『Classification !!』10月編!!


↓にお話しは、増えて行きます。

別の日のお話しを見るッスか?




10月12日(火)

第八十二話『別離の朝で…』(10.12.火)

「やった...勝った!!勝ったんだ!!
『智明』!!僕達が勝った...よ...。」
『八つ首の龍』【トライゼ・ラスター】を
四大天使の一人『ガブリエル』の力を借りて
撃破した『貴弘』は、歓喜して
後ろを振り返ると、そこには...
自らが流した大量の血液が創り出す
血の海に倒れる智明の姿があった...
「智明!!智明!!」
「.....よぉやった...な...ヒロ...
俺様は...いま...眠いんや...少し
寝かせろ...や...。」
智明の下に急ぎ、血塗れのカラダを
抱き起こすと貴弘は、まだ傷口から
血が次々と流れていくのを見て
慌て蓋めく...が、そんな貴弘にもう
意識も消えかけ、目もぼやけてはっきりと
顔さえ見えない状態の智明は、そう
呟くと、静かに瞼を閉じた....。

「...うそだ...嘘だよね?....
智明!!智明!!...さっき約束した
じゃないか!?死なないって!!
そんな!!...目を...目を...覚まして!!」
そうやって叫びながら智明のカラダを
揺さぶる貴弘の瞳からは、涙が流れていた...
その涙が頬を伝い智明の顔にしたたる...
大丈夫....智明は、死んでいないよ...
大量に出血して一時的なショック
状態に見舞われているだけだ...
今は、中に入った僕が抑えているから
なんとか生命を維持しているが...
一刻も早く傷の手当をしなければ
間違えなく....。

「!!!ガブリエル!!そうか君は
いま、智明の中にいるんだった!!
解った!!急いで『レイン』に
降りよう!!」
泣きながら、その場に膝をついて
絶望する貴弘は、智明の内に眠る
ガブリエルからそう言われると
全身の力を振り絞り横に大きくなった
智明のカラダを背負い、必死になって
麓の街レインまで運んだ...すると案の定
『死骸の王』【ナイトメア】の呪縛が
解かれ、支配者を倒した事により街人達は、
街と共に復活していた...。

「はぁ...はぁはぁ...もう少しだからね...
...!!君は、何でここに『ハルッズ』!?」
「やっぱり、やってくれたんだね!!
さっ...智明の手当は任せて!!
貴弘も休んだ方がイイ...。」
街に智明を背負いながら降りた
貴弘を出迎えたのは、あのハルッズだった
隣には、同じく街を守る“能力者”
『レイン』が、貴弘に頭を軽く
下げてお礼をすると
医者みたいなヒト達と共に血塗れの智明を
何処かに運んで行った...
「彼女は、レイン...大丈夫...
智明の手当ならすぐに...!?貴弘!?
おい、貴弘!!」
それを見た貴弘は、ホッとして
気が抜けたように、その場に...
戦闘後、重いモノを運んで疲労した
ためでもあるが、倒れ込み意識を失った...。

「....ここは...。」 貴弘が目を覚まし瞼を開けると
そこは、見慣れぬベットの上だった...
「そうだよね...夢じゃないんだ...。」
久しぶりにきちんとした場所で寝た
貴弘は、起きた時、自分が何故こんな
知らない場所にいるのか把握出来ず
一瞬戸惑うが、全ては現実に起きた
ことだったと、徐々に...ぼやけていた
頭が覚醒し思い出してゆく...
「大学...どうなってんのかなぁ?
...どれくらい時間が過ぎたんだろう?」
ベットから起き上がった貴弘は、
元の世界の事を考えながら、部屋から
出て行った....
「あっ!?起きたんだね貴弘!!」
「ハルッズ!!智明はッ!?」
外に出た貴弘を待っていたのは、ハルッズ
だった...智明の心配をする貴弘は、
直ぐ様そう聞くが...
「手当は終わったよ...出血も止まったし...
ただ...でも、意識がまだ戻らないんだ...。」
「そっそう...会えるかな?」
「もちろんだよ...。」
ハルッズのその言葉を聞いて動揺
しながらも後について智明の眠る
ベットに向かった....。

「....2人にしてくれる?」
「解った。」
ベットで死んだように眠る智明を
前にしてハルッズに貴弘は、そう呟くと
智明の手を取って握り締める...
「...大丈夫だよね...もう一人の僕
...中にガブリエルがいるなら...。」
貴弘は、智明の手の温もりを感じながら
さっきハルッズに言われた事を
思い出していた...それは、血液の
不足と能力者が独特に持つ
エネルギーの様なものが消滅している事...
大事なのは、そのエネルギーだと言う...
しかも体内にそのエネルギーを入れるのは
簡単だが、同じ似通った
モノでないと、拒絶されるかも
しれないと、言うのである...。
「血液なら...ほら...さっき採って
きたんだよ...あの神殿で流した
君の血液...それにね、そこで
黄色の宝石』...お守り
みたいのも見付けたんだ...綺麗でしょ?」
話しを聞いてからすぐに『激昂の神殿』に
出向き、そこで血の海から大量の
血液を採取した貴弘は、トライゼ・ラスターが
歪みに消えて行った場所で
黄色に輝く宝石(オーブ)を見付け
自分の気を紛らわせる為に拾って
眠る智明に向かい見せびらかす....
数時間後...夜が街に訪れた...月明かりが
貴弘とベットに眠る智明を照らす...
「....輸血もしたし...あとは...。」
ただひたすら眠る智明の唇を奪った
貴弘は、徐に衣服を脱ぎ捨て、裸になると
智明のカラダにまたがる...
「僕は...こんな事ぐらいしか...
自分の何かをあげるって事...
思い付かなかったんだ...ごめん...
こんな事してもムダかもしれないけど...。」
そして、ゆっくりと眠る智明の
下着に手をかけるとゆっくりと脱がせた...
ぴちゃぴちゃ...。
何かを嘗める音が部屋に木霊する...
不意に、小さくだったが智明は
声を上げてぴくぴくっとカラダを
ねじらせ、身悶えする...
びゅっびゅっ!!!
「!?!」
勢い良く自分の口内に向かって
溢れたモノに驚きながらも貴弘は、
それを飲み込むと、果てた智明の
両足を肩に掛けた...。

「はぁはぁはぁはぁ...。」
「うっ...うぅん...。」
ずにゅ〜ずにゅッ!!
貴弘が腰を動かすたびに智明は
何かを感じでいるのか、しだいに呼吸を
荒だて全身から玉の様な汗を流す...
そして、暫くすると貴弘は、智明の
中で朽ち果てた....。
「....これが...僕に出来る...
何かを与える事だから...。」
貴弘は、そう呟くと智明から
自分の体液塗れのままのモノを抜き取り
静かに服を来て、智明にも着せた....。

そして、朝を迎えた...ベットには
だるそうに起き上がる智明の姿があった...
さらに、その横では、ぐっすりと
眠る貴弘がいた...
「...あれ!?...いない!!」
「...俺様はここや!!」
ベットの上で目を覚ました貴弘は、
横に寝ていた筈の智明の姿が
見つからず慌てる...が、突然そこに
現れた智明の姿を見ると昨日のことを
思い出し照れながら...無事、生還した
ことを喜び勢い良く抱きついた!!
「おっおい!?」
「...心配したんだよ...。」
「...その...ありがとな....
なんや、わからへんけど...お前の
お蔭で助かったきがするんや...。」
「...そっ....そう...ははっどーも!!」
昨晩のことをどうやら知らずにいる
智明を見てくすくすっと貴弘は、
眠りながら智明のよがる声を思い出し
笑っていた。
「...あのな、唐突なんやが...
俺様は、これから少し一人で
やらなきゃいけない事があるんや...
だから...お前とはここで...
お別れするわ...。」
「!?えっ...なにを言って
いるの?...まだ傷だって!?」
だが、そんな貴弘に突然、智明は、
真剣な顔をしてそう言うと、部屋から
出て行こうとする...
「...俺様は、ある敵に負けて
この姿にされてしもうたんや....
この姿であることは、別に苦やない
...せやけど...俺様の奴に負けたと
言うプライドが許さへんのや...
だから...もう一度あいつと闘い
俺様は、勝ちたいんや...
それに俺様は、もっと強くなりたいんや!!
せめて自分の大事な誰かを守れる
くらいの強さ
が!!」
「...あははっ!!...智明...
君らしいや...。」
その理由に智明が部屋から出るのを
止めようとしていた貴弘は、
呆れて涙を流しながら笑った
「やろ?...じゃあな...。」
「...って!!いやだっ!!僕ばーー」
「お前なら一人でも、もう闘える....
俺様の創った新しい槍を使え
次に会う時まで死ぬなよ!!」
そして、それを見て困ったような
顔をすると智明は、貴弘の
頬にいきなりキスをして部屋から
出て行ってしまった....。

…『黒マントの人物』を追う智明は、
貴弘に別れ告げ一人旅立って行った...
その先にまだ何が待っているのかも
知らずに…。



まだまだ続くのですぞッ!!



ノリがもう、めちゃめちゃで〜ッ!!



先を見るんッスねぇ〜!!


他の項目を見るッスか?

最初に戻ちゃうの?



このページは GeoCitiesだよ〜 無料ホームページを見てねッ!