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『1月25日(金)』 第九一六話 『無力の枷』(1.25.金) 『白き運命』【ホワイト・デステイニー】とは別に 『守護幻魔』の2つの『スキル』【特殊能力】を持つ 『只満 佑賭』と『勇二』『春化』『京香』『洋子』らが 激闘の大詰めを迎えんとしていたーーー …その時!!… 『どずしゃぁぁぁっぁっっっっ!!!!』 「ぅっ...げふぁっ...これは...お前は 一体何者なんだぁっ!!」 『光助』『智明』『知也』の3人の前へ 口元まで衣服で覆う人物が現れ彼らに“能力”の解放を 伝えるとわざわざ挑発するかの様に振る舞い 『絶陰地帯』【裏】決戦を誘発させた... 「朴ですか...そうか知らないのですね。 いや、かつて貴方達の前に来ているでしょう... 一風変わった訪問者が...ふふっ、近々解りますよ さて、それではそれまでに強くなっていて下さいな。」 かなわない、そんなレベルではなかった 赤子の手を捻る様に“力”も使わずそれでも これまで闘い続け確実なスキルアップまで果たしていた 彼らを一蹴してしまった!! 「げっ...ぐっ...あん...がきぃっっっっ!!? 覚えとれよ...こんボケがぁ...。 (俺様んがぁ...てんで相手されへんのやと? おもろいやなぃか...俺様も...必殺っちゅうもん 持ったろぅやないかっ!!)」 地へ伏せる者、床を這いつくばる者、地盤へ 身体をめり込ませる者、それらの中で 1人は逆襲を誓い、1人は自信を失う... 「...ちちっ...どうにか生きてるみたいだな... とにかく...上に行こう...勇二らが心配だし!」 狼の姿を型どった青年の言葉で暫く意識を 失っていた一同は痛む身体を無理に動かし 仲間が発った広めの螺旋階段を駆け上がる...。 『白金の鞭』【レイジング・ビュート】と 『防射結界』【エターナル・ディスポーション】で しとめはしたが確実なトドメとはいかなかった 太めの少年の真上を通り越し彼の人物は 一陣の風のごとく現れ支配者を彼が精神で封じていた 幻魔ごと何等かの攻撃一撃で始末してしまう!! 「なっ...何あの人言って...。 それよか...みんなへ〜きぃ〜!?!」 あっと言う間の出来事の為対応出来ずにいた 勇二だったがとにかく消えた人物の事よりも 魂を太陽へ封じられた彼女達の安否を気遣う、すると 「...つっ...倒れた時...後頭部でも... 打ちつけていたようだな...。 ...勇二、有り難う...。」 一気に解放された3人はほぼ同時で声を上げ 倒れた時に当てた箇所を摩りながら各々倒れた場から ゆっくりと起き上がっていた... 「にしても、ハルカも無茶するよな〜 勇二がダメだったらどうするつもりだったの? ...まぁ旨くいったから良いけどさ!」 駄目出しする洋子をハルカは宥めながら 「はぃはぃ、でもね勇二君がいなかったら この勝負負けてたわよ...。 ね?...だから皆でもっと強くならなきゃ!!って事よ! でもって有り難う感謝しなきゃ。」 少年へと礼を行う...。 「…?...勇二まだ何か気にかかる事が?…。」 不意に怪訝そうな顔を浮かべていた少年へ キョウは声を掛けると皆の傷を塞ぐ 「ぅん...あのね、何か変な人が来て...。 わけ解らない事言って...支配者の人倒したんだ...。 だから本当はボクが倒したんじゃないくて...。」 素直に喜べなかった勇二はあの人物との 短い関わり合いを彼女へ伝え 何故だかまだ残る不安に脅えていた...そして この後、三度の一行は“王宮の13宮殿”で集結を迎える...。 『1月26日(土)』 第九一七話 『峠』(1.26.土) 『ズザザザザッッッ!!!』 「おぃ!?大丈夫かぁ〜...って、アレ? あいつは...それにもう終わってんの??」 勢い良く滑り込んで来たのは『獣化』を 取り戻した『光助』だった、がガランとし ほのぼのムード(フインキの意。)の漂う 現場に唖然とし照れ隠しで『白金の鞭』【レイジング・ビュート】を 『京香』により直された学生服のポケットへ しまい込む『勇二』の姿を見つけ続けて声を掛けた 「あっ!?光助〜、勝ったよぉ〜!! 暴れてみました!!!(爆笑) って、でも...最後は変な人に良いトコ取られちゃったけどね。」 すると何事もなかった様に太った少年は返し 「...どうやら戻ったみたいだな...。 (途中であたしの“力”も復帰していたのか... ...まぁ、今はこれでよしとしよう!...。)」 青年の後から追い付く2人へも手を振りながら 駆け寄って行く... 「ぜひぃ...ぶふ〜っっ...ったく... お前の躍動感不自然やっちゅーねん!! (...アホか、足早すぎやねん!)」 「おっ...おぅ、みんな無事だったか...。」 ホッとした拍子で再度纏っていた気を分散させ 臨戦体制を崩した『知也』は内心の衝撃を隠し切れず 憂鬱に頭を抱え、とある事を悩んでいた...。 あの時、オレはーーーーー 「剛を制すには剛ではなく柔なのです。」 あいつに一撃も喰らわせられずに のびてた...無様にオレの最強の技も通じず... 「うそ...だろぉ...?!」 明らかにオレはあいつに“能力”を封じられて いるから最初は追い付けないのだと 確信していたのに、奴はそれを打ち砕き... 力を微塵も使わずオレを...いや、オレらを 一瞬だ...ほぼ一瞬で倒した...そう、あの時... “王宮の13宮殿”とか言う奴らと闘いで 確かにオレは力に絶対の自信を持っていた...しかし、 「...その時まで強くなっていて下さいね。」 圧倒的な敵の前に古術を持ってしてもダメだったんだ... つまり...オレは力があろうがなかろうが 実力が一緒...戦力外って事だ... 「トモ、どうしたのその傷?!」 『春化』や『洋子』が声を掛けて来たが 今は1人にして欲しい... 「トモも『スキル』戻ったんでしょ? 良かった、これで勇二に頼る事もなくなる〜(笑)」 「あっ...あぁ、なんでもない...。 まかしといてくれ...ちょっと疲れたから 休ませて貰って良いかな?」 オレは軽く返事を返すとうなだれ上を見上げた...。 『佑賭』との闘いで傷ついた身体はキョウの能力(ちから)で回復し 4人は3人へ声を掛け時間を惜しみ少しの後、 支配者が現れた扉を潜り抜け血塗れの大きな鏡台を 横目にしながらその横の扉は無視し 裏口を思わせる巨大な造りのソレを押し開く、すると そこには獣道のごとき峠道が出現する!! 『1月27日(日)』 第九一八話 『死真神の集い-世界の亀裂-』(1.27.日) 薄明かりの城内へ今、最後の役目を終えた人物が 姿を占い師風貌の者の前へと歩み寄る... 「珍しいじゃないかぃ? 坊やが最初に...姿を見せないなんてさ。」 水晶玉に映る暗黒の靄が掛かった場所を 覗き込む占い師はチラリっとも 顔を見ずに人物へ声を掛けた...すると、 「いつも徴集役なんですけどね。 朴は、でも...今回は仕事あったんで そしたらズボラなあの人(男)に任されたみたいで。」 不適な笑みを口元まで覆い隠した衣服を纏う人物は これを浮かべながら軽く会釈し説明を果たす 「あ”〜だ〜れ〜がぁ〜ずぼらやねん!」 「関西弁似合わないよ。 ...でも朴ですら気配に気付けないとは流石 『マスター・オブ・ナンバー’ズ』【死真神】いち 敏感肌なだけありますね。」 「あ”〜?...おれは偉ゴかっつーの。」 唐突に人物の背後より忍び寄る影は 真後ろから人物を捕らえると冗談混じりで 言葉を交わし最後には乱雑に突き放す...。 「けふのタイマー(時限式の意。)によれば 彼は覚醒し終えたハズ、つまり...。 あの人から儀式によりーーー」 『どぎぎぎぎぎっっっっ!!!!』 寝まき姿で何の脈略も無しに場へ出現した 彼もまた彼だがその背後からミシ付いた音と共に 扉が開かれ薄暗い場所へ黒ずくめの人物と 片方の目が髪で隠された理髪そうな男が、突然!! 「...時間通りですね。」 「ご苦労だった...後は“御真の儀”のみ...。 最後の1人を頼む。」 登場し一同を驚かせた... 「ーーーっっ解せないな...けふですら...驚きましたよ? アナタは本当に勝手な方だ。」 「何時も事じゃないですか? (いちいち相手してられませんし。)」 「...あ”〜それで?(たりぃ〜なぁ〜。)」 そして黒ずくめの者を退席させると4人と 彼は向かい合い現状を無視し平然と話しを進める...。 「無駄な言葉は省く...。 最後の覇者は生誕された、覚醒を迎える前に 彼の精神を...支えを 糧として殺し世界の安定を崩しておいた事で より儀式は確実なモノとなるだろう。」 それは、これから行われる何等かの儀式による 出来事で始まる世界の話しだった...。 『1月28日(月)』 第九一九話 『死真神の集い-夢に夢見て夢に死ぬ-』(1.28.月) 「役目通り、朴は最後の統治者『アナジスタ』を始末しました。 ...裏切り者であった人間共々ね?」 マントを纏う男の相槌かのごとく 呟くと口元まで衣服を着用する人物は 次の言葉を待った... 「ご苦労だった...彼(か)の儀が行われれば この世界に用はない...。 我らが【裏】でいたように...『表』へ送りつけた 悪意は放たれた。」 そこまで喋ると男は暫し沈黙して 周囲の4者へ視線を送る 「...それで、良いの? 彼の覚醒の危険性..十分知っているわよね。」 不意に占い師風の者は水晶を未だ覗きながら リンとした表情の彼へ訪ねた、すると 「7人目が諸刃である...っと言う 事実は既に説明済みだが?」 一切それを変えずに男は重い口調で 言葉を放つと間を置く... 「けふも危惧はしていますがね。 ...つーか、儀の後...始末してしまえば 事は簡単だと思うがね。」 「あ”〜簡単に行けばな〜? ...おれ的には奴らは餌、あいつらを呼び込む為のな〜 わかんだろ?...簡単すぎるゲームなんざぁ したくねぇんだよ!?!」 口論とはならずとも食い違う意見を持つ 両者を見て呆れる人物だがクスックスッと笑みをこぼす...。 「あの子達...本当の事を知ったら どんな顔をするのかしらね?」 占いを行いながらなのかボソッと 囁く様に言葉を残すと初めて一同へ顔を見せた 「ぎゃはははっ化粧濃いっつーの!!? ...まったく、変わった男だ?」 突然!!げらげらと寝マキ姿の男は笑い声を上げ 占い師風の者を指摘する 「...真面目な話しでしょ? もぉ、緊張感をもっと保つ方向でお願いしまーす。」 手の平を表へし-お手上げ-のポーズを 決める人物であったがそれになりに この場を楽しんでいる風にも見えた...。 「人は夢を見る...それを司るけふは 悪夢をやっと張本人どもへバラ撒ける事に 歓喜しちゃってるんですよ。」 急に真面目ぶるパジャマ姿に頭へナイトキャップまで 被る男は自分の台詞の後にも含み笑いを 引き起こして冗談として全てを茶化す、が...しかし 貫禄すら有る男は見抜いている、それはふざける者の 「ふっ...時は既に満ちた...。 ゲストもやがて訪れるだろう。」 その淡き瞳はあくまで狂気を秘めていた事に...。 まだまだ続くのですぞッ!! 『ノリがもう、めちゃめちゃで〜ッ!!』 先を見るんッスねぇ〜!! |