『Classification !!』12月編!!


↓にお話しは、増えて行きます。

別の日のお話しを見るッスか?




12月21日(金)

第八八一話 『2人対時』(12.21.金)

「えぇっと...名前、そう...。
確かと〜...『智明』君だったね?
...通常の“力”を100%としようか...
今、傷ついている分とわたしの“能力”(ちから)の
影響でかなり減っているから60%としようか?
解るよな?...100%でない限りーーー」
春化』『洋子』...仲間である者を
意識はなくとも傷つけてしまった自分へ
怒号を浴びせるーーー
ドゴッッッスウウウウウッッッ!!!!!
「ーーーーーっっっんなんっ!?!っっげうふふぁっ!?!!!
(馬鹿な!?...その身体でわたしに...!!!)」
その前にきっちり利子を付けて返さなくていけない事があった
「『血化陣』....これは、俺様の仲間への
謝礼や...とっとき?」
初撃、智明の血液でコーティングされた拳が
永蘭なる魚』【シャルムーン・ピスケス】の
頬を穿ち内部奥底へとブッ飛ばす!!!
どずにゅうううぅぅぅっっん!!!!
奇妙な音が響き渡り暗闇に包まれたカーテン(日差し避けの意。)へ
躯を預けた男はそこへ溶け込む...
「正直...恐れいった...。
なんせ、このわたしに一瞬の焦りまでも
覚えさせてしまったのだから...しかし、
次からはそれも通じない。」
すると何処からともなくピスケスの声が智明の耳へ
囁くように入り込みーーー
…次の瞬間!!!…
ドクチャァァッッッ!!!
「あっぐふぁぅ!?」
「ふふっ...我が『影バッコ』【シャドウ・ムール】により
わたしはこの宮の一部となった...。
イニシアチブ(主導権の意。)は完全にわたしが握ったのだ!!」
想禦宮』の闇と一体化した彼の
洗礼が青年の胸を貫いた!!

「ちょっ...ねっ...何で止めないの!?
このままじゃ〜智明死んじゃうよぉ〜!!」
大量出血で夥(おびただ)しい血痕を残した智明を
行かせた事に『京香』へ珍しく
喰って掛かる『勇二』は必死に訴える
「...勇二はあいつを信用してないのか?...。」
するとキョウはムキになる少年へ
少し不思議そうな顔で答えると治療を施し終えた...
「でっ...でも!!
(智明まで...ボクに付いてくるな!!って...
ボクって...そんなに邪魔なのかなぁ...(泣))」
「...大丈夫だよ、ぼくも信じてるから
任せるんだ...ぼくがそうしたようにね?」
「勇二くんの心配も解るけど、でもね
私も貴方達を見て安心しちゃったのよ
...頼れる仲間だもん!!」
不安を胸に持つ少年へ感じたままを助言する
2人は取り敢えずの完治に喜び
信じよう!!っとだけやはり告げた...
「ぅ〜ん...でも、やっぱり...。
(そうだけど...智明無茶するし〜。)」
そして、それでも納得しない顔を頑固に
浮かべる勇二に彼女は、
「...誰にもそれなりのケジメがあるんだ...。
智明は、それを終えに行ったのさ?...
理屈じゃないんだ...解るだろ?...君にも...。」
真剣な眼差しでそう言葉を渡した...。

心臓部へと智明の影に潜んだピスケスの攻撃が決まった...
…その直後!!!!…
ドグチャチャチャチャチャッッッッッッ!!!!
「あかん、あかんわ...それな...俺様が
スキル』【特殊能力】で生み出した
Fakeやねん、偽もんや...ぱちもん掴まされおって
ほんまに....商売ごころのわからんやっちゃな〜
ぎゃはははははっっっっっっ!!!!!!!!
いっぺん、死んどけや?」
突然!!智明の身体がぐちゅぐちゅに崩れ落ち
みるみるうちに血液が水溜まりを創り上げた、そう
これは智明の血液で出来た分身、そしてーーー
「ばっ....暗がりで...いや...。
(そもそもいつスリ代わっていたーーーッッ!?)」
男が漸くこれに気付き振り向いた...
…次の瞬間!!!…
「これが引導やでぇ〜〜〜〜!!
血触喰躯』(けっしょくくうら)【ハートレス・ディスアペア】ぁああっっ!!!!!」
更にそこから産み出された朱く染まった
幾重の意志を持つ触手が絡み付き引導を授ける!!!!



12月22日(土)

第八八二話 『血の虫』(12.22.土)

「ぐっ...がぁぁっぁっっあぁぁっ!?!
むっ...虫、虫がぁぁっっ!!
(ゥヲォォオォオオッッ!!!!!!)」
ドグシュゥゥウウウウウッッッ!!!!
血化陣』本来の凶暴さを露とした
驚愕の攻撃によって『永蘭なる魚』【シャルムーン・ピスケス】の身体は
「どや?...俺様の新技っちゅ〜んかな?
...死んでも死にきれん苦しみ与えておかんとな...
金輪際悪さ出来へんよーになぁっ!!」
寄生するこの世のモノとは思わぬエグィ虫達に
寄ってたかられ風穴を増やして行く!!
ぶちゅぱぁぁっっっぶちゅちゅっっっ!!!
「ヲヲヲヲッッッッッ!!!!
...なめるな...このわたしを誰だと思っているぅうう!!
...ゆっ油断しなければ...二度と...もう二度と
物理攻撃は受けん!」
だが、しかし彼は蝕み体内侵入さえも
敢行する赤い虫の猛攻から脱出する為に
喰われ続けながらも『智明』を睨み付け
口内へ溜まる血を吐き捨て、後そしてーーーーー
…次の瞬間!!…
パシュォヲヲをををっっっ!!!
「せやったな、お前は逃げよるんやった??
....せやけどほんまに...お前は
臆病なんやなぁ〜あかん、もう完全に
俺様の怒りがオサマリかけとるやん。」
再び男は闇へと溶け込み虫を排除する!!!

「なんとでもホザケ...ッッ!!
勝てば良い...その結果だけが必要なのだから!」
闇へ身をくらましたピスケスを哀れに思う智明は
ボザボザに伸びた適度な短髪だった頭を
ボリボリっとかきむしると
「...結果だけが大事なんは俺様かて
一緒や...せやけど、それだけじゃあかんねん...
残ってまうねんで?...記憶って奴にな!!」
バシュルルルルッッッ!!!
回転しながら放たれた血液の刃は周囲を
全て斬り裂くのだが、彼には効果はない...
「...無駄だな...。
(我が守護『幻魔』、『闇双魚』【ツィン・アンユイ】が
自らの身体を分解し産み出し続けるこの闇の中では
わたしは一切の攻撃を受け付けん...更に...
この中でいる限りわたしの傷は回復して行く!!)」
だが智明はそれを覚悟で繰り出したのだ、挑発を
含めた攻撃を誘う為に、敢えて!!

「...けっ、臆病が染み着いとるやろ?
ぎゃはは、玉金でもふるわせてせぃぜぃ逃げとれや?!
(...あかんな...とどめは自分で刺したかったんやけどな〜。)」
大量の出血にも強がり叫ぶ智明の足元がふらつくのを
ピスケスは見逃さず、場全体で襲いかからんとするの...だがーーー
…その時!!!…
びちびちゃちゃちゃっっっっ....。
「死ねぇぇ,....ーーーッがふふぁぁぁっっっ!?!!
(なっ...これは...血液に何かが混じっている????)」
「せやからな...お前は抜けとんのや...。
奴らの卵が繁殖しとんねん!」
体内からこみ上げて来る痛みのない吐血が
彼の動きを止め、更にその血液には...先の朱き虫達の
幼虫が混入し異様に赤濁していた...。



12月23日(日)

第八八三話 『HEARTLESS』(12.23.日)

『永蘭なる魚』【シャルムーン・ピスケス】は確かに
ヌメヌメとした触手にも見える虫達を
体内や身体周辺から引き離し闇と一体化して
既に傷も癒えていた...だが、
「あっ...あぐげふぁあっっ!?!!
(あり...えない...馬鹿な...わたしが?...
何故だ...臓物までは...闇となって...いや、ぅごをぉ!?)」
簡単に言えば、詰めが甘かったのだ...
「おぅおぅ、詰めが甘いんとちゃうかぁ〜?
俺様の独壇場やな...わかっとるやろ...
終まいやねん、お前はもうなぁっっ!!」
勝利宣言を告げた『智明』はお得意の
馬鹿笑いを繰り返し臓器までは闇と化せず
体内フカより身体を一気に喰いやぶられてまた産まれた
朱き人喰い虫共へ目線を落とし苦しむ様を嘲笑う!!

「...がふぁっ!?!!
(駄目だ...意識が遠のく...決定的な...
心臓まで...くっ...わたしの...敗北...だと?)」
吐血を繰り返していた男へ最後の時が訪れた
「おーっ、よ〜やるわ...。
喰らわれてもうたんやなぁ〜...心臓?」
笑みをこぼす智明の横で遅れて産まれた
虫により男の心臓は喰いちぎられ...遂に
「ぐぁっーーーーーっっっ..........。
(...人を見る目がない...と言う...現実から...
ふっ...しょせん...わたしも...あちら側と
なんら変わりないと言う...ことか...。)」
此処へ番者は墜ちた...
パシュッッッッッッゥン!!!!
「おっ?...なんや、此処はこないに
ごっつ明るい場所やったんやな...。
(『貴弘』待ったっとけや?)」
そして、歪みが消えたそこには晴天が覗く...。

「...そろそろ行こうぜ...
ぐずぐずしてらんないからな!!」
「ちょっ...ちょっと待てって!?
落ち着けよ、もうあと少しなんだからさー!」
智明が敵を撃破した同時刻、体力を
取り敢えず戦えるまでに引き戻したと
確信する『知也』は急かす様に『光助』を
移動へと促し足を踏み出す...。



12月24日(月)

第八八四話 『王宮の13宮殿の果て』(12.24.月)
(Happy merry christmas)

『智明』が『永蘭なる魚』【シャルムーン・ピスケス】へ
貸していたツケを倍返しで払い終えていた...
丁度その頃、『知也』『光助』も行動を開始した
「やっぱし『キョウ』は凄いな...。
オレの手足は完全に治すの無理だと思ってた。」
「そうだね、オレっちも下で会ってさ
傷を治して貰ったんだけどね、あぁ〜
そうそう『勇二』もいるよ!!」
同じく完全に治療の済んだ『洋子』と『春化』ら4人も
いくら安心とは言え、萬が一を考慮する
少年の考えへ折れて階段を少し警戒しながら
歩き進めて行く...。

ぴちゃぁっっんぴちゃちゃん...。
「しもうた...俺様の体力も...限界なんか!?
(少しでも...気ぃ抜いてもうたら...血ぃ...
出過ぎで...頭ボーッとする...。)」
照らし出された光の中で見渡した彼が見たモノそれは...
「...先へ...なんやねん...おかしいやろ!?!
(何で...行き止まりやねん...。)」
番者が歪みへ沈んだ場所が壁際で既にそこは行き止まりと
なっていたからであったの、だが...
「...あかん...止血...しとるんやけどな...。
(分身の時の...がごっつ...しんどい..。)」
現状でこれに気付く事は出来ず彼は血を止める対処を施す...。

「じゃあ、行くよ!!」
「...勇二、大丈夫だから...心配するなよ?...。」
「ぅん...解ってる、早くしよう...。」
「ごふぉっごふぉっ...何かもう少し
喉が痛むけど...もう大丈夫、加勢出来るわ!!」
彼に遅れる事...数分後、4人も遂に扉を潜り抜けた...。



まだまだ続くのですぞッ!!



ノリがもう、めちゃめちゃで〜ッ!!



先を見るんッスねぇ〜!!


他の項目を見るッスか?

最初に戻ちゃうの?



このページは GeoCitiesだよ〜 無料ホームページを見てねッ!