『1月17日(木)』 第九〇八話 『白き運命-始まりの鐘が照らすまで-』(1.17.木) 「かっ....あぁぁぁーーーーっっっっぅう!?! (...ぼ...ぼくが...かっ...そう言えば... この系統の奴と戦ってて...思ったんだけど...弱点は...それに...。)」 『白き運命』【ホワイト・デステイニー】にまたも 1人が飲み込まれ着実に一行の全滅が近付く... 「『洋子』!!...くっ...『P×H』 【プリンセス・ハンター】の名にかけて... 貴方を浄化する...神霊術!!!!」 『バシュォオオオオオォォッッッッン!!!!』 『赤 裸々』によって『スキル』【特殊能力】を完膚無く封じられてしまった 『光助』『智明』『知也』を除く 4名の死闘、しかし既に2人が再起不能へ陥る... 「『白金の鞭』【レイジング・ビュート】!! 2人の仇を取るんだぁ〜っっッ!」 『シュパパパパパパパパァァッッッッン!!!』 この中で残された『勇二』と『春化』だったが、彼らも 「消えて行った...失われて行った者達の為にも... キサマらを処断せねばならない!! ...支配者ではなく、俺自身の判断で!」 時間の問題でついえようとしていた!! 『どきゅぁぁぁっっっっっっっ!!!!』 「乱反射の動きと相手とを同時に...なんて、 勇二君、本体を頼むわ!!」 「解った〜っっっ! 今のボクなら捕らえ切れるもん!!」 両者の連携攻撃が繰り出されるもこれを 遥かに上回る“力”を見せつける『佑賭』の前に...。 「疑いたくなるな、本当に“能力者”なのか?と... 掌握しろ...白き運命よ!!」 『ドキュルルルォォォォッッッッン!!!!』 軽く春化と勇二のそれを捌きながら太陽光を放った 男は幾重にも反鏡させどちらかを狙う... 「最初から...。」 「勇二く...ん?(どうしたの...何かたまーに真剣な顔すると恐いかも。)」 『カキュッッッッッッッッン!!!!』 しかし、連携で要となる攻め手の少女へ撃ち出された光が 直撃し魂を掌握せんとした.... …その時!!!… 「...確かにそれなら...俺の攻撃をこれ以上 受け逃げることも...ないな...。」 ニタリっと笑みを少年はこぼし魔法を発動させる!! 「最初っからボクはキミを狙ってないもんね! ...反射させればようは良いんなら〜 ボク達の身体使えば良いんだもんネッ!!」 それは光や魔法を反射させる様なモノなのかも知れない とにかくハルカを襲った太陽光は反射され 再び室内を飛び交う!!! 「しかし、それでは俺の攻撃は止められない!!」 『ドグシャァッッッッッ!!!』 「反射、吸収して返すよぉ〜...。 『銀膜の鏡』【フェーリング・リフレクション】!!」 光が効かないだけで事の有利には関係しないと 男が踏み込んだーーーー …その瞬間!!… 「私の身体から...さっきの光...なの!?」 「ぶっ...ぐふぁっっ!?! (俺の力を逆利用したのか...!)」 突然!!勇二の言葉が引き金となって輝く ハルカの身体より光の刃が出現し支配者を貫く!! 『1月18日(金)』 第九〇九話 『白き運命-WHITE LINE-』(1.18.金) 「あの子だけは...はぁはぁはぁ...。 (どうしても...あのデブくんだけは...私の “力”を示さなかった...まさか...あの中で一番 精神力があると..言うのかしら...。)」 流れ続ける血流を止める術は無くうなだれる彼女は 支配者の事を想い続ける... 「こっ?!...これは『勇二』君...凄い!! 何かメタリックな感じで動くと重いんじゃなくて 光を反射する保護膜を貼ってくれたのねっ?」 『しゅぱぱぱぱぱぱぱぱぱぱぁっっっっっっん!!!』 「『白金の鞭』【レイジング・ビュート】だよ!! これでーーーーっっっおしまいだぁっ!」 一瞬、確かに男の瞳へ彼女が映されたいた...だが 「...ぐっ...ふぁっ...見事だ...認める... しかねぇなぁ...ぐがぁっっっっっっ!?! (...流石に接近戦では...効力は薄いか...。)」 無情か運命か『只満 佑賭』【ただみつ ゆうと】の胴体 3分1程度も反射された光の刃は貫通し 更にそこへ勇二から鞭撃が繰り出され放たれる!!、が 誰の目にもこれで全てが終わったのだと思えたーーーー …その瞬間!!!… 「ーーーッッ『春化』さん、やばぃ!! その人まだ生きてーーーッ!?! (何で...即死してもおかしくない攻撃で...?!)」 「え”っ?!...なに...これは...波紋??? (...まさかこの男の『スキル』はーーーきゃあっっ!?!!)」 『ドズグゴシュァァァッッッッッッッッ!!!!』 平然と場へ留まる支配者が構えたギターより 銃口が出現し水面(みなも)で揺れる波紋を纏ながら 少女へと向け砲撃する!!! 「闘いの象徴を火と捉えるなら水はまさに柔軟な 癒し...しかし時としてそれも牙を向く...。 『水面の波紋』【トレント・サーフォイス】...これが 我が欲望の封じられし『幻魔』たる力!! 絶対無効の水面は何人も近付けさせん!!!」 全ての攻撃は波紋の様に彼を囲むフィールドへ 解け込みその力を零の次元に引き落とす... 「...くっっっ...これは...弾丸なの!? (痛...右足...完璧に...動きを封じられちゃう前に... どうにかして...倒さなきゃ...。)」 射撃は少女の右足太股を数発貫通し補強魔法のお蔭で どうにか大事には至らず済む... 「え〜っっっ!?! ...どうしよぉ〜攻撃全然通じないんじゃあ... 魔法なんか...消されちゃうし..。 (アレ...でも、何か一応攻撃...近くからなら 少しは効果あるのかなぁ〜?)」 完璧な力など存在せずやはりソレにもそれなりの リスクと弱点があった 「ふっ...距離を取ってくれるのなら...。 白き運命が待つまでだ...反射を繰り返しても 何れ...そっちの豚の精神力は尽きるだろうからな! しかし...片方はシトメさせて貰う!!」 勇二がこれに気付かんと思考していた 隙を突きハルカへ猛攻を支配者は仕掛ける...が、しかし 「解ってたわよ...来ると思っていた...。 貴方に忠告してあげる...さっき罵っていた子は 私達の切り札よ?...だからーーーーっ (...後...任せたわよ?...勇二くん...。)」 彼女は同士討ち覚悟でカウンターを放つ!! 「ハルカさぁっっっっん!!! ...わざとどうして...!?」 避け切れる攻撃を敢えて受け反撃した彼女は 砂煙が失われ後に魂を掌握され地へ伏せる... 『どさっっっっっっ!!!』 「...直は効くんだぜ?...お前の それがどんなに強大でもな...しょせんは相手の 力には反発するのさ、心の様にな?」 効力低下、此処へ来て再びこの諸刃のそれに襲われ 勇二は脂汗を額から垂れ流しうろたえ 後ろへと一歩ずつ下がってゆく... 「...みんなを...返せ!!! 火炎魔法ーーーーっっっ!!!」 『チュドォオオオオオォォッッッン!!!』 だが、激昂に身を委ね少年は火炎を繰り出す、しかし 「...波紋すら立たない...切り札?冗談だろ!!」 支配者たる男へ効果は無く空間へ少し波紋を ....水面に波立たせただけだった...。 『1月19日(土)』 第九一〇話 『白き運命-託すべき価値-』(1.19.土) 「くっっ!?...何も効かないし...一撃で 殺されちゃうんじゃぁ〜...太刀打ち...。 (あっ...そうだ...そうなんだ...この人は 攻撃を...なら!!)」 インディアンの様な羽冠を被る支配者の頬から 先に自分が鞭で攻撃した時出来たであろう 傷を見て『勇二』はこの“力”の欠点を発見した!! 「...肉弾戦では勝ち目がないことを... 豚、貴様も解っているだろう? さっさと掌握されちまえ!!」 『ズガガガガガガガガッッッン!!!!』 体強化魔法のお蔭で素早く動くことの出来る内、 少年は銃撃から逃れられると踏み、わざと飛び交う 弾丸のまっただ中へと飛び込み接近戦を狙う... 「『超絶対零度』【クール・フリージング】!! 更にーーーっっっっ『白金の鞭』【レイジング・ビュート】ぉいっけ〜っ!!!」 『どぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃっっっっ!!!!』 そして、かい潜り目の前へ近付いた... …その瞬間!!!… 「っっっなかなか、しかし....柔なる波紋!! 全ての攻撃はっっっ!?! (...フィールドが凍って...いる、だと?!?)」 獄寒なる魔法を放ち波紋を浮かばせる水面に 物質化の効果を与え、更にーーーー 「前のボクの攻撃で傷ついてたよね? ...なら、やっぱし接近されると水面効果は 下がるんだねぇ〜、そこ突かせてもらうから!!」 そこへ白金の鞭による連舞が繰り出される!!! 「ぐっ...をぉおおおおぉぉをををっっっ!?! ーーーーーっっっ、破片までも計算して...いや、 まぐれも必然と言うワケか...しかしっっ! 『白き運命』【ホワイト・デステニー】!!」 『カキャァァァァァッッッン!!!』 物質化した水面は凍りそこへ鞭撃を喰らい砕け散り 破片が直接鞭と共に支配者を襲うの、だが 「あらら...折角、布石もうまく動いてたのに〜(泣) 太陽の光で溶かしちゃうなんて!!...でも、 少しは直撃したもんネッ!」 あと一歩の所で片手へ産み出された太陽光が 氷柱状のこれらを溶かし、再び自らの水面へ表着させると 追撃の鞭を防ぎ切る!! 「...ぐっ...『バーティカル・バイサー』ありき、か... 運命はまだオマエを選んではいないようだぞ? ...白き運命よ...俺をWHITE LINE(白き道の意。)へ... ここから先は...豚は死ね!!!」 そして、傷だらけの身体で勇二をひと睨みすると 自らへ太陽の光を集わせ彼の身体強化の様に 「あっ!?...ぱっ...ぱくりじゃん!! (ってか...まずぃよ〜、強化されたら ボクの強化の意味が...どうしよぉ〜(脂汗))」 限界まで“能力”を引き出さんとする...。 「まさかここまで...引き出さなければ いけないとも思わなかった...。 ...白き道を照らせ、そして...!!」 『ぱきゅぁぁっっっっん....。』 一瞬、時が停止した様な錯覚さえ受けた... 「えっ!....げがっ....ふぁっ?! (...何で...壁..が!...あぁ!?)」 …次の瞬間には!!… 『ドガァァァッァアッッスッッッ!!』 大幅に身体能力をカバーした勇二ですら 目で終えぬ連撃によって内壁へと何が起きたのかも ままならぬまま吹っ飛ばされ激突する...。 『1月20日(日)』 第九一一話 『白き運命-人欲の守護幻魔-』(1.20.日) 「『白き運命』【ホワイト・デステニー】と 『水面の波紋』【トレント・サーフォイス】のダブル... 現世の人間達をも掌握すべき“力”の前に お前は無力なんだよ...!!」 『カヒュフォォッッッッッッン!!!!』 光の速さを持った支配者の前に 成す術なく打ちのめされる『勇二』の身体へ 限界が近付き吐血する... 「あ”っあぁああ...っっ...げふぉぅげふぉっ.... 痛いよぉ...ぅう...なんで...。」 もはや勝負などと言える問題ではなく 一方的な殺戮だった 「トドメだ...今直ぐ楽にしてやるからな...。 (運命に欺かれた俺がその運命を...欺いて今ーーー)」 そして、床で果てんとする少年へ止めが放たれんとする!! 「なんで...ボクが..こんなメに...。」 暗い...目の前がなんか暗くて.. もぉ何も考えたくなかったんだ...物理攻撃反射の 魔法も使うヒマもくれないんだもん... って....言うよりも..なんでボク...今... ここにいるのかなぁ〜...そう言えば... “空”とか“マボ”元気かなぁ〜... 「『幻魔』を封じ込めたこの銃で...死ね。」 『ドギャァァッッッッッッン!!!』 発射された凶弾は何故か勇二の頬を掠め外れる...それは、 「...?!(生きてる...。)」 『びきいいいっっっびききっっ!!!!』 「なっ...何だ...俺の太陽が!?(まさか...奴らの魂が?!)」 支配者が左手にする小ぶりな太陽の内部で封印された 彼女達の魂がこの内部で戦って 男の攻撃を阻止していたからであった...!!! まだまだ続くのですぞッ!! 先を見るんッスねぇ〜!! |