『3月25日(月)』 第九七五話 『勇二 VS 真〜開幕〜』(3.25.月) とうとう辿り着いた最終地『絶陽地帯』で 『選ばれし者』6人は同じく逆側に 対を成す者達『異界の闇覇者』と対面し 各々の宿敵と『幻魔』『絶大なる双コブラクダ』 【マスター・キャメル】の案内で向かい合う!! 「えぇっと、『勇二』君...だったけね〜。 ボクと会うのはこれで2度目かな?」 「『月影』...くん...いや真くん... なんで?!...何でキミが、もしかして...。」 「そっ、ボクらを引き合わせる理由は ボクがキミらを殺す役目...と言うかライバル 的な位置にいたからさ。」 『春化』『京香』『智明』『知也』ら『洋子』を抜かし 4人もこうやって少しずつの時間差は あるものの対時し決戦を演じようとする... 「嘘だ...ウソだって言ってよ!!? キミはボクに色々話してくれたじゃない??? ...ボク...キミとお互い親友になれると ...思ってたんだよ?!」 「...あのさ、勘違いしないでくんない? ボクはキミとなれ合う気もなければ、ましてや 本当は...キミみたいな白ブタ君と話しも したくないんだ...自分に似てる姿を持っているだけで 吐き気がするんだよね、だから...もう喋らないでヨッ?」 不意に勇二の言葉へ反応した真は冷たく そう言い放つと自分が仕切る間に用意された 決闘上を露とし武器を携えた...。 『どしゅぱぁぁっっっっっっっっっん!!!!』 「ひっ...そっそんなぁ〜(脂汗) (酷いよ...何で...あの時とは別人みたぃだ...。)」 真の淡々とした言葉に脅える勇二は 何故か自分を憎むような目線の少年から 目を背けずにはいられなかった... 「こんなにまともな悪意を向けられたのは ...勇二、キミあんまりないんじゃないかな? 幸せだよね...ボクはデブ専じゃないからさ、 気持ち悪いよ?死んで、此処で!!」 今までとは違う少年の凄味が場へ反響し 透明な空間が出現する 「あっ...あぁっ...。」 「これはね、ボクらが与えられた 自己空間なんだ、思う存分戦れるように 虚数空間になっていて、どちらかが死ぬまで ボクはここを解除出来なくしておいたよ(笑) さっ...闘ろうよ、殺し合い。」 誰にも声が届かず孤独な空間、正に 真の心そのものを現すに相応しかった、そしてーーー 「ねぇ...キミは本当に...これ、自分の 意志でしてるの??? ...ボク、キミがそんな子に見えないんだ、だからーーーー」 『ドギャッッッッッッッッスッッッ!!!!』 「喋るな!!...二度も言わせるなヨ、白ブタ君。」 勇二のこの台詞を掻き消すがごとく球体を 彼からずれた数センチの場所へ投げつけ 闘いの始まりを合図した!!! 「ひっぅわあっ!?!(泣) ...ぅつっ...くっ、ボクだって...。 負けるワケにはいかないんだ!!」 『ドシュパァァッッッッッン!!!』 ゴムのごとく手元へ戻って行く真のボールを 横目に冷や汗を流しながらも勇二は 「...暇潰しくらいは〜なるかなぁ〜?」 立ち向かわんと鞭をポケットより取り出し構えた...。 『3月26日(火)』 第九七六話 『真の誤算』(3.26.火) [さて、わすも...本来の執事の役目へ 戻りますかのぉ....。] 『絶大なる双コブラクダ』【マスター・キャメル】は 全員を各々が待つ間へ招待した後、 『万絶の城』【オールメア・ホープレス】での 本来の自分の役目を勤める為に 回廊を出て玄関へ戻って行く... 「その、とろけそうなほっぺたから〜 血が垂れているよ〜、くすっ...。 ボクの球がキミの頬を切り裂いたんだけど ...他も真っ赤に染めてあげるよ(ハート)」 掠めてもいないボールの風圧なのだろうか? 『真』は『勇二』の頬から滴る血を眺め 満面の笑みを向けた... 「シンくん....ボク、何だか...間違って いたかも知れない...ここまで来ても...戦わずに 済まそうなんて、思ってたんだぁ〜...でもね。 みんな...今、自分の為...なくしたモノを 取り戻す為に、辛くても...闘っているのに ...『光助』の分もボクだって...!!」 『シュパァアァァッッッッッッッッン!!!!』 「お互い遠距離攻撃も可能なんだよねぇ〜(笑) あっははははははっっっっ!! ....来なよ、キミの度量がどれ程か...。」 何かを押し殺すように震えながら少年は取り出した 鞭を構えて、自分の甘えを解き放つかのごとく 一閃を眼前の敵へ見舞う!! 「ーーーッッボクも戦うんだっ!!! 『白金の鞭』【レイジング・ビュート】!」 どこか悲しげな勇二の叫びが合図となって 「普通の『幻魔』辺りなら〜一撃なんだろうね? あはっ、ムダ無駄、ってかボクに そう言う物理攻撃は当たらないし、意味ないよ(爆)」 物理攻撃による攻防が始まる、しかし 殆ど避ける仕草も見せず少年のそれを 軽く素手でいなすと、至近距離からゴムボールを放つ 『どきゅあぁぁぁっっっっっっん!!!!』 「はぁはぁはぁ...『防射結界』【エターナル・ディスポーション】...。 (強い....強いよ...なんなのこの強さは!?(泣) それになんで反射した攻撃も...掻き消されたの???)」 「ふぃゅ〜ぅっっっ、物理障壁かい?」 だがこれを反射物理障壁で弾き返す勇二だった、が 「くっ...そうだ...最初から変だったんだよ...。 (手元にあのボールが戻る衝撃だって 簡単に殺してたし...もしかして...“能力”!?)」 何故かこれが通らず戸惑い焦る...。 「正直意外だったかな〜、ボクって 結構接近戦好きなんだよね、だから 鍛えてたつもりだけど...その“力”の前じゃ あんまし意味ないねぇ〜(笑)」 一汗かいた両者はお互い再び向き合い 間合いを計り合って一方的な言葉を交わす 「...はぁはぁはぁはぁ...。 (何言っての...キミ全然...息も上がってないじゃん...。 こうなったら...手数で...行くしかない!!)」 不意に鞭を左手へ持ち代えた勇二は 右手を真へかざし魔法の火炎弾を幾重にも打ち出す、だが …次の瞬間!!!… 『ドキュアァァッッッッッッッ!!!!』 「あはっ、『マジック・イーター』【魔喰の柔球】。 これがボクの武器なんだ、キミと同じく授けられた、ネッ?」 ボールの縫い目よりアギト(顎や牙の意。)を発現させた 真の球投が一瞬にしてこれを喰らい消滅させてしまった!!! 『3月27日(水)』 第九七七話 『真骨頂』(3.27.水) (何だかんだで年齢も3年も月日を使ったのが凄い!) 「ボクの『白金の鞭』【レイジング・ビュート】と同じ ...“能力”の付加された...球!!」 『真』の手にするボールは、これ自体が 「そっ....『マジック・イーター』【魔喰の柔球】は その名前の通り、キミの魔法ってか 能力そのものも喰らう最強の武器さ(嬉)」 意志を持ち彼の思惑のまま動く生物兵器の様なモノだった 「はぁはぁはぁ...やばぃよぉ〜(脂汗) (連打なんてした事ないのに...やったから 少し目眩がするよぉ〜(泣))」 右耳のカフスで魔力の制御をしているとは言え 連続で放たれた火弾が 掠り傷1つ負わせられなかった事が 『勇二』の心境に大きく響いていた.... 「でも、かなり面白いモノを見せてくれた お礼だよ...ボクも一応、手品を見せるね?」 だが、少年のそれをお構い無しで 真はあざけ笑いながら精神的ダメージを 掘り下げんと、とある芸当を行わんとする...。 「...なんとなーく、嫌な予感がするぅ〜(泣)」 右手で再び鞭を構える勇二は警戒を行い 真がどんな攻撃で出ても立ち向かわんとする、が …次の瞬間!!!… 「ボクのマジック・イーターの能力は、それだけじゃなくてね? 一度喰らった魔法は5分内であれば吐き戻して お返し〜〜〜〜出来るんだよぉ〜ん!!!あははは!!」 彼の予想を遥かに超えた特殊能力が発動され 無数の火炎弾が反射されたかの様に襲い掛かる!! 『ドギャギャギャギャギャギャァァァッッッッン!!!!』 「ぅっ...ぅわあっぁっっっっっ!?!」 一気に降り注ぐ火球の嵐がアギトより吐き出され 勇二へと照射され、直撃したそれは 少年を獄炎の海へ突き落とす...。 「流石に、生きちゃいないよね〜(笑)」 真が炎の渦へ巻き込まれた少年を背にしたーーーー …その時!!!… 『パシュァァァッッッッッン!!!!』 「『魔法疑障壁』【マジック・サークル】....。 はぁはぁはぁ...まだ、まだ終わってないよ、シンくん!!」 勇二は直撃の瞬間、発動させた魔法を使い 無傷で生き延びると鞭から攻撃を放つ!!! 『3月28日( 木)』 第九七八話 『VS 真髄!!』(3.28.木) 「空しいねぇ〜、そんな攻撃じゃ ボクには届かないよ〜、これが実力の差って奴だよね〜。」 勢い良く少年へ向かい放たれた鞭による 一撃も『真』の前でははかなく脆い 「なら、キミに物理攻撃を与えずに 倒せばいいんだよねぇ〜....魔法鞭、って 呼ぶのかなぁ〜? 『サンダー・フォルシオン』【雷鞭】!!!」 しかし、彼が再び手刀で叩き落とさんとしたーーー …次の瞬間!!!… 『どきゃきゃきゃきゃきゃきゃっっっっっっ!!!!』 「ぐっぅわぁぁっっっっっっぁぁつッッ!?!!」 電流が走り、触れた指先から体内を駆け巡る!! 「...油断してたでしょ〜? ボクの実力じゃきっとキミを倒せない...それは 重々承知だよ...でも、キミが満身した時なら 必ず隙は出来るんだよネッ!!」 油断が招いたミスだった、だが... 「一瞬ぴりっとしたけど、ボクの前では なんて事ないね...。 あはっ、面白いよ...ココまでボクらに刃向かい 続けただけの事はあるねぇ〜だから、キミの 忠告通り、気を抜かずに相手、するよ〜(笑)」 これによって『勇二』は逆に勝機を失った事となる...。 「即死してもおかしくない...程の電撃だったのに...。 ぴかちゅ〜も真っ青の...やっぱし、このヒトの “能力”...でも、やるしかないんだぁっ!!」 『バシュァァァッッッッッッン!!!』 魔法と鞭を複合させた攻撃で畳み掛けて行く勇二、だが 「魔法攻撃の方はボールが喰らうよ。 でもって、ボクは物理攻撃を無効化する...。 くすすっ、意味解る?ほらぁっっ!!」 『どごっっっっっっずっ!!!!』 「ぅへっっわぁっがっ.....がふぁっ...。 あっ...あぁ...気持ち悪い...。」 魔法攻撃は魔喰するボールに防がれ 体術では勝ち目すらない少年の武器まで防がれた、 当然がら空きとなった腹へ、真は正拳突きを見舞い 汚物を吐き散らして果てる勇二をコケにするかのごとく 丸まって更に太みを増した顔面へ足の裏を押し付けた...。 「あははははっっ...ボクの勝ち、死ぬんだよ。 ...でも、どうせなら屈辱的に殺したいよね? 尻穴から串ザシにして殺そうか..。」 勇二の学生服のズボンのベルトへ手を掛けた 真はこれを無理やり引き剥そうとする、が抵抗する 「いやぁ,,,,いやだぁっ!!止めて!!! でぃ...ディス...あぁぁっ!?!」 少年は『防射結界』【エターナル・ディスポーション】で 身体全身を守らんとする...が、しかし 「『マジック・イーター』【魔喰の柔球】...食べちゃえ!」 ボールが魔法を喰らい、完璧に手段を防がれる... 「...あっっ...ゆっ...許して...ぅう...。」 そして、容赦無く真の太い指は勇二のベルトをはぎ取り 今そのズボンへと手を掛けた...。 まだまだ続くのですぞッ!! 『ノリがもう、めちゃめちゃで〜ッ!!』 先を見るんッスねぇ〜!! |