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『12月1日(土)』 第八六一話 『現代のSID-VICEUS』(12.1.土) (王宮の13宮殿編、佳境に突入…か!?) 『春化』の放った最後の攻撃が『洋子』を 封じていた氷塊に亀裂を引き起こし 『知也』の拳が“凍陣”の使い手 『白雪オコジョ』【ワィトスノー】へ下した 一撃で跳ね飛ばす!っとこの衝撃で更に 亀裂は大きくなって今、遂に砕け散る!! 「“エレメント・スフィア”シリーズ、Shineing!!!」 『パキュシュァァッッッッッン!!!』 しかし彼女の復活が敵を上回ってはいたものの …その時!!!… 相棒の『幻魔』を纏うと言う今まで見た事も無い 『抹殺の水瓶』【アクアリゥス・エグゼキューター 】の“力”が 本来の域で発揮され場は氷点下を迎え “王宮の13宮殿”が番者の実力をいやという程... 完膚なきまでに見せつけられてしまう...の、だが 「くっ...貴様の“能力”は...ワタシの枠を 超えていると言うのか?...面白い...凍れる障壁!!」 もうツンドラ地方の寒さも超えたこの場所『砲瓶宮』でも まだアクアリゥスに刃向かう者がいた... 『パシュゥンパシュゥンパシュゥン!!!』 「無駄だよ、光の屈折は空気を凍結させたーーー 反射壁では防げないわ...解るよね?簡単なサイエンス つまり...科学だよ!!」 それは埋葬された氷の内側から春化より 貰った源(みなもと)を利用して自力で破壊し 「ちっっっっぃいっ!?(この女ぁぁっっ!!)」 闘いに舞い戻った洋子、その人だった!!! 「それでも...透過したダメージは 薄いか...ふ〜ん、なら接近戦でもしましょうか?」 『ジャキャァッッッッン!!!』 「面白い...ワタシのマーシャルアーツを 極めた技を受けろ!!」 アクアリゥスの肩を少し掠めた弾丸は 光の乱反射を繰り返し消し飛んだ... それを確認すると少女は呟きナイフを構え 一気に距離を詰め寄る、だが同じく既に走り出していた 彼女も拳へ冷気を込めて技を穿つ!! 「肉弾戦もわるかぁないわね...。 ...でも、チェックメイト...シリーズ、Asid!!」 『ズシュパアッァァァッッッッン!!!』 「『凍結の猛吹雪』【クリスタル・レィブリザード】!!! 貴様自体は氷結しなくとも...ーーー弾丸は止まる!!」 しかし、左手にしていた拳銃から放たれた弾丸は 正確にぶつかり合う中で彼女の眉間を狙い放たれる、がしかし 「っくっっきゃぁぁっっっ!?!」 同時にアクアリゥスは万物全てを氷結させ得る 猛吹雪を片腕より巻き起こし洋子ごと 包み込むように繰り出し撃つ!!!! 『スキル』【特殊能力】を極めし者が放つ 『無尽の氷結』【ホワイト・ブレス】はそこへ “幻魔人”たる力も加わり恐ろしいまで増大する!!...だが、 「揺るがない...えぇ...ぼくがこんなモノで エレメント・スフィア....シリーズ、Explosion!!」 引けを取らない洋子は白刃に巻き込まれ 凍て付く刃がその身を切り刻もうとも標的を逸らさず 「真空状態とも言えるわ...。 この中はワタシの独壇場、つまり萬にひとつも 貴様が逃れる術はないのよ!!」 『ダグォオオオオオオヲヲヲヲヲッッッッン!!!!』 爆炎の弾丸を白い竜巻の内部で、撃ち放つ!!! 『12月2日(日)』 第八六二話 『解ってる。』(12.2.日) 「だっ...ダメ....『霊聖坤』に霊気を 込めていたら...身体が凍る...。 (『洋子』...。)」 周囲の状況は悲惨なモノだった... 場は凍り付き肌がそれに触れようモノならば ひっつき離れず、無理に引き剥そうとすれば 十中八九で肉体を損傷しなければならない... 「...『気具装』【ウェアー・ディスポティション】を.. 今...纏えなかったら...もう1分と持たないな...。」 白き竜巻に包み込まれた洋子の身を 案じつつ2人はこの極地的を超えた寒さの中へ 置かれた事で確実に死が迫っている ...それだけを確信していた... 『ダグヲヲヲヲヲォォォッッッン!!!!』 不意にこれが発生してから数十秒後、内部で爆音が 熱風と共に響き渡り凍れる空間を癒して行く!! 「空間掌握ッッッ!!! “ミスルーのナイフ”、『ナイトメア・ヴラスター』!!」 『じゃこぉぉぉぉっっっっっん!!!!』 撃ち出された弾丸は爆発を引き起こし、至近距離で 攻撃を受けた彼女は物凄い瞬発能力を発揮し 片方の拳で併せたもののーーーー 「『具象装具』【ハッドレッド・ファントム】を... 『白雪のオコジョ』【ワィトスノー】の憎悪...現世の痛みを!? 貴様は『抹殺の水瓶』【アクアリゥス・エグゼキューター】を ーーーーッッ(ワタシを...否定するのか...。)」 …次の瞬間!!!… 『ドゴォオオオッッッッッン!!!』 激突で凍結する間もなく炸裂し爆発が包み込む!! 爆炎が立ち登り白き拳を破壊させたーーーー …次の瞬間!!… 「さらけ出された弱き心の闇 これを処断するのが、ぼくと...あいつの約束...。 だからーーーッ斬る!!」 『ずぱしゅっっっっっっん!!!!』 洋子の拳に握られた輝くナイフより 一閃が続けて放たれ『無尽の氷結』【ホワイト・ブレス】が 生み出した凍れる吐息ごと、アクアリゥスを斬り裂いた!!! 「...あの頃から...。 (...あの男の言葉を聞いてから...解っていたんだ...。 ワタシもしょせんは...Maybe,If it no,)」 左側白色のグローブが大破した事で“力”は 半減し更にこの一撃で確実に猛吹雪も消し飛ぶ... 「勝った...?(の、かな...。)」 柱へと身体が叩き付けられるまでの数秒が 彼女には何分にも感じられていたのかも しれない、でもそれは苦しみから解放されたと言う ...けして苦悶に満ちた表情ではなかった... 「...寒さが消えた...。」 「ちぃ...洋子に良いとこを持っていかれたな...。」 『ドシャァァァッッ!!!』 「フィールド効果が切れたようだね! ...春化...それに『トモ』も!?」 気化したかのように消し飛んだ寒さとは逆に 次は物凄い勢いで暖かさを取り戻す... 「フッ...sidの夢...か...。 (...心で...この子達は...ワタシの上回って いたのだな...悔いはない...。)」 崩れて行くワィトスノーを優しくなでながら 彼女も静かに瞳を閉じた...。 「待って!!...今手当するからねっ!!!」 歪みへ沈んだ番者を後目に視界が戻った洋子は周囲を見渡し 大急ぎで大怪我を追っている仲間の下へ駆け寄ると 「...私は良いから..トモを...!! 傷口が開くと大量の出血を引き起こしてしまうわ! (私から見た様子でも...これ以上の出血は完璧に 命取りになってしまう...。)」 『スキル』を発動させ手当を開始した...。 『12月3日(月)』 第八六三話 『深海を泳ぐモノ』(12.3.月) 『抹殺の水瓶』【アクアリゥス・エグゼキューター】との決死の闘いを 見事征したのは、誰でも無い 「取り敢えず...失った箇所は応急処置を施したけど ....ぼくの“能力”(“力”)じゃ気休めくらいにしか ならないかも知れない。」 出鼻をくじかれた『洋子』だった 「いや、さっきよかマシだぜ? ...靭帯を引き裂かれているにしろ... 纏えば多少の痛みもないから。」 『知也』の傷は酷く、明らかに戦闘をこれから 続けて行うのは不可能であった...だが、 「私の霊力の治療とトモが持つ気の治療を 合わせても...どうにかなるものじゃないわ...。 無茶しずぎよ!!」 少年は立ち止まってはいられない!っと ばかりに強がりを言って冷や汗を流す... 「肋骨も折れているし...『春化』だって 全然無事じゃないよ!! ...肺に風穴が開いているし...それに 脇腹からの出血が酷い...凍傷だって!」 同じように傷ついているにも関わらず 他人ごとの様な少女の台詞に彼女は頭を抱え 自分の羽ペンで描いた薬品を与えても 効果があまり得られない事に疑問も感じていた...。 「だから...奪われたんだ...オレっちの あの...獣の力を...!」 彼女達が凍れる世界での戦いに明け暮れている、その時 「...だから、その姿なのか?...。 (...『勇二』とは違った意味のソレか...。)」 『陣罵宮』が番者を倒した2人の背後から 青年は息を切らせながら階段を駆け上がり 姿を目にしたまま声を掛ける... 「あはっ...でも、それよりぃ〜。 (それって唇を奪われたって言うんじゃないの!?)」 不意に会話を聞いていて機嫌をあからさまに 悪くしてしまった勇二は『光助』へ 疑惑の目線を向けた...すると、 「なんとなく意味は解るよーな気が....(汗) ってかさ、その女に奪われてからが大変だったワケよ!」 視線をそらして話題も反らした光助は、 溜め息をつく少女へ愛想笑いを浮かべながら 自分の体験した出来事を伝えてゆく...。 「『永蘭なる魚』【シャルムーン・ピスケス】様の 御意志のままに...動きます...。」 その者は闇に漬かり何かを失い掛けていた... 「ふふっ....完璧に...わたしに使える兵士と なりましたね...。 では、任務を与えましょうこれよりわたしの領域を 犯すモノ共を処分なさい、既に力は与えてありますよ?」 大事な何かが破綻した...心無くした者は、 「...御意、使い方....心得て...おりますうえ...。 必ず...ご期待に...応えます...。」 この面影を得て...『想禦宮』の男に従う!! 『12月4日(火)』 第八六四話 『降り注ぐ[闇]』(12.4.火) 「この世界は意志で相手の“力”を 打ち消せる...または効果を薄める事が出来る... っと仮定すれば...2人の傷の治りが遅いわけも ちょっとは解るかも...。」 自分の産み出した物質の効果がいまいち 効力を発揮しない意味を考えていた『洋子』は 「やっぱし...そうかもね...。 私も薄々感じてはいたんだけど、でも そうだとすれば...これからって...時なのに!」 『光助』達との会話を思い出し そこへと回答を辿り着けていた... 「どうりで...陽術式も...。 (それにしても...オレが気付いたの今の今だったな...。)」 敵と相対する時は有利となる条件が今は マイナスへと働き彼らを苦しめる結果を生み出す事に...。 『木陰の人馬』【ノクターン・サジタリアス】の敗北後 合流した『光助』は自分が『知也』によって 助けられた事や何故別れたのかを 説明せんと2人へ簡潔に伝えていた.... 「オレっちの能力が吸い取られたってのかな...。 その後、そいつはねーーー」 背中を打ちつけた青年の姿を嘲笑いながら ほぼ裸同然の妖艶な女性は 「この力は2度と使えないわ。 ...無力に苛まれながら...これから上を目指して ごらんなさい...。」 こう言い放つと螺旋階段の手摺から飛び降りて その場から逃げ去ってしまう... 「こう言って呆気に取られている間に逃げられちったよ!」 この様子を話す光助は面目なさそうに頬を赤く染めた...。 「とにかく...先へ進まないと...。」 無理を押し通してでも進もうとするトモを制止する 「待ちなさい!...正気なの!?」 『春化』は現状、強固な意志の彼を黙らせんと 『ドゴッッッスっっ!!』 「ぐふぁっ!?(は...春化?!?)」 軽く鳩尾(みぞおち)へ一撃を見舞う!! まだまだ続くのですぞッ!! 『ノリがもう、めちゃめちゃで〜ッ!!』 先を見るんッスねぇ〜!! |