『1月21日(月)』 第九一二話 『白き運命-魂の刻印-』(1.21.月) -運命なんかに負けちゃダメだ!!- 「...なんで...ボク...生きて...。 (そうだった...まだ約束..『光助』との 約束...果たしてない...もんね...。)」 「ぐっ...キ様らの運命は既に掌握したんだ!! あがくな『白き運命』【ホワイト・デステイニー】に 従い消え去れ!!!!」 ボクの耳にははっきりと...その声が聴こえたんだ... 誰なんだろぉ〜あの2人の感じを持っているような それだけじゃなくて...暖ったかくて...とても 懐かしくて...目を開けたボクは不思議と軽い 身体を上だけ引き起こして叫んでる人を見上げた 「どうしたんだろぅ...ボクはまだ... アレ?...あの人が持っている太陽...前よりも 光が小さいみたい...だけど...???」 そしたら目の前のこの人が持っている “能力”の太陽がすぐに目に入って来て、でも一目で それが前よりも光ってない事に気付いたんだ... どうしたんだろ?...ただ、そうボクは思った 「ふっ...ならお前らの肉体を先に破壊してやる! ....はははっっっそうすれば魂の機能もなくなり 太陽へ封じられたオマエらは消滅する!!」 『ジャギャァァッァッッッッッッッン!!!!』 血走った瞳でボクなんかもう...眼中にないみたいで その人は片手に抱えた拳銃仕込みのギターを 倒れちゃった3人へ向けたんだ...ボクがどうにか しなきゃっ!!って...思った時、また... -大事な者は自分で守るんだ!!- 「自分で...。」 声が聴こえて...それでボクは覚悟したんだ ボクだって死ぬ気で戦うんだって!! 『春化』『京香』『洋子』の3人は 『勇二』と共に立ち向かうもホワイト・デステニーと言う 『スキル』【特殊能力】を受け魂を 支配者が持つ小ぶりの太陽の中へ封じ込められてしまう 同じく別能力者に封印を受け“力”を奪われた 『光助』『智明』『知也』は 入り口で追っ手の事を考え防ぐ役割に当たるのだが その彼らもまた強大な敵と遭遇せんとしていた.... 「やめて...ボクの大事な友達...親友なんだ..。 キミに殺させるワケには...いかない!!」 所々切れ切れの制服を纏う少年は自らの身体も ぼろぼろで立ち上がるのも辛い筈であろう、しかし 支配者へ声を掛け抵抗せんとする!! 『どぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃっっっっっ!!!』 「黙れ小僧。」 鼻で笑うと瞬時、マシンガンの洗礼を浴びせ 男は正気と狂気の狭間で運命をあがらい続けんとするの、だが... 「『白金の鞭』【レイジング・ビュート】にね 『防射結界』【エターナル・ディスポーション】を掛けたの ...解る?...キミの攻撃で白金の鞭は自動的に追尾するように キミが速ければ速い程追いかけて攻撃を繰り出す!!」 …次の瞬間!!!!… 『ズバジュバッッッッッッッチチチチィィィッッッッン!!!!!』 射撃された弾丸が鞭の嵐と共に舞い戻りーーーーーー 「ぉっっをををぉおおおっっっっっぁっっ!?! ...『水面の波紋』【トレント・サーフォイス】ぅううっっっ!? (あっ...ありえない馬鹿なあぁああ!!?)」 支配者たる男を直撃する!、それはあまりの速さで 誰の目にも映らないであろう一瞬の攻防だった 「波紋も...それはつまり跳ね返しているんだよね? ...近くからの攻撃を吸収するのは限度が あったんだ、だからその波紋でまた鞭は跳ね返って でもってもっと威力をまして攻撃する! ...だからキミはボクに負けたんだ!!」 そして、決着の時は意外にも早く訪れた... 「をぉぃ...をぃ...おぃ...嘘だろ!? ...運命は欺いたぜ...俺は...何だったんだ?!! ...くっあぁ...やべぇ...俺が死ねば...奴が!!」 白き運命を撃破した勇二の手によって!!! 「...勝った...ん...だ...。」 ぺたりっと床下へ尻餅を付いてしまった 太った少年は一息つくと動きの止まった鞭を ポケットの中へとしまい込み汗を拭う... 「...ぐっ...うう...おぃ...デブ... 俺とギターに..止めをさせ...早く!!」 不意にスッ飛び虫の息である彼は呟き叫ぶ...すると、 …その瞬間!!!… 『どぐしゃぁっぁっっっっ!!!』 「キミは運命を支配しているようで 支配されてた、ただ、それだけだよ?」 唐突に姿を現した衣服を口元まで覆う人物より 異形の身へ変貌せんとしていたギター共々 『佑賭』は一撃も下、始末された...。 『1月22日(火)』 第九一三話 『ソラを駈けるモノ』(1.22.火) 「なっ...何だったんだ...あいつは...っっく!! ...みんな...生きてるか!?」 どうやら獣の姿を取り戻した『光助』だったが 殆ど再起不能状態を強いられていた... ー『絶陰地帯』表決戦が終わるその前ー 「すみませんが、道を譲って頂けませんか? 朴、この先に用があるのです。」 口元まで衣服を纏う人物が3人の誰にも 気配を感じさせずに坑道より姿を現すと 優しい口調で彼らへ声を掛けた... 「あ”っ!?...がきぃ..ナメんなや? 俺様らが解らんちゅーねんな? ..えぇ根性しとるんやん?...しまいには 温厚な俺様も、しばくぞ!?!」 当然の様にこの未知なる人物を威嚇する『智明』 しかし、次の瞬時でもう勝負が付いていた 『ドグシャァァァッッッ!!!』 「あっ...あぐぁぁっっっ!?!! (馬鹿な...俺様が見えへんかったやと!?)」 当て身と言うのか空気も震わせず接近し あの巨漢となってしまった彼を一瞬で 投げ飛ばすと目で笑ったと言う意志表示を 場の2人へ伝え頭を下げると静かに 「手加減してありますから 死ぬ事はないと思います...力が封じられているのは もう解けているハズですよ、一応警告しますが 朴に手を出せばそうなりますからね?」 そして冷静にそう言い放った...。 『白金の鞭』【レイジング・ビュート】と『勇二』の 『疑似魔法』で勝敗の決した支配者 『只満 佑賭』【ただみつ ゆうと】との闘い しかし、突然の乱入者が奇(く)しくも 男の最後の願いを聞き入れ蠢くギターと共に 彼へとトドメを刺した!! 「時が満ち足りました...支配者と統治者 その存在は邪魔です...既にこの地の統治者は 朴が全て始末し終えましたから...。 枷は取り除いておかなければいけません...だから 要となるそちらへもうお行き下さいね?」 歪みへ消え去って行く支配者へそう言葉を残すと この人物は彼女達が覚醒する前に少年へ 「きっ...キミは...誰ナノ!? なんで...こんな...仲間じゃないの?!!」 「いいえ、朴は仲間ですが彼との面識など ございません、多分ね...。 そうそう、選ばれし方々よ...“御真の儀(おんまのぎ)”の暦は近い ...急ぎ...オーストラリアを位置する 朴らの城へ来ると良い、そこで全ては始まるのだから...。」 意味深な言葉を囁くと姿を忽然と消した...。 「なめるなっての...力戻ったって教えてくれて 嬉しいけどそれならオレっちらが上に用が あんの、だからオマエ敵っぽぃし通せないな!!」 『獣化』を人物の助言で行い 出来た事でテンションも跳ね上がった光助は 叫び牙を剥き足止めせんとする 「おやおや、血気盛んですね。 そちらの方もですか?」 横目で『知也』を確認し人物は呟くと 「あぁ、多分...味方じゃないだろ? どうみても禍々しいのんだよ、お前...。」 「ぼけ...カスこらぁっ...俺様もおるわぃ!!」 少年は返答し、此処に絶陰地帯【裏】舞台の決戦が 幕を開けんとしていた!!! 『1月23日(水)』 第九一四話 『絶陰裏決戦 その1』(1.23.水) 「朴は通りたいだけですが... 余興とすれば楽しめそうだから、相手しますよ。」 覆い被した口元はせり上がり どうやら望んでいたかの様に彼らを挑発して見せた 「『血化陣』...不意討ちなんぞ 二度はないんやからな!!? ...斬首刀の切れ味身体で味わうが〜〜〜えぇねんっっ!!」 『ドギュシャァァッッッッ!!!!』 「あぁ、ご理解されていないのですね? 朴はキミより遥かに早いんです、っと言うよりも “能力”も宝の持ち腐れですね。」 「『智明』!!?」 「じゃあ獣の速さならどうだってばよ!!」 烈火のごとく行動した智明は再び自分の愛用する 斬首刀を作り上げ速攻で刃を向けるのだが、瞬時 人物の柔らかな攻撃が繰り出され弾き飛ばされる 「1つだけ、それでは サービスとして...本物の業(わざ)と言うモノを お見せしましょう。」 っと同時に『光助』も続け様、獣の脈動を使い 必殺の一撃を浴びせんとするの、だがしかしーーー …次の瞬間!!… 『ごぎゃぁぁっっっっっっん!!!』 「光助っっっ!? (あいつ...定位置から動かず2人を!??)」 巨漢の青年とまったく同じ遠当ての技術と 思われるソレを受け自分はこれを気付く間もなく 「古術...我流ですが。 さて、どうなさいますか?」 吹っ飛ばされ受け身も取れぬまま外壁へ全身を 打ちつけられてしまう!! 「古術...まさかお前も...古術の使い手なのか!? (こんな...強力な...いや、能力を付加しているに 違いない..それ以外この威力考えられないしな...。)」 改めて警戒し戦闘体制を整える『知也』は 同じ古術の使い手と知り、より一層の“力”を 拳へ込めて少し間合いを持ち対時する 「基本的に接近戦はしないから 朴は、でも...キミもそうならイーブン(同じの意。)にしましょう。」 『シュパァァッッッン!!!!』 牽制し合う両者はお互い動かず出待ちを 暫し続けた後、人物が動く!! 「足捌きでそこまで早く...くっっ!?! 必殺必中『ヴレイジング・ナックル』【烈風光弾拳】ッッ!!」 それに併せ彼も拳を繰り出すのだが、それは 「無駄が多いんですよ、因みに 朴が本気ならキミ、即死してましたよ?」 意図もたやすく捌かれ逆にこの力を利用され 「なっ...これは、合気道の一種!? (相手の力を利用し跳ね飛ばす外法!!!)」 『どぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃっっっっ!!!』 「受け身は取らせません、しかし 死にませんよ、何故ならキミが弱いからです。」 物凄い勢いで地べたへと叩き付けられてしまう...。 「ぐっ....なめるなぁぁっっっ!!! 『気具装』【ウェアー・ディスポティション】!」 だがしかし、彼は背面からもろに土砂混じりである 地盤へ打ちつけれんとしたーーーー …その時!!!!… 『パキュッッッッッッッッッン!!!!』 「ほぉ、キミらでもそのレベルへとは 達しているのですね...。 でも、それでもまだ及びませんね。」 気で造り上げた鎧を纏、直撃のダメージをほぼ ゼロへと化す!!! 『1月24日(木)』 第九一五話 『絶陰裏決戦 その2』(1.24.木) 「ざけんな、言ってろよっ!! 『気具装』【ウェアー・ディスポティション】.... 装纏術連武ッッ“睦月”『闘気砲弾』【ディバィデッド・キャノン】!!!!」 『どぎゅあぁあっっっ!!!』 バウンドする様に起き上がり そのままの姿勢から『知也』は 現状持ち得る最高峰の必殺技を放たんとする!! 「ふっ.....武道の心へ習っていませんか? 剛を制すは剛にあらず、柔でしたよね。」 しかし、口元まで衣服で纏隠した人物は 鼻でそれを笑うと、これをけ散らし一撃を加えた!!! 『ボドギャァァッッッッッン!!!』 「馬鹿な...気の具象化した装甲ごと... オレを...小細工なしで?!(ーーー砕いた???)」 あまりの出来事によって唖然としつつ粉砕した 鎧とプライドが彼の胸へ降り注ぐ...。 まだまだ続くのですぞッ!! 『ノリがもう、めちゃめちゃで〜ッ!!』 先を見るんッスねぇ〜!! |