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『10月9日(火)』 第八〇八話 『殉教者の楽園』(10.8.火) 全力を持って放った『光助』の輝く刃は “王宮の13宮殿”『禁丑宮』を守護する 『越権を携えし牡牛』【オシリス・タウルス】の身体を 真横に一閃すると両断し、歪みへ沈めた [なっ...ぃいっ...でも、何も変わりませんよ!! どんな方法でボクのトリック(仕組みの意。)が 解ったのか知りませんがね...死ね!!!!] しかし、その一撃で全ての気力を使い果たしてしまった 彼に容赦無く羊型の『幻魔』からトドメが 回転する角より繰り出されんとするの、だが... 「あっぐぅう...。(しまった...殺られる!?)」 …その時!!!… 『パシュゥウウウウッッン!!!』 目映い閃光がほと走ると同時出現した人影がーーー 「させっかよ?...こっからは、 オレが相手をしてやる...選手交代って奴だ!!」 前のめりで倒れた光助の窮地を救う!! [ちっ...誰ですか? ボクの宮に挨拶も無しに通り過ぎた馬鹿は!! (今一歩の所でェッッッ!)] 有機物で組み上げられた様な篭手を纏う少年は 重めの身体をこの片手で掴み上げると場を移動し 対象物に当たらす不発に終わり舞う粉塵の中で 壁を粉砕してしまい物凄い形相で睨み付ける幻魔の前へと 完全に立ち塞がる...っと瞬間、 『ドゴッッッッスッッ!!!』 「オレか?ッッ...オレの名前は『井原 知也』 お前らに仇なすモノさ!!」 自己紹介を兼ねて拳をしたり顔の顔面へ叩き込む!!! [げっっっふぐっっっ!?! (しまったァ...こぃつはまだボクのアレを 受けてはいないのだったな...!!!)] 片方の角はへし折れ大理石の床に宙を舞ってから突き刺さった 「大丈夫...じゃ...なさそうだな...。」 背後を振り返り自分の酷い有様を見て 声を漏らすトモへ光助は、 「そう言う...トモこそ...その腕... 新手の...敵なの?...はぁはぁはぁ...オレっちも 加勢したいのは山々だけど...任せる...。」 片腕の凍結している様子で彼もまた 新たな何者かと遭遇したのだ、っと予測し 身を案じるが今は只この場をトモへ任せ呼吸を整える... 「側にいるだけで頼もしいぜ...。 (てか、この台詞はオレのキャラ(個性の意。)じゃないけどな。)」 柄にも無い台詞の後、ブッ飛ばした幻魔の姿が 壁にもう無い事から気を引き締め拳を構えた彼が 物音へ気付き目線をやったーーーー …次の瞬間!!!… [怒りに我を忘れていましたよ...。 この傷はそれに気付かせてくれた代価と しますよ...でも、かなり高く付きましたけどね?] 『ズッッカカカカカガガガガッッッギャン!!!!』 「とっ...逃げろォオ!!?」 回転する無数の角が一斉にトモへと向かい 撃ち放たれ防御する間も無く確実に幾つかが 「っっぐっっぁアアアッ!?!!」 その痛んだ肉体を貫通した!! [『幻惑の倒錯』【スヌープ・ドッキング】とで 繰り広げられるショウ(もようし物の意。)も閉宴の お時間と、あい成りました。 最後は喝采の拍手で終わらせて下さいネッ?] 『スキル』【特殊能力】により角弾の 正確な軌道を読ませず、念入りにずらした 幻魔は殴られた箇所を舌で嘗めながら声の音量を上げて そう言い放つと、時間の問題で絶命するであろう 光助へチラリと視線を送り嘲笑を浮かべる...が、 …その瞬間!!!!… 「馬鹿野郎...オレを勝手に殺して終わらせるんじゃねぇよ?」 背後に殺気を感じ思わず振り返ったところへ 闘気の鎧を纏うトモから、その顔面へと再びーーー 『どぐしゅっっっっっぉぉおおん!!!!!』 拳が繰り出される!!!! 『10月10日(水)』 第八〇九話 『拳』(10.10.水) [ひっぐぅぐあぁウぎゃぁぁっっっ!?!] 喚き声を上げながら自らの角が粉砕した 大理石の壁方面へ吹っ飛ばされた『幻魔』を横目に 「...一瞬浅かった、それはオレが迷いを 持ったから...位置...そう言う事かよ。」 右腕の突き出した拳を定位置へ戻す『知也』は そう呟くと、殴る一瞬ずれた敵との間合いで “能力”を暴き熟知する... 『ドグシャァッッッ!!!』 [ボクを...本気にさせたのは....ーーーー 貴方が初めてデスよ...?! ですが、貴方はボクには勝てないんだヨォオ!!] 身体へ降り懸かりし落石を跳ね退け トモの言葉通り口元から血は流すものの 致命傷までは至らずに打撃では効かない!っと 言う素振りを見せながら立ち上がった 幻魔は体毛を逆立て何かを体内で収縮させる 「くぅう...トモも...気付いたか...。 (あいつの能力は...位置を錯覚させる事...。 どうやら好きな時にそれが可能みたいだけど..。)」 そして、自らの持つそれを付加させーーー …次の瞬間!!… 『ドギュルルルルッッッ!!!!!』 [高速回転とボクの“力”...そして、プラスα(足す零以上の数の位の意。)を 含めたコレで終わりだァァっ!!] 角弾と同時に穿ち出す!!! 『幻惑の倒錯』【スヌープ・ドッキング】の効果発動は 羊の瞳を見る事で発現可能とされる、それは 一度見てしまえば任意に起動出来る罠ではあるが それが永続と言うワケでは無い、しかし 「...また正確な位置をずらしている..。 (...仕方無い...荒技だけど、やるしかねぇよな。)」 『どぎゅるるるるぅぅぅぅうぅっっ!!!!』 『越権を携えし牡牛』【オシリス・タウルス】との コンビネーション(連携の意。)により絶大な効果を 示していたのだ、それは通常の特殊能力者では 太刀打ちも出来ない程に...だが、 [諦めてーーーー散れ!!!] 確信を得て攻撃を放った幻魔の『スキル』は単体でも ほぼ最凶の力を有しているのだ...が、しかし弾丸のーーー …到達直前!!!… 『ドバキャァッッッッン!!!』 「心の目で見極める...それしかない。」 それらは全てトモの篭手を装備した手刀により 叩き落とされてしまう!! 完全な“王宮の13宮殿”ではないものの それに引けを取らない強さを秘めた羊型幻魔の スキルへ対抗する為、彼は視覚を封じて 弾丸の嵐へ挑み、これを切り抜けるとーーー [ばっ!?有り得ないィイ!!!] 同時に足を踏み出し最後の一撃を殺意のする方向へと 繰り出しその身を完璧に掌握する...。 『10月11日(木)』 第八一〇話 『FILTH』(10.11.木) 『越権を携えし牡牛』【オシリス・タウルス】が持つ “能力”で攻撃目標を一点へと絞り込ませ そこへ『狛陽宮』の守護『幻魔』がずらし 彼女の立ち位置を錯覚させる事で完璧なまでに 今まで『光助』の斬撃を避け去り更に追撃と 続いていたの、だが...しかし 「はぁはぁはぁ...もうそれも意味ないんじゃねぇの?... ...お前の錯覚には範囲が狭いって言う弱点が あるようだしな〜...!!」 青年は見事これを見破り倒錯を受けた位置と同時で 広範囲へ刃を広げて繰り出す事で攻撃を直撃させ 無防備なタウルスを両断する事に成功した!! [ヒィ!?!そんなバカな!?!!! 愚かな人間共にーーーッ 移行されたモノ共にこのボクがぁっっっ!!?] そして、今ーーーー 「装纏術連武ぅううっっ“華月(かげつ)”『直線衝』 【ブリット・スラッシュ】...---ーーーー〜〜〜 ろーぉおおおおど・おぉばぁぁっっっ!!!!(Road Over,)」 心眼による極みを扱い真の場所を殺意で探り当てた 『知也』から必殺の一撃が拳より繰り出され 『どぎゅぐぐしゃぁぁっぉおおおおおおぉぉん!!!!!』 [めっぅううぐうぃいぁぁぁっっっ!?!!] 羊型の敵を完全に粉砕し尽くす!!!! オレは...急にあの洞窟の様な道のりの中で 意識を失い倒れた...正確には貧血だったらしいが、 オレを助けてくれた仲間がどうして散りじりなのか それを聞く間すらオレには与えられえなかった 「はぁはぁ...ちちっ....やっぱり 長くは纏ってられないな..光助、立てるか?」 なんて言うか、彼女の悲鳴が聴こえて気付いたら オレは拳を握り締めて殴っていたんだ...敵を 「あぁ...つーか、悪いけど...。 お尻から陽術式の技で治してくれると有り難いんだけど〜?」 でも、その前にオレは何だかとっても心地の良い場所で 誰かと会話していたのを覚えていた... あん時はオレは死んだんだろうと覚悟していたんだけど どうしても...女性の悲鳴には敏感だからかな? オレは飛び起きて...いや、浮上したのかも 「ぅわっ...こりゃあ酷いな...。 (この茶色いのってまさか...?!!)」 簡単な会話だったと思う、でもそれがオレの支え??? だったのかも知れないな この世界の“陰と陽”を極めし者がそれを 融合し纏える“力”を持つ...この“マサ兄”の言葉... オレは絶対使いこなしてみせる...今は 強いことこそが必要なのだから...。 トモの気を使い傷を治す技によって 完全ではないものの取り合えずは垂れ流しが止まり ある程度の動作も痛みを伴わなくなった事を 歓喜する光助は今までの彼が知らなかった 出来事を簡潔に伝え、情報交換を兼ねて 「そっか『アナジスタ』を狙って...。 多分、バラバラにされた後の2人もオレっちと 同じ目に合わされていると思うんだ!! 早く、助けにいかなきゃ!」 彼女の安否を知り戸惑いながらもトモと共に 螺旋階段を駆け上がる!! 『10月12日(金)』 第八一一話 『疾風怒涛』(10.12.金) 『光助』が『隔壁の双子』【コンサバート・ジェミニ】の技によって 『禁丑宮』へと落とされていた様に 2人もそれぞれ別個の場所へ強制移動させられ そこで未知なる敵と遭遇し戦い続けていた... 「『トモ』、この上で...多分ひとりで 『幻魔』と戦っていると思う。」 そして、首謀者である肝心のジェミニと対決する 『洋子』は異空間より姿を消したり 現したりの、攻撃を繰り出す彼に苦戦を強いられていた...。 ジェミニは少し赤みがかった“ミスルーのナイフ”で 空間から洋子が姿を現した際に斬撃を受け 右腕を跳ね飛ばされてしまうの、だが 「はぁ...はぁ...くぅうっ...!! (ダメ...このままじゃ...殺られる!?)」 幻魔を切断面から取り込み“幻魔人”と化す事で 更なる“力”を得て彼女へと襲いかかり 一気に追い詰め、歯牙を突き立てんとしていた!! [ひゅぅう...もう終わりにしてやろうかァ? ひゃはははは!!!...空間の歪みに身を引き裂されるが 良いゼェエ!!!!] 現実逃避をも考え出しかねない洋子へ 容赦無く、空間部位より上半身だけを露出させる ジェミニから空間ごと斬り裂く何かが今、放たれる!!! まだまだ続くのですぞッ!! 『ノリがもう、めちゃめちゃで〜ッ!!』 先を見るんッスねぇ〜!! |