『3月13日(水)』 第九六三話 『宿命の舞台へ その5』(3.13.水) 『暗雲地帯東』で各々が役目の為に 『スキルマスター』【特殊能力者】達は別個に動き 「ぐすっ...『光助』...ボク... ボクも...貫くから...! (だから...お願い...これが最後なんて嫌だからね!!!)」 『勇二』『春化』『京香』『智明』『知也』『洋子』ら 『選ばれし者』と総称される6人は、最終目的地 『絶陽地帯』へと遂に足を踏み入れ 「自分を裏切って、そこに立つお前に 勝利は絶対に有り得ないんだかんな!! (...未来はオレっちが決める!!!)」 それを阻止せんとしていた『ヂット』が筆頭で 率いる『隠密暗殺部隊』【アスク・リヴェンジャー】の相手をし、 撃破する側へ『竹丸』らは別れた!! 「『バラキ』【犬鬼】だったっけか? ...そんなにご主人様が心配かい? 『幻魔』にも誰かを想いやるってのが あるのか...けどよ、『鳥人化』【バード・ハイ】... 『絶極の隼』【ディープ・スカイ】と 詠われた俺を嘗めんなよ!!] [笑止、御方の100分の1にも満たない “力”で何をナメルものがある? ...さっさと歯牙へと掛けられて死ね!!] 身体の限界を迎える『昇』であったが 光助の姿に後押しされ再び巨大な鳥を 型どる姿へ変身し、犬と鬼が混じった 『混合種』【ハイブリット・スピーシーズ】と この本体からヂットの“能力”で派生した 分身を一堂に相手をせんとする!!! [...I get up, Don't can you miss take,more battle!!?] 『バサッッッバサッッッバサッッ!!!』 色鮮やかな翼を持つ『ダイス』【雉鬼】は 空中で、そこで対時する『アリア』へ呟くと 猛スピードで加速し突っ込み攻撃を繰り返す 「っくっっっきゃぁぁっっ!?!! (『ディアナ』...私に力を貸して... 重複の『鏡武装』【ドレス・アップ】!!」 1体を相手にするならまだしもこれが 20体以上存在し、しかも皆同じ強さを 持っている事が致命的だった、後方からの 支援も無駄となってしまわんとする理由が 此処に当てはまっていた、しかしーーー 『ドギャギャギャギャギャッッッッッ!!!!』 「分身雑魚モンスターは、この『近衛』さんに 任せろよ?...煙が死を呼ぶこの近衛さんのーーーー 『根絶の煙草』【スモーキング・デタミネート】によぉオォ!!」 反撃の間も無く彼女が破れ去らんとしていた、だが …その時!!!… [What, trouble!!] 「近衛...っへへっサーーッッンっキューッッ!! 硝子から産まれし星のカケラよ...私に集いて 更なる力となれ!!」 『バキャァァッァッッッッッッッン!!!!!』 煙草の煙を自在に操るスキルを持つ近衛が アリアを狙っていた上空の一部を 一瞬で撃破し自分がサポート(補助の意。)へ 加わる意志を示し、この間に少女は新たな力を発動させる!! [ショセンはその程度よ!?!? お遊びでもこのオレサマ『ユイガ』【猿鬼】が 相手をしてやったんだ、有り難く思え!!!] 『めきょきょきょっっっ!!!』 猿と鬼が同化した様な幻魔は竹丸へ 手にする棒の様な武器で次々と攻撃を仕掛け 「くっ...分身体との同時攻撃じゃ ...僕1人じゃ...でも、やるしか...。 (そうだ...僕はもっと凄い冒険をしていたんだぞ!!)」 この外した、たった一撃でも地盤へ 亀裂が生じさせる程の威力を魅せる、が 少年は動じず反撃の間を取らんとするのだが、逆に [ほぉっっっらぁっ捕らえたぜぇっ!!!] 背後を取られ窮地へ陥る、しかしーーーー 「しっ...しまっ(ーーーたっ...ヨーッッッ!!!)」 彼が攻撃を喰らわんとしたーーー …その瞬間!!! 『どぱぱぱぱぱぱぱぱぁぁぁっぁぁっっっん!!!』 「...ってかさ、うざくない?おっさん。」 超強力な粘着物質となったガムが飛び散り 周囲のユイガの動きを固定する!!!! 『3月14日(木)』 第九六四話 『宿命の舞台へ その6』(3.14.木) [むきぃぃーーっっ!!! キ様なんだぁっっっ!?! ...オレサマの分隊共が、いや...オレサマの 足元も腕も固定させれてやがる!!] ガムを大きく膨らませ風船の様に 作り上げて破裂させる事を繰り返す 強気な目線の彼女は、怪我をした左腕を 右手で庇いながらも、後一歩で即死していた 『竹丸』の窮地を救うとーーーー 「『風船ガム』【バブリシャス・ステアラィツ】。 アタシのガムはひと味違うんだわさ!!」 自分の参戦を表明し次々と『幻魔』の動きを 封じて行く、そして同じくーーーー [馬鹿が、それでも封じられんのだから! キ様は傷ついているんだろーがよぉお!!! 真後ろがら空きだぜぇっっ!!] 手数と人数で押し切らんとする『ユイガ』【猿鬼】が 彼女の背後を襲わんとするの、だが …その瞬間!!!… 「『幻影の陰』【シャドウ・ブリンクス】で出来た 偽物でも痛みは感じるんだろ? ...『テンダネス・ボーザー』【優しさの悩み】...。 わぃの身体が受けた傷はそっくりそのまま てめぇらに返してやんよ?」 『ドキュパパパパパパパパパッッッッ!!!!』 両足を引きずりながら場へ姿を現した少年は 「...遅いつーの!まったくやんなるだわさ!!」 自身が受けた傷とまったく同じ痛みを 周囲へ存在する幻魔達全てに一瞬で味合わせる 『スキル』を超動させ、彼女を助けた!!! 「『イツカ』...『輝鋼』! ...僕が必ず本体を倒すから...。 探知...お前には...借りているモノが多すぎる...。 『レィニイ』の命や...他の仲間達の命... この場で償わせてやる!!!」 まだそれは7人と再会を果たす前の話し... 少年は目の前で自らの命と同じ 程も大事な仲間を歯牙へ掛けられている、同じく 『アリア』も『近衛』も...現状、味方でも場へ 存在する2人以外はこの幻魔達にかなりの根深い 痛手を負わさせているのだった [ぅきゃきゃきゃきゃっっっっ!!! なら、更に逆手に取ってやるよぉ!! このオレサマの『スキャン・アイペースト』【DATA転送】でなぁ!] だが、これより残り数分で決着が付く... 「なっ...ちょっと...この分身みたいな奴 竹丸と同じ“力”みたいのを持ってるだわさ! (アタシを探知してる...。)」 彼らの旅路の終着点が此処にあるのだから...。 「さぁて、お遊びも飽きたぞ?」 「...けっ、オマエも自分を分身させた...。 通常ではオレっちに勝てないと認めたわけだ!」 自らの姿も分身させた少年は 「方法や過程は関係ないんだよ、結果が全てなんだ!!」 本体を見切れずにいる青年へ、一斉攻撃を 飛び上がり異質な刀より繰り出す!! 『3月15日(金)』 第九六五話 『運命の舞台へ その7』(3.15.金) 『幻影の陰』【シャドウ・ブリンクス】によって 分身がないだけ、その時はマシだったのかも知れない しかし、逆を言えば地獄だった...何故なら 「...なんだぁ、もう終わりですか? まるで歯応えの無い...。」 「すっ...『スパイラル・ミント』【螺旋の埋葬】!!」 『ドキュァァァァッッッッン!!』 「『レィニイ』ぃいいいっっ!!!? (そんな...直撃を受けていたハズ...。)」 彼の3匹の『幻魔』と、それだけでも 辛い闘いのさ中、これらを軽く圧倒すら してしまう程のモノが居たのだから、だが今も 同じように敵へ彼らは屈しようとしていた... [この『ユイガ』【猿鬼】に...『スキル』を 使わせたのは、キ様が最初で最後となるだろうよ!! きゃっきゃっきゃぁっっっ!] 移身へ相手の“能力”をコピーしペーストする それが猿鬼の特殊能力、これは 『ヂット』との組み合わせで完璧な効力を 発揮する、そして『竹丸』が写された 分身体は少年が持つスキルを全て持った上で 彼を上回る“力”を手に3者へ襲いかかる!!! [どうだ!?空中戦なら!犬の攻撃も 届かねぇんじゃねか!?!] 飛翔し空中から攻撃を仕掛けんとする 『昇』へ『バラキ』【犬鬼】は不敵な笑みをこぼす [馬鹿が、『ダイス』【雉鬼】のテリトリー(領域の意。)で 吠えてなんになる?] そして、空には空の魔が存在する事を 伝えると今度は標的を『アリア』らへと向けた [...YES,BALACKY...You Depend,] 無数に飛び交う幻魔はこれを承諾すると 同じく鳥型の男を始末するべく行動を移す!! 『マスター・オブ・ナンバー’ズ』【死真神】の1人が “統治者封じ”と“能力者狩り”を促進させていた、 そう竹丸らは彼らの1人と対時していたのだ、 背中に巨大なブーメランを持つ優しい口調の男と...。 『3月16日(土)』 第九六六話 『運命の舞台へ その8』(3.16.土) 「くっ...『スネイル・ピアザー』【飛び槍】!! ーーっなにっ!?(僕の“力”と同じっクソッ!!?)」 同じ“能力”をペースト(転写の意。)された 『ユイガ』【猿鬼】の大群へ彼1人の 攻撃が通じるハズも無く仲間からの 支援があろうとも徐々に追い詰められて行く...。 『どっっっんっっっっ!!』 「ちょっと...危ないだわさ!...って『キラP』!? (...酷い...傷口から水流みたいに血が...。)」 背中を任せていた少年は精神力の膨大な 消費により立ちくらみを起こし、倒れ掛ける 同じように各所で戦う者達も疲労の 顔が見えはじめ、ほぼ一同は敵の群衆へ囲まれてしまう!! 全滅は誰の目にも見えていた...だが、しかし.... [くそがぁっっっ...まだだ...まだ ....俺は戦れる!!] 「はぁはぁ...ダメよ、無闇に動くと 出血がこれ以上深ければ....君は...つぅ...。 本体が解れば!!(どうしてよ...どうして!)」 一同が中心へ追いやられある程度の 覚悟を浮かべたーーーー …その時!!!… 『ドバシュルルルルルルルルルルルッッッッゥン!!!!』 [ゥヲォオオオオオオオオッッッッッン!!!!] 雄叫びと目映い閃光と共に 奇跡は個々へ舞い落ちる!!!! まだまだ続くのですぞッ!! 『ノリがもう、めちゃめちゃで〜ッ!!』 先を見るんッスねぇ〜!! |