『10月21日(木)』 第九十一話 『舞踏会〜血のアレンジ〜』(10.21.木) 突如『ディアナ』の屋敷に侵入 して来た謎の『幻魔人』『熊獣人』 【ワイルド・バーン】達とそれを率いる 見慣れぬ『幻魔』との激戦は続く!! 「トモ...貴方の強さ... 見せてもらうわ!!」 「ふっ...オレのお手並みか...どうぞ!!」 大男を軽く2人撃破したディアナは、 『知也』に向かいそう呟くと お手並みを拝見しようと一歩下がる... そして、そう返事を返した知也の 目の前には、斧を持って走りながら 襲いかかって来る大男の姿が!! 「なめるなぁあぁっぁっっっ!!」 「....。」 『ズッコンッッッ!!』 「なにぃ!?何処に消えた!?」 「あんたの攻撃...大振りすぎるんだよ 軌道がすぐに読めちまうぜ? んじゃ...まっ...消えろ!! 零距離からのーーー『龍墜撃』 【りゅうついげき】ーーーッッ!!」 『ドゴッン!!!』 「はんぎゅぇえ!?」 だが、その攻撃軌道を既に見切っていた 知也は、真横に素早く移動し 大男の脇腹に蹴りと拳の乱舞を たたき込む!! 「やるぅっ!!」 『がっきょんっっ!!』 「はぶっ!?!」 それを見て喜びながら『アリア』は、 また大男の首をへし折る!! 「やばいって!!」 「ひぃぃ...なんで!?」 「にっ逃げようぜ!!」 その場に崩れ落ちる仲間達を 半数以上見ると恐怖して逃げようと する大男達だったが....それを さっきから黙って様子を見ていた 醜い背むし男の様な姿の幻魔が止める.... [急くな...お前達などに期待は、 していないが...いま生贄に 逃げられては、困る...。] そして、徐に側にいた大男の首根っこを 片手で掴み持ち上げると...首を 握り潰しそこから溢れ出る真っ赤な 血液を全身に浴びる...すると 外壁の様な役目だったのか...醜い 幻魔のその姿をしていた鎧みたいなモノが 次第に矧(は)がれ落ちてゆく... [あと数人か...。] 「ひっ!?」 「うぎゃぎゃぁっぁ!!?」 「ぐわっ!?」 『ぐちゅ〜ぴゅっぴゅっ〜!!』 それを見て足がすくむ大男達を 次々と捕らえて殺し、血を浴び続けた 幻魔は、やがてその姿を現す...!! 『10月22日(金)』 第九十二話 『舞踏会〜レット・ビート〜』(10.22.金) 「らっりほ〜『ディアナ』.... 元気だった?」 「....。」 大量の血を浴び続けた醜い『幻魔』が、 身に纏っていた装甲の様なモノを それによって綺麗に洗い流すように 脱ぎ去ると...そこには、Tシャツを着込んだ 『知也』と同じくらいの背格好をした 少年の姿があった...そして、徐に ディアナに向かいそう挨拶をすると 「おぃおぃ...冷たいね〜。」 身構えるディアナに静かに 歩み寄って行った.... 「ディアナ様!?くっなんなの君!? 近付けさせないわよっっ!!」 それを見た『アリア』は、猛スピードで、 ディアナに接近する、その少年に向かい 走り込み攻撃を仕掛けようとする...が 「ラリホ〜....おしかったなぁ。」 「ーーーっ?!?」 その瞬間、いまの今まで武器らしき モノを持っていなかったのに... アリアが攻撃をしようとした時 後ろを向いていた少年の右腕から 鎌の様な武器が出現する!そして それを下から勢い良く振り上げた!! だが、手の動きを見てヤバイと感じ 取っていたアリアは、少年への攻撃を 止めたことで、その突然の攻撃を 間一髪で避けることが出来たのである...。 「大丈夫かアリア!?」 すぐに知也は、それに驚きながらも アリアの身を案じて側に走り寄る... 「ふふっ....これがディアナの 言っていた『選ばれし者』の一人? らりっほ〜君ー名前は?」 それを見てディアナから足の向きを 変えた少年は、知也にそう質問する... 「...オレは、知也...井原 知也だ.... お前は何者だ...?幻魔じゃないのか?」 そして逆に自分の名前を教えた 知也からの質問に少年は、 「ぷははっ!!幻魔か〜まっそう見えて いて当然かもしんないけど〜... らりほ〜俺は、連なりし『異界の闇覇者』の 一人....『レビン』.... よ・ろ・し・くなぁ〜〜〜ッッ!!!」 『バヒュゥッッッン!!』 そう答えると徐に右手の鎌を知也に 向かい投げ放った!! 「くっ!?」 「キャっ!?」 『ズガッ!!』 素早くアリアの身体を抱き抱えて レビンが放った攻撃から避けた知也は、 そのさまを見て笑うレビンに アリアをその場に起き上がらせ、 直ぐに攻撃にはいる!! 「らりほ〜...短気だね。」 「黙れッ!!!」 『パシィッ!!』 しかし、その攻撃を軽く片手で 受け止めたレビンは、また笑いながら 知也の耳元で... 「…おぃおぃ...お手やわかに頼むよ... 元の世界の人間同士さぁ〜…。」 「なにぃ?!」 そう呟き、それを聞き困惑した知也が、 次の攻撃に入るのをためらった その瞬間!!レビンは、不意に拳で 知也に素早く攻撃を放つ... 「らりほ〜隙アリ。」 『ドゴッォ!!!』 頬を取らえられ、それをまともに受けた 知也は、木偶人形のように吹っ飛び 屋敷の部屋の壁に背面から激突した!! 『10月23日(土)』 第九十三話 『舞踏会〜Hight Speed Rush〜』(10.23.土) 『ドギャギャ〜〜ッッッン!!』 「『トモ』ーーッ!!」 衝撃で壁の一部が崩れ辺りに 砂煙が立ちこめる... そして『アリア』が叫びながら 知也の下に歩み寄ると、そこには 崩れた壁に埋め込まれ、ぐったりと うなだれ、頭から血を流し続ける 知也の姿があった.... 「ぷははっぁ〜らりっほ〜.... 戦闘中のよそ見は、ダメだぜ? TOMOYA〜...俺の祖国アメリカ から言わせると〜... I SAY YES!!しか言えない YELLOW MONKEY〜って感じだぜ?」 そして、それを見てまたバカ笑い する『ケビン』は、足の向きを また『ディアナ』に戻すと... 「....今度こそ決着をつけるわ...。」 「...ぷはは〜...俺の『B・S』 【ブラッディ・ソール】をディアナ... あんたごときがまた破れると思うなよ? ...この世界の“能力者”には... それだけの“力”を持ちえた奴は いないんだからなぁ〜....!!」 そう叫び、いつの間にかまた手にして いる鎌でディアナに斬り掛かった!! 『ドッスッッッ!!!』 「らり〜...ほーーっ。」 「あっ!?ひっなっ何でーーっ!?!?」 『ザックシ!!』 だが、その攻撃はディアナを確実に 捕らえていたのにも関わらずまた その場から姿を消した...そして、その 外れた攻撃は、何故かディアナが いた場所に現れたレビンの仲間の大男を 真二つにしてしまった!! 「さっずが〜....らりほ〜... 健在じゃん?『撹乱鏡』 【ミラージュ・トリップ】... でもさぁ...ばればれだよ? 後ろからの....攻撃なんて!!」 『シュパァアッッッン!!!』 「へぇ...君も中々腕が立つように なったわね...レビン!!」 そして、更に自分の真後ろに鎌による攻撃を 連続で放つレビンの攻撃を読んで いたかのようにディアナは、 軽々と避けると.... 「でも...見え見えなのよ。」 『ズガッ!!!』 そこから勢い良く反動をつけた 回し蹴りを大振りで鎌を振った為に ガラ空きになったレビンの脇腹に放った!! 「うっうごっ!?」 さらに!!...そこから自らの持つ必殺技 「あははっ...ダメ押しと言う奴よっっ!!」 『滅殺泗水』【ストライト・バニッシュ】で 両腕両足をガラスで切り刻んだ後 レビンの顔面を拳が捕らえる!!! 『10月24日(日)』 第九十四話『舞踏会〜STEP UP〜』(10.24.日) 回し蹴りからの『滅殺泗水』 【ストライト・バニッシュ】による連撃を 『レビン』に決めた『ディアナ』は、 吹っ飛んで行くレビンを見つめ 少し乱れた息を整える... 「『アリア』!!『知也』の様子は?」 「....大丈夫です!気絶していますが...。」 そしてアリアに向かいそう叫ぶと 知也の身を案じて側に近付こうとする...だが 「ラリっホ〜!!!ぶらぼ〜 OH〜〜〜ブラボ〜....ディアナ... あんたシブイねぇ〜いやはや本当... ワンダフルだよ...でもね...止めは きっちり刺すべきだぜぃ!!」 四肢全てを切り刻まれ立ち上がることなど ままならないはずのレビンが、ムクッと 吹っ飛ばされた壁際から徐に起き上がると それを見て驚くディアナとアリアに向かい そう言い放った!! 「君...異常だよ...!!」 「....『B・S』【ブラッディ・ソール】の 本質....まさかココまで使いこなせる ようになっていたとは...。」 そして、さらにレビンはその場に滴る 自分の血液に“能力”を使い一点に 集めると、それを傷口にあてがい 塞いでしまった.... 「らりほ〜....これは、アッチで 身につけたのさ〜...ディアナに教わった ものじゃ〜ないなぁ?...くくっ.... それじゃまっ...俺も本気を出しますか...。」 「...お言葉に甘えて今度は完全に 止めを刺させてもらうわよ...レビン!! ストライト・バニッシュッッ!!!」 完全にノーダメージで復活したレビンに 攻撃を自分から仕掛けるディアナは、 一気にまた畳み掛けて攻撃を繰り出そうと 間合いを詰める.... 「....何も俺が手を出す事はないんだよね〜 らりっほ〜...『ブラッディ・ウォール』!! 【凝固血の壁】」 『ズガガッガッッッ!!!』 しかし、その攻撃はいつの間にか レビンの目の前に出現した 真っ赤な壁によって遮られてしまう!! 「くっ!?これは、さっきの レビンが纏っていた鎧!?」 「そう...俺の生き血を絶えず吸い続け 成長し、俺と共に強くなり.... 俺の命令で変化する最強の鎧... これが真の俺の“力”....さて... ディアナ?あんた今この壁を 殴っただろ?...まずぃねぇ〜 らりほ〜...こいつは執念深いから... 喰われるぜ!?」 そして、そうレビンが叫ぶと 壁が突然、姿を変化させさっきの レビンが纏っていた『幻魔』の様な 姿になってディアナに襲いかかった!! まだまだ続くのですぞッ!! 『ノリがもう、めちゃめちゃで〜ッ!!』 先を見るんッスねぇ〜!! |