『4月9日(火)』 第九九〇話 『勇二&光助 VS 執事』(4.9.火) 『絶陽地帯』『万絶の城』【オールメア・ホープレス】の内部 『運命の回廊』【フォーチュン・クロォイスター】にて 決戦が繰り広げられている、この最中(さなか) 外部より此処へ侵入せんとする者が居た、 「そうか...『絶陰地帯』でオマエの事は オレっちは...見ていたな...。」 それは、既にほぼ戦闘不能状態となっている 瀕死の『安大 光助』だった... [ふふっ...あの時は、本当にカード目当てで 来ていたのですよ...貸し借りはないのじゃてな...。 存分にゆっくりするがえぇ...、この執事 『絶大なる双コブラクダ』【マスター・キャメル】の ヤサとも言うべき庭園でのぉ!!] 玄関の入り口を塞ぐようにして虚数空間より 身を晒した『幻魔』は、彼の挑発へ 乗るかのごとくすごんで魅せるーーーーそして、 「...けっ...時間が...ねぇんだってばよ! (...まじで、...こりゃ〜やべぇな...。 3分ないし...一撃で倒して...進む!!)」 …次の瞬間!!!… 『ドギャギャギャギャギャッッッッッン!!!!』 [ほぉ...わすのカードを避けるか? じゃがな、いでよ...『ゴシップ・タートル』【魔化亀】!!] 「なっ...カードを投げたのはこの為...! 本来の攻撃はカードからの具現化か!!」 光助へ向かい放たれたカードが弾かれた、っと同時で この絵柄は具現化し、亀型の生物が回転し 襲いかかる、だがとっさの判断で彼も 小刀を振り上げこれを回避したがこれにより 痛手の傷を更に広げてしまう結果となった...。 [ふぉっほっふぉ...。 突然時の反応、中々良かったぞ? ...じゃが、いつまで耐え切れるかのぉ??] 『しゅぱぱぱぱぱぱぱぱっっっ!!!!!』 カードの束を見せびらかす様に広げる マスター・キャメル自体の身体能力は さほどでもない、しかしこのカードからの 具象化が厄介なのだ、そして現在の位置へ 至るにはそれなりの“力”が存在すると 言う事...どう考えても現状の光助には 勝ち目は薄かった、がしかし 「具現化には個数限界があるんじゃないか? ...強力なカードはそれなりの制約もありそうだ... なにせ、オレっちはそのカードの事は 知り尽くしているぞ? (あれだけ...相手をさせられていたお蔭でな!)」 心理戦と頭脳でこれを乗り切り相手の 弱点を暴かんとする...しかし、 [わすの“能力”は絶対じゃ...ほほぉ...。 (しかし、老かいよのぉ....やりずらい ガキじゃな...だが、それを知ったところで 勝ち目なんぞ、なぃわい!!)] これを鼻で笑う幻魔はゴシップ・タートルを カードへ戻し手札に還元すると 「...なるほど、上級レベルのモノは...やはり 精神力を酷使する...ぐっ...がっふぁっ...。 (...嘘だろ傷開いてやがる...出血多量でこのままじゃ... 何もせずに殺られる!?)」 シャクにさわった顔を浮かべつつ 血反吐を地面へ巻き散らし 今直ぐ果てんとしている青年へと 上級モンスターが描かれたカードを投げつけた!! [どうやら、お前さんは頭がキレるようじゃが...。 その通りよ、より強大な具現化には わすとて許容限界があるんじゃよ...じゃがなぁ!! 『ディパイス・バクトリア』【蝕まれし魔獣】!] ヘドロを全身に纏う、この肌へ触れれば忽ち 腐敗し肉が溶ろけ落ちると言われている 全滅種の怪物を産み落としたマスター・キャメルは 確実な勝利をこれで得た!っと意味深な笑みをこぼす だがしかし、それ以前に肉体的な限界を迎え 攻撃せずとも大量出血で光助が倒れんとしていたーーーーー …その時!!!!… 『ばきゃきゃぁぁぁぁぁっっっっんん!!!!』 「一度叫んでみたかったんだよねぇ〜!! ...『洋子』さんに代わり、ボクが言うよ! 空間断裂ッッ“スレイヴァー・スピリッツ”!!!」 空間を引き裂いて『上原 勇二』が親愛なる者への この危機へと駆けつける!!!! 『4月10日(水)』 第九九一話 『地獄の追跡者』(4.10.水) 『輝鋼』の胸が手刀で貫かれ 「...かふぁっ...死ぬ寸前の痛み!...お前の身体に そのまま叩き込んでやるよ...この至近距離からじゃ 避けられねぇだろ、が?!(...みんな...生きろよ?)」 『ドキュパァァッッッッッッッッッン!!!!』 これが引き抜かれ絶命へ到るこの瞬間、一矢報いる為 繰り出された『スキル』【特殊能力】は 真後ろへ位置する強大な“力”を持つ 人物へと直撃する、だがしかし 「わはっ、大した事ないんですよねぇ...。 つまりダメージを受ける前に、“能力者”自身を 抹殺すれば効果は消えますから。」 効果発動のその前に男を始末した衣服を 口元まで纏う人物は、彼の叫び声と 同時で場から逃げ散って行った『光助』らを 探す素振りを見せず、こう呟き 懐から何かを取り出して嘲笑の笑みをこぼす... 「さぁって、狩りの時間ですかね?」 これは光助が今に至るまでの時間の逆行した 話しとなる、命懸けの突破を行った軌跡なのだ...。 「アタシのバルーン(飛空船の意。)には みんな掴まっているかい!? (...これじゃあ...森を抜けるのがやっとだねぇ... やれやれ...でも、あんな奴には殺させやしないよ。)」 とっさに繰り出した“能力”が敵を少しでも 足止めしている間、『イツカ』は 自身の身体も限界が迫っているのを 隠し『風船ガム』【バブリシャス・ステアラィツ】で 巨大なバルーンを創りあげると4人を乗せ 月明かりのみで見渡せる闇夜の空へ飛び立つ!! 「ぅっあぁぁっっ!!!...ここまで来て... また野郎かよ!?」 逃げるのを躊躇した『芥藤』は片腕を 彼女から掴まれ半ば強制的に離脱を 行わさせられていたが漸く正気を取り戻し 先の人物の事を思い出し遠吠えの様に叫ぶ... 「知っているのか?...アイツを???」 光助は静かな遊覧の中で呟くと地上を見つめた 「知ってるも何も...あいつは...いや、あの男は...。 直接さっきの奴が支配していた軍団を率いて 『レィニイ』を僕の目の前で殺して みせた...遥か高見の存在...!!」 『ぷるるるるるるるっっっっっ!!!!』 各地の“支配者封じ”と“能力者狩り”が 活性化し頻繁となっていた際に あの群れを指揮してレィニイらまで抹殺した人物、それが さっきの巨大な飛具を背中へ背負う者だった...そして 「...あぁ、居たね...。 朴は、そちらのヒトの能力知ってるからね... 逃げても無駄だよ、そっから狙撃しちゃいますよ?」 不意に電話を掛けた時、流れる信号音と共に この人物の声が遥か上空で待機する5人の耳へ飛び込む...。 「『地獄耳の追跡者』【ストーキング・ウイップス・テゥ-ヘル】 そこにいたんですか...じゃあ、狙撃しちゃいますよ? ...ゆけっっ!!」 こう人物は、優しい口調でそう言い放つと …次の瞬間!!!… 片手で携帯を耳へ押し当てながら空いた方の手で 背中の巨大なブーメランを投げ飛ばす!!! 『ドシュパシュァアッァッッッッッ!!!!』 『4月11日(木)』 第九九二話 『ALIVE A LIVE-1-』(4.11.木) 『幻影の陰』【シャドウ・ブリンクス】の使い手たる 少年が指揮していたモノ、その3匹 『バラキ』【犬鬼】『ユイガ』【猿鬼】『ダイス』【雉鬼】は 元々とある強大な『スキルマスター』が配下へ 置いていた軍隊の僕だった、そして 遂にこの大本が姿を現したのだ、この人物こそ 支配者共を束ね『異界の闇覇者』らの中でさえ 存在を一部しか知られていない、暗躍する者達 『どしゅぱぁあぁっっっっっん!!!!』 「きゃっ!?...みんな、各々飛び降りるだわさ! アタシがあいつを足止めをする!!」 「ぅわっ?!『スネイル・ピアザー』【飛び槍】!! ...駄目だ!『イツカ』...一人じゃ殺される!!!」 『マスター・オブ・ナンバー’ズ』【死真神】が1人だった!!! 暗闇を切り裂き放たれた刃は正確無比に バルーンを穿ち貫くと撃墜する 「『鳥人化』【バード・ハイ】ッッ!....『アリア』『光助』は おれに捕まれ、鈎爪だが勘弁しろよ?」 薄いガムの膜で出来ていたそれはいとも たやすく爆発した様な音をか持ち出し 粉砕して闇夜へイツカと共に消えて行く... 「やめて!イツカ....1人でなんて...!!」 「止めるんだ...彼女...さっきの闘いで 身体に限界が来ていたんだ、だから...。」 彼女の身体が終わりかけていた事を 光助は既に感じていた...だからこそ 思いを無駄としない為にもここを離脱するんだ!っと 喚くアリアへ伝え枝木へぶら下がる 『竹丸』にも目線を送る....。 「“御真の儀”の守備に...朴だけでもしっかり... もうそろそろ戻らなきゃ、でも余裕かな?」 『パシュッッッッッッ!!!!』 物凄い速さで舞い戻る飛具を片手で軽く 受け止めた人物は何かの考えを呟く、とーーーー …次の瞬間!!!… 「やっぱりね、舞い戻ると思ったんだわさ...。 この闇夜の中じゃ、あんたの場所を正確に 知る術はこれしかないからね!!!」 人物の隙を突いてイツカは突攻を掛ける!!!! 『4月12日(金)』 第九九三話 『知也 VS レビンーBattle Startー』(4.12.金) 彼らが必死の逃避行を続けていた.... 「Welcome to my place,」 丁度その頃、味気ない別れを行い 『洋子』のワケの解らない行動へ 不信感を抱きつつあった少年も 同い年より少し下の宿敵と対時を果たしていた!! 「ふっん...それを言うなら...。 Killing Field,なんじゃないのか?」 「Wow!!!,黄色人種でも...言語を まともに覚えられるなんて、らりほぉ〜...。 ますます殺しがいがあるぜぇ〜!」 睨み合い向かい合う少年同士は 少なからず因縁があった、移行された地が 同じである事... 「少し静かに話せよ? Foreignerさんよ?」 この世界の理を教わった人物が一緒である事...。 彼が招いた舞台は正に戦場だった 「らりほぉ〜、挑発も覚えたのか...。 Hey心配するなよ? Youも俺の糧になる!!」 そして、此処に『井原 知也』と『レビン・ネス』の壮絶な 最後の闘いが始まった!!! まだまだ続くのですぞッ!! 『ノリがもう、めちゃめちゃで〜ッ!!』 先を見るんッスねぇ〜!! |