みへ消え去った... 「さぁ...て、どうしたものかな?...。」 現状を知ろうにもあまりの唐突な出来事の連続で 追い付かぬ理解を埋めるには、場を把握せんとして 周囲を歩き始めたキョウだった、が... 「...なぁ〜んだ、あんた気付いてたのかぃ?」 不意にある一点だけへ視線を送りそれを感付いた 帽子を深く被る少年が柱の陰からコソッと姿を見せる 「丁度良い、君に此処の説明でも...してもらおうかな...?」 優雅な時が刻まれる宮殿内部で新たな敵らしき者と 遭遇した彼女は手っとり早く彼から情報を 聞き出さんと誘い掛ける、すると 「ーーーっ、しょうがないな〜? 此処は『虚渇宮』って言う、俺らが 守護してる宮殿の一つの中だぜ、本当 あんた何んにも知らないんだ、ハハハッ。」 さっきまでとは打って変わったラフ(軽発の意。)な口調で 会話を促(うなが)し始めた少年は、まるで 友達と話すかの様に親しげにキョウへ説明を行う... ー同時刻ー 「ワタシは唯一...この地帯に残った統治者 『アナジスタ』...です、貴方がたの様な ...解放し得る者を長らく...お待ちしていました...。」 4人は陽炎の中で揺らめき脆くもはかない町に 足を踏み入れ、彼らの様な存在を待ち受けていた 『絶陰地帯』の統治者から迎え入れられていた... 「ゎぁ〜ここに来て、初めかなぁ〜? 統治者って人に会ったのって!!」 料理を待つ『勇二』の言葉は的を得て 今にも消え去りそうな黒人の女性である アナジスタや仲間へ伝わる... 「たいしたもてなしは出来ませんが...。 ...どうか休み傷を癒して下さい、あちらの方は ワタシの『緑樹の奇跡』【リーフ・ファイ】で 手当しておきましたので、じきに気付かれるでしょう。」 貧血で倒れた上にこの暑さでは内部の血液が ドロドロになり『知也』を死の危険へ 追い込んでいたのだが、彼女の力がそれを 補いどうにか一命を取り留めていた....。 「ふぅ〜ん、亀ちゃんの仕業だと思って 俺は降りて来たんだけどな、あいつら 喧嘩良くしてたしな。」 身内の話しを出されても困る!っと言う 雰囲気をか持ち出すキョウに気付いた少年は 「あぁ、俺ね...俺は『死仔宮』を守護してる “王宮の13宮殿”の番者の1人 ...『優剛なる獅子』【ハイドロ・レオ】ってんだ、 宜しく、な?えーっと...ーーー」 「王宮の13宮殿?...その説明をお願いする前に 名乗るか...キョウ...京香だ、あたしは雹ノ 京香...。」 「ーーーッ!ハハハッそっかじゃあ宜しくな京香!!」 自らの自己紹介を始め終えると少女の質問に答えた...。 まだまだ続くのですぞッ!! 『ノリがもう、めちゃめちゃで〜ッ!!』 先を見るんッスねぇ〜!! |