『Classification !!』12月編!!


↓にお話しは、増えて行きます。

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12月13日(木)

第八七三話 『あの意味』(12.13.木)

春化』『洋子』は傷ついた『知也』を
とある宮殿内部に産み出したベットへ寝かせ
休ませて、そのまま2人で上階を進んでいたのだが...
「...『闇の逆鉄』【サィド・ハンマー】!!」
そこで思わぬ敵の襲撃に会う!!
どぐしゃぁぁっっっっ!!!
「がふぁっっ!?!(...うっ...そんな???)」
それは、同じく今まで旅を共に続けていたーーー
「うわあぁっっ!!?
...ふざけるなッいい加減にしろよ!!!
あんた『智明』なんだろ!?」
海驢 智明、その人だったのだから...
「...そんな人物は...存在しない...。
どうした?....この女は既に始末したぞ。
...来ないのならば...闇の獣を向かわせるまでだ!!」
ギャルルルルゥゥッッン!!!!
狂った様に喚き声を上げながら闇の中より
襲いかかる獣達の歯牙が叫ぶ洋子の身体を刻んで行く...
「...げっ....っぁぃ...ぅ.....うぅ...。
(背骨が....折れている?...
うまく...呼吸も...出来ない...肋骨が肺に
刺さっている可能性もいなめないわね...。)」
辛うじて上げる事が出来た首を少し伸ばすと
そこには獣の群れへ囲まれ徐々に啄(ついば)まれ
朽ち果てて行くかんとしていた少女の姿を見付けた...
「闇の中で....全ては1つになれるのだから....。
安らかに....恐がらずに眠るが良い...。
それだけが...永遠だ....。」
「きゃぁぁっ!?!...あっっぐぅ!?
...エレメントぉっっっっ!?!
(くそっ!?...標的が絞れない、あぁぁ!!)」
男は左手に呼び出した闇の木杵(きづち)を
振り子の要領で揺らしながら勢いを付け
無差別な反撃を行うも闇に喰われ続ける洋子へ
止めの一撃を降り下ろす!!!

“王宮の13宮殿”の番者らは当初、智明を含め
数人を暇潰...所謂遊び相手もしくは餌(挑発の)として
連れ去る事を計画していたのだが
永蘭なる魚』【シャルムーン・ピスケス】は
優秀な手駒を欲していた、その為にどうしても
個々の人材を必要としていたのだ、そして
「根深い何かが...今の攻撃を無効としたのか...。
わたしの知らない何かが...逆に闇を増大させている
...ふふっ...本当に良い拾い物をした...。」
彼を...智明を捕獲し、闇へ元々先の場所で
漬け込まれていた事もあって完全に自我を封じ
闇...いや自分へ従属する兵士を造り上げたのだった...
「..ダメ...ぅうぅっっ....。
(やめて...智明!!智明ぃい!!!
...お願い...何で?...貴方はそんな弱い人間じゃないでしょう!?)」
想禦宮』へと続く道を守る最強の門番と化した
智明は如何(いか)なるモノとて容赦無く、今
悲痛な叫びをぶつけるハルカを余所に傷ついた
少女へトドメを放ちこれが直撃!!...したのかに思えたのだが、しかし...
…次の瞬間!!!!…
バキャキャキャキャキャキャキャキャァァッッッン!!!!!!!
「っっっっ!?!」
「...おぃ、智明...何かの冗談だよな?...。
冗談じゃないって言うんなら...あたし、
...本気でお前を許さないよ???...。」
突然!!暴風が吹き荒れ闇を凪払いながら彼を包み込み
これによってバランスを崩し耐え切れずに
転倒し、一陣の風が吹き去ったそこにはーーーー
どずぁぁぁぁぁっっん!!!
「...ぅぅ..!!!!!!(...『京香』!!!)」
「はぁはぁはぁ...。(出待ちしてないわよね...?)」
片手剣を背へ持たれさせ構えるキョウのリンとした姿があった!!!

愛欲の乙女』【アザゼル・ヴァルゴ】の
スキル』【特殊能力】により死別すら
許されずにいた『ピチャータ』は、現在
「やっぱり『異界迷走』【オルタナティヴ・ワールド】だったみてぇだな?
隔壁の双子』【コンサバート・ジェミニ】の野郎...。
(...いや...あの時、奴の気配を...勘違いなのか?!)」
相似宮』の破綻した柱に寄り掛かり
仕事を終えた後、束の間の休息を取る...
「...俺にはまだ仕事がある...。
ここまでだ、次の仕事は...『アナジスタ』...。
あんたにどう顔を合わせようか?」
そして、不意に上空を見上げたかと思うと彼は再び
トモから言付けされていたヤボ用を済ませに螺旋階段を降りて、
本来自分が有るべき場所へと戻って行った...。



12月14日(金)

第八七四話 『マジうぜぇ』(12.14.金)

「おぃ、本当にこっちで良いんだろうな!?」
現在に至るその、少し前...
「あぁ、『虚渇宮』も『相似宮』も...
下の階だかんな!!
つーか兄さん、あんた足...なんかヤっちまってんだろ?」
『知也』と『ピチャータ』は大急ぎで滑る様に
螺旋階段を駆け下っていた
「うぜぇな、....何で解る?」
「はぁ?...あんた、自分の気のコントロール(操作の意味。)とか
解ってねぇんだろ?
一点に高めてっから俺らクラス(位の意。)の奴なら
一発で解るぜ、さぁ、もうすぐだ!!」
降りていた際、体内の気を纏う事で痛みを取り除き
回復へと促していた事を見抜かれたトモは
一瞬、戸惑いながらぶっきらぼうに返事を返し
図星だった発言へ続けた...
「あ”っ!?...何で???
古術の使い手でもないのに...おぃ、待てよ!!」
しかし、少年はさっさと階段を飛び降り
先行して虚渇宮へ降り立ってしまう...
「...歪みがない...って言うか、
こいつは『京香』に殺られちまってっからな
さっきの話しだと、...おっし、次だ次!!」
そして、遅れながらも追い付いたトモへ
軽くいなす様に言葉を放ち、再び足を進めた!!

「...『血闇の嵐舞』【ブラッディ・サイクロン】!!!」
闇の獣を一掃した者へ向けて黒き鎧を纏った
男は自身の血液混じりの旋風を撃つ、が
パヒュァァァッッッッン!!!
「...その眼...しっかり、覚まさせてやるよ..。
風の核色』によって増幅された
...あたしの風はお前のソレを凌駕している!!...。」
彼女が簡単に繰り出した技によって
打ち消されて逆に怒涛の疾風による直撃を喰らう!!
「はぁはぁはぁ...まっ...待ってよぉ〜〜〜!!
ひどいよぉ〜置いて行くなんて〜(泣)」
粉砕された鎧を再度、復元させながらも
肉体へダメージを確実に受ける彼が起き上がらんとした、
…その時!!…
「...ぐっ....『勇二』...良かった..
....無事で...にしても...ぼくも
随分...ぼろぼろに...。」
また新たな人物がキョウの真後ろより息を切らせて
騒々しくも現れた...
どさっっっっ!!
「あっ!?...『洋子』..さん!!
(どうしよぉ〜ボク回復系は...あゎゎ!?!)」
すると緊張の張り詰めた糸が不意に切れたかのように
少女は段差へ身体を預け崩れ、倒れてしまう...
「愚かな...幾ら増えようと...闇の前では無力!!」
「...勇二、2人は任せた...。
...この馬鹿の相手はあたしが...する!...。」
即座に『春化』と洋子の下へ駆けつけた少年へ
キョウは指示すると鋭い眼光を男へ向けた...。

「おぃ!!...くっ....騙し騙しも...。
(限界に近いのか...。)」
ピチャータの動きに通常のトモだったら
簡単に付いてゆけるのだが、現在では
追い付くのもやっとだった...
「...さぁ、やっぱりな...。
空間の亀裂は...まだ残っていやがるぜ?!」
しかし痛みを乗り越え彼は遂に相似宮まで
舞い戻りそこで、これからの闘いにおいて
要となる...必須の行動を行う事となる...。



12月15日(土)

第八七五話 『何処で出会うだろう』(12.15.土)

『永蘭なる魚』【シャルムーン・ピスケス】の呪縛に
取り込まれた『智明』は自我を失い
駆けつけた『京香』と凄まじい鍔迫り合いを
繰り広げていた、そしてその最中に同じく現れた
『勇二』が『洋子』『春化』を介抱する...
「だっ...大丈夫...じゃないよね...。
(どうしよう...魔法とかで骨折とか治せるの!?)」
あたふたする少年を後目に階段の縁へ背を
持たれかけさせられた洋子は
「あのさ...勇二...鎮痛剤を産み出すから...
ハルカに投与してやって...彼女のが
...傷、やばぃから....。」
ぼろぼろのまま“力”を使い深手の少女の為
速攻性のある飲み薬を手渡す...
「ぅっ...ぅん!!」
「...がふぁっ....っ...甘い...。
(...ぷにぷにしてるわね...この子の身体って
...ってそんな冗談言える状況でも...ないのにね...
不思議よ...ふふっ...。)」
痛みが取り除かれた事で大分楽になれた
ハルカは、不意に勇二の膝枕を受けて感触を
呟くと何故かこんな状況にも関わらず安堵感へ
包まれている事で妙な気分を覚えていた...。

「兄さん、ここに間違いねぇな...。
つーかさ...さっさとしねぇと空間も
閉じちまう、飛びこめっか?」
いともたやすく歪みを発見した少年は
漸く追い付き息を切らせ苦痛に顔を歪める
『知也』へ唐突に言葉をぶつけた、すると
「はぁはぁ....当然...ちちっ....。
やっぱり登りよか下りのが厳しいな...
...けど、そうも言ってらんないしな!!」
当然の様に彼は返答し再び気を安定させ
全身を覆う輝くモノを纏う!!
ぱきゅっっっっきゃぁっっっん!!!!
「んじゃよ、何処へ出ても...びびるなよ?」
開かれた空間、そしてーーー
「おぃ...有り難とよ....。
あぁ、それからな...お前本当はこの場所の統治者の
仲間なんだろ...行ってやってくれ、オレの代わりに!!
んじゃ、出来たらまたな?」
トモはそう残し迷わずにそこへと飛び込む!!!

バキャキャキャキャッッッッン!!!
両者が激突する度に飛び散る階段の破片が
空を舞う、しかしそれが片方の視界を塞いだ...
…その瞬間!!!…
「終われ...『闇に狂う月』【シェイド・ムーンリィ】!!」
消耗戦の苛立ちが溜まっていた彼女へ男から
漆黒の技が放たれる!!



12月16日(日)

第八七六話 『イズルトキ』(12.16.日)

俺様は何をしてとるんや?
...えぇっと....どこまで覚えとる...っかな...
せやった...『貴弘』を探しとったんやった...っけ
「...闇の旋律、っとでも言うのか?...。
『智明』...君には失望した...いくら正気では
...ないとはいえ....無様すぎる!!...。」
知った声やな...ん...俺様は...今...何しとったんやろか?

闇に支配された智明が被る仮面に亀裂が生じた時から
ボンヤリとだが彼の意識は戻りつつあった...
「ほざけっっっ!!!」
少しずつ思い起こされる記憶の塊...
「...手加減抜きで...喰らうが良い!!...。」
ダキャァァッッッッッッッン!!!!
そして、男が技を繰り出すよりも早く
まったく視界が塞がれている『京香』から
本気の一閃が放たれた!!!

「ばっ...くっ...ぐっふぁっっ!?!」
暗闇の濃霧ごと切り払ったキョウの攻撃で
最後の亀裂が仮面と黒き鎧へ走り、遂に
「...これで君を縛る全ては...消えただろ?...。」
青年の顔に装着されていたそれは粉々となって砕け散る!!



まだまだ続くのですぞッ!!



ノリがもう、めちゃめちゃで〜ッ!!



先を見るんッスねぇ〜!!


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