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『9月25日(火)』 第七九四話 『暗殺完了』(9.25.火) 『絶陰地帯』の支配者の下へ集い守護する “王宮の13宮殿”の番者らは各々思惑を持ち 『選ばれし者』達7人を襲いまんまと分断に成功する... 『パキュァァッッッッッン!!!』 「まぁ、あの人数では...今の僕の“力”では 完全な空間制御がきかないからな...。 奈落(ならく)へは落とせずとも...此処から消すことは 出来た...それで良い...。」 『抹殺の水瓶』【アクアリゥス・エグゼキューター】が 『無尽の氷結』【ホワイト・ブレス】で産み出した 凍れる場へ『知也』を引き込み 闘いを繰り広げていた、丁度その頃 『相似宮』を司る『スキルマスター』【特殊能力者】は 「...別にあんたを倒さなくても...。 あたしには空間を斬る力があるんでね? でも、勝手に人の胸を弄んだ罪は償って貰うわ!!!」 捕獲していた筈の『洋子』の逆転を 呼び起こす脱出劇により右腕を斬り裂かれ その反動で覚醒した何かの意志で操られる様に 「...くくっ...ははははっっっ!!!! 面白いなぁ...恥辱してジュウリンしてやる...。」 彼女を救わんとしていた『勇二』『春化』『光助』を 一気に異次元空間へと追い落としてしまう!! 『どささささっっっ!!!』 「いっっつ!?! (...オレっちは歪みに飲み込まれて...。)」 突然!!空間の亀裂へ吸い込まれて 叩き落とされた光助は打ちつけた箇所を 撫でながら周囲の様子を確認する... 「随分下品な趣味なのだな。 予定通りではあるがな。」 声に気付き即座に振り返った青年が見たモノは 「闘牛士...?...そう言えば...。 (オレっちらは根本的に何かを見落として...あっ!!)」 サーベル(剣の一種。)を携えたいかにも 自分は闘牛士だと言わんばかりの衣服を纏う人物だった 『タッッッンッッ!!!』 「ふぅ...まったく、楽じゃないわね...。 (着地成功でラッキー!)」 2人とは違い旨く空間から場へ降り立ったハルカは 回りの広大な景色に暫し見とれる 「...唐突な訪問者なのねぇ...。」 不意に何故か宮内部へ広がる草原の中から 1人の青年が姿を現す... 「貴方は?...ここは...何処なの!? (...もしかして...敵ね...。)」 そして彼は少女が自分に関して察知したのだな? っと勘ぐると笑みをこぼし 「わたくしは...『麗割宮』を守る ガーディアン(守護者の意。)...。 『バルティア』よ...宜しくね。」 そう自己紹介を告げた...。 …次の瞬間!!… 『ズパパパパパパキャァァッッッッン!!!!』 少年の安否と勝利を確信して 『アナジスタ』が外へと飛び出した時、 それは巻き起こってしまう!! “靭裂”と呼ばれる技によって 追い詰められていたトモの頭部を狙った 連続攻撃により巻き返し、倒すまであともう一歩の所で 彼は目の前の出来事に絶句する... 「...くっ...暗殺は既に...完了していた...。 ふふっ貴様の負けだ!!」 それはあまりにあっけない最後だった... 声帯から浸食した氷が身体を一気に冷凍化し 凍れる女性の彫像へと変えてしまったのだ!!! 『9月26日(水)』 第七九五話 『天使の微笑み』(9.26.水) 初撃であった古術連武式参ノ型『天穿』【フェィツ・ブレイカー】の 影響を大きくさせた延髄への蹴りが 『抹殺の水瓶』【アクアリゥス・エグゼキューター】の 行動を一時不能とし、この間に止めを刺そうと 『知也』はしたの...だが、 …その時!!… 『ぱきゃぁきゃぁっっっん!!!!』 「とーーーーー----....。」 居ても立ってもいられずに表へ飛び出した 『アナジスタ』の突然の氷結により目を奪われた 彼は勝負に勝利し試合で負けた... 「ぅぉおおおおおぉぉおおおっっっ!?!! (なんだぁあ...何が...おぃどう言うーーーッッ!!!)」 圧巻の光景に只、叫ぶしかなかったトモを 後目へ徐に立ち上がったレザースーツの彼女は 唇から溢れ出る血液を拭い去りながら 「...間抜けな男だな?ふはははは!!! それでも尚、ワタシを目指すのならーーー あのそびえる宮殿へと訪れるが良い!! 『砲瓶宮』だ...ワタシは逃げも隠れもしない。」 そう冷たく言い放ち、冷たい吐息を彼へ残して 姿を白蒸にくらました...。 他の者達が各々番者らとの闘いに明け暮れている...その頃、 「ちぃ...あかんな...もう半分まで 闇に漬こぉうて一体化しておるやんか!! ...あのスケこまし野郎め...俺様の『血化陣』とは 最悪の相性やな...せやけど...助け待つんも 結構しゃくなモンやなぁ...。」 “王宮の13宮殿”の番者が一人 『永蘭なる魚』【シャルムーン・ピスケス】のオブジェ(彫刻の飾り物の意。)へ 次第に成りつつある『智明』は何度か 澱の破壊を試みるも、全て周囲の闇に吸収され 無効に終わってしまう...無駄に体力をすり減らすわけにも 行かず、彼はジっと今は耐えるしかなかった... 「一番強い...?...。 (...どう言う意味でだろうか...?...。)」 既に『愛欲の乙女』【アザゼル・ヴィアルゴ】の 術中に踏み込んでしまった『京香』は、 彼女の発言から“能力”を推測せんとする...が、 「いやぁん、そんなぁ恐いお顔してたらぁん 可愛さだぃなしよぉん...。 今度はどんなぁループ・マジックを見せてあげよぉん かしらぁん、ぅっふふふ。」 メルヘンチックな内装を持つ『渚汝宮』と ヴィアルゴの独特な雰囲気に押され 毒気へ当てられた感触を覚えていた... 「...君が敵だと言う事実には変わりない...。 どんな手を使ってこようとも...。 ...あたしは君を倒す...“風の核色”!!...。」 『ドシュバァァッッッッッ!!!!』 だが、少女はそれを振り切るよう背にした 剣で真空の刃を穿ち出す...だが、しかしーーー …その瞬間!!… 「無限の罠に入ったのがわからなかったぁん?」 『ぱひゅぅぅぅん...。』 彼女へと攻撃が届く前に風は失速し ついには消失してしまう!!! 「...有り得ない...。 (...能力か!!...。)」 キョウの攻撃は見事に掻き消された 「いやぁん...野蛮な事はやめぇてぇん? あたくし本当は傷つけ合うなんて好みじゃなぃんですのぉ だからぁそうぃう事はぁ...あの子にお任せ なのぉん...きゅふふふ!!!」 そして、番者の反撃が始まる...。 『9月27日(木)』 第七九六話 『六導輪廻』(9.27.木) 「あたくしわぁん、そう言う暴力的な行為は 望みませんのぉん...だからぁん...あふふ 『渚汝宮』をこのあたくし『愛欲の乙女』【アザゼル・ヴィアルゴ】と 共に護る子にお願いしますわぁん。」 フリル(波の様な飾りの付いた衣服の意。)付きの衣服を 纏う彼女の身振り手振りに併せて 何時の間にか『京香』の真後ろへ何者かが出現し [汝が後ろに---さぁゆかん...死別のとこしえへ。] …次の瞬間!!!… 「...なっ!?(まったくの死角から...まずい!!...。)」 『ぱきゅぅうううううううううぅん!!!!!』 耳元で囁かれた低い声と同時にキョウの視界は 一瞬で崩れ去り地獄の精神世界へと連れ去ってしまう!! 「あふふ...『六導輪廻』【アナザー・ドリーム】...。 良い夢を...今まで見ていたのは貴方と言う 淡い夢、目覚めぬまま...その中で もう一度、冥府から...やり直すのよぉん...。」 完全に立ち尽くし意識を失った少女へ ヴィアルゴはそう言い残すと思念を送り続け 精神破壊を及ぼさんとする...。 「...あたしは...どうした...んだっけ...。 そうだ...確か...アレ...思い出せない...。」 キョウが目覚めたそこは、戦争が 巻き起こり数々の戦死者が転がっている 焼け野原の中心だった... 「...?!...あっ...これは...??? ...何!?...何が...。」 見渡す限り埋め尽くされた死体の山に 自分の存在があった... [これは---お前の望んだ...闘争の結末。] 不意に声が響いた、それが何処からなのかは 解らない...しかしそれは確実に彼女の耳へ届く 「...あたしが望んだ???...。 (何だろう...とても大事な...事なのに...思い出せない...。)」 ワケも解らぬまま彼女はこの場を後にせんと 死体をかき分けながらそこから出て行こうとする...が、 [絶えず闘いを繰り返した---何人もの死者が お前の道の礎となったのだ。] この行動を阻むように囁きは響き絶望を注ぐ...。 『相似宮』の番者により異次元空間へと 放り込まれた3人は各々別個の場所へ飛ばされた... 「...あの...誰かいるのぉ〜...(汗)」 不完全な『次空埋葬』【フォートレス・トップ】ではあったものの 「ぅううぅ...誰...???」 確実に分断された彼らに新たな敵が立ち塞がる!!! 『9月28日(金)』 第七九七話 『闘牛猛威!!』(9.28.金) 「フッ一応自己紹介でもしておこうか。 自分は『越権を携えし牡牛』【オシリス・タウルス】。 何がなんだか解らないっと言う顔ぶりだな。」 空間から舞い降りた青年に対し驚く事無く 闘牛士が着る様な衣服を纏うタウルスは 軽快に言葉を並べる...当然、 「...根本的に一杯喰わされていたって 事かよ?...お前らに!?」 不思議に思った『光助』がある程度の確信を持って そう叫ぶと人物は口元の端を引き上げ 薄ら笑いを浮かべた...。 「漸く、気付いたのか? あははっ鈍いな?体型からしてもそんなに 鋭いとは思えなかったけれど。 心理効果を付いた旨い罠だっただろ。」 小腹を抱えて笑うタウルスへ鋭い眼光を飛ばす光助は 「まんまとハメられたよ..。 最初の羊がもう...グルだったんだな!!」 背後から忍び寄るもう一つの気配に気付く... [簡単に通らせるワケないっしょ ボクの演技イケてましたかぁ〜?くすすす!!] それは『狛陽宮』を守り彼らを素通りさせて 階上へと向かわせたあの羊の『幻魔』だった!! 「全ては計画通りに君達が動いてくれたのだ。 自分らの思い通りにね?口惜しいか。 今頃は他の仲間も仲良く現世に旅立てるさ。」 タウルスの口調は完全に光助を見下し 馬鹿にしきっていた...だが、 「ふざけるなよ...オレっちらを これで始末したよーな気でいやがってぇ!! ...お前らこそ...この世界から消し去ってやる!」 彼はそれでもめげずに言い放ち小脇の小刀へ手をやると [へぇ〜でも、ボクの“力”を見抜けなかった 諸君らではボクらには勝てないよ?] 番者2体を相手に全力をもって立ち回りを開始する!! まだまだ続くのですぞッ!! 『ノリがもう、めちゃめちゃで〜ッ!!』 先を見るんッスねぇ〜!! |